2015年10月26日月曜日

格闘、 Berkley2

先週末の土曜日の午後は研修会。午前中は長シャツ一枚でも暑いくらいだったのが研修会終わりの夕方には冷たい風が吹き肌寒く感じられた。日曜もそれを引きずるように寒かった。
でも暖房器具を出すのは少々早い気もするしメンドクサイ。押入れから薄毛布を引っ張り出して被って音楽を聴いているが、この毛布、少々臭うし。
今日(月曜日)は土曜日の代休と合わせて年休をとって1日のんびりと過ごした。近く子供会で段ボールのリサイクル回収があるので、これまで通販で送られてきた中古LPの入っていた段ボールの空き箱を崩して縛りあげ、ついでにファンヒーターを引っ張り出した。お昼はカレーうどん。

スピーカーの調整はいよいよ苛烈に。チェック用に聴くCDを使った調整に突入。いつも使っているヨーヨーマとシルクロードアンサンブルのサントラ盤にパパ・ヤルヴィのショスタコの12番、それにハイフェッツのシベコンに加えてハイティンクのレニングラードあたりを繰り返しかけている。そのなかではマのサントラとハイフェッツはソコソコ聴けるのだが、大編成オケをそれなりの音量で聴こうとするとまったくイケナイ。中~高音域がキツイ。特にレニングラードは第3楽章冒頭あたりのピッコロなどがピーキーになる。耳も痛いし、どうにもヒリ付いて仕方ない。
で、思い切って800Hzから上を右肩下がりにしてみた。正直なところ高音域を下げたくない。というのも音に艶というか輝き、みたいなものがなくなってしまうように感じている。そんなときは中音域~低音域を持ち上げて、艶や輝きを残すために相対的に高音域が下がる形にすることが多い。しかし低音~中音域にかけて膨らみがちなバークレイ。持ち上げてしまうとそれこそモコモコとした音になってしまう。で結局、高音域を下げ、中・低音域も若干、下げる形となった。まあ聴ける形になったかなと思う。しかし音楽に浸る、というにはまだまだ道のりは遠いな。


現在のEQカーヴ
低音~中音域を4~2dBほど下げ、高音域も大きく下げた。

前のブログ(10/17)のときのEQカーヴ



2015年10月22日木曜日

Gontitiの音楽 MC2255 惚れ直したー!

この寒さで、小康を保っていた副鼻腔炎が再燃。頭がだる重い。耳もなんだか変な感じだ。とくに今日は一段と寒く、あまりの寒さに目が覚めてしまったほど。

バークレイ2はなんとかコントロールがついた格好。かなり聴きやすく、聴き疲れのしない、耳に優しい音になった。大音量でも小音量でもイケる。昨日、ふと思いいたってスピーカーの水平をとってみた。結果は思った以上の傾き。相当の築年数である上に柔い床であるので仕方ない。WFBとスピーカーのハカマの間に皮革を切ったシートを咬ませた。そのせいなのかはわからないが以前よりもピントが合った感じだ。
スピーカーを変えて改めて感心するのは、パワーアンプのマッキントッシュMC2255の働きっぷり。バークレイ2に変えて、MC2255はここが力の見せ所とばかりに元気に鳴っている。ま実際に鳴っているのはスピーカーだけれど。今思うと805ではちと役不足だったか?本領発揮とはいかなかったか?今のスピーカーとは相性も良いのだろう。

タンノイはクラシック音楽が得意、とかポップスはダメだとかよく言われるのだけれど、自分がよく聴くジャンルの音楽は一通り聴ける、っつーかとても良い。bassがしっかり出るので聴いてて心地よいのに加えて楽器のボデーが見えるような響き方をする。音像はやや大きめだが定位は抜群にいいと感じるし、余韻もきれいだ。
なので声も良い。実際、女性ボーカルものは艶っぽい、のだけれど特にアコギは絶品。アタックが鋭すぎず緩すぎず絶妙なんである。ギターが正にそこにある、という存在感が感じられる。
あまりにもよい鳴りだったので、ギターデュオ、ゴンチチのCDをとっかえひっかえ聴いた。学生の頃から聴き続けているのでかれこれ20数年の付き合いになる。ゴンチチはゴンザレス三上とチチ松村のデュオ。2人も去年還暦。老いて益々洒脱、軽やかに歌う。「放課後の音楽室」はたぶん一度は耳にしたことがあるハズ。またNHK-FMで「世界の快適音楽セレクション」という番組もやっている。
以前、一度だけゴンチチをナマで観たことがある。二人とも結構足を踏みながら(まあ貧乏ゆすりのデッカイ感じに)ノリノリで演奏するのだが、曲の途中でゴンザレスの足が攣ったことがあった。その曲が終わって悶絶していた。

それはさておき、改めて聴いて、惚れ直してしまうなあ。初期のアルバムはCD初期の一般にいうデジタル臭い音で全体にハイ上がり気味。正直聴きにくかったが、今はデジタル臭さも和らいで余韻が美しく消えていく。ノスタルジックな曲が多いこともあって聴いていると学生時代を過ごした福井の8畳のアパートにタイムスリップするかのようだ。

PHYSICS
EPIC ESCB 1059
マダムQの遺産
EPIC ESCB 1062
イン・ザ・ガーデン
EPIC 32・8H-5035


ゴンチチ 25th アニバーサリーCD
Leafage PCCA-01960





2015年10月17日土曜日

ハルキも愛用 Berkley2 EQ補正の巻

さてさて、寒くなってまいりました。
それとは裏腹に熱くなってきたバークレイ2の調整。結局、前回のブログ更新以降もスピーカーを前に出し後ろに下げ、間隔を広げ狭め、クルっと一回転などさせたり(ウソ)と、いろいろやっているモナカ。
ようやく週末になり、EQのAuto EQ機能を使った部屋特性の測定ができた。
測定結果は画像の通り。フラットになるように補正された形であらわされるので、0よりも上にあがっていればその周波数はディップだし、下がっていればその周波数はピークということになる。低音域、とくに40~80Hzにかけてやはりピークが多い。逆に100Hzあたりはディップだ。中音域はややディップ。高音域は思ったより素直な特性か。EQの調整の基本は「ピークは叩いて、ディップはそのまま」だ。というのもディップを持ち上げすぎると歪っぽくなりやすい。ピークは下げたほうがすっきりする。中音域のディップを少し下げ気味にして、低音域を持ち上げてみようかと。高音域はほぼそのままに20KHzあたりを少しさげようか。
ざっくりとEQをいじった音は、昨日までと比べてかなりすっきりとした音に変化した。低音域のピークを叩いたのが奏功したようだ。ただ、この段階ではなんだかつまらない音のまま。
で、ここからが先の読めない大変な作業。EQ補正の本番である。自分の好みの音に整えていくのだ。調整しては聴き、調整しては聴き、のカット&トライ。まれに神様が下りてくることもあるが地味な作業が続く・・・。ツライ作業だが楽しくもあり・・・。

さて、バークレイ2。かなり手ごわいスピーカーという印象。我が家ではEQなしにバークレイ2は鳴らせない。当時のオーナーさんはどうしていたのだろう?ふくらみ気味の低音とうるさい高音。一聴、すごいポテンシャルを秘めたスピーカーとわかるが上手く鳴らすのは容易ではなかったろう。
前任のsig805もけっこう手強かったが、鳴らない状態から鳴らす方向だったのでまだよかった。バークレイ2は鳴りすぎる状態からバランスよく鳴らす方向なので調整は難しい。
決してしまりのない低音という感じはないけれど絞ると全体のバランスが取りにくく、基本的に、いじらずこのまま野放しにすることに。出すとこは出し、抑えるとこは抑え、全体的にはちょっと盛る格好にした。ちょっとうるさい高音域はやはり下げないといけないが、低音とのバランスをとった結果、結構な音量が必要そうである。そうすると中音域は自然とバランスが決まってくるなぁ~。

余談だが、このスピーカーの初代を先日ノーベル文学賞を惜しくも逃した(?)日本の世界的ベストセラー作家も愛用している。ハーツフィールドとバークレイの2台使い。バークレイはクラシック用か?
どんな音でなっているんだろう?気になる!。ついでにハルキストには何故かイラッとくるのはなぜだ?
ちなみに自分は”ハルキ”と聞けば”角川春樹”が真っ先に思い浮かぶ世代ですよ。



Auto EQ測定データ(クリックで拡大)
測定データをのとにカーヴをデザインしたもの。(クリックで拡大)
低音域(25~40Hz)を持ち上げ、100Hzはディップなので下げ気味に。
1000Hz付近と高音域も下げている。





2015年10月11日日曜日

ホーンの魅力

皆さん、3連休いかがお過ごしか。
連休初日の午前中は町内の松林の整備作業のボランティアに、2日目の午前中は町内の防災訓練に参加してきた。松林の整備では15本ほど雑木の根っこを鍬で掘り起こした。途中からは映画「2001年宇宙の旅」の骨を振り下ろす類人猿よろしく凶暴な気持ちになり、一心不乱に鍬を振ったし、防災訓練ではバケツリレーを体験した。のはいいのだが、慣れないことしたおかげで最終日(今日)は背部と上腕の筋肉痛で身体がままならない。

さて、バークレイ2がやってきて6日目。初日と2日目は目も当てられなかったバークレイ2だったが徐々にWFBも馴染んできた様子。基本的なセッティングもほぼ決まってきた。苦労したのは低音域の抑え込みと高音域と中~低音域のつながりの2点。低音域の抑え込みは暫定EQカーヴを下げ気味で何とか調整がついた形。当初の粘りある低音はどこへやら?WFBの影響だったようだ。高音域はホーンが受け持っていて、これがまた屈託なく吹き抜けるように鳴るが、ウーファーと音の感じ(音色・音の傾向)が異なって聴こえ、フラットなままだとかなりうるさい。そこで、左右スピーカーの間隔を広げ、内振り角を少なくしてみた。EQは中音域とのバランスを睨みながらなだらかに下げてみた。このSPには高音域のトーンコントロール機能もついているがこれは未使用。EQカーヴはおおよそ画像の通り。

このスピーカーはホーンが魅力だ、と思う。とにかく500Hzあたりから上の音域がどちらかというとドライな音色ながら艶やかに響く。この音だけでノックアウト状態。手に入れて聴くだけの価値はあったと思わせる。全体的な音の明晰さや低音域のスピード感はSig.805に比べるとやはり、劣る。まああそこまでの明晰さスピード、キレといったものを求めてはいないケド。しかし38㌢から繰り出される低音とホーン型ツイーターの音の、なんと音に存在感を与えてくれることか!
このホーンから繰り出される音をいかに中~低音に乗せるか?逆に中~低音が邪魔にならないようにするか?、そして上手く調和させることができるか?
まだまだ調整の余地は十分にある。もっと追い込みをかけたいし、追い込み甲斐のあるスピーカーであることは間違いない。が、この連休中にとりあえず聴けるようになったのはうれしい限り。

わずかながら後ろに下げ、間隔を広げた。内振り角も小さくした。


サランネットを外したところ。


ウーファー。センターに見えるのがホーン。

現在のEQカーヴ





2015年10月8日木曜日

来了来了! Tannoy Berkeley2

ついにやってきた、バークレイ2。
やってきたは良かったが、2階のオーディオルームに運び上げるのに一苦労、いや三苦労、五苦労であった。妻にお願いして手伝ってもらったものの、2人がかりでも40㌔近い中型冷蔵庫サイズの大きさのものはそう簡単に持ち上げられない。今日はすっかり筋肉痛だ。妻も機嫌が悪い。
さらに梱包を解くのがまた大変。これでもかというくらいの発砲スチロールとプチプチをビニテでグルグル巻き状態。外の段ボールはカッターで開けるとしても、中のビニテなどはSPに傷をつける心配もあり手ではがすしかない。これが結構な作業。結局7時半から作業して2時間かけてセッティングが終了。後には大量の段ボールとビニテ、発泡スチロールのゴミの山が。ただポン置きした状態でちょっとだけ音出し。なんだか眠たそうな音、というのが第一印象。

今日は半日年休を取得して、も少し調整。EQはフラットでスルーさせ、それほどお気に入りではないCDを手当たり次第にかけて音出ししているところ。このSPに合わせて台もWFBで新調したのでWFBのエージングを兼ねてSPの音出しというワケ。WFBはエージングに3~4日ほどかかるのは経験済み。これは致し方なし。
バークレイ2本体のほうは、中古といえどもフルメンテナンス品。ウーファーのエッジ交換はもちろん、ネットワークのコンデンサも交換済み。店頭でどれくらい鳴らしていたは不明だが、まだまだカチカチではないかと思う。時折オッと思わせる時がある。でも、まだ本領発揮ではなさそう。一聴、レンジは狭いものの、濃密で粘るような低音。今のところはガサガサの中音域。この辺はWFBのエージング途中のものかもしれない。ただ巷の評判ほど悪くはない、と思う。POPSを中心に鳴らしているが悪くないどころかとってもいい。クラシックは音域のつながりが悪いせいかイマイチ。追々変わってくるのだろう。

ユニットの動作確認のためネットを外してみたが、音はこちらのほうがはるかに威勢の良い音がする。見た目でいうとネットがあったほうが好きなのだがこれは今後の課題。
それにもう一つ。SP端子について。端子の穴に今使っているケーブルが入らなかった。仕方なくバナナプラグを挿しているがなんだか慣れなくて落ち着かない。これも課題。

EQの測定と設定はもう少し先になりそうだが、暫定で805のカーヴを使ってざっくり調整してみたところこれが意外と違和感がない。部屋の伝送特性はあまり変わるものではないということか。
またご報告したいと思う。


少しだけ内振りにしています
足元はWFB サイズは600×400

機器全景

タンノイのエンブレム
Signature 805 に使っていたWFBはCDPの下に


2015年10月3日土曜日

謝謝! Signature 805

謝謝。ついに新たなスピーカーの導入が決定。
およそ10年に渡ってお世話になったB&W Signature 805ともお別れが近い。これまで一度の不調もなく頼れる相棒として、また手ごわい相手として付き合ってきたこのスピーカー。このスピーカーにはまったく不満はないが、B&Wはこれまで3台を続けて使ってきたこともあり、そろっとオーディオの新しいフェイズに進んでもいいんじゃないか?という気持ちが強く湧き、手放すことにした次第。新しいスピーカーの購入手続きが済むと、なんだか感慨深く、愛おしさが増してくるから不思議だ。このところむさぼるようにこのスピーカーから流れてくる音楽を聴いている自分に驚く始末。なんとかよい音で鳴らしたいと思って苦労してきた思い出が蘇り泣けてきた。

さて、新しいスピーカーはタンノイのバークレイMk.Ⅱ。もちろん中古。アーデンを長兄とするABCDEシリーズ第2世代の次兄にあたるモデルでアーデンより一回り小さい。70年代末のもので38㌢のウーファーにホーンツイーター内臓の同軸デュアルコンセントリックユニットをもつ。サイズもデカく、540×850×310というもので箱の容積85㍑のフロア型。38㌢のウーファーも同軸型もホーンもフロア型も使ったことのないものばかり。とってもチャレンジングな出来事にワクワクしている。
ゆったりとした低音域と定位の良さが魅力のスピーカーだが低音域に関しては少々だらしないという意見もネットでは散見される。マッキントッシュとの相性は良さそうで上手く低音をダンプしてくれるのではと期待している。ま、聴いてみて判断したい。
スピーカーを乗せる台はやっぱりWFBにした。現在B&Wが乗っている台はサイズがそれに合わせたものなのでバークレイを乗せることはできないので新規に購入することとなった。実はWFBの価格がネックとなって購入に躊躇していたが妻の計らいで問題クリア!今使用しているWFBはそのままSACDとプリアンプの下におさまることになる予定。このあたりも音質の改善につながりそうで楽しみなところ。

バークレイは宅配便で送られてくることになっている。お店の担当者と電話で打ち合わせした際に梱包の大きさを聞いたところ650×1000×400くらいで40㌔弱のものが2つそちらに届きます、と。ちょっとした冷蔵庫サイズ。笑ってしまうわ。実はコイツらを2階のリスニングルームに運び上げるのがもっともチャレンジングなことかもしれない。