2017年2月26日日曜日

七味最難関のディスク K.Böhm /WPh. WAM Requiem 再び

昨年の秋にも記事にしているベーム/ウィーン・フィルのモツレク。
七味にとっては鬼門のディスクであり、それこそ冥界よりの使者。最も再生の難しいディスクの一つ。
最近のオーディオの好調さを良いことに調子に乗って再チャレンジしてみた。
結果は何とか耳痛くはならず冒頭からディズ・イレの最後まで持ちこたえたか。ゆったり音楽に身を浸すというにはチト遠い。アニュス・デイ最後のトゥッティではやはり耳が痛くなった。まだ音に身構えてしまう感じ。そのせいで顔の筋肉が凝る凝る。このディスク、やっぱり手ごわい。
それでも以前はディズ・イレに入るまでですでに耳がこそばゆい感じだった。ディズ・イレが終わるころには耳ボワーン状態。曲の最後まで聴き通すことが難しかった。それに比べればマシである。
今回は念には念を入れて、静電気を除去しての再生。静電気の除去には色々なグッズも出ているが、七味は霧吹きで精製水をレーベル面に吹きかけティシューで拭きとるだけ。これだけでも結構な効果。ざわついた感じがスーッと引いて楽音が際立つようになる。

それにしても、ベームのディスクは再生が難しいものが多い。特にWPh.とのもの。どれも名盤とされているし、好きな指揮者とオケの組み合わせでもあり再生にも気合が入るというものだ。しかし、その気合とは裏腹にスピーカーから出てくる音にはがっかりさせられることが多い。こんなはずでは、と思いチャレンジするがことごとく撥ね返されることが多かった。今回はそれでも入口には入れてもらえた感じでは、ある。

ただ、やっぱりDGのベーム/WPh.録音は音質が硬質で中音域~高音域帯のエネルギーが高めだと思う。

DG F35G 21037


七味風 音のピント合わせ その1 ’フラットに補正する’

タイトルはmoleさんのブログからのパク・・・いえ、リスペクト。ということで。

我が家ではEQによる補正をしている。ベリンガーのDEQ2496という器械を使っている。EQの使い方は人それぞれ。単にトーンコントロール替わりという人もおられよう。
しかし、このベリンガーはそれだけではもったいないほど機能充実なのだ。
この器械なしには我が家のオーディオは成り立たない。
導入のきっかけの一つはどうにも低音域が膨らんでしまうこと。二つ目は定位が悪く、音に落ち着きがないことの対策であった。
原因として一つはヤワな床と壁(それに忘れてならないのが天井!)が盛大に振動していて、特定の周波数で共振していること。もう床なんかはギシギシ云ってます。二つめは部屋がリスニングポイントの前後左右で対称形ではないため、どうしてもスピーカーの設置に制約があって伝送特性が左右で異なることによる。これを解消しよう、というのが導入の大きな動機であった。
それに、もちろんうな君の強力なプッシュがあってのこと。
初めて部屋の響きに注意が向いたのは以前住んでいたマンションのリスニングルームでの体験。振動・防音・遮音の対策はバッチリだったが、イヤにクセの強い響きだった。普段の会話の声さえも耳についた。嫌な響きが音に乗るのが不快であった。それまで部屋に固有の響きがあるなんて思いもしなかった。

随分と昔のこと。ミニコンにもグラフィック・イコライザー(もちろんアナログ式)が付いて、そのパンフには自分好みの音で音楽が聴けると謳っていた。
でも、まともな調整なぞはできずに終わったように思う。ただ一つ、「EQを使うと音が悪くなる」という事を残して。 
EQで音が悪い(音質が低下した)という経験は今のところない。感じていない。
七味の経験上、部屋の伝送特性の測定が欠かせない。測定無しではベリンガーの実力の半分も出せない、と思う。

ということで、まずは部屋の伝送特性の測定から。
ベリンガーのDEQ2496は測定と補正を同時に行う仕組みに。思い描くカーヴを設定し測定すると自動でそのカーヴに補正してくれる。が、ここでは全帯域フラットになるよう測定と補正をする。ピンクノイズが流れ、3分ほど(詳しい手順は割愛)で測定と補正は完了。
ここで大切なのは左右チャンネルそれぞれの伝送特性を測定をすること。
補正されたカーヴは左右で違っている。この違いが左右チャンネルの伝送特性の違いとその補正値というわけ。
下の画像はフラットに補正した際のカーヴ(クリックで拡大)。
※画像の白いドットが左チャンネルで、黒いドットが右チャンネルになる

画像のカーヴの見かたにはちょっとした注意が必要。このカーヴは補正後のもの。ということで、
ドットが0ラインより上にあるときはその周波数の音は出ていない(ディップ)ということ。それを補正したためプラスになっている。逆に0ラインより下の場合は出過ぎ(ピーク)ていて、補正によってマイナスになっている。
例えば、20Hzと20kHzは共に+15dBとなっている。これはSP(バークレイⅡ)の周波数特性がカタログ値では35Hz~20kHzだが、実際にはそこまで出ていないためにフラットにするにはプラス補正が必要なのでこうなってしまったが、これは無視してよい。

下の画像で気になる点
①50Hz付近が出過ぎている
②1kHz付近は少し出ていない
③80~100Hz。左右差が大きく、左チャンネル(白いドット)が80Hzと100Hzで10dB以上開いている
④高音域は左右差は少ないが出過ぎている周波数がいくつかある。

この辺りは部屋の作りの非対称性やスピーカーの設置位置とリスニングポイントと部屋の特性の影響なのだろう。
ちなみに、スピーカーの設置に際しては定在波計算のフリーソフトがあり、その結果を参考(あくまで参考程度)に決めている。

全帯域をフラットにし、左右の伝送特性を補正した音は定位が良くなってスッキリする。低音域の膨らんだ感じも無くなるが、ディップ(凹み)を補正で持ち上げ過ぎると歪みっぽい音になりやすく刺激的に過ぎる。あと、低音~中音域~高音域にかけての音の繋がりが悪く、ちぐはぐな印象が強い。

ここまで、左右チャンネルの伝送特性が補正されたトコまでが完了。
七味風はこのあと、自分の好みのカーヴを探り、作り上げていくという気の遠くなる作業に入っていくよ。


フラットになるように測定・補正したカーヴ

2017年2月25日土曜日

Lòpez-Cobos 三題プラス1

七味が地味に好きなヘスス・ロペス=コボスのディスクの紹介。
この1月にN響を振って七味お気に入りの「教会のステンドグラス」を含む、オール・レスピーギ・プロを披露したばかり。
ロペス=コボスはスペインの指揮者。シンシナティSO.の音楽監督の時代にテラークにかなりの量の録音を残している。あと、デンオンにローザンヌ室内管といくつか。
その前にはデッカにロサンゼルスPO.とファリャとレスピーギを残していたかな~。
テラークにはマーラーやブルックナーなども残したがあまり評価されていない。そういう七味も昔、マーラーの3番を持っていたが、それ以外聴いたことがない。マーラーの3番は全くハッタリの無い演奏で、面白くないといえばそうかも。でもマーラーの「ウィーン風」とか「ユダヤ的」といった垢を落とした演奏は新鮮ではあった。
やっぱりファリャに食指が動いてしまう。

最初はファリャのバレエ音楽「三角帽子」。テラーク、87年。
これが、全くハッタリのない誠実な演奏。派手なところは曲と録音に任せて、という感じ。誠実さがこの人の真骨頂、かと思う。シンシナティSO.はアンサンブルの精度も高く、スムーズな音楽のドライヴが聴いていて心地よい。
2つ目。レスピーギ「教会のステンドグラス」。テラーク、93年。
ローマ三部作に比べて知名度の低いこの曲。オルガンとバンダが入るなどローマ三部作に負けず劣らずド派手な曲。こちらもシンシナティSO.の機能性を十分に生かしたドライブを見せる。録音の良さも手伝って、4曲の描き分けも見事。最高のカタルシスを得られる同曲のベスト盤。
最後もファリャ。ローザンヌ室内管との「恋は魔術師」(1915年オリジナル版)。デンオン、92年。
通常聴かれる「恋は魔術師」はディアギレフの委嘱によるバレエ音楽だが、元は語りとセリフによって進められる舞台のための音楽。曲の構成や順序、オーケストレーションが異なる。セリフが入ると新鮮な感じがして気に入っている。オリジナル版の録音はこの録音だけかもしれない。このあたり、さすが、ロペコボ。目の付け所ナイスです!

ロペス=コボス、実力はあると思うのだが、ここまでのところ今一つパッとしない。地味である。テラークにはマーラーも録音していて3番、9番、10番を残しているが、今HMVのHPを見ると9番は廃盤の様子。ブルックナーも6~9番を録音したが、全く話題になった記憶がない。
多分に、スペイン出身がイメージとしてドイツ・オーストリア物にはマイナスに作用しているのだろう。シンシナティのオケもポップスオーケストラのイメージが強く、やっぱり軽く見られてしまうようだ。カンゼル指揮シンシナティ・ポップスオーケストラの方が有名かもしれない。
あとは風貌!(笑)。以前よく使われていた画像は禿ていて(失礼!)コレがまったく冴えない。やっぱりイケてない。でも最近はいい感じに老けて、チョイ悪風。ちょっと見、あのロペス=コボスとはわからない変わり様。

とここまで来て、もう1枚紹介したいディスクがあった。
ラフマニノフの交響曲第2番。テラーク。
こちらも、非常にスッキリ見通しの良い演奏。アッサリ系ラフマニノフ。

指揮者の我みたいなものをあんまり表に出さず、曲の持ち味を上手く引き出すタイプ。でもって政治的な野心は持たない指揮者なのだと思うのですが、最近はそれも災いして録音も無いみたいで寂しい。マドリード王立劇場との映像があるくらいか。youtubeで渇きを癒すしかない。
テラークの録音がまとまってBOXで出るなら是非買いたいと思うが、出ないかなー。

ここまで書いてきて、褒めているのか貶しているのか?自分はロペス=コボスが好きなのかどうか?
好きか嫌いかで言えば、やっぱり好きなんでしょうね。でもやっぱり地味だな~(そればっかり)。

Telarc CD-80149

Telarc CD-80356

DENON COCO-75339 

Telarc CD-80543


DENONのCDのジャケットから

最近のロペス=コボス
オデコの広さは変わらず(笑)



2017年2月23日木曜日

スクロヴァチェフスキの死

スクロヴァチェフスキが亡くなった。

昨年の秋、ミネソタ管のTwitterだったかに、スクロヴァチェフスキが脳卒中に倒れ、手術を受けたという記事が載った。
今年に入って、読売日響のHPの演奏会プログラムを見ていると指揮者未定・調整中という演奏会が散見され、曲目を見るとブルックナーだったので、スクロヴァチェフスキが指揮するはずの演奏会だなと推測できた。

脳卒中の「卒中」とは「突然当たる」の意で、突然病気になるということ。大きく脳梗塞と脳出血に分類されるが、スクロヴァチェフスキの脳卒中がどちらであるかは分からない。
脳梗塞は脳の血管が詰まり、詰まった血管が酸素や栄養を送っていた脳細胞が壊死してしまうもので、基本的には手術はしない。ただ、広範な脳梗塞(この場合、心原性であることが多い)の場合、脳が腫れあがってしまい、脳の圧力が上昇することがあり、開頭して除圧することがある。
脳出血は、脳の血管が破れ、脳内に血の塊ができる。以前は手術で血腫を除去することもあったが、手術はどんな手術であれリスクがあるので、近年はよほど大きな血腫の場合でなければ(手術を)回避する傾向にある。
つまり、スクロヴァチェフスキの脳卒中は脳梗塞であれ脳出血であれ、重度であったのだろう。
たしか、93歳。相当なお歳。軽微な脳卒中であったとしても復帰は困難だったのではないか。
今回、亡くなった原因については公表されていないようだが、重度な脳卒中の場合、誤嚥性肺炎を起こすことがあり、個人的にはそうなのではないかと思う。

スクロヴァチェフスキはステレオ初期からルービンシュタインのショパンのコンチェルトやマーキュリーのメンデルスゾーンやショスタコの5番など残しているが、注目を集めたのは何と言ってもブルックナーの交響曲全集だろう。隅々まで神経の行き届いた、微に入り細を穿つという表現がぴったり。やや線は細いと言わざるを得ないが、それでも当時、チェリビやヴァント、それにティントナーと並んでブルックナー演奏を牽引していたのは間違いない。
スラリとした指揮姿に短い指揮棒。分厚い眼鏡の奥の鋭い眼光。まことに印象的であった。

謹んでご冥福を祈ります。



2017年2月19日日曜日

RCO WebRadio

このところ、寝入りばなよく聴いているのがウェブラジオというヤツ。
最初はAPP RADIOというアプリをPCに落として聴いていたが、枕元にPCがあると、動作音がうるさく、ディスプレイも眩しく睡眠によろしくない。そこでiPhoneにTuneIn Radioというアプリを落として聴いている。世界中のネットラジオが聴ける。基本無料で、広告が画面に出る。プレミアム会員もあって、こちらは有料だが広告が消える他、何かしら機能が充実するらしいが良く分からない。

数あるチャンネルのなかでも、アムステルダム・コンセルトへボウのRCO WEBRADIOが選曲も良くイチオシ。選曲の内容はコンセルトへボウのライブ音源(自主レーベルのものか?)や過去のレコーディング音源と思われる。
あとは、Calm(カーム) Radioというカナダのチャンネル。クラシックに限らず、ジャンルが細かく分かれていて、クラシック音楽は主要作曲家別もある。その時の気分に合わせて選局している。メンデルスゾーンとフランツ・リスト、それにストラヴィンスキーをよく流している。
音の良しあしについては気にしていない。ただiPhoneのジャックからイヤホンで聴いてみたが何だかシャリシャリとした感じ。イヤホンの煩わしさもあって、iPhoneのスピーカーで聴いている。ま、聴いてすぐに寝ちゃって朝までグッスリなんで、音質は全く気にしてませんが。

RCO WEBRADIOはRCOのHPからも聴けます。

さて、スタッドレスタイヤは21日に交換となった。このまま大雪にならなければ良いのだが…。

2017年2月16日木曜日

雪国の宿命 仕方ねぇ~ スタッドレス買い替え

冬内履いているスタッドレスタイヤの1本の空気圧が低かった。
先日、凍結した路面を走っている時に違和感を感じた。わずかだがケツを振っている。
イヤな予感がして、昨日の帰宅時にGSに寄って空気圧を見てもらったら、案の定これである。
ま、シーズン前、履き替えるためにGSに持って行った(基本、自分では替えない)時、お兄さんに「スリップサインが出ていますが、どうしましょうか?」と言われていた。今履いているタイヤは今シーズンで仕舞いにしよう、何とか春まで(持ってくれないか)と考えていたが、持たなかったようだ。
妻も交換していいよと言ってくれたので、ここは素直に交換することにした。
今日、再びGSに寄り、見積もりを取ってもらうと、工賃含めて15~10万円くらい。
予定外の出費。コレはイタイ。
小心者の七味は無難に13万円のタイヤをチョイスした。高いタイヤを履いてもその違いが分からないだろうけど、安いタイヤも不安なのだ。クルマについても全く素人の七味。ここでもメカには滅法弱い。お金のことも含めてかなりのストレス。
調べてもらうと今履いているのは2008年製らしい。そうすると9年目のシーズンということになる。通常、5年が寿命と言われているからかなり頑張った方。
寿命だったか、と納得。


雪道でギュルギュルとタイヤを空転させているクルマのニュース映像をよく見るが、これはノーマルタイヤのままなのだろう。雪国の人間からは全くもって信じられないことだ。「オメー、雪(道)舐め過ぎだよ」とも思う反面、冬でも基本、スタッドレス要らないんだなと、羨ましくも思う。
ただ、「オメーもスタッドレス9年目なんて雪国の人間のクセに雪(道)舐め過ぎだよ!」という声が聞こえてきそう。

2017年2月13日月曜日

冬の寒さと音 Dutoit / OSM Prokofiev Sym.1&5

今朝、起き抜けに窓の外を見ると15~20㌢ほどの積雪。コレはヤバいと思って普段よりも30分早く出勤した。日中は時おり陽も差したが気温はそれほど上がらなかったようだ。
帰宅してオーディオ部屋の室温を確認すると5度。まあ何の対策もしていないボロ家ゆえ仕方ない。
ヒーターに火を入れ音楽を鳴らすも随分と寝ぼけた音がする。バークレイⅡは元々はウレタンエッジだったと思うが、ゴム製のエッジに張り替えてある。このゴムがこの寒さで結構硬くなっているのだろう。15分も鳴らしていると、随分と音がほぐれてくるのが分かる。
音楽をそれなり大きさの音量で楽しむのはご近所のこともあって9時まで、としている。帰宅が遅くなると、食事のあと1時間ほどしか聴けないことがある。そうするとアンプなどの暖気も考えると30分そこそこしか楽しめない。エンジンが掛かってきたと思ったらタイムアップ。
えぇーぃ!口惜しやー!

今夜はデュトワ/モントリオールのプロコの1番と5番を。デッカ、88年。
クールモダンの名演。馬力は無いが小気味よいデュトワのハンドリングは軽快で、音楽に身を任せているとスカッとして、今日の疲れが癒される。
音質改善の効果がデッカ録音ではあんまり分からないと以前に書いたが、明かに粒立ちが良くなって細かい音まで聴き取れるようになった。

LONDON POCL-5143

2017年2月11日土曜日

今更のムラヴィンスキー PIT Sym.4

今更、何をと言われるのを覚悟して言おう。DGのムラヴィンスキーのチャイコの4番、凄すぎィ~。

自分の持ってるCDはドイツグラモフォン・レジェンドと銘打ったシリーズの国内盤。4-6番の2枚組。
ムラヴィンスキーのこの60年のDG盤は巷間、名演奏と言われているし、七味もその通りだと思う。
ただ、これまで音が硬直して騒がしい感じがどうにも気になってプレーヤーのトレイに乗る機会はそれほど多くなかった。
それが、このところのフェライトコアの取り付けとEQの調整などによってコレが随分と良い音になった。以前よりも音の粒立ちが細かくなり、一段とムラヴィンスキーの音楽のニュアンスが聴き取れるようになった。
正直なところ録音良くねぇなあ、と思っていたこのディスクにこれだけの音楽情報が詰め込まれていたとは、己の不明を恥じるほかない。
ムラヴィンスキーは凄みだけにあらず。非常に表情付けが細かで、音楽の運びが丁寧だ。女性のような優雅さ・優美さを思わせるところもある。これまでは凄みばかりに耳がいっていたが、繊細であることに改めて気が付いた次第。そういえば異常に耳の良い指揮者であったことを思い出しました。

フェライトコアやEQの調整で随分と大きな変化が現れた我が家のシステム。色々なCDを聴いているのだが、どうもデッカ録音のものだけは変化がよく分からない。少しは変化があるのだろうが、ほかのレーベルのように驚くような変化は感じられない。一番変化したのはシャンドスやBISといったレーベルのもの。優秀録音だが、高音域がキラキラして煩い傾向のものはノイズに塗れた高音域の表現が高まって聴きやすくなったと思われる。デッカはというと、その変化が少ない。これは何故?

さて、この週末は随分と天気が荒れている。西日本は大雪らしい。こちら上越の平野部でも夕方になって結構な雪が降り始めている。朝は風が強かったがその風も止んだ。これは積もりそうな気配だ。
こんな夜に聴くチャイコフスキーはまた格別ではある。

POCG 9835/6


2017年2月9日木曜日

SB Champion はNE ペイトリオッツ! 歴史的大逆転!!

第51回スーパーボウルはペイトリオッツの歴史的大逆転で幕を閉じた。
例年ならば、お休みをとってライヴをテレビ観戦なのだが、今年は諸事情により録画して、夜に一人で観戦。
いやー、なんでスーパーボウルはいつも毎回、こんなに見応えがあるのだろう。月曜の夜に見終わった直後のカタルシスもさることながら、いまだに何だか頭ふわふわの状態で興奮醒め切らず。
何てったって、25点差をひっくり返してのSB制覇。しかもSB史上初のオーバータイム(延長戦)突入。それにしても後半に入ってからのペイトリオッツの試合の回収の仕方が堂に入っている。ファルコンズ怒涛の前半の21得点が霞んでしまった。ペイトリオッツの憎いまでの試合巧者ぶりばかりが印象に残る試合となった。

これにて今シーズンのNFLは終了。あ~、9月の開幕が待ち遠しいっ。

2017年2月2日木曜日

CDP-777ESJ その後

今年に入ってやってきたソニーさん。CDPの777ESJ。結局、動かし続けていたら問題なく鳴るようになった。
音のほうはSA10と比べると、どうも分が悪い。
ソニーは92年の製品だけれども、一応、旗艦機であった。基本、それなりに品の良い音がするし、決して野暮な音ではないのだが、やや腰高い感じ。あと、ちょっとザラついた感じがしないでもない。もう少し品位の高い音を求めたいところ。ま、ピックアップのへたりやサーボの調整もしていないので仕方ないところは、ある。
随分昔に使っていた同社のX77ESはもう少ししっとりとした音調であった。もちろん使っていたアンプもスピーカーも全く違うのでそれを言っても詮無いことなのは承知だが、777ESJにはもっと頑張って欲しい気はする。やればできる子。

セッティングは以前、ここに載せた画像のまま。エソSA-10の上に乗っかっているわけで、置き方からしてエソには水をあけられているわけだが。ケーブルも違うし。分が悪いのは当たり前っちゃあ当たり前だわな~。EQのカーヴもエソテリックに合わせている訳だし。
エソテリックの方も上に乗っかられて面白いハズは無かろう。でもギューっと押さえつけられているせいか、心持ち音の暴れは少なくなった気もする。もちろんフェライトコアを付ける以前の話。
そうすると、ますますソニーさんの分が悪くなる。
でも何だか面白くない。申し訳ない気持ちにもなる。

ピックアップやサーボ関連の調整は七味の今の懐具合からいって、目をつぶるしかない。まずはフェライトコアの取り付けと、もう一つ、アンバランス出力となっているのをバランス出力に変えてみようかと思っている。CDPはバランス接続が可能だが、プリアンプはアンバランス接続のみなので変換アダプタが必要。そこで早速、いつもお世話になっているサウンドハウスさんに画像のものを注文した(画像はお借りしました)。XLRとRCAの変換アダプタで2個で800円ほど。
あと、脚周り。適当なインシュレーターを見繕ってやらねばなるまい、と思う。これで音の重心が下がって、もう少しスッキリとした感じにならないかなーと、思っている。

昨日、学校のスキー教室から帰ってきた娘。具合が悪いという。熱が38度超え。こりゃ、インフルだろうなと思った。今日、近医を受診。めでたくインフルだった。学校にその旨連絡すると担任の先生から「大丈夫ですよー。学級閉鎖になりましたから、安心して休んでくださいねー」と言われた。
ご飯を作ってやるくらいしかすることが無いのだが、医師から目を離さない様に言われたので、今日はそのまま仕事を休んだ。娘にゃ悪いが音楽三昧。
思春期の人間がインフルの薬を飲むと幻覚や奇行を取ることがある。インフルの熱によるものか薬の副作用かははっきりしないが用心に越したことはないだろう。

 
  
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