2019年10月31日木曜日

亡き王女のためのパヴァーヌ

今週から職場には実習生が来ている。国家資格の専門職である七味。同じ国家資格の取得を目指して学んでいる学生が、学業の総仕上げとして実習に臨んでいる。七味ももう30年以上も前になるが、同じように慣れない土地で計30週以上の長期間にわたり実習をしていた。実習生として学んでいたころは、お恥かしいくらいダメダメな実習生だったと思う。今来ている学生の方が数倍マシである。が、これまでの30年間の知識や経験を後進に教え、伝えることは望外の喜びでもある。
今日で4日目になるが、少しこの職種の面白さというか醍醐味みたいなものが伝わったようで、とっても良い顔をして帰っていった。

さて、今日は職場の同僚の退職日。先のブログにも書いたが今の職場では七味が一番付き合いが長い。約10年半一緒に頑張って来た同僚。挨拶を任され、50間近のオッサンがあられもなく泣いてしまった。最後は笑って別れたかったが、やっぱりできなかった。祥多きことを心から願っている。

別に亡くなったわけでもないが、ラヴェルの”亡き王女のためのパヴァーヌ”を。スクロヴァチェフスキとミネソタの演奏で。
彼女との10年を振り返りながら・・・。

沖縄の首里城の火災。朝、起き抜けにテレビを付けたら速報でやっていた。行ったことはないけれども、なんとも言えない喪失感。改修工事を終えたばかりというがなにがあったのか?一日も早い再建を望む。



2 件のコメント:

  1. オリンピックのマラソン、競歩が、札幌に決まりました。北海道生まれの私としては、嬉しいことですが、別に、ここでやって欲しいと、手を挙げたわけではないので、素直に、「ヤッター!」という気分にはなれませんね。そして、小池都知事の、したたかな、パフォーマンスも目に付き、最近の不人気を、一気に払拭させようという面が、見えてきます。そもそも、誘致したのが、東京都なのですから、IOCの言うことには、絶対、逆らえませんよね。何か、最初から、ゴタゴタ続きの、オリンピックですね。
    さて、ラヴェル/「亡き王女のためのパヴァーヌ」ですか。しかも、スクロヴァチェフスキとは?恐らく、これは、マーキュリー録音ですかね。先日、千葉市で、20枚ほど、中古CDを購入したのですが、その中に、マーキュリー盤が、2枚ありました。ドラティ/LSOの、「ガイーヌ」と、スクロヴァチェフスキ/ミネソタの、ショスタコーヴィチ/交響曲第5番、もう1枚は、パレー/デトロイトの、フランク/交響曲と、ラフマニノフ/交響曲第2番です。マーキュリーの録音は、年代を考えると、驚異の優秀録音ですが、良くも悪くも、「アメリカン・サウンド」です。ダイナミック・レンジが狭く、派手で、荒っぽい音が、多いと思います。まあ、POPS系の音質とも言えます。明るくて、元気が良くて、楽しい音とも言えます。ジャケット・デザインも、アメリカぽいですね。でも、現在、こうした傾向の音は、あまり見られませんので、貴重といえば、貴重でしょう。私は、好きなレーベルなので、20枚ほど所有しており、見つけたら、購入するようにしています。
    ところで、ラヴェルのこの曲、ピアノ演奏もよく聴きますが、好みは、フランソワです。良い、香りが漂います1
    沖縄の首里城火災、大変、残念ですね。日本は、こうした文化財の維持・管理について、もう少し真剣に、取り組まなくてはならない、と思います。

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  2. クレモナさん こんばんわ。
    オリンピック、テレビでやっていれば観る程度で、今のところはあんまり関心が湧かないです。オリンピックのために震災復興のための資材や労働人材が足りない、なんて話も聞きますし。本末転倒もいいところ。でも始まればきっと応援するのでしょうな。
    このディスクはVOX盤になります。
    マーキュリーは七味も好きなレーベルでして、CDもかなり持っています。3つのBOXは持ってませんが。ドラティのガイーヌは所有するマーキュリーのCDのなかでも優秀な録音と思います。総じてロンドンでの録音がアメリカでの録音よりも良い印象。
    ピアノのフランソワ、いいですね。ラヴェルのピアノ曲集はこれ一組っきりです。他はいらない、と思えるくらいです。

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