2015年3月28日土曜日

L.Maazel /CLE LvB Comp.Sym

今週は九州にいる姉と姪が春休みを利用して遊びに来ている。普段は親子3人なので賑やかで楽しい。娘の姉のように慕っている姪がいて楽しいようだ。2人は新幹線を利用して来るというので上越妙高駅まで迎えに行った。立派な建物だが、何だか閑散としていた。改札口前はしかも寒かった。

歯科治療は継続中。今週は奥歯の詰め物、被せものを入れたが、その治療中の激痛に悶絶!
フィットしているか確認(沁みたり痛かったりするとフィットしていない)するために麻酔なしでの治療となったが、調整のため取り付け取り外しを繰り返すたびガッツンガッツン痛みが襲ってくる。これには参った。

さて、最近は先日届いたばかりのマゼールのベートーヴェンの交響曲全集を聴いている。とはいってもまだざっくりとしか聴いていないのだけれども。
CLEにはセル、マゼール、ドホナーニと3種のベートーヴェン全集がある。ドホナーニはテラーク録音。3人3種の全集があるのはVPO(イッセルシュテット・ベーム・バーンスタイン・アバド・ラトル)に次いで多い?フィルハーモニアO.(カラヤン・クレンペラー・ドホナーニ)にもあるのか?

70年代後半のCLEとのCBS録音。かなりのオンマイクなアレンジ。弦を中心に分厚く響く。管は一部では突出して聴こえることもあるけれど、全体的にはおとなしい。全体としては平板で奥行き感に乏しい。それぞれのパートやセクションがそれぞれ塊りになって分散して聴こえる不思議な録音。そのせいで内声部や対旋律などが明瞭に聞き取れて曲の構造が手に取るようにわかってすこぶる面白い。演奏は意図的に全体に音のアタックを強調していないようで、なんだかモッサリ系。キレに乏しくフットワークも重い。
ベートーヴェンを聴くという感じにはならないが、マゼールのベートーヴェン演奏ということで聴けば面白い。先に曲の構造がわかって面白いと書いたけれど、それはマゼールの解釈というよりは録音に負うところも大きいようだ。裏表がない、もしくは聴き手に解釈の余地を与えない(含みがない)直裁な演奏。音の強弱やテンポ感が聴き手が抱くベートーヴェンの音楽から湧き出る歓喜、愉悦や感動といったところに結びつかないのはやっぱりマゼールならでは。聴き手のことなど知っちゃあいねえ、どうぞご勝手にといったところか。
この演奏、マゼールでなかったら、たとえば日本人指揮者だったならケチョンケチョンの評価ではないか。ま、逆にマゼールだから許されるところもあるのだと思う。こんなベートーヴェンを残したマゼールはやはり只者ではない。
ほぼ同時期にこのコンビは幻想交響曲を録音している。録音はベートーヴェンとは反対にホールの雰囲気を良く捉えたもので、演奏はマゼールにしては熱が入っていて醒めちゃいない。オケもキレッキレの演奏を披露。このギャップにクラクラしてくる。

そうか!幻想って夢のお話、醒めてちゃマズイんだね。




2015年3月22日日曜日

CDの収納

一昨日は職場の送別会。業務内容やシステムの変更、それに町内の子ども会の事務作業のストレスもあって、1時間半で日本酒5合というハイピッチ。酔いつぶれる前に、お先にドロンしてきた。何とか代行で帰ってきたがあまり詳しい記憶がない。こんなの珍しい。送別会の主賓には申し訳ないことをした。

さて、CDの収納の話。きっと皆さんもお困りのことと思う。いったい何枚のCDがあるのか皆目見当がつかないが、およそ2000枚位か?こんなに持っていてみんな聴くの?とは妻の言。聴くわけね―じゃん、聴かねーよ、とは言えないが、聴けないのは確か。PCに落とすという手もなくはないが落としたからといってCDは処分できないだろう(ねぇ、うな君)。10年ほど前からはプラケースを止めて塩ビ製のソフトケースに、これもまたうな君の紹介で使っている。プラケースに比べると厚さは1/3になる。ディスクは付属の不織布に入れ、ジャケットとバックインレイ、帯も入る。ちょっとアナログディスクのようで気に入っている。
しかし、これだけの枚数になると聴こうと思っても探すのがまた手間である。以前はレーベルごとに分けたりしていたけどレーベルの偏りがあって上手く収納できなかった。現在は枚数の多い作曲家はそれぞれに箱を設けてその中に収納している。枚数の少ない作曲家は凡その傾向などで分類してこれも箱に入れている。あとはレーベルや指揮者でも分けている。箱は100均などで売っていたものを使っていたが、最近はニトリのものを使っている。以前のものはCDを横に入れる式だったので、ソフトケースの中のジャケットやバックインレイなどが偏って見栄えが悪かった。ニトリのものは天地がそのまま入るので、これまたレコード屋でレコードを繰るようにCDを探すことができる。これもアナログ・ライクで気に入っている。このソフトケースはタワレコで購入が可能。

CDを処分したい、と以前ブログに書いたけれどやっぱりそれはムリ!ほとんど聴かないCDというのも多いけれど、売ってしまった後にもう一度買い直そうと思うと、まず、売っていない。中古ショップやオークションで、となる。何度か買いなおした経験から言うと最初に買ったときの倍くらいの労力が必要である。ならば売らない方が良い、という結論。

音楽を聴く余裕はあまりないけれど、シベリウスとシューマンの交響曲をとっかえひっかえして聴いている。コンヴィチュニーのシューマンは今聴くと録音も含め古色蒼然、ズッシリと聴きごたえのある演奏。ちょっと重たすぎ。今時こんな演奏する人はいないよなあ。うな君から借りているガーディナー盤はピリオド系の演奏だが自分には音が刺激的に過ぎる。スィトナーの1番は原典版を採用。冒頭のトランペットが3度低い。豊かな響きと相まって渋すぎるほど渋い。その昔、インバル盤を持っていたがピンと来ず、うな君に譲った。今聴くとどんなだろう。
最近気になっているのがムーティ/PO.盤。チャイコの全集が良かっただけに期待度高し。

ニトリで買った箱。正面の窓からジャケットの一部が見える
大体50枚弱が入る
マーキュリーBOX。
この箱にマーキュリーレーベルのCDが40枚ほど入っている
取り出すときはこんな感じに。LPライク
こんな風に塩ビケースに入れている

2015年3月12日木曜日

シベリウスがやって来た! Jean! Jean! Jean! LB/NYP Comp.Sym.

しかし、この荒れ模様はハンパでない。路面はツルツルだし吹雪で視界不良。水曜の朝には通勤途中で3度も事故を目撃ドキュン!夜に入ってのカミナリもスゴかった。今日も寒いのでお鍋で一杯、といこう。

1月にオークションで入手したバーンスタインのシベリウスのLPは我が家のシステムではあまり良い音では鳴ってくれなかった。内周部分になると音が飽和し、ヤケにビリつく。カートリッジの調整の問題かとも思い。いろいろやってはみたものの改善はしなかった。ほかのLPではそんなにビリつくことはないのでLP自体の問題だけではないにしてもLPの要因が大きいと思う。
現在、バーンスタインのシベリウス全集を聴こうと思うなら、あのBOXセットを買うか、中古のCD、LPのセットを買うしかない。と思っていたらあのBOX、HMVのカタログからは消えてしまった模様。アラ残念。
でもやっぱり聴きたいジャン、と思って、探していたら、仙台の中古LP専門店のカタログに海外盤の全集が1万円ちょっとで出ていた。5枚組でこの値段ならまあ許容できる値段なのだが、先のビリつきは海外盤でも変わらないように思うし、5枚すべてが良好な盤質とも限らない。こうなったらほぼ同額のCD60枚組BOXセットを買おう、と思っていた矢先の廃盤?。で、結局、福岡の中古ショップに出ていたバーンスタイン・ロイヤルエディション(ジャケットにはチャールズ皇太子の水彩画が使われている)を買ってみた。一通り聴いている段階だけれど音質は良好。LPとは雲泥の差!LPのほうがささくれた音がする。CDはクリヤーでたいへん見通しのよい音。5番が61年、そのほかは65年から67年にかけてエイブリー・フィッシャー・ホールで録音されている。CBSのバーンスタインの録音としてはかなり録音の良い部類に入るのではないか。演奏は思っていた以上に緻密で繊細。もちろんバーンスタインらしいダイナミックさも持ち合わせているけれど、決して勢いだけのヤンキーな演奏ではないと思う。

自分たちが音楽を聴き始めた頃はシベリウスの全集を聴こうと思ったら、バルビローリやC.デイヴィス(英国系)かバーンスタインとマゼールの国際派くらいしかなかったね、なんてことを先日ウチに来たうな君と話した。その後少ししてベリルンドの2度目の全集録音が始まったように記憶している。シベリウスは本場モノに限る、という価値観はベルリンド2度目の全集とヤルヴィの全集で決定的になったように思う。それに伴って英国系や国際派の演奏は片隅に追いやられてしまったように思う。でもバーンスタインやマゼールを聴いて思うのはシベリウスの普遍性である。ベリルンドも3度目の全集はヨーロッパの室内オケと録音し、土着性を抑え、シベリウスの音楽の結晶というか核心を突く演奏へとシフト、あるいは進化を見せた。シベリウスの普遍性を本場の人が証明してみせた形だ。名曲はどんな解釈、演奏にも耐えうるものだ。としみじみ思った次第。

SRCR 9536~7 国内盤
ルオンノタールとポヒョラの娘も収録

SRCR 9538~9 国内盤

2015年3月6日金曜日

春、それは物欲の季節 R.Schumann Sym.3&4

春かなぁ。春なのかなぁ?比較的穏やかな日が続いているこの頃。
なんだか活動的、と言っても良いのだけれど、どちらかというとムズムズ、ソワソワと落ち着かないと言った方が正確かもしれない。気持ちが落ち着かない感じが続いている。仕事はこの4月から常勤となる事が決まった。やれる自信はあるけれど体調を崩してから約1年半も非常勤だった身、常勤が無事に務まるのか、その不安もある。加えて町内会の役員の掛け持ちも決まりこちらも忙しくなりそうだ。

さて、来週はいよいよ北陸新幹線の開業となる。盛り上がっているのかいないのか、なんとも微妙な感じだがどうだろう。

そんな中、音楽を聴いているときが心が安らぐ一時なのだが、LPの音が良くなるにつれてCDの音質に対する不満がこのところ溜まってきている。エソテリックのSA-10はかれこれ7、8年ほど使っているだろうか。できる事ならCDPの買い替えといきたいところだがグレードアップにはちょっと厳しい。そこでD/Aコンバーターを追加するのが良さげではないか、という考えに取りつかれつつある。去年は椅子を買ったことだし、まあ実際、お金もない話で無理なわけだが。

しかし何でしょう?この欲しい欲しい病。暖かくなると何か意欲が出てくるのは分かるけれどそのベクトルが物欲とは・・・。時々イヤになる。

最近はシューマンの交響曲を良く聴く。ムズソワと関係があるのかないのか。セル、クーベリック、パレーなど剛毅な演奏が中心だが、買ってそのままになっていたチェリビの演奏にも感心しているこの頃。チェリビ、ブルックナーが十八番だったけれど正直、今のところあまり良いとは思っていない。怒られそうだが。ブルックナーも良いのかもしれないけれど、横に流れる音楽のほうが本領発揮、ではないかと密かに思っている。ブルックナーの時とは異なり、ゆったりしたテンポで良く歌う、程よく力が抜けた演奏。録音も放送録音だけれどまずまず。EMIのチェリビのBOXシリーズは簡易なパッケージで再発売された際に奮発して買ってはみたもののほとんど死蔵状態だったがシューマンは意外な掘り出しものだった。このシューマンを聴いていて思ったのはミュンヘンPOとのドヴォルザークとベルリオーズの録音がないのが残念なこと。ベルリオーズはスウェーデン放響とのライブ録音が最近発売された。ドヴォルザークはDVDではあるようだし、CD化しないだろうか。


EMI 0 85566 2 DISC14。シューマンの3&4