2018年8月25日土曜日

台風は行ったけれど Munch/BSO 幻想交響曲(54年盤)

一昨日は台風によるフェーン現象で40℃超えの一日だった当地。昨日今日とそれほどではないにしても暑い。お盆のあいだは涼しくて、このままこの調子で行ってくれたら良いなあと思っていたがそうは問屋が卸さなかった。
しかし気温40℃というのは毛穴という毛穴が開きっぱなしで汗がダラダラと止まらないもんですな。

家族皆、バテバテだったのでスタミナ付けようということになって、お昼はバイキングに行ってきた。
バイキング料理で元を取ろうとは思っていないが、やっぱりついつい食べ過ぎてしまう。ホント10年振りくらいで行ってきたけど若いころに比べて食べられなくなった、と実感。栄養はついたが何だかくたびれてしまった。
という事で、夕飯は軽めに冷や汁(今夏3回目)にした。

音楽の方はというとここ数日はまったくもって聴く元気も気力もなく…。
ライムンドさんがアンセルメの幻想を記事にしておられたので、では自分はミュンシュでも、と取り出したのは54年盤のボストン録音。ミュンシュの幻想といえば旧EMIのパリ管とのものが有名だし、自分も持っているが普段手にするのはこの54年盤のほう。62年にもボストンと再録音しているがそちらは持っていない。54年盤そういえば、ばけぺんさんも最近紹介していたっけ。
この54年盤はRCAのステレオ録音最初期のよう。HMVのHPで調べてみた。ミュンシュのベルリオーズ録音に限って言えば、54年2月のファウストの劫罰はモノラルで、同じ年の11月録音の本盤はステレオ録音の最初期ということになる。
録音は後年のリヴィング・ステレオほどには音が広がらないけれど、年代を考えれば良い方か。2年後のドビュッシー同様にやや高音が寸足らずっで伸びないが聴くには十分か。
演奏はこちらも後年ほどには煽るようなことは少ないが、それでも豪胆な演奏。細部にはそれほど執着なく、音楽の勢いをそのままグイッと掴みドライヴするミュンシュの音楽はこの頃から変わらない。

この週末は出掛けずに、買ったままの横溝正史作品を読もうと思う。

あと最近観て面白かった動画を紹介する。民族楽器を中心にしたオーケストラによるレズギンカとルーマニア狂詩曲。レズギンカは東欧の楽団の様ですし、ルーマニア狂詩曲は香港の楽団の様。なかなかにエスニックでエキゾチックな響きがして夏にはピッタリかと。

BMGジャパン BVCC7914
オリジナルジャケ仕様 インパクトがあって怖い!



2018年8月19日日曜日

夢のような日々も今日で終了 大地の芸術祭は中里エリアへ

先週末からお盆を挟んでの今週末までの9日間のうち出勤日が火曜と金曜日のわずか2日間という夢のような日々も今日で終わり。明日からは通常の勤務。
はて、以前のように仕事ができるかしら?

修理中のアンプ。修理のため工房に送ったのが6月の中旬。あれから2か月が経った。工房からは時折メールが届き、修理の進捗状況を知らせてくれる。
お盆明けにもメールが届いた。内容は全体に以前のメンテナンスが良くなく半田付けも不適切なものが多いそう。そして、イルミネーションランプのソケットの交換が必要で、それには別途費用が掛かるが良いか、とあった。
ここまでくると、もうお願いするしかない。徹底的にメンテナンスしてくださいとお願いした。
という事で、修理完了にはもう少し時間も掛かりそう。ここはジッと待つしかない。

さて、大地の芸術祭も開催期間の2/3ほどが過ぎただろうか。16日と今日も行ってきた。
これまであまり行ってなかった中里エリアの作品を中心に観てまわってきた。
16日は清津峡に行ったが途中で大雨となり、他の作品を観てまわるのを途中で止めて帰ってきてしまったので、今日はそのリベンジ。
今日は快晴、気温の30℃を超えず、割と涼しいなかまわることができた。
最後に観た、絵本と木の実の美術館は廃校となった小学校が会場。前回も観たが、やっぱり何だか切ない。数々のオブジェが学校いっぱいに展示されているが、クラスメートに再会したようで嬉しかった。

清津峡渓谷トンネル
お目当ての作品はこのトンネルの奥に

日本三大峡谷の一つ 清津峡

ライトケーブ マ・ヤンソン/MAD Architects

ライトケーブ マ・ヤンソン/MAD Architects
下は水盤鏡で景色を映すようになっている

JR東日本 宮中取水ダム

鳥たちの家 ジャウマ・プレンサ

未来への航海 河口龍夫

絵本と木の実の美術館 田島征三

お昼は松之山温泉街の山愛さんのカツ丼




2018年8月15日水曜日

お盆です 終戦記念日に思う事

いよいよお盆。
懸案のアンプは先週メールがきたが、途中経過を知らせてきただけで結局お盆休みには間に合いそうにない。
果報は寝て待てというではないかと云い聞かせて楽しみにしているものの、やっぱり待つ遠しい。

先の日曜は高校の同窓会。卒業して随分な年月が経つが、みんな変わってない。事前に翌月曜は仕事はお休みを頂いておいた(笑)。心置きなく飲み、騒ぎ、話した。おかげで翌朝はすっかり二日酔い。半日布団の中で過ごす羽目に。

今日、15日と16日はお盆休み。金曜日に出勤すれば土日、という事で特にすることも無くボーッと過ごそうか。
明日16日は再び大地の芸術祭に行こうかと考えているが、天気予報は雨。ついてない。

15日は終戦記念日。いつも思うのは祖父母のこと。亡くなって随分経つ。
祖父と祖母は戦前に満州に渡り、暮らしていた。祖父は終戦の間際に軍隊に召集された。戦死はしなかったが戦後はそのままシベリアに抑留された。看護師をしていた祖母は4人の子供(その中にはもちろん七味の父がいる)を連れて命からがら内地に戻ってきた。
子供の頃に折々、その話は聞いたし、聞かせられた。けどあんまり覚えていない。今思うのはもっともっと話を聞いとけば良かったということ。
でも、あまり話したがらないかもしれない。でも、できる事ならもう一度あの時の話を聞いてみたい。
お線香の匂いを嗅ぎながらそう思った。

2018年8月5日日曜日

Orff "Carmina burana" R.Chailly RSO Berlin etc.

昨日、シャイーのカルミナを聴きながらネットをしていると、ダニエレ・ガッティがコンセルトへボウのシェフを解任されたというニュースがあった。なんでも女性団員に対するセクハラが原因らしい。ガッティ本人は否定しているようだが、決定は覆らないだろうな。後任は未定のようである。
ハイティンクのあと、コンセルトヘボウはシェフに伝統であった母国人ではなくイタリア人指揮者であるシャイーを指名した。そのことからも期待の大きさが窺われるし、実際シャイーはその期待に応え、また自身も大きく成長し、今ではすっかり巨匠の一人となった。

七味はシャイーについてあんまり熱心には追いかけてこなかったこともあって、所有するディスクも少ない。デビュー間もないころのユンゲ・ドイチェ・フィルとのプロコの3番のLPを買ったがその後はポツリポツリと買っては手放すことを繰り返し、マーラーとツェムリンスキーのディスクが1~2枚残っているくらい。

で、このカルミナ。聴いていて思い出した。学生の頃、初めて聴いたカルミナの演奏がこのシャイー盤だった、多分。
学生のころ、福井のオーディオショップに何を買うでもなく、週1回は通っていた。バイト代を握りしめ、その店でCDプレーヤーを買った冬に、そこの店員さんがお店の試聴用CDなのかその店員さんの愛聴盤なのかは知らないが何枚かCDを貸してくれた内の1枚がこれだった。
ジャケットをみて思い出した。すっかり忘れていた。
その時は曲にもあんまりピンと来てなくて、その夏くらいに出た小澤とBPh.のCDでようやく面白さがわかった感じだった。
その後は、プレヴィンやらムーティやら、ヨッフムなどなど結構な種類の演奏を聴いてきたが、シャイー盤はその存在すらすっかり忘れていた。

30年振りに聴くシャイー盤、アレレ? こんなに好い演奏だったっけ?
今聴くと、かなりヤンチャな演奏。この頃は近現代の曲やマーラーの”嘆きの歌”など声楽を伴う作品の録音が多かった(この辺りはラトルに通じる気がする)。
少々、オケが荒い気もするが、軽快かつスリリングで、重厚さもあって”やるな、リッカルド”と云いたい。
83年の録音ともなると随分こなれてくるのか縁取りクッキリ、下の周波数まで深々と良く伸びたシルキーな、ドラティ/DETの一連の録音とも共通した音調。もしかしたら同じ録音スタッフなのかも?

DECCA 411 702-2
大事なところは日活ロマンポルノばりに隠れている(笑)





2018年8月4日土曜日

新潟へgo!

月末の収益集計作業と院内勉強会の演者というミッションを完遂して肩の荷が降りた今週、妻はアイスショーを観に愛知県長久手へ。留守番の七味と娘は新潟市へショッピングに。
普段はあんまり父と話したがらない娘ではあったが車中、将来のことなど少しだけ話すことができた。
娘はショッピングモールに行きたいという事で、付き合ってショッピングモールへ。ああいった広く、人の多いところが少々に苦手ではある七味。それでも中にあるタワーレコードは結構楽しめた。新宿のタワレコなどに比べれば品数は圧倒的に少ないけれど、新品のクラシックのCDを実際拝める機会は少ない。思わずテンションが上がる。
そのあとは、父の希望を入れてのオフ巡り。前回、新潟オフ巡りで周れなかったところを2軒。
最後に行ったお店では、思いもよらずLPを3枚購入。何だかんだとCDを中心に10タイトルほど購入してしまった。
LPはいずれもデジタル録音のブルックナー。サヴァリッシュのオルフェオ録音の1番、9番。それにドホナーニの9番。これ以外にも結構興味を引くレコードがあったが、今回は我慢我慢。今度は万札握りしめ、覚悟を決めて行きたい。

今日はそれでも幾分か涼しい一日だった。暑さもそうだが雨が降っていない。夕方曇ってはくるのだが、雨にならない。隣の市では水源となっている川が干上がっているところがあるそうで、節水の呼びかけをしているそうだ。我が町では飲み水の心配はいらなさそうだが、やはり農作物への影響がチラホラと出だしているようだ。

先日、BSプレミアムで横溝正史の”悪魔が来りて笛を吹く”が放送された。録画して一昨日やっと観た。確か映画化もされていたと思うが映像作品として観たのは初めてだった。やっぱり横溝作品は映像映えがする。金田一耕助役は吉岡秀隆。石坂の金田一とは異なり、なよなよしている感じが強いが、人間臭さはこっちが上と思った。ラストの種明かしはなんとなく読めてしまったが感動的ですらあった。
我が家にも父が買った文庫本が何冊かあるが、早速ブックオフで購入。この夏に読もうと思っている。

修理中のアンプはまだ連絡ナシ。お盆過ぎかな?

上の2枚はダイレクト・メタル・マスタリングの海外盤

セルとポリーニはタワレコで購入


右上はダンスリーによるサティ

七味の世代で角川文庫版の横溝といえば
中村一文のカバー画。怖い。
上は新装版