2017年3月25日土曜日

ドボルザーク Sym.8&9  Maazel / WPh.

3連休明け、母が再入院。今回は癒着性イレウス(腸閉塞)。小腸が腹壁にくっついてしまったらしい。手術はせず、絶食と点滴での保存的治療で様子を見ることになった。前回はイレウスでも絞扼性イレウスというヤツで腹部の手術をした。腹部の手術をするとイレウスになりやすい。イレウスの手術をして、またイレウスになるとは皮肉もいいところだが、前回は手術しか手段がなかったので仕方あるまい。
イレウスはクセになりやすいとも言われるので、今後も心配だ。

先日の長岡オフ巡りのついでに戸田ブ(ックス)長岡店にも寄った。長野のGOODTIMESという中古レコード屋さんが出張常設販売している。なにか目ぼしいものはないかと物色したが、ついこのあいだまで地元の戸田ブ上越店にあった商品ばかりが並んでいてガックリ。
だが待て、そうすると上越店には新しい商品が入っていると睨んだ。ということで仕事あがりの夕方、母を見舞ったついでに病院近くの戸田ブ上越店に行った。案の定新しい商品(とは言え、中古CD)が棚に。マゼール/WPh.のドボ8&9を買った。
82年と83年の録音。若き日のマゼールはWPh.相手に、強引にねじ伏せるような演奏をしていたが、この頃になるとずいぶんと協調的。聴いていて仰け反るようなデフォルメもなく大人の風格。それだけに8番2楽章の冒頭、グッとテンポを落すあたり効果的。聴いていてニヤリ、としてしまう。
この頃のマゼールは、曲によっては、あまりデフォルメを加えず、曲に音楽を語らせようとするかのような音楽作りをしようしていると思うのだが、感興なんて自然に溢れるのが普通であって、それを抑えようとするものだから却って不自然に。なんだかんだ言って結局マゼールらしさ溢れる個性的な音楽になるという…矛盾、いや、これがマゼールのやり口なのか?
オフ巡りで買ったフランス国立O.とのホルストについてもいずれ書いてみたい。こちらは強烈デフォルメ大炸裂も、不思議と暗い響きに支配された風変りな演奏。

さて、金曜日にCTを撮った母。イレウスの経過は思わしくなく、依然癒着しているとのことで、月曜日に手術することになった。今は鼻から管を入れて、腸に溜まった液の排泄を促しているところ。鼻からの管は不快なようだが、腹部の張りや痛みは幾分か和らいでいるようで、穏やかな寝顔をしていた。

DG 445 510-2

2017年3月19日日曜日

久しぶりのオフ巡り

連休の中日。娘が長岡へ行きたいというので、高速飛ばして長岡へ。
奥さんと娘を長岡のショッピングモールに置いて、七味は市内のブックオフ・ハードオフ巡りに。
しかし、思ったような収穫には程遠く、少々恨みを残しつつ帰路についた。
それでも、バーンスタイン/WPh.のエロイカにベーム/WPh.のモーツアルト29&35番を国内盤LPで入手。検盤した限りでは目立つキズもない様子。先ごろ、EQの調整も一段落ついたこともあってまたぞろレコードを聴き始めた。
CDも数枚購入したが、なかでもドリカム吉田美和のソロ作、Beauty And Harmonyが良かった。このディスクは以前にも所有し、吉田のウェット&ハーシュな声が気に入ってオーディオのチェック用としても使っていた。最近、聴こうと思って探すも見当たらず、再購入となった。
95年頃の発売かと思う。20年以上前になるのかと思うと感慨深い。65年の生まれのようなので、現在、吉田もすでに50歳超え。このアルバム発売当時は30歳前後。もっとも充実していた頃だな。

あとは、ブレンデルのバッハにシャイーのショスタコ、それにマゼールの惑星などなど。

連休最終日、ゆっくり聴きたいと思うがどうか?
もう少し書きたいが、猛烈な眠気。チョット寝てくる。お休みなさい。

2017年3月18日土曜日

3連休だよ!

待ちに待った3連休。今年はカレンダーの都合でハッピーマンデーが少ない。我が社は毎年四月一日が創立記念日でお休みなのだが、今年は土曜日と重なり無い。そんな中、この3連休は貴重。

今日は朝から町内会の海岸清掃に。町内委員のお勤めはこれにて終了。
それにしても、隣県からの釣り客の多いこと。防波堤の先にも釣り人が。脚立まで持ち込んでいるのには驚いた。近くの火力発電所の防波堤は最近になって有料で開放しているという。1日800円。高い気もするが遠方の客にとってはガソリン代などに比べて安いのだろう。釣れなかったことを考えればこれくらいの投資は安いものか。

それにしても海岸にはたくさんのゴミが。目につくのはプラスチックのゴミ。ペットボトルに弁当の空き容器などなど。プラスチックのない社会というのは考えられないけれど、どうにかならんか。
捨てていくのは釣り客。自然を相手にする趣味をお持ちにしてはヒドイよなぁ、全く。
そんな隣県ナンバーの車から降りてきた釣り人に清掃参加者全員であいさつしてあげたが、いい顔されなかったなぁ。

来週は福岡の姉と姪がやって来る。母の見舞いに来たのが1月。まだ2か月しか経っていないが来るのはやっぱり嬉しい。
母のこのところ熱を出したりしたようだが今日行ってみると割かし元気そう。良かった。
この春、妻とウォーキングすることになった。で、今日シューズを買ってきた。
何事にも形から入る七味(笑)。さてさて、続くのか続かないのか?

2017年3月12日日曜日

七味風 音のピント合わせ その2 '好みのカーヴを作る'

前回は左右の伝送特性の補正が終わったところまで。
次は好みのカーヴを作る、に移るワケですが、ここはもう実は好みの問題。
フラットに補正したカーヴを元にして「ピークは叩き、ディップはそのまま」を原則にカーヴを描いていく。ピークは叩くというよりは殺すくらいの勢いで(笑)。ディップは持ち上げ過ぎると歪みやすいので程々に。ほったらかすくらいが調度良いのだ。

好みのカーヴ、といってもそこは千差万別。人それぞれ。自分の理想とする音に少しでも近づけたい、近づきたい。七味の場合はホールの臨場感というよりは目の前に音が目一杯広がるような感じが好き。クラシック音楽中心だが、ジャズを聴くような音の傾向が好み。
もう一つ。まことに抽象的だが、無理なく鳴らしたい。何が無理なくなのか自分でもよく分からない(笑)が、耳が痛くならないような自然な鳴り方、身体が音楽に包まれて浮遊するような感覚が味わえないだろうかと思っている。「気持ちいいぃ~っ!」と叫びたくなるような音楽体験をしたい。

調整の方法と言っても、ここはもう自分のお気に入りのディスクを繰り返し繰り返し聴きながらのカット&トライあるのみ。
七味お気に入り&優秀録音のディスク数枚を調整に使っている。
ここ最近の頻度の高い順に幾つかご紹介。
  1. ヨーヨー・マ/シルクロード・アンサンブル 「エンチャントメント」(Sony Classical)
  2. ブーレーズ/CLE Orch. ペトルーシュカ・春の祭典(DG)
  3. Berlin Contemporaly Jazz Orch.(ECM)
  4. ヤッシャ・ハイフェッツ シベリウス バイオリン協奏曲(RCA)
  5. スター・ウォーズ エピソード3 サウンド・トラック (Sony Music Entertainment)
七味はクラシック音楽を中心に聴いているので、フラットに補正したカ―ヴを基本にしつつ、1000Hzを中心に低音域を持ち上げ、1000Hz以上はなだらかに落とすようなカーヴを描くようにしている。
よく、三つ山特性が良いと言われるが、七味の好みのカーヴはそうはならず。
七味はGEQ(グラフィックイコライザー)で基本的なカーヴを描く方法をとっている。PEQ(パラメトリックイコライザー)で全体的なカーヴを描くことも可能だが、七味の場合、部屋の伝送特性がガタガタなので全体をGEQで描き、PEQは共鳴・共振している周波数帯域を殺すのに使っている。
大事なのは左右差はそのままにしておくこと。あとはもう自由に、とはいってもあまり自由過ぎても出音はヒドイ事になる。ここで気を付けたいのは音の佇まいというか響きの自然さと、低~中~高音帯域のバランスと繋がりの良さ。ここをスムーズにしておかないと聴いていて違和感が強い。このあたりチャンデバと同じかも。

しかし、この調整がなかなか手ごわい。失敗も数知れず。ドツボに嵌ることが多い。
先日もなんだか低音がボン付くなぁ、と思ってEQを調整したが、よく見るとプリのラウドネスがオンに。
困るのはEQの調整中は音楽が耳に入らなくなること。あとはコレだ、という正解があって無いようなものだからキリがなく始末が悪い。
七味は基本、自分に自信の持てない子なので、EQの調整にも区切りというものがなかなか付けられないが、最近は少し割り切れるようになってきた。

ここで訂正。以前のその1に掲載したフラットに補正したカーヴは別の時期に測定・補正したものだった。2番目の画像のカーブが正しいものでした。
これまでのEQの調整はこの2番目の画像のカーヴをもとにしている。
それで出来たのが、一番下の画像のカーヴ。2番目の画像のカーヴを元に1000Hz以上は1番目を参考に作った。
この2つを比べると、同じフラットになるように測定・補正してもカーヴが違う。100Hz以下は左右で違いはあるが割かし似たカーヴとなっているが、1000Hz以上がかなり違う。5000Hz以上は似ている。もしかしたらスピーカーのセッティングが少し異なるのかも。
そう、測定といっても結構いい加減なのだ。アテになるのか?という疑問もあるが、大体のところは信用できると思っている。
で、結果はというとこれまでになく、かなりイイ線いっているように思う。

好みのカーヴが大体作れたら、次にPEQを使った、もう少し細かく共鳴・共振する周波数退治に移ります。


フラットに補正したカーヴ

フラットに補正したカーヴその2
1000Hz以上が上の画像のカーヴとは大きく異なる。

現在のGEQカーヴ
その2のカーヴを元に1000Hz以上を一番上のカーヴを参考に作ったもの








2017年3月5日日曜日

メガネとオーディオ Yuming / Neue Musik

このお正月にプライベート用に老眼鏡を新調したことは以前のブログに書いた。老眼に加え乱視もあるので、既製品の老眼鏡では酷く目が疲れて、しまいには頭痛・肩こりになってしまうためだった。
長時間メガネを掛けていると、やっぱり目の奥が痛くなり、頭痛がしてくる。PCを見たり本を読んでいる時など目の奥がグーっと段々と凝ってくる。勿論、作るときに検査をしてもらったし、その時は非常に良いフィット感なのだが、メガネといってもやっぱり矯正なわけだし、目に無理をかけるのだろう。困ったものだ。

音楽を聴いていても似たようなことが起きる。EQの調整をして一聴、好感触だが聴き進むうちに耳が痛くなる。中音域~高音域にかけてエネルギーが大きい場合に起きやすい。
耳が痛くなると、次第に頭が痛くなったり肩が張ったりしてくる。掛け外しが面倒で音楽を聴くときも鼻眼鏡で眼鏡を掛けていることが多く、眼鏡なのか音なのか原因がわからないことがよくある。
最近は仕方なく掛けたり外したり。面倒この上ない。

さて、ユーミンである。
今まで、ユーミンはラジオやテレビで接するくらい。何だか突然に聴きたくなった(笑)。
バレンタインデーの頃にValentin's RADIOがFMから流れるのを聴いていてスイッチがパチリと入ったようだ。
自分がまだ学生だったころのユーミンの勢いは凄かった。怖いものなしといった感じ。同じ学科の女の子達はこぞって聴いていたし、友達もレンタルしてせっせとカセットにダビングしていた。彼女とのデートに流していたのだろう。
あのころの七味はそんな彼らを横目にクラシック街道を爆走中。彼らの眼には相当変なヤツに映っていたに違ぇねえ!(by真理平師匠)
今聴いても全く褪せないね。サスガ。

ちょっと前に3枚組ベスト盤が出ているようだが、Valentin's RADIOが入っていないので98年発売のNeue Musik(ノイエ・ムジーク)をオフで購入。
さっそくクルマの中で聴こうとチェンジャーにセット。曲が流れだすと助手席の妻がユーミンの下手なモノマネで歌い出した(笑)。
オウオウオウオウ!「俺はユーミンが聴きたいの!」

東芝 TOCT 24001,24002

2017年3月4日土曜日

今年初めてのオーディオ三銃士

今日はイトコのうな君とKazuさんのお宅で三銃士揃ってのオフ会。
いつも思うのだが、3人(もしくは2人でもだけど)集まっての語らいはホント楽しい。
あっと言う間に時間が過ぎてしまう。

Kazuさんは昨年、SPケーブルをベルデンからラックスマン変えたとのこと。ブログに画像もアップされていたが、実際に聴くのは初めて。
コレがとても良かった。これまでも品位ある音を奏でていらしたが、その品位はそのままに一段と情報量多く、かつ軽やかシルキーなその音はさすがKazuさん、と思わせる。
今日はクラシックからサキコロを経てのちあきなおみ、とハーベスの意外(でもない)一面、懐の深さを垣間見た気がした。
ま、ソナスでジャズという方の居られることだし、メーカー・ブランドと音楽のジャンルについてはほとんど全く気にはしてませんが。

フェライトコアによって随分と静かに、そして音が浮かび上がるようになったと思っていた我が家のオーディオであるが、まだまだ何だかうるさいことを痛感した。中~高音域を随分落としたつもりだったが、まだ音を盛り過ぎていたようだ。
普段、自分の音を聴いていてもこうしたことに気付かないもの。
帰って早速、調整。中音域(315~500Hz)のあたりを少しばかり落とした。音の軽みを狙ってのこと。高音域もこれに合わせて落としてみた。これで、気になっていたズーカーマンとナイクルグのクライスラーの強奏部分の混濁が少し解消したか。

今日、Kazuさんのところでも聴かせていただいたズーカーマン。ついつい音質と我が家の音との比較ばかりに注意が向いてしまって、お気に入りのドボルザークのロマンティックな小品を聴かせていただくのを忘れた。残念。

さて、三銃士。今度は七味宅での開催となった。これも楽しみ。


Philips 416 158-2

Philips 416 158-2