2025年4月27日日曜日

暗騒音に悩まされる

手元にマルケヴィッチ/ロンドン交響楽団のチャイコフスキーの交響曲全集のCDがある。
2枚組のCDが2つ。1-3番と4-6番の組み合わせ。
演奏はとても素晴らしい。全く持って言う事なしの名演。
なのだけれども、非常に困ったことが一つ。
それは、暗騒音。
定義について調べてみたが、ちょっと当てはまらなくて困ったが、このCDを聴いていると、楽音ではないズズーン・ドドーンという感じで30~40Hzをピークとした音が結構な頻度で聴こえてくる。
いろいろとCDを聴いてきたが、ここまで酷いのはこれまで記憶になく、このCDだけ。
最初聴いたときは何事が起きたのかとかなり焦った。戻して再生すると同じところで同じように再現される。
何の音を拾って録音されてしまったのか全く見当がつかない。
楽音以外の暗騒音・騒音が聴き取れる録音は結構ある。多いのは指揮者が指揮台を踏みつける音か。これはEMIのヨッフム/SKDのブルックナーの9番で聴き取れる。他には地下鉄の音。でもこれはスピーカーリスニングでは聴こえずヘッドホンで聴こえた。バルビローリ/NPOのマーラーの6番だったかな。
教会での録音だと、鳥が出入りするのか、巣があったりするのか囀りが聴こえて来たり、インバルだったかのマーラーでは少年少女合唱団のおしゃべり(多分)だったり。
あと有名なのが、ウィッチは暗騒音とは思わないけれど、指揮者の小林研一郎のヴンンンといった唸り声などは有名で、これは嫌う人が多い。旧ソ連時代の演奏会の実況ライヴ録音などでは観客の咳だったりと多彩。

しかし、このマルケヴィッチのチャイコの暗騒音は頻回にあることと、EQで視るとかなり低い20-40Hzあたりの可聴帯域。振動成分が高いこともあって聴いている内蔵に来てしまい少々気持ち悪くなることも。
そんなこともあってEQで20-25Hzをカットしてみたわけだが、全く効果がない訳ではないが依然として聴こえてくる。それでも以前よりは随分とマシなのかもしれない。
30-40Hzをもう少し下げても良いものか?これは連休中の課題かな。

2025年4月26日土曜日

世間はGWらしい

世間は大型連休に突入したらしいが、ウィッチは通常運行。羨ましいと思わないこともないが、あんまり休みすぎても仕事に戻れなくなりそうな気がする。

今週はスタッフが家庭の都合で休んでいるため、その分の代打もあって忙しくてヘトヘト。ただ、金曜日に美味しい焼肉を食べながら飲むイベントが予定されていたのでそれを励みとした一週間だった。
という訳で昨夜はいつものお姉さま方3人と高級焼肉を食べつつ飲んできた。まあ高級焼肉なぞは食べたことが無いウィッチ。もうテンションぶち上りでね。
普段は質より量で食べ放に行くばかり。しかし昨夜はもう最高。美味い肉の快楽を知ってしまった感じ。とはいえ飲み放付きで6000円と思いのほかリーズナブル。
行くまではお腹が満足しないんじゃないかと心配していたが、美味しさの満足がそれを上回って大満足。
来月は妻のバースデイのランチを予定しているがここにしようかと思う。

アンプが戻って5日ほどが経過。ランプの明滅症状は無く来ている。
平日は夜しか聴けない。そうすると電源を入れてアンプが暖まる頃にはタイムアップとなるのであまりアンプの電源をオフにしたくないのだが、マメにオフにするようになった。まあそうすると聴き始めはあまり音は良くないことに。
それはさておき微調整の続きを。
低域は20Hz・25Hzはスピーカーの周波数特性(F特)外なのでEQでややバッサリと切ったことでかなり低域はスッキリとした。説明書には30Hz~となっているが実際に正弦波を再生してみると35Hzくらい。それでもそれより下の音も出ているだろうが音というよりは振動に近い。カットしたほうがウーファーへの負担も随分違うのではないかと思う。
出音は良い方向に向かっているかと思っているが、耳の新鮮さはすぐに失せてしまうし、上手く鳴らないディスクや音楽の種類というのもあって気持ちが凹むことも。
聴いていて圧迫感のない音、耳に刺さったり耳がボワーンとしない音、要は聴きやすい疲れない音を目標に調整をしてきて、ようやく近づいたように思う。
それが引いてはディスクに入っている音を現状のシステムにおいて限りなく余さず拾いあげて再生することになるんじゃないかと思っての事。
その意味では6割くらいは出来ているように思う。残り4割をどうするかは全く未定。
ケーブルやアクセサリーかと言われると、それもアリかもと思うが。

春になると以前は物欲が亢進してしょうがなかったが、ここ何年かは収まっている。家を建てたというのが大きいかもしれないし、経済的な余裕がないのもあるが、やっぱり歳をとったとう事か。
細々としたものカートリッジなんかはずっと欲しいと思っているが機器の修理でそこまでお金が回らないのよね。

さて、今日は久しぶりに地元のブッコフへ。以前にあったカラヤンの大型BOX3つとマーキュリーのBOX3つは棚から消えていた。売れたのか。
クラシックの棚はだいぶ寂しくなったが、ロックの棚はかなり充実していた。
旧EMIのアーティストプロフィール・シリーズのグィド・カンテッリのCDを含めクラシック2枚、ジャズ1枚の都合3枚を購入。
カンテッリはトスカニーニの後継者と目されて、EMIに比較的多くの録音を残したが56年に飛行機事故で36歳の若さで亡くなってしまった。
このカンテッリをはじめとしてフリッチャイ(享年48)、ベイヌム(同57)などさらなる活躍が期待されていたが若くして亡くなった指揮者がいて、彼らが存命だったらクラシック音楽界はどうなっていたか?と言われることが多い。
もしカンテッリが存命だったらどうだったろう。
イギリスのフィルハーモニア管弦楽団(良好な関係だったカラヤンが55年にベルリンへ行ってしまった)の指揮者に収まっていたのでは?
そうすると大好きなクレンペラーの出番が無くなってしまうが・・・。後はジュリーニの活躍の機会が減ってしまっていたかも?
このアーティストプロフィール・シリーズの2枚組CDのステレオ録音(ギリギリで間に合った)ではフィルハーモニア管弦楽団を指揮しており、トスカニーニ譲りの見事なバランス感覚が見て取れる。録音もステレオ最初期ながら十分な水準で、同時期の録音であるクレンペラー/フィルハーモニア管や、今日合わせて買ったDGのアバド/ボストン響のドビュッシー、ラヴェル、スクリャービン(70年代録音)よりも好ましいくらい。
などと、想像したくなるくらいには素晴らしい指揮者だったのだと認識を新たにした次第。

今日は天気も良く暖か。ベッドのシーツやら羽毛布団などを近所のコインランドリーで洗濯した。洗いたてのシーツや布団は気持ちが良いね。

2025年4月20日日曜日

アンプ修理の間は

今日は短めに。

マッキントッシュC36のパネルランプが明滅する症状について、先週の日曜日に以前お願いした方のところに送り修理していただいている。
修理は終わり、本日発送との連絡を頂いた。明日には届くかと思う。
修理の内容は、ウィッチにはちんぷんかんぷんであるが、前回修理のランプのLED化に際して使用した部品、回路設計では部品の持ちが悪かったようである。今回、回路の設計を見直し、部品が長持ちするようにして頂いたらしい。
この方はSNSで知り合った。修理の様子をSNSに画像付きで上げているので進捗状況も判ってありがたい。まだ修理して1年ちょっとでの不調、という事で今回は無料で良いという申し出を頂いた。ちょっと申し訳ない気もしたが、ここはお言葉に甘えておくこととした。

さて、その間のリリーフに登場願ったのはデノンのプリメインアンプのPMA-1500AE君。
繋いだ当初はひどく歪んでいた。そういえばと思い、あるスイッチを切り替える。マッキントッシュのアンプは背面のスイッチで入力レベルの切り替えが出来るようになっている。マッキントッシュ以外の機器では基本0.75Vにするらしい。マッキントッシュ同士なら2.5V。すっかり忘れていた。スイッチを切り替えたら歪みは無くなった。
その1500AE君プリアンプとしての出番は久しぶり。
EQカーブが合っていないこともあって、やや低音と中音域がうるさい感じ。マッチしていないことが結構わかる。まあ仕事はちゃんとやってくれてはいるが、こじんまりとした音だったりで、楽しくない。最初はあまり音楽に食指は動かずも耳が慣れてしまうとコレが結構こんなものかという感じに。

4月も半ばを過ぎ、気持ちはすっかり5月の連休へとシフト。連休は特にコレと言った予定はないが待ち遠しい。
アンプを修理するにあたり、修理費捻出のため5月6月の2回の演奏会を取りやめたがどうするか。1回は行かせてもらおうかな。

今週になって職場の桜はようやく見頃。満開となったがもう散り始めている。
なかなか散らない桜もあるらしいが、桜はパッと咲いてあっという間に散るから綺麗なのだろう。これが2週間も咲いていたらちょっとうるさい気がする。
職場の横を農業用水が流れているが、水量がだいぶ増えた。田植えの準備が進んでいるということか。春真っ盛り。

2025年4月13日日曜日

花開く

地元の観桜会は日曜日に終了してしまうが、ちょうど今頃が桜の見ごろ。今年は開花してから花冷えの日が続き、観桜会100回記念に少々水を差した感じ。
今年は都合がつかずお花見は行けずに終わりそう。
火曜日は耳がボワーンとするのと、右耳の穴が痛痒いこともあって耳鼻科を受診。混んでいるかと休みを取ったがガラガラであっという間に終わってしまった。あの時にお花見に行けば良かったと後悔。
その休みと交換する形で土曜日出勤としたが、腰が痛くて半日で早退した。
この時期にしては寒い日が多く、それでいて冬の時期に比べると薄着でいるので身体が冷えるのか肩から背中から腰、膝までガチガチに凝っている。

さて、オーディオの方はというとプリアンプのC36のパネルランプ全体が瞬きする症状が出ている。多分どこかのハンダ割れではないかと思う。音質には影響はない様子だが、この2日ほどの間に瞬きの頻度が上がっている。そう鳴門親方、音楽を聴いていても視野の端でチカチカと煩いので真夜中にデノンのプリメインに変更した。
まあ電源入れたばかりではアレだが、今朝聴いても艶感、力感みたいなものはマッキントッシュの方がやはり上。デノンは高域はかなりチープで粗い表現だし低域も粘った音が出ない。まあエントリークラスのプリメインだしEQカーヴはC36に合わせてあるのもあるが。
C36はマッキントッシュのプリの中でもほとんど話題になることが無い機種。サラッとドライな音色と言われるがそれはマッキントッシュのプリの中では、ということかもしれない。デジタル中心のシステムではプリ不要論もあるが、何かしらのロスは有るにせよプリアンプによる音色付けというのは大事、というのを改めて認識した次第。
C36は折を見て早めに修理出そうかな?あんまり修理費用も掛からないだろうと思い、以前修理をお願いした方に早速連絡。返事待ち。

出音はというと、かなりの好感触。ようやく調整も花開いたと言った感じ。
左右の音量差疑惑は疑わしいところはいくつかあるがはっきりコレだ!という原因がわからないまま。
POPSやROCKで、やや大きい音量で少し長く聴いていると右の耳がボワーンとしてくるが、鼻の悪いのも関係してそう。メインのクラシック音楽では今のところボワーンともならず、あまり気にならない。
クラシック音楽でも中音域で少し耳をくすぐるような周波数もあるのでそこを下げたりしてこちらも様子見の構え。
低音域のバランスも大体固まってきたと思う。
ようやく低域~中音域の定在波をある程度ピンポイントに抑えることが出来て、EQカーヴも揃ったので出音が驚くほどスッキリとした。スッキリというより鮮やかになったというほうが適切かもしれない。古い絵画の修復で汚れやくすみが落ちて元の絵具の色があらわれてガラリと印象が変わる、みたいな。
そんな感じ。

先日の耳鼻科受診の後、すかんぴんさんのご友人のMさんの御宅に図々しくお邪魔した。
すかんぴんさんが凄く良い音になったと言っていたのでどんなものかと偵察に。
いやいや、まだ朝早く電源も入れたばかりであるにも関わらず良い音。以前はちょっとうるさい感じがあったが、機器の変更もあったがチャンデバのクロスオーバー周波数を調整したのが大きいらしい。またゆっくり聴かせてください。

先日新潟に泊まった際、ホテル階下の本屋で贖った片山杜秀「革命と戦争のクラシック音楽史」(NHK出版新書)を読んでいる。その中のベルリオーズの章が面白くて、久し振りにベルリーズの音楽を聴いている。
幻想交響曲をマゼール/CLEのCBS録音で。
77年の録音。このあとLvBの交響曲全集を録音しているがこのLvBの全集が各パートがくっきりと聴こえる感じで変わった感じの音作りなのだが、この幻想も似た感じの録音で年代相応。演奏は色彩感に溢れキレッキレ。幻想交響曲は名盤多けれど、毛色のかなり異なる演奏。でも名演。
やはりマゼールは変態で天才。今日はLvBも聴いてみよう。


2025年4月6日日曜日

ようやく暖かく

先週の木曜日に気温が30℃を超えて一気に夏が来た感じも、その日以降はまた冬に戻ったかのような天気で、震えて過ごしていたが、今日は日差しが暖かい一日となった。

Kazuさんのところでオフ会という事で絶好のドライブ日和。調子に乗って海沿いの道を窓を全開で走ったがコレはさすがにやり過ぎた。寒かった。
オフ会の前に懇意のGSに寄って夏タイヤに交換と給油。今回はタイヤは買い替え。値切ったが高いな。冬タイヤはもう1シーズン行けそうとのことで胸を撫でおろすが、まだまだ値上がりする予定だという。ガソリンも1L=177円。こちらもかなり厳しい。

さて、オフ会。
安定の美音。ウィッチは目下のところ定在波対策に大きく関心が向いている故、そこが気になるところだが、ほとんど定在波がわさこいてない(=いたずらしてない)。低域は程度なボリュームがありながらも圧迫感ない音だし、高域も耳に刺さるようなところはなかくてとても聴きやすかった。
ラックスマンとハーベスの組み合わせは盤の七難を隠すなあと。どうしてそうなるのかはわからないが、録音の欠点を上手く隠して、綺麗に聴かせるそんな組み合わせ。
ストコの展覧会の絵は4チャンネル録音でレンジも広く、良い録音だが悪く言えば派手でケバい音。まあ、下品な再生音となりやすい。我が家ではその派手でケバいところがモロに出てしまいがちなのだが、Kazuさんのところだと派手さケバさが上手にスポイルされてとても品が良く美音。
いつものことながら音楽やオーディオなどいろいろと語るのは楽しいもの。あっという間に時間は過ぎてお開きに。
今度はこちらにお迎えすることに。それまでに準備整えなきゃだ。
ありがとうございました。

さて、我が家のオーディオはというと今週に入ってなんだかんだと纏まりつつありと言った感じ。
4月1日はお休みだったので年一の眼科定期健診に行ったあとはオーディオの調整に時間を費やしたこともあってようやく形が見えたよう。
定在波はEQで叩けている様子。気になっているのは①左右のバランス ②低域・中音域・高域のバランス ③中音域・高音域の耳に刺さる周波数の特定 ④100Hz以下の低域のバランス
の4つ。
①左右のバランスはだいぶ整ってきたが、先日J-POPを爆音で聴いていて右耳がボワーンとなってしまった。やはりある特定の帯域では右チャンネルの方が大きい様子。
これは31帯域の純音をモノラルで再生して耳で合わせてみたり。ただ低域は定位が明確でないのでなかなか難しいところ。
②低域・中音域・高域のバランスは好みによるところが大きいが定在波がカット出来たので現状は低域が物足りない感じ。高域のエネルギーが全体的に大きいと音離れが良く華やかな
印象になるが、やり過ぎると芯がない出音に。このあたりはEQで1250Hzより上の高域を絞ってみたり。
③中音域・高音域の耳に刺さる周波数の特定はCDを再生して気になるところの音をピアノ鍵盤アプリを使い音階を特定して、音階と周波数の対照表で当該周波数の当りを付けEQで調整したり。
④100Hz以下の低域のバランスは結構難しくて、これはもう低音が豊富なディスクを繰り返し聴きつつ、膨らんでいるところを当りを付けて調整、それを聴いて、を繰り返すしか。
という事をチマチマとやって。
それでもそんなことを続けていると、なんとなく形になってそれが音に表れて来てね。
そんで少し先に明かりが見えて。そんな感じ。
最後まで難渋した100Hz以下の低域も意図した感じにタイトになったか。耳もボワーンとならないし。
やれることはやったし、かなり良いところまで行ったのではないかな。いつものことだけどきっとまた不満は出てくるのだと思う。ま、その時はその時、という事で。