2019年10月31日木曜日

亡き王女のためのパヴァーヌ

今週から職場には実習生が来ている。国家資格の専門職である七味。同じ国家資格の取得を目指して学んでいる学生が、学業の総仕上げとして実習に臨んでいる。七味ももう30年以上も前になるが、同じように慣れない土地で計30週以上の長期間にわたり実習をしていた。実習生として学んでいたころは、お恥かしいくらいダメダメな実習生だったと思う。今来ている学生の方が数倍マシである。が、これまでの30年間の知識や経験を後進に教え、伝えることは望外の喜びでもある。
今日で4日目になるが、少しこの職種の面白さというか醍醐味みたいなものが伝わったようで、とっても良い顔をして帰っていった。

さて、今日は職場の同僚の退職日。先のブログにも書いたが今の職場では七味が一番付き合いが長い。約10年半一緒に頑張って来た同僚。挨拶を任され、50間近のオッサンがあられもなく泣いてしまった。最後は笑って別れたかったが、やっぱりできなかった。祥多きことを心から願っている。

別に亡くなったわけでもないが、ラヴェルの”亡き王女のためのパヴァーヌ”を。スクロヴァチェフスキとミネソタの演奏で。
彼女との10年を振り返りながら・・・。

沖縄の首里城の火災。朝、起き抜けにテレビを付けたら速報でやっていた。行ったことはないけれども、なんとも言えない喪失感。改修工事を終えたばかりというがなにがあったのか?一日も早い再建を望む。



2019年10月27日日曜日

Delibes Coppélia & Sylvia

先週のいつだったかは忘れたが、朝のFMでドリーブのコッペリアの抜粋をやっていて、気の重い通勤時にもちょっと心が浮き立つ感じがした。
この曲はいつ聴いても優美で華麗。そして音楽がよく動き、シンプルによく鳴る。
その時は確かリチャード・ボニングとナショナル・フィルハーモニック管弦楽団の演奏だった。
七味はてっきりワシントンのナショナルPO.だとばかり思っていたが、どうもロンドンのレコーディング専門のオケらしい。
七味はいまのところ、アンセルメによるハイライト盤(これはシルヴィア組曲とのカップリング)のCDとLP、それから全曲盤のLP、マーキュリーの全曲盤CD(こちらはシルヴィア全曲と合わせて3枚組)を持ってはいるけど、普段聴くことはほどんどない。
よく考えたら、作曲したドリーブのこともよく知らないし。
wikiで調べるとフランスの作曲家でフランス・バレエ音楽の父と呼ばれてるらしい。1836年の生まれで1891年に亡くなっており54歳と早逝と言ってよいかもしれない。パリ音楽院で『ジゼル』で有名なアダンに師事したとある。サンサーンスと同世代。サンサーンスはもう少し長生きします(1921年没)

正直なところコッペリアとシルヴィアしか知らないし、この2曲が七味の頭のなかでゴチャゴチャと一緒くたになっております。今回、アンセルメ盤(ハイライトとシルヴィア組曲)を聴いて何とか違いが判ってきた。今までコッペリアの中の一曲だと思っていたものがシルヴィアだったり・・・。七味的にはコッペリアより9年ほど後のシルヴィアの方に円熟味を感じもしますが、コッペリアの音楽の勢い、みたいなものにも感心します。好みではシルヴィア、かな?
どこかで聴いた曲、チャイコなどの音楽が響くし、少し上の世代のワーグナーやシュトラウス・ファミリーなどのエコーが聴こえるような気がいたします。ただ、その混じり具合がなんとも絶妙な気がして、この辺りが上手いと思います。
ドリーブ、後世に残っただけでもスゴイ人なのかも。

朝からシルヴィア(こちらはBallet in Three Actsとありますが全曲盤のよう)とコッペリア全曲をマーキュリー盤で聴いている。やや乾いた音調が一層格調高く聴かせてくれます。ジャケットも秀逸。

Mercury 434313-2




2019年10月26日土曜日

新潟へ

懸案であったハラスメントの勉強会も昨日、無事に終了。予定していた人数を上回る参加者で盛況のうちに終えることができた。やっぱり関心は高いみたい。とはいえ、これから社内のハラスメント防止と事後の対応をどのようにやっていくのか?が課題だ。

さて、今日はある人のお見舞いに新潟市内の病院まで行ってきた。本当は先週にも行きたかったのだが、なかなか予定が立て込んでいて行けなかった。
高速道路を利用して行ってきたが、時折の強い雨と前方を走っているクルマの跳ね返りのミストで視界は不良。気を使う運転にクタクタになってしまった。

帰りに市内紫竹山にある某中古オーディオショップに立ち寄ったが、接客が最悪。居心地は決して良いものではなく、早々に退散してきた。常連と思しきお客と話していて、入店時に挨拶もない。お客様は神様、なんて思ってはいないけれども”いらっしゃいませ”くらい言えんのか~い。
2階はソフト中心の売り場だが、クラシック音楽のLPは何故か値段ごとに。500円や800円のLPを目当てに買いに行っているわけではないので探しにくいことこの上ない。一応ジャンル分けはされているがレコードを探す意欲が萎えるわッ!


2019年10月22日火曜日

レコードプレーヤーのセッティング追い込み (続)

レコードプレーヤーの脚とタオックボードの間にゴム系インシュレータを挟んでみたところ好感触だったことは一昨日のブログに書いた。その夜、ターンテーブルシートをついこの間まで使っていたジュラルミン製のAT666に戻してみた。こちらの方が厚みがあるのでアーム高を上げるべく調整。これがなかなかに手こずった。
KP1100のアームは6角レンチで2点留め。しっかり持って緩めるのだが、意外と重さがあり、ガコンッという音とともに落下。
何とか高さを合わせたことにして針を降ろしてみると、今度はオートリフタが急降下。先日と同じように勢いよくカートリッジが落ち、盤面で跳ねてしまう。
多分、ガコンッの時に衝撃が加わることで、油圧式リフタ内の油の粘性が変化してしまうのではないか?
で、今日レコードを掛けてみると、リフタの速度は元通りに。
結局、AT666はまた止めて元通りゴム製ターンテシートに戻した。AT666のほうが音の立ち上がり減衰ともに良いように感じるのだがレコードとの密着が今一つ。湿式クリーナーで盤を拭き上げているとそんなに強く押し付けてはいないのだがレコードが滑ってしまうことがあって、やっぱり止めてゴム製シートに交換。アーム高を下げたところ、ガコンッとはならなかったが、やっぱりその後、リフタの速度が昇降共に速くなった。どうもアーム高の調整が良くない様子。機器の個体差なのか、我が家の1100だけなのかは不明。
結局、その後はマニュアルでカートリッジの操作をしているが、やっぱりコレも面倒臭いことこの上ない。



2019年10月20日日曜日

レコードプレーヤーのセッティング追い込み

午後から少し持ち直してきたので、この前見直したプレーヤーの脚周りをもう少し追い込んでみた。
今のところ、作り付けの棚板の上にタオックTITE25を3点支持としてタオックのボードを敷き、プレーヤーを置いている。その脚の下には滑り止めシートという状態。スッキリとした随分と雑味の減った感じとなったものの、何だかまだ濁りのようなものが感じられた。
そこで、滑り止めシートを止めて3㎜程度の厚みのあるソルボセイン(多分)に変えてみた。
結果は極上々吉。上から下まで音が良く伸びる。濁りも減少。内周歪みも明らかに減った。

そうすると今度はタオックのボード下の3点支持を止めてソルボセインを敷いた方が良いのか興味が湧いてくるのだが、取り敢えず今はこのままで聴いてみることにしようと思う。

再生前のレコードのクリーニング。最近はナガオカのAlpha wet 115というのを使っている。wetっていうくらいなので湿式のクリーナー。高校生のころに買ったもの。
ケース底にはスポンジのシートがあってシートを湿らせて使うのだが、シートは随分前にボロボロになってしまい処分した。ケースにはベルベットの埃を落とすブラシもついているが随分と汚れていて使っていなかった。
レコード再生を再開してから直前の盤面のクリーニングにはずっと化粧筆を使ってきた。最近になってベルベットの部分に水をわずかにスプレーしてからレコードを拭いてみるとコレが結構良い。静電気が減るようでそのあと、さらに化粧筆で盤面を撫でるとホコリやゴミがよく取れる。
なんで、今まで気が付かなかったんだろう、と思うが仕方ない。

以前はこんな感じ

脚の下にソルボセイン
結構な厚みがあります

NAGAOKA Alpha wet 115

30年以上前のものですがベルベットはキレイ

中にあったスポンジシートはもうありません
ブラシも汚れています

アルコール水溶液を軽くひと吹き



Sanderling / BerlinSO. PIT Sym.4

昨日は何だかバッテリー残量が20%を切ったスマホのように身体がしんどくて、一日中ぼんやりとして過ごした。風邪はそれほどでもないが疲れ切り、身体が休息を欲している。何かしようという気が全くと言って起きない。
今日も何だか昨日の延長のような感じ。まあ、寝ていてもいいのだが少し起きてみることにして、チャイコフスキーの交響曲なんぞを聴いてみる。
後期3つの交響曲と言えばムラヴィンスキーとレニングラードのDG盤が、これはもう何と言っても大名盤だけれど、切れば血の噴き出るような演奏は今の七味のHPでは太刀打ちできないので今日はちょっと遠慮して、ザンデルリンクとベルリン響の演奏を。

このディスクは多分あんまり評価されていないんじゃないかと思う。七味もコレが名盤だというつもりはないけれど、今の七味には滋味に溢れる温かいスープのように身体に沁みる。
78年頃のデジタル録音。その辺りの話はコチラに詳しい。
晩年の大家の風格はこの頃のザンデルリンクには残念ながら、まだ無い。けれども過度にテンポを煽ったり、派手な演出を避けるなど、その片鱗が垣間見え、ちょうど巨匠へのステップの過渡期を記録しているように思える。
この録音以降のチャイコのCDリリースは無いようだけれど、あったら是非とも聴いてみたい。

Denon COCO-70494~5



2019年10月19日土曜日

ジョーカーな気分

甚大な被害を出した台風一過の一週間。あまりにも大きすぎる被害の様子を目にするにつけ、心が痛んでしまう今週の七味でした。
台風が過ぎたあと、グッと気温が下がりちょっと風邪気味。インフルの流行と相まって一段と健康に気をつけ過ごしました。
そんななか、昨日は同僚の送別会。みんなでワイワイと退職する仲間を惜しみつつ仕事のことや何やら語り合いながら飲むお酒の美味しいこと。人の人生にはそれぞれのステージがあって退職してしまう同僚も今は子育てやら自身のスキルアップのための充電の時期なのだと思います。
七味にも心のバランスを崩して長い間仕事に行けない期間がありました。その頃は七味の人生のなかで最も暗く沈んだステージだったと思うのですが、それがあって、あの暗い状況を堪えたからこそ今があるのだと、今ではそう思えています。
今回退職する彼女とは約10年、一緒に仕事をしてきました。キャリア的には七味が上ですが丁寧で責任感ある仕事ぶりから最も尊敬できる人でした。一緒に仕事ができて良かった。本当はまだまだずっと一緒に仕事をしたかった。でも、お疲れ様、そう云わせていただきます。
これまで本当にありがとう。

例のハラスメントの勉強会。来週の開催に向け事前アンケートを実施して回収。只今集計作業中なのだが、思っていた以上にかなり生々しい意見が見られ、根の深い事のよう。思いのほか殺伐としていることに愕然。
アンケートに書かれている数々の感情剥きだしの辛辣な言葉に気を病んでしまいそう(ちょっと大げさ)。映画ジョーカーのアーサーの気持ちがわかるこの頃。


2019年10月14日月曜日

お替りしたいッ

三連休も最終日の午後。気分としては休みというよりは明日からの仕事の段取りなどを頭の中でシミュレーション。何だか休めたような休めなかったような、ちょっと微妙な感じ。
先週は職場の運営について科長と意見が合わなかったりしてモヤモヤ・イライラしたりして・・・。でもあんまり目くじら立てるほどでもないのかなぁ、なんて思ったり、イヤイヤ、やっぱりソコは大事なトコだろぅヨ?、なんて思ったり。
そのうちに、目くじらの”くじら”って何だよ?って思ったら笑えてきて、どうでもイイやって気になったりして。

さて、”お替りしたいッ”ですが、何のコトかと言えば、演奏や音楽を聴いての七味における最大の賛辞なんです。
素晴らしいッ、もう一度聴こう!、もう一度聴きたい!ってぇことです。はい。
まあ、美味しいラーメンを食しても思うのですが・・・。思うだけで食べませんが。

久しぶりに取り出したシューリヒト/WPh.のブルックナーの9番。これが正にソレ。1時間以上かかるこの曲。でももう一度聴きたいッ!そう思わせる、いや実際もう一回聴いたんですが。
昔っからの名盤ですが、なんとも自由闊達。以前LPで聴いたときには録音も含めてもう少しモッサリとした印象でしたが今回SACD盤で聴いてそう思いました。
なんとも軽やか。ブルックナーの感想には似つかわしくない言葉だがそうとしか表現できない。
シューリヒト、先のホーレンシュタインほどマイナーではなく、欧州の楽壇の真ん中の少し端を歩いた人という認識ですが、EMIにWPh.と残したブルックナーの8番や9番、特に9番はベームの4番なんかといっしょで、これからも長く聴き継がれるのでしょうな。
ちなみにこの人、58年に最初のマーラーメダルを授与された一人である。

EMI 9559842


2019年10月13日日曜日

Horenstein GM 3

台風が去って甚大な被害が明らかになってきた。テレビでも民放が視聴者からの動画などを紹介しているのを見ると、あの濁流のなんと恐ろしいことか。なかでもショッキングだったのは北陸新幹線が水没している映像。まあ、北陸新幹線が開通していなかった頃はほくほく線で越後湯沢まで出てそこから上越新幹線で東京へ出ていたのだから七味にとっては大したことではない気もする。まあ、北陸に行く人、北陸から東京へ出る人にとっては大問題だろう。

信濃川や阿賀野川の洪水はどうなっただろうか?住民の方は気が気ではないだろう。新潟県は今、財政がとても厳しい状況。復旧が迅速になされることを望んで止まない。
夕方には上越地域の土砂災害の危険があった地域も避難勧告も解除された。

今日はもう寝不足でヘロヘロのクタクタでした。音楽を聴いていてもうつらうつらしてしまう始末。
そんななか聴いたのがホーレンシュタインのマーラーの3番。ロンドン響。ユニコーン、70年。
随分前に買って、一度第1楽章を聴いただけだったディスク。久しぶりに取り出して聴いてみる。
ふむ、悪くない。というかとっても良い。
ホーレンシュタインのディスクはこれしか持っていない。メジャーな指揮者ではないがブルックナーやマーラーの演奏に定評があったと聞く。メリハリにやや欠けるきらいはあるが、終楽章のしみじみとした抒情性はやはりホーレンシュタインならでは、と思う。録音によるところも大きいかも。
七味にとって聴きどころはなんといってもテューバの演奏。メータ盤の王様ボボほどには目立たないが、テューバの神様ジョン・フレッチャーのマーラーが聴けるというところ。66年以降のショルティとロンドン響とのマーラー録音でも聴けるのだけれども。

三連休もあと一日。何して過ごそうか?


嵐の去った朝に

夜に入って、風はそれほど強くなってはいないが雨が強くなってきた。8時前には上越にも大雨特別警報が発令。幸いにもこちらは洪水の心配はないが、市内の一部河川では避難判断水位を超えたという。
眠れない夜となりそう。
今のところ普段と変わらず音楽を聴いている七味。風の音がうるさいし、低気圧のせいだろうかひどく頭が痛い。腰の痛みは頭痛と合わせて痛み止めのお薬を飲んで凌ぐことに。

そんなわけで音楽を聴く気にもなれず、早々に布団に入ったものの明け方までずっとNHKの台風関連のニュースを観ながらネットやツイッターをチェック。
というのも10時過ぎになって市内に避難勧告が出されたから。我が家は幸いにして洪水ハザードマップからは除外されていて、洪水の心配のない所なのだが、母の入所している施設のあるところが警戒レベル4、避難勧告を受けた。そこはちょうど大きな河川と中規模河川の合流地点の付近にあたり、いつも大雨が降ると洪水の危険が高まる。
施設でも想定はしているだろうが、夜間の勧告発令であり荒れた天候では避難もままならないだろう。2階へ垂直避難するしかないだろう。この辺りはもう何があっても施設を信頼してお任せするしかない、と覚悟している。
依然、避難指示は出たまま。まだ予断を許さない状況。

夜が明けて、各地の被害状況が少しづつわかってきた。関東甲信越から東北にかけて洪水が多発。これほどの広範囲の被害とは。県内でも広範囲に避難準備、避難勧告が出されたまま。そして中越・下越の河川の水位の上昇が止まらない。信濃川、阿賀野川で洪水も起きていると聞く。
被害に遭われた方にお見舞いを申し上げます。一日も早く生活が再建できることを祈っております。

追記
河川の水位が下がったとして土砂災害の危険のある一部地域を除いて避難勧告は1時に解除となりました。市内ではまだ一部冠水しているところがあるようだがこれで一先ずは安心です。


2019年10月12日土曜日

嵐の午後に Solti/CHI  AB4

超大型の台風19号。午後になって随分と荒れ模様の天気。家が揺れるほどの雨風が吹いている。
停電にならないことを願いつつ。そんな天気の中、妻と娘はPTAの行事。大丈夫か?

七味は午前中は接骨院に。相変わらず腰、というか現在は臀部の張りが酷い。歩いても寝ていても痛みがあって、困る。転倒し、その後くしゃみでギックリ腰となってからというものよくなったり悪くなったりしつつ、ずっと続いている。
接骨院では同じ姿勢で座っているのが良くないとは言われているものの、まさか立って聴くわけにもいかないし。折をみてストレッチなどしているが焼石に水、のようである。

さて、久しぶりにショルティのブルックナーを聴いている。というのも最近、ライムンドさんが取り上げていたから。
全集を完成させているショルティだが、ブルックナー指揮者として人気は全然。ヴァントやチェリビ、Mr.Sに遠く及ばないみたい。理由としてはブルックナーに限らずオペラを含め、膨大なレコーディングを残したこと、か。ちょっと乱暴だけれど。ブルックナーばかりを繰り返し録音している印象が重要か。
そのショルティのブルックナー、七味は全集では揃えていない。4番、5番と後期の3つくらい。で今日は4番。
流石はショルティ。明晰な演奏である。録音も一音もおろそかにしない感じで捉えられている。今聴くととても斬新。金管の煩さはそれほどでもないように思うが、ロマンティックとかそういうものをきれいさっぱりと洗い流してしまった感じ。

などと聴きながら書いているうちに風が一段と強くなり、風の音で弱音部が聴き取れなくなってきた。

LONDON F35L-50137


2019年10月6日日曜日

トーンアームの高さ調整とアームリフターのこと LPの外袋

レコードプレーヤーに纏わるアクシデントはその後起きず。心安らかにLPを聴くことができていた。
今日もLPを聴こうとディスクをセットし、針を降ろそうとUP/DOWN ボタンを押すとドンッ!とカートリッジが降りるというよりは落ちるといった感じで降りた。
以前にも同様のことがあったが、いつの間にか直って(というか気にならないくらいに)いた。KP1100は確か油圧式のオートリフトアップ機構を備えていて、頭出しの際はレバー式ではなくボタン操作でそれを行う。
ドンッ、と落ちてカートリッジが跳ねてしまうので盤もだが、針先を傷めないかという方が心配。
まあ、マニュアルで降ろせばよいのだけれども。こちらも要観察かと思っていたら、動作が安定してきたので一安心。

トーンアーム絡みでもう一つ。アームの高さ調整。KP1100の場合、六角レンチで2か所のネジを緩めて調整するが、これが極めて作業しにくい。そしてカートリッジによって適切な高さが違う。基本アームとターンテーブルが横から見て平行になるようにセッティングするのだがデノンのDL-103とオルトフォンのMC☆20wを比べるとオルトフォンの方が高さがある。今はオルトフォンを基準に合わせているが、デノンを装着するとスペーサーを噛ませていても前下がりになる。逆にデノンに合わせるとオルトフォンを装着しリフトアップしても針先が盤を擦るかどうか、といった感じ。
結構頻回にカートリッジを交換する方なのでこれを交換の際、イチイチ調節するのはちょっと面倒。
まあ、愚痴というかボヤキですが。

さらにもう一つ。ターンテシートとして使っていたジュラルミン製のAT666を外し、ゴム製マットに変更。ターンテの重量アップ目的でトリオの外周スタビライザーDS20をターンテに載せ、ゴムマットは2枚重ね。今のところはイイ感じ。

最近、LPをHF堂のネット注文で買ったり、長野の中古ショップで実際に物を見て買ったりしているが、そんな時は大概LPの外袋が付いてくる。HF堂ではほとんどジャンク扱いのものしか買わないのでそんな時、外袋はつかない。
最近になって、この外袋が煩わしく思えてきた。
ビニール製の外袋は主に、埃や塵の盤への付着防止とジャケットや帯の保護が目的だと思う。
収納の際、埃が侵入しにくい状態(戸が閉まるとか、蓋がある)ならいらないんじゃないか?
ビニール製という事もあって帯電しやすく、我が家の場合は外袋に埃が付着しているものが多い。
背表紙が見えるようにしての収納ではLPを探したり、取り出す際にジャケットを引き出さなければならず、その際にジャケットが擦れてしまったり、帯を隣の盤に引っ掛け破いてしまう。箱状のものに収納している現在は横に引き出さずジャケットを前に倒して繰っていく探し方なので、あんまりジャケットを擦らないで済んでいる。
帯は外せたら外し、スリーヴ内にナナメに入れている。まあ、オビにはそんなに思い入れはないほうなんで破れたら破れたで捨ててしまうのだけども。

Ormandy / Phi GM 大地の歌

さて、長野市のGOODTIMESで買ったLP、オーマンディ/フィラデルフィアによるマーラー「大地の歌」
こんな演奏があったなんて知らんかった。
と、思っていたら、20世紀オーケストラ作品集のカルミナの後に「大地の哀愁に寄せる酒の歌」と「春に酔える者」が入っていました。
調べてみると(って調べるって程じゃないけれど)クック版の10番と合わせてCD化されているようで、その前にはエッセンシャル・クラシック・シリーズでも出ていたらしい。66年の録音。メゾ・ソプラノはリリー・チョーカシアン、テノールはリチャード・ルイス。

大地の歌を買おうとは思ってもみなかったが、オーマンディの演奏は食指が動く。
巷間、所謂マーラー指揮者とは思われていないオーマンディではあるが、CBSにはこの大地の歌とクック版の10番、RCAにも1番(確か花の章付きだったか)と復活を録音しているようだし、世界初の”復活”の電気録音はオーマンディだったはず。録音が少ないし、当時、バーンスタインという現代のマーラーとでも言うべき指揮者の陰に隠れてしまったか。
大戦間期、特に30年代後半からヨーロッパではナチス台頭の影響でユダヤ系作曲家の演奏の伝統に大きなギャップがあるようだし、戦後も商業的な観点や著作権の問題でマーラーが演奏、録音されることが少なかったと考えるが、それでもヨッフムやライナー、ベイヌムをはじめ大地の歌を録音している指揮者は多い。
演奏は凡庸、といってしまえばそれまでだが、丹念に音を紡いでいくところがオーマンディの真骨頂。全体に明るい音調で音が美しい、ハズだがどうもLPではそれがわかりにくい。
盤質は並みだが、どうもCBSの録音は我が家のシステムでは再生が上手くいかない。相性もあるのか良くない。今度CDでも聴いてみようと思う。


2019年10月5日土曜日

恒例 秋のリンゴ狩り

先日の台風(温帯低気圧)、新潟はさしたる被害もなく過ぎていった。

今日は七味家、秋の恒例行事。リンゴ狩りへと長野に行ってきた。
それだけではつまらないので、妻と娘は善光寺へ。七味は長野市内の中古レコード店”GOODTIMES”へ、といつもの別行動。
このお店、以前は上越市内の戸田書店にレコードとCDのコーナーを出していたが、今年2月の書店の閉店に合わせて残念ながら撤退してしまった。長野市のお店に行ったのは2年ぶりくらいだろうか。
LPを中心に見たが、これが結構疲れる。しゃがんで棚の下の方のレコードを繰るのも腰や膝に来るが、上の棚を見上げてというのも頸と肩が痛くなった。
レコード盤を漁るというのも実は結構体力が要ります。
1時間半ほどかけて、LP4枚にCD1枚を選んで終了。この日は店長さんが在店しており、少しお話してきた。
買ったディスクの紹介はまた後ほど。

今日は高速道路を使って行ってきた。先般、高速道路上でのあおり運転とされた側が殴打される動画があったが、やっぱりあの動画の件の男は常軌を逸しているなあと。一つ間違えば大事故になりかねない。あんな状況に自分がなったらどうするだろうと運転しながら思った次第。
運転がらみでもう一つ。2車線の道路で割り込んでくるのは良いけれど、急ブレーキを踏ませるような割込みは勘弁して欲しい。割り込んできた軽の後部ウィンドウには”Baby in Car”ってステッカー。コレって多分、(このクルマには)赤ちゃんが乗ってるので後ろのクルマは追突しないように車間取って運転してくださいっていうアピールなんだと思うけれど、自分は無茶な割り込みかよッ! 
止めて欲しい。


2019年10月3日木曜日

佐藤しのぶ さんを偲んで

日本が誇る名ソプラノ、佐藤しのぶ さんがお亡くなりになったというニュースが飛び込んできた。
その数日前にはジェシー・ノーマンの訃報が届き、あまりの若さに驚いたばかりというのに。
佐藤しのぶさんは享年61歳。こちらもまだまだ活躍が期待される年齢でした。

さて、七味は佐藤しのぶさんにお声を掛けて頂いたことがある。
忘れもしない学生時代。東京の某所で研修中のこと。
そこを訪れた佐藤しのぶさんに「偉いわね、頑張って立派になって下さいね」と声を掛けられた。
その時はどこのお店の方(失礼!)なのだろう?と訝しんだものだが、あとで研修先のバイザー(指導者)から著名な歌手の佐藤しのぶ さんだと聞かされ驚いたものだ。
バイザーと佐藤しのぶさんとの会話を聞きながら、気さくな飾らない人柄に、当時のまだ20歳だった七味は素性はわからないながら嬉しく思ったことを覚えている。

ご冥福をお祈りいたします。


さて、また台風である。今日の午後に温帯低気圧に変わったようだが、随分と風が出てきた。前回の時は暴風が吹き、引き込みの電線が切れ4時間ほど停電した。今回そんなことにならなければ良いのに、と祈るばかりである。

         佐藤しのぶ(オペラ歌手)死去で死因は病気?経歴学歴プロフィール顔写真(画像)や家族(夫旦那・娘)