2018年3月31日土曜日

ついに判明! 左右のボリューム差 我が家のオーディオにも春が来た

あっという間の年度末。月末の締めの作業が終わらず、休日出勤。といっても全くのサービスなんですが。職場のある越後上越、高田の街も桜がチラホラ咲き出した。第93回高田百万人観桜会は4月6日に開幕。もしかすると6日には満開となっているかも。

さて、鼻と咽喉の症状はだいぶ緩和されたものの例年になく鼻のムズムズ、咽喉のイガイガが酷い。痰が絡んでしょうがない。疲れてもいるのだろう、職場から戻って音楽を聴いているうちにガッツリと寝てしまった。で、起きてみると咽喉がイタイ。これでは治るものも治らんだろう~。

で、起きて音楽を聴いてみると左右で音量差があるように感じる。これまでそんなに気にならなかったのに・・・?
この症状、かれこれ3年くらい頭を悩ませられている。これまでケーブルに余裕が無かった(できれば接続しているケーブルはあんまり外したりしたくない性分)のでできなかったが、先日テクニカのRCAケーブルが発掘されたので、物は試しとEQをパスしてプリ→パワーと繋ぎ音出し。
すると左右差はない。であれば原因はEQということに。
で、再度アンプの間にEQを挟んでの接続。やっぱり左右差。EQの後ろにある出力の調整ボタンを繰り返し押すとノイズが。原因はコレであった。
このボタン、入出力調整のボタンで、12dBと22dBが調整できる。ここの接触不良であった様子。何度か押してみるとノイズは減り、出音の左右差も感じられない。
これまで、プリとパワー、どちらのアンプに原因があるのだろうかと悩んで、買い換えも検討しなければと思っていたが、とりあえず原因が判って一安心。

目指していたEQで調整しつつ、調整を思わせない自然な鳴り方になってきた。これで、昨年の秋からの調整にも一区切りがついた感じ。前回のわが家での三銃士オフ会では調整が今一つで来て頂いたメンバーにも申し訳なかったし、悔しい思いもしたが、これでリベンジできそう。

2018年3月29日木曜日

風邪でダウン寸前 JSB 音楽の捧げもの Marriner / ASMF

例年、この時期は慢性の副鼻腔炎が悪化する。やっぱり春の埃っぽさが影響するのだろう。幸いなことに花粉症ではない様子だが、この副鼻腔炎にはいつもヤラレテしまう。
一昨日から頭重感があって、汚い鼻水が出始めた。昨日耳鼻科にかかるころには全身に倦怠感があり頭重感というよりは眼の奥の鋭い痛みが現れた。家に帰り着くころにはもう動くのもシンドイ状態。帰ってみれば、妻も似たような症状でぐったりとしている。食事とも言えない食べ物を取り敢えず胃に収めて処方された薬を飲み、8時には床に入った。
夜中じゅう、身体の痛みと怠さと頭痛に悩まされたが、朝起きた時には随分と楽にはなった。

とはいえ、どうにも身体がシンドイ。そんなわけで、今日は仕事は3時で上がらせてもらって適当にお惣菜を買い込んでの帰宅。音楽を聴きながら身体を休ませている。
バッハの音楽の捧げもの。こんな風に具合の悪い時は何だかバッハの内省的な音楽が心地よい。
なかでも、”フルートとバイオリン、通奏低音のためにトリオ・ソナタ”が気に入った。
マリナーの音楽の捧げものが世間ではどういった評価をされているのかは分からないが、聴いている分には全く不満はない。

元々は、高音域の歪みっぽさのチェックで繰り返し繰り返し鳴らしているうちに耳に馴染んだもの。フルートの息が漏れるノイズは強めに出ていると聴き苦しく感じるが適度なノイズ量は空間の表現性を高めてくれる。そこで12.6kHzから上をすこし削ってみた。まだ、ノイズ、というか歪みっぽい感じは残るものの雰囲気は出てきた。こういうのは一旦気になるとどうにもならなくなってくるから始末が悪い。

Philips PHCP-9121~2

2018年3月25日日曜日

チャイコ、もう一発 EQの難しさ

チャイコのディスクをもう一発、いや、もう一枚。
デュトワの1812年ほか、です。今回買ったのは国内初発と思しき盤。実はデュトワの1812年は展覧会の絵とのカップリングで持ってはいるが、うっかり買ってしまった。
デュトワの1812年というと、シンセサイザーを使った演奏ということで、悪名が高い。アメリカ盤はシンセは使っていない、という触れ込みらしいが、大砲の音がシンセらしい。国内盤も大砲の音はすべてシンセによる同じ音形(ドン、ドン)で、反響音風を装っているが、正直薄っぺらい感じがする。
なんでそんな事になって(事をして)いるのかは全くもって不明だが、これはこれで面白い。オケの演奏自体はしっかりしているし、シンセサイザーの演奏も面白く聴けるが間の抜けた、薄っぺらい感じは拭えない。

デジタル時代に入っては、実際に大砲(もちろん空砲)を使ったテラークのカンゼル盤が1812年の代表盤として挙げられることが多いが、大砲を使った嚆矢はやはりマーキュリーのドラティ盤だろうか。58年ステレオ盤が有名だが、それ以前に54年にモノラルでも録音しているらしい。この録音を聴いているわけではないが、実際の大砲を使用しているとのこと。しかも作曲年代に近い年代の大砲を使うあたり、マーキュリー録音陣の拘りが窺える。

さて、昨日はKazuさんとうな君のトコへ行ってきた。
快晴のドライヴ日和。雪を抱く北アルプスも良く見えた。
透明感のある音だった。響きが内に内にと集約していくような内省的な響きに思えた。そう、一面雪景色のようなモノトーン。冬の音。かなりの試行錯誤を繰り返した結果の一つなのだろう。聞けば、中音域をかなり削ったとのこと。
この試行錯誤が問題で、いろいろ弄っているうちに分からなくなってしまうことがある。ドツボに嵌る、というヤツ。七味もウンザリというほど経験してきた。
でも、部屋の音響特性の調整は素晴らしく上手くいっていたのは流石と思う。
たぶん、うな君もまだまだ満足出来てはいない、と思う。本人も今はこれが限界、と云っていた。
どこかでブレークスルーとなるような劇的な変化が必ず来る。それに期待だ。

今日は我が家のシステムも微調整。
どうしても、高音域が歪みっぽい。左右のスピーカー端子を入れ替えてもよくわからず。本当ならスピーカー本体を左右入れ替えてみるべきなのだろうがあまりの大きさ・重さ故、断念。EQで最高音域の16kHzと20kHzを1.5dBほど削ってみた。今のところ以前ほどの歪みは感じられないし、聴感上も変化はナシ。要は最高音域は聴こえていない、ということか。アンプ・スピーカーも、ともにかなりのおじいちゃんなので心配は尽きない。

それにしても、ミートゥー騒動の煽りを喰らった感じのデュトワ。先ごろ今シーズンのN響定期の出演キャンセルが発表された。現状、彼の芸術が正当に評価されるのは難しそうだ。今後表舞台に復帰できるのだろうか?

London F35L-20018




2018年3月21日水曜日

ワイドとナロー Mehta / LAPO PIT Sym.6 "Pathetic"

部屋の模様変え以降、大分(おおいた、ではなくだいぶん)と音が馴染んできた。この冬にかけてEQはじめ微調整の効果が出てきたか、まとまりのある鳴り方になってきた。
週末はイトコのうな君のところで三銃士の会。うな君のトコの音を参考にしたい。

さて、七味の使っているSACDプレーヤーはエソテリックのSA-10という機種。確かエソテリック20周年記念のモデルで2008年発売だったか。かれこれ10年選手。メカノイズの大きさとディスプレイの視認性の悪さ以外に、音質にはコレといった不満はない。試聴時には音にばかり耳がいっていてこの辺は結構気が付かないものだ。最初に使っていた4.5畳の部屋の時はディスプレイもよく見えていたが、ブラックのバックにブルーの文字は、今ではすっかり見えないし読めない。

このプレーヤーにはワイドとナロー、2種類のデジタルフィルターが搭載されている。取説を見るにワイドは”スローロールオフの特性を持ったフィルターで、より自然な倍音を再現します”とあり、ナローは”シャープなロールオフの特性を持ち、切れのよい音色が特徴です”とある。
文章だけで、F特のグラフが載っているわけではないので、ロールオフの特性にどれほどの違いがあるのかは正直、分からない。高域のカットオフの緩急なのだろうと思う。
で、最近になってワイドからナローに切り替えてみた。聴いた感じはやっぱり違いがあって、切れ良い音色かなんとも言えないが、中音域がぎっしりと詰まった豊かな響きに変化する。高域と中~低音域のバランスなのだろう。ワイドはクラシック向きで、ナローはジャズやポップス向きなのだろうが、好みで言えば、断然ナローだ。

最近はチャイコばかり聴いている。昨年の5月に買ったメータの交響曲全集。6番”悲愴”の第4楽章に”ザッ、ザッ、ザッ・・・”というようなノイズが混入している。録音時のものというよりはCDの同心円上に薄くキズが入ったディスクを再生している時に出るようなノイズ。強奏時にもあるようだが弱音時でかなり目立つ。音飛びするようなことはないが、かなり気になるシロモノ。盤面はというと細かなキズはあるがそのようなノイズが出るようなキズではなさそう。
で、ちょっとばかり前に全集を買いなおした。結果は、同じ箇所でやっぱりノイズが発生した。両盤をSA-10・777ESJで再生しても同じ箇所でノイズが出るのでキズが原因ではなさそう。演奏・録音ともに優秀なだけに残念な結果に。

この全集、交響曲の第1~3番までと、イタリア奇想曲と白鳥・くるみ割りはイスラエルPO.、第4~6番と1812年、スラヴ行進曲、ロメジュリはLAPO.の演奏。
それにしても、メータのチャイコは何度聴いても飽きることが無い。如何にもメータ/ロスPO.らしいスタイリッシュな演奏。先般話題となったクルレンツィスほどではないにしても、ダイナミックでエモーショナルな演奏。デッカの録音も大変優秀である。6番冒頭の弱奏も聴きとれる。それだけにノイズがキズ、ではある。

DECCA 475 7315
区別するため、以前買った方に紙を挟んである

2018年3月18日日曜日

Harnoncourt / ACO WAM 40&25

昨日は娘とその友人2人、それに妻がジャニーズWestのライブに行くその送り迎え。迎えといっても一旦自宅に帰ったわけではないが。ライブは夕方6時開演らしいが朝10時からのグッズ販売に並ぶために朝8時に自宅を出発。ライブが終わるのは夜の8時過ぎ。昨夜は11時過ぎに帰り着いた。彼女たちを待つあいだ、どうやって時間を潰そうかというコトで、新潟市内の目ぼしいオフを5軒ほどハシゴしてきた。

収獲は13タイトルほどでまあまあかな。オオッと思わせるものはそれほどなかったし全体に価格もちょっと高め。そのなかでもフェドセーエフのチャイコフスキーの5番と6番(ともにビクター盤)をはじめ、ショルティの4番やデュトワの1812年などチャイコのCDを多くゲット。フェドのチャイコはこれで3番から6番までが揃った。

もう一つ。アーノンクールのモーツァルト40番と25番。アムステルダムコンセルトへボウとの録音。テルデック。40番は83年の録音らしいが、25番は不明。ディスクに記載なし。
これがまた、いい。84年にこれが出た時はかなり話題になったようだがリアルタイムでは知らないし聴いてはいない。90年代に入って廉価盤も幾度となく発売されているハズだが、組み合わせが40番と41番だったりして、もう一つ食指が動かなかった。大小ふたつの短調の交響曲を収めてある初発盤で聴いてみたいと思っていた。
今聴いても、かなり刺激的な演奏。コンセルトへボウも楽しんで演奏しているのではないか。テルデックの録音もへボウの響きを上手くとらえているように思う。フィリップスのウォームでシルキーな音とはまた違ったちょっとクールでザラリとした質感が演奏とマッチしている。

今、買ってきたCDを片っ端から聴き流しているが、音飛びするものが2枚ほど混じっててガッカリきた。
そのうちの1枚、マンロウのディスクを見ればレーベル面にキズがあり、剥がれかかっている。最近のオフはこんなのが多い気がする。
交換しようにも新潟まで行くわけにもいくまい。諦めたッ。別クチで探そうか。

TELDEC 8.42935
ちなみに表紙はコンセルトヘボウのなかでしょうか?




2018年3月10日土曜日

SkrowaczewskiのVOX BOX10枚組

いやぁー、待ちに待った週末。やっぱり休みはいいなあ。
今週はストレスが溜まる一方で、木曜は職場の歓迎会で楽しく飲んだものの歳のせいかアルコールが翌朝まで残るようになった。電解質のバランスが崩れるのか昨夜は太ももが攣ったり、眠りが浅くて早朝の4時に目が覚めるなどあって、金曜日はもうホント、クタクタ。なんとか仕事を遣っ付け這う這うの体で帰宅した。
このところの寒暖の差が激しく身体に堪える。春も近い。一月もすれば桜の季節となる。

音楽は先日の横浜出張時に買ったスクロヴァチェフスキのVOXの10枚組BOXを中心に、これも先日、柏崎のオフで買ったブーレーズのバルトークBOXなどを聴いている。スクロヴァチェフスキのBOXはラヴェル、プロコ、ストラヴィンスキー、バルトークを中心にベートーヴェンの序曲、それにヘンデルにモーツァルトのピアノ協奏曲、ワーグナーが収められている。このうち、ラヴェルの一部とプロコ、ストラヴィンスキーとバルトークはすでに所有している(こちら)ものの今一つ音質に不満があって何とかしてこの10枚組のBOXが欲しかった。

どの曲、どの演奏もリズム立ちがよく、割と高速テンポでスッキリ・スリムな仕上がり。ミネソタ管の反応の良さも特筆もの。
後年、ブルックナーで見せてくれた、こんな響きが!?みたいな驚きが随所にあって繰り返し聴いていて楽しい。
70年代後半のアナログ録音だが、ドッシリとした録音バランスではなくて、腰高な感じも音像がとてもシャープで演奏とマッチしている。なかでもベートーヴェンの序曲集がキレッキレの目の覚めるような演奏。
すべて同様の録音水準かというとそうでもなく、エリート・レコーディングスによるプロダクションのものが総じて録音が良いようだ。

スクロヴァチェフスキが逝って1年が過ぎた。


2018年3月3日土曜日

Jiří Bělohlávek / Czech PO. 画家マティス

週初めの学会出張からの業務はやっぱりカラダに堪えたようで、両肩から腕にかけての痛みがハンパない。今日は久しぶりに接骨院に。10日振りになるか。暖かくなったせいか、待合室は結構な混みようだった。左肩が痛かったが、それを庇うような格好で右肩も時折痛みが走るようになった。

今週は七味が月曜から火曜まで出張し、娘が水曜から金曜まで京都・奈良へ修学旅行。ということで家族3人ゆっくり顔を合わせることがなかった。娘の修学旅行はというと、他のクラスで体調不良者が続出したらしくてんやわんやだったらしい。七味が中学生の時の修学旅行も京都・奈良だったが、その時は京都までは特急でそこから先の移動はバスだった。最近はバスで京都まで行くらしい。バスのような狭い空間に大勢がいたことやホテルの部屋が乾燥していたことや、長旅の疲労が重なってしまったのだろう。
そんななかでもマイペースな娘。修学旅行の感想を聞くと、「ホテルの人がイケメンだった」だそう。なんじゃそりゃ!

ようやくに聴けたイルジー・ビエロフラ―ヴェク/チェコPO.の画家マティス。9月に注文したが、ずっと入荷待ちの状態。廃盤なら廃盤で仕方ないかと思っていたが、先週思いがけずに入荷の連絡があり、今週届いた。
注文した時は桐朋アカデミーの演奏会のあとだったのでヒンデミット熱もあったが、今ではすっかり平熱、いや低体温。聴きたい欲と品物が届くタイムラグは如何ともしがたい。
ビエロフラ―ヴェクは派手なところのない、七味にとっては地味な印象の指揮者ではある。アンチェル、ノイマンに次ぐ3番手。全日本プロレスの馬場、鶴田に次ぐ天龍みたい(髪型も似ている)な感じ。2度目のチェコPO.首席指揮者に就き、デッカにケルテス以来となるドヴォルザークの交響曲全集を残し、これからの活躍が期待された2017年に71歳であっけなく死んでしまった。
この演奏、なかなかの名演、と思う。ビエロフラ―ヴェクの端正な音楽の作りとチェコPO.の艶やかな弦と輝かしくも整った管の美質が相まってなかなかに格調高い音楽に仕上がっていて、聴いた中ではベスト。92年、ルドルフィヌムでの録音。シャンドス。

CHANDOS Chan 9457