2020年12月31日木曜日

2020 大晦日 Be Ludwig !

昨日は仕事納め。例年30日まで仕事。これは致し方ないと諦めているものの、朝の通勤時の道路の空き具合には少々複雑な思い。普段30分強掛かる道のりも、この時期は20分少々で着いてしまう。通勤のお供のFMラジオも通常の番組ではなく特別番組のようで、面白くない。

予報では大雪警報が出ており不要不急の外出は控えるよう市の広報でも言っているが、今のところ我が家の辺りは雪はそれほど積もってはいない。でも風が強く冷え込みが厳しい。
買い物は昨日の帰宅時に済ませたので今日は出掛けずに済ませた。

この1年はコロナで暮れてしまった。
我が職場もご多分に漏れず、厳戒態勢のソーシャルディスタンス。とは言っても結局はマスクと手洗いこれにつきます。
昨年最後のブログに”健康に過ごせることの幸せ”と書きましたが、今年はまさにソレ。健康無事これ幸福の1年だったと思います。

オーディオの方はEQの調整が上手くいった1年でした。果たしてこれがタンノイ・バークレイⅡの音なの?と言われると自信はありませんが歪み・濁りの少ない音になって随分と聴きやすく耳当たりの良い音になったと言えるようになったと思います。
ずっと機器の故障に悩まされてきましたが今年はソレが無くてほっとしています。
今年はベートーヴェン生誕250周年ということでベートーヴェンの音楽を聴くことが多かったです。
今年最後に何を聴こうかと思い、カラヤン指揮の合唱を聴いています。
コロナに水を差された格好とはなりましたが、人類は皆兄弟と高らかに歌うベートーヴェン。彼の人間性に大いに励まされ、自身の内に秘めたるベートーヴェン的な何か、に気が付かされたまことに生誕250年にふさわしい年ではなかったかと思います。

”Be Ludwig !”

さて今年のブログはこれにておしまいです。ここまで118本。お読みくださりありがとうございました。
来年が少しでも良い年となるよう願っております。
皆さま良いお年をお迎えください。






2020年12月29日火曜日

歳の瀬はストレス溜まりまくりで・・・

例年30日まで仕事の七味。しかも新年2日が出勤日であんまり年末年始の休みという感じがしません。特に今年は2日3日が土日なので尚更。
いつもなら31日に新年を迎えるための買い物をしますが、今年はそれもやめることに。
昨日今日と近所のお店で鏡餅やら注連縄やらを購入。大晦日のご馳走、我が家はすき焼きが定番ですがそれも止めにしてジンギスカンにしようと計画中です。

さて、今年の年末も例年と変わりなく忙しい日々です。もしかして一番忙しいのかも?
新規の仕事がバンバン入って、スケジュールもパンパン。もう爆発沸騰寸前。なんとか明日の仕事納めまで冷静でいたいもの。
こんな時は音楽を聴いていても、全くつまらないですね。頭に入ってきません。

今年は仕事の方はコロナの影響もあってパッとしない一年でした。9月には同僚が一人増え、その点は心強いものがあります。ただ、来年51歳となるにあたり、このまま現在の職場で残りの人生を全うするのか悩んでいるのも事実。転職するのであればチャンス的には最後のような気もします。
コレは来年の七味の課題と言えましょう。

オーディオはといえば、振り返るなら今年は自分でいうのもなんですが、大きな飛躍の年だったかと。
機器の入れ替えといったトピックはありませんでしたがレコードプレーヤーの小改造が何と言っても大きかったなあと思います。ピンケーブルとアース線の端子化によって随分とレコードの音が変わりました。あとはEQの調整が上手くいっていること。だいぶ思い描く音に近づいて来たかなあと。

今年もあと2日。もう少し頑張っていきましょう! と無理やり気持ちを奮い立たせてみます。




2020年12月19日土曜日

もうちょっと追い込みをかけてみたい・・・ 大荒れ大雪 シェル交換

先週、コレは!と思うようなカーヴが出来上がり有頂天となった七味。だが翌日にはその音がもう消えてしまった。マジックアワーは短かった・・・(´・ω・`)
とはいえ、めげずに微調整中。
そんな中、DL-103用の新しい中古(ややこしい!)のヘッドシェルが届いた。水曜の夜に注文してこの大雪の最中、金曜の夜に到着。日本の物流はすごいぜ。

買ったのはFR-S/2。ちょっと前、HF堂のメルマガにカートリッジとシェルが大量入荷という記事があり、いつ出るかと期待していたのだが、ボチボチとHPにも載るようになってきた。
せっかちなので写真も撮らずに交換してしまった上、今のEQカーヴでの聴き比べもせずなので、どう変化したのかの検証もできず。
形からするとオルトフォンのMシェルの日本版みたいな感じか。指かけの感じもソックリクリソツ。
まあオルトフォンは確か樹脂製だしこちらはアルミ製。大ぶりな感じは存在感が抜群だし、ブラックで統一した見た目も良いね。

さて、EQの方は低音域が重たいような出音で高音域の伸びが今一つ。125Hz~315Hzまでを少し削ってみたところ。これで様子を見よう。
今回、125Hz~315Hzを下げたことで、低音がスッキリとして相対的に少し中高音域の量感が増した感じがある。

ヘッドシェルと合わせて買ったコンドラシン/モスクワPO.のショスタコLP。4番と9番の2枚組国内盤。実は以前にも買って持っていたが盤の反りが致命的。それを何とかしようとしたが、結局溝を痛めてしまい再生できなくしてしまった曰くつきの七味黒歴史盤。今回は反りもなく良好な再生。録音も比較的良い部類。と云ってもメロディア原盤では、ということで。
聴いているときには気が付かなかったが、面交換の時にびっくりするくらいの大きな傷に気が付いた。内周あたり1/5くらいにわたる大傷。しかし再生にはほとんどノイズは乗らず。奇跡的!
まあ、HF堂の未検品のジャンクLPだしこんなものか。と思ったらB面にも大きな傷が!これは買い直した方が良いな。

しっかし、この大雪である。我が家は海沿いなので、積雪はそれほどでもない、というか道路の脇にちょっと残雪という感じなのだが山の方は大変なようだ。
昨シーズンは記録的な雪の少なさだった。除雪作業や雪を生業としておられる方、特に除雪作業の方には恵みの雪といえるかもしれない。
自宅付近は雪が少ないとは言え、職場のある街は結構な雪で、毎朝の通勤が大変。いつもの倍近い時間がかかった。バイパス降り口の渋滞が半端なかった。路面も悪いし道路の幅も路肩に寄せた雪で狭くなっており運転に気を遣う。それが倍の時間。身体も緊張でガチガチのコチコチ。
もう職場に着いただけでへとへと。来週はもう少し楽に通勤できると良いのだが。

FR-S/2
なかなかの佇まい、存在感。




盤面の大傷
どうしたらこんな傷がつくのか?

再生中もわかるくらい
それでもノイズは目立たない。浅い擦り傷のよう

2020年12月13日日曜日

滑らかさが一つの指標となり得るのか?

ちょっと判りにくいかもしれませんが・・・

ここまで、EQの調整がいつになく上手くいっています。
特にブラス(金管楽器)、中でもトランペットの伸び、艶感と吹け上がりの大きな変化に正直驚いている状態。
クラシックでいえばマーラーの交響曲第5番冒頭のトランペットソロによる葬送のファンファーレなどがそう。
クラシック以外にもJ-POPやらJAZZやらをアレコレと聴いてみて感じるのは、何だか滑らかに引っかかりなく鳴っているなあという印象。
音の繋がりが良いといえばそれまでなんだけど、それ以上に音楽が妻の大好きなフィギュアスケートのような感じで、スーッと流れ(滑っ)ていくよう。フィギュアの演技よろしく盛り上がりやしっとりとした運びはあるんだけど、流れを妨げないというか、毛筆で書いたようにメリハリがあるように感じられる。

これ、Kazuさんトコで聴いたヤツや!と気づいた。オフ会のあと、うな君と帰りの車中で、滑らかだったね~と話していたっけ。

と、何だか取り留めのない感じではありますが、音楽の運びの滑らかさ。これは一つ音の良さの指標となるかもしれません、というお話でした。

明日から新潟は雪マーク。本格的に降るらしい。まあ12月も中旬。ここまで降らなかったのが幸い。







Micheal Nyman "The OGRE" OST

やっぱりアマゾンはすごい。長いこと探していたCDがあっという間に見つかる。しかも安い。Spotifyでも見つからなかったのに。
フォルカー・シュレンドルフ監督による96年の作品。”OGRE”とは”魔王”のこと。観たのは随分前のことなので、内容はほとんど忘れてしまった。

概要とあらすじは以下の通り。
「ブリキの太鼓」で知られるドイツの巨匠フォルカー・シュレンドルフ監督がミシェル・トゥルニエの小説をジョン・マルコヴィッチ主演で映画化した人間ドラマ。キリストを背負って河を渡ったという聖クリストフォロスの伝説を背景に、子どもの心を持ったまま大人になったかのような男が運命に翻弄されながらもナチスドイツの下でしたたかに生きぬくさま描く。音楽は「ピアノ・レッスン」のマイケル・ナイマン。第二次大戦直前のパリ郊外。幼い頃から内向的だったアベル(マルコヴィッチ)は自動車修理工になった今も人付き合いが苦手だったが、唯一、近所の子どもたちとだけはウマが合い楽しく遊ぶことができた。そんなある日、一緒に遊んでいた美少女がついた嘘のため、アベルは強姦罪で摘発され、戦地に送られてしまう。戦地では早々にドイツ軍の捕虜になってしまったアベルだったが、従順な性格からドイツ軍士官学校の雑用係の職を任される。やがて、子どもたちと打ち解ける姿を見た上官から、村々を回って少年兵をスカウトする任務を負わされるのだった……。ナチスドイツを美しく描くことでその恐さが一層強調されている。

            allcinema(https://www.allcinema.net/cinema/234505)より

この村々を回って少年兵をスカウトする任務が子供たちを連れ去る”魔王”ということだったと記憶している。

音楽はマイケル・ナイマン。マイケル・ナイマン・バンドで活躍していたサックスのジョン・ハールを筆頭に管楽アンサンブル中心の弦のない音楽は何とも苦く、殺伐としたところがこの季節にはピッタリ、と思う。
ナイマンは日本でいう坂本龍一のような存在か。ミニマル音楽の技法を用いて映画音楽などの作曲もし、自身のバンドを中心に演奏活動もしている。最近はあんまり名前を聞かなくなってしまったが、80年代後半から90年代はディスクもたくさんリリースされた。フジテレビで放映されていた”料理の鉄人”の音楽といえば、あぁ~、と思い出される方もいると思う。あの音楽はピーター・グリーナウェイ監督の”コックと泥棒、その妻と愛人”のOSTが使われていた。あとは”ピアノ・レッスン”かなぁ。こちらはフィギュアスケートでよく使われるらしい(妻談)。

映画も最近はあまり観ていない。話題の鬼滅の刃も家族全員でスルー。もっぱらBSで放映されたものを録画しておいて、時間のある時にちょこちょこと細切れに観る程度。上越市の高田には日本で現存する最古の映画館「高田世界館」があって、職場からも近いのだが、未だ行く機会がない。一度は行ってみたいと思うのだが、これがなかなか。

そうそう、町内会の新年会はコロナで中止が決まった。良かった。




 

2020年12月12日土曜日

リスニングチェアの座面調整

早くも12月の半分が終わろうかというところ。
寒いせいか、あまり体調はよろしくない。家の用事があったので昨日は半日休みを頂いて午後には帰宅。用事を済ませて、布団に入って過ごした。

ずっと懸案だった中音域400Hz前後の音のふらつき(ふわーんとした歪感)は315Hzをピークに400、500Hzを漸減することで解消した。ここに気が付くまで結構な時間と労力をかけたが、その分綺麗に鳴った時の喜びは一入。500Hzより上の帯域のバランスをとってみると、思い描いた感じに近い出音となった。

さて、EQを調整中のこと。リクライニングチェアの背もたれに深くもたれて(段々と身体がずり落ちてしまう)聴いていると中音域が煩く感じられた。耳の後ろが背もたれに覆われてしまうような位置だとこうなる。姿勢を伸ばして座ると音はスッキリする。
座面を少し高くしようと、ニ〇リで厚さは3.5センチの低反発のシートを購入。座面が高くなったことで、以前よりも少しだけバークレイの天板を上から眺めるような恰好となった。背もたれの上辺から耳が出るかというと、そんなこともない様だが、耳後ろすぐと背もたれの間にスペースができたことが中音域の煩さを減らしているようだ。
背もたれと耳の位置の問題は実は以前からいとこのうな君にも指摘されていて解ってはいたけれど、今回改めてやってみると効果の大きいことに驚いた次第。


315Hz~500Hzに注目。
バランスをとるために630Hzより上も少し削っている。

ベージュのシート。効果大!
チェックのクッションは腰痛予防。少し腰が伸びる。


随分と耳障りな音がしなくなってきた。

2020年12月6日日曜日

タツローが気持ち良ければ・・・ もう師走か・・・

12月に入り、あっという間に1週間が過ぎた。
今年は2月に妹が亡くなったが、喪中ということになるのだろうかと思ってネットで調べてみると、90日が喪に服す期間のようだが、正月を祝う気になれないのであれば、喪中でも良いらしい。
年賀状は欠礼のはがきを出したが、町内の新年会は遠慮させていただこうかと、思案中。まあ、町内の新年会はコロナのこともあり開かれるか微妙なところだが。
妹のことは、今でも時々思い出すけれど、そればかりでは生きていけない。姉とラインや電話でも妹の話が出てくる。そんな感じが良いのかもしれない。

依然EQの調整に余念のない七味。このところEQカーヴが良い感じ。オオカミ少年よろしく一体何度同じことを言うのかとお思いであろう。自分もそう思う。(笑)
しかし、言わせてください。これまでで一番しっくりとくるカーヴである!と。

使用しているベリンガーのDEQ2496は多機能ながら使っているのはGEQとPEQの二つの機能のみ。GEQはグラフィックEQの略かと思うがよくわからない。説明書にも書いてない。GEQで基本的なカーヴを描き、PEQで気になる周波数をピンポイントで叩くというのが七味の使い方。
EQによる調整、簡単と思われるかもしれないが、実は結構地味で根気のいる作業である。オートイコライジングで、左右の伝送特性を測定・補正する。ここまでは良い。しかし、その後は基本的にチェック用に使っているCDを使って自分の耳を頼りに調整・試聴あるのみ。
もう10年以上、調整を重ねていることになるか。ケーブルの類に嵌るよりもタチが悪いかもしれない。まあ、お金は遥かに少なくて済むけれど。

さて、タツローである。
特に熱心なファン、リスナーではないけれどもこういうのも聴きます。山下達郎の楽曲には独特の余韻というかエコーのようなものが掛かっており、音楽にゴージャス感が纏う。しかし、これがクセもの。これまであんまり上手く鳴らなかった。このエコーが耳障りに感じてしまい、好きなんだけどちょっと敬遠していた。先日、ふとコレはどうだろうと思い、聴いてみたら以前よりも良い感じに。
部屋全体に音が満ちるというか、包まれるような鳴り方といえばよいか。これは耳福~。

タツローがうまく鳴ればEQの最適解?なのかも?

以前のカーヴ

現在のカーヴ
中音域を下げ、左チャンネル(白丸)を一部下げている。
1.25kHzからと、5kHzあたりも下げてみた。








2020年11月28日土曜日

GM Sym.5 最近はコレばかり

最近というか、ちょっと前からPCの起動やストリーミングの動作が遅くてストレスに思っていた。
偶々見ていたYouTubeにその解消法があったので実行してみた。びっくりするくらいサクサクと動くようになった。まあ不要なファイルを削除しスタート時に裏で起動しているプログラムを起動しないようにするだけなのだが。まあその効果たるや。PCの買い替えも視野に入れていただけにちょっとうれしい。

このところ、マーラーの交響曲といえば第5番ばかり聴いている。まあ、そもそもマーラーを聴く機会も随分と減ってしまったが。若い頃は寝ても覚めても…という感じだったのに。
確かマーラーは50歳で亡くなっていると思うが、自分もそんなお歳頃なのだった。
先日、”ヴィーン・ブラッド”という海外ドラマを観ていたら、マーラーが出てきた。フロイトに傾倒する精神科医の主人公がフィアンセと観る歌曲の演奏会のピアノ伴奏。1906年の設定なので実際は40歳を過ぎているはずだが、見た感じは30台前半といったところ。しかも全く似ていない。ちょっとがっかり。

さて、この交響曲第5番は1901年の作曲。この曲の作曲中に妻となるアルマと出会っている。この年にはウィーンフィルの指揮者は辞任したものの、国立歌劇場の楽長は続けており、マーラーの絶頂期にあたる。有名な第4楽章”アダージェット”はアルマを描いているともいわれるし、第1楽章は葬送行進曲だし、第2楽章は嵐を思わせる楽想。第5楽章は何か光明が差すような冒頭から、終始平明で幸せ、もっと言えば多幸的な音楽が続き、最後に大きなクライマックスを築いたのち、急転直下音楽が終わる。人生の成功を手にしたマーラーの喜び、さらに言えば浮かれっぷりが存分に表されている曲のように思う。
特に後半は躁鬱気質だったマーラーの”躁”の部分が強く出ていると思う。
さて、ここからは七味の妄想モードのお話。
世には男女の営みの様子を描写した音楽がいくつかある。ワーグナーの”トリスタンとイゾルデ”しかり、スクリャービンの”法悦の詩”しかり。
この5番もその一つではないか?最近、そんなことを考えている。第5楽章の最後のクライマックスの上り詰めるような感じは、なんか男性のエクスタシーそのもののように思われて。

おふざけはこれくらいにして…
初めて買った5番のディスクはシノーポリ/PO.でした。これが基準になってしまってますが、いま聴くと何か歪な感じがします。その後にテンシュテットやマゼール、バルビローリにカラヤンなどなどもう何種類持っているのかわからないくらい聴いていますが、最近は山田一雄とバーンスタインのWPh.盤をよく聴いてるかなぁ。忘れてならないのがショルティの旧盤。録音はちょっと割れてしまっていますが、取り出す機会は多いです。
先程の妄想に絡めて、終楽章が底抜けに明るく浮かれすぎな演奏が無いかなあと。

3連休のあと4連勤の週末。気が付くと11月ももう終わり。天気が良ければタイヤの交換に行ってきたいけれど予報では荒れ模様の様子。
妻はフィギュアスケート活動に忙しく(NHK杯が始まった!)のでディスプレイの前から離れません。
まあ、ゆったり音楽を聴くことにしようと思います。










2020年11月23日月曜日

連休最終日は肌寒く・・・ YMO "Solid State Survivor"

3連休も最終日。この2週間、県内のコロナ感染者数も爆増中で、警察署や福祉施設、それに学校でのクラスターが報告されるなど、これまで県外関係での単発に近い発症例とは様相が違ってきている印象。そんなこともあってか、買い物に出かけても思ったより人出は少ない印象だった。

オーディオの方は努力の甲斐もあって、随分と聴きやすい音になった。どこがどう、というのは難しいのだが、音量を上げても耳に障る感じは減った。減ったが、聴き終わった後少し肩というか首が凝る。大きな音が耳に入ると無意識に耳の周囲の筋肉が防御しようとして緊張(力が入る)する結果、凝るのだと思う。それが音量の問題か、耳に障る周波数が悪さをするのかは何とも言えない。時折、ある周波数の音で鼓膜がフルフルと震えるような感じがあって、一応その周波数は絞ってみたが、そんな周波数の音がまだあるようにも思う。あとは聴く際の姿勢か。リクライニングチェアで聴いているが、リラックスして聴いているわけではないようで、半分寝そべっている分、首は前に倒すような形になるので首裏、うなじあたりの負担が大きい。首の負担は肩にも来る。
そんなわけで、なかなか原因が絞り切れないのである。寒くなって、身体全体が硬くなっているというのもあるなぁ。

昨日はストリーミング再生を中心に音楽を聴いていたので、今日はレコードを中心にと思ってあれこれと探すが、お目当てのレコードがなかなか見つからない。
だいぶレコード棚が雑多になっているのは承知も、CDを片付けるよりも精神的身体的ハードルは高い。重いし、すぐ倒れるし汚いし。
ということで、また今度。

今朝はお寺の冬囲いの作業に駆り出されて行ってきた。9時集合と聞いていたので、5分前に行ってみると、すでに作業が始まっている。本堂の入り口の風除室に板を渡す手伝いと落ち葉の掃除くらいで15分ほどで終了。お酒の用意もされてあったようだが、遠慮して帰宅。その後買い出しに行って帰宅すると、玄関先にはビールとおつまみが袋に入っておいてある。役員の方が今日のお礼に持ってきたものらしい。せっかくなのでお昼に1本頂いた。

お昼からはカラヤン指揮のプッチーニ”ラ・ボエーム”をLPで聴いた。が、なんともひどい音。割れるというかビリつく感じ。針圧を少し高く印加すると少し良い感じか。中古で求めたものだが何だかざらついた音で早々に針を上げた。
気を取り直して、YMOのLPを。2nd.アルバム”Solid State Survivor”
今でもCDでは聴くがLPは何年ぶりだろう?
棚から取り出してみると、ジャケットがベニャベニャに歪んでいる。いわゆる”水濡れ”ってヤツ。盤自体は問題なし。今聴いても恰好いいし、何と言っても音が良い。CDに比べてねっとりウェットな音調。CDはマスタリングもあるが割とスッキリしてドライな感じ。
これは中古でもう1枚、ジャケットの程度の良いものを探そうかな。


なんでこうなった?ベニャベニャ~




2020年11月21日土曜日

心地よい音のバランスの最適解を探して

 この10日ほど、EQを弄りつつ帯域間の最良のバランスを探した。一時は、コレだッと思えるところもあったが、色々な音源を聴いていくと、モッサリした感じがやっぱり違うなあと思い、結局元のカーヴバランスが最良という結論に至った。それでも、色々弄った成果もあって、63Hzをもう少し絞ると気になっていた低域の膨らみがタイトになって良い方向に変化するとか、700Hzと900Hzを少し削ると耳痛い感じが和らぐなどがあって、それなりに出音の改善はあった。
元々のカーヴがかなりイイ線いって行ったとも言える。
まあ、紆余曲折と言えなくもないが、やってみて確かめてみるのは大事なこと。今回の試行錯誤があって現在がある、という事か。

S・ライヒの”18人の音楽家のための音楽”などは随分と聴きやすくなったと思うし、聴きやすい以上にのっぺりとしていた出音が立体的になって、ちょっと驚いている。まだまだ改善の余地はありそうだ。
この曲は、打楽器を中心に同じフレーズが少しづつ形を変えながら進行していく、ミニマルミュージックの金字塔。中音域から高音域にかけてのエネルギーが高いので、出音が煩くなりやすい。ベームのモーツァルトのレクイエムと同傾向のディスクで、七味のところでは再生が難しいものの一つ。

最適解は見つかるのか?多分見つからないだろう。でも、見つかんなくっても良いや、と最近思えるようになってきた。
こうして、ああでもないこうでもないとやっている時が苦しくもあるのだが、結構楽しいということに気が付いた。この楽しみ、無くしてしまうのはもったいない!七味にとってのオーディオの楽しみが無くなるに等しい。そんなことを思いつつ、この3連休を過ごそうと思っている。

今日は、近くの樹下美術館へ妻と出かけてきた。前々から気にはなっていたが近すぎて行く機会を逃していたが、冬季休館となる前にと思い行ってきた。上越ゆかりの作家の作品を展示している私設の小さな美術館ではあるが併設のカフェではオールドノリタケやマイセンをはじめとする素敵なカップ&ソーサ―で飲み物を提供している。これを目当てに訪れる人も多いと聞く。晩秋の庭を眺めつつ頂くコーヒーが美味しかった。

クールでホット。
これ1枚あれば十分と思わせる説得力ある演奏。

素敵なカップで頂くコーヒーはまた格別。

お皿にも素敵な絵が。




 















2020年11月14日土曜日

心地よい音のバランス探しの旅は続く

今週は、ずっとEQの調整に時間を費やしてしまった。
元々、1000Hz以上をなだらかに減衰させて、20kHzで左右平均で-9.5dBくらい。それを今回、-13.5dBまで下げた。下げたものの、何だかまだ帯域間のバランスが悪く、高音が障る。
こうなると、これ以上高音域を下げられないので、仕方なく低音域を少し持ち上げ、相対的に高音域を下げることにした。プリのトーンコントロールのBASS(300Hzから下を受け持っている)のカーヴを参考にEQで300Hz以下を-1.5dBほど上げ、最低音域の31.5Hz以下と80Hzあたりを下げてみた。
さらにドッシリとした出音に変化。なかなかに良い感じ。それでも中音域に引っかかりが感じられたので、1000と800Hzをわずかに下げた。
その途端、靄が晴れたように、ビシッと音が決まった、感じがした。コレコレッ!これですよ!きっと。
こんな瞬間が来ることがどんなにうれしいか。ニンマリとしてしまいました。

夕方からはレコードに変えて聴いている。オルトフォンの煩さはどうか?これもしない。今のところ理想的なバランスで鳴ってます。デュトワ/モントリオールのローマ三部作が今まで聴いたことが無いような雄大さで響いてます。我ながらちょっと感激してしまったよ。

これまで、DL-103には針カバーが無かった。中古で求めたもので、針カバーが無いこともあってちょっと安かった。しかし、カバーが無いと針折れのリスクが高まる。カートリッジ本体の値上げとともに、針交換も値上げ。おいそれとは手が出せない価格に。そんなこともあって以前、メーカーにカバーのみ欲しいとメールしたが、対応していないという返事で諦めていた。
ところが、幸せの黒い猫さんから、取り扱いがあると教えていただいた。早速HPをみると取り扱ってはいたが品切れ中で、またまた諦めていたが、在庫がありますよと、こちらもまたまた幸せの黒い猫さんから連絡が。無事、予備も含めて2個ゲットできた。
届いたので、早速カートリッジに取り付けてみた。あんまりしっくりと嵌んないです。こんなものなのか?ま、無いよりはマシ、ということで。

以前のカーヴ

修正後のカーヴ

デュトワ/モントリオールのローマ三部作

試行錯誤して上手く嵌めてみました。
お尻を深く嵌めない方が良い感じに。


高音域の佇まいとカートリッジのこと

先週Kazuさんのところにお邪魔した際、我が家と違ってかなり高音域が抑えめな印象を受けた。それでいて、大人しい音か?というと全くそんなことは無くて、低音域~高音域にかけての繋がり、バランスの見事な音で、左右スピーカーの間にどっしり、ぽっかりとステージが浮かび上がる様に溜息ばかり。

ずっと高音域の音の佇まいに注心してきた身としては目から鱗で、我が家はかなり高音過多であったと痛感。
早速、EQで高音域を2dBほど削ってみた。取説に載っているトーンコントロールのtrebleのカーヴ図を参考に20kHzが-2dBとなるよう調整した。
帯域間のバランスが大きく崩れるんではないかと危惧もしていたが、-2dBくらいは聴いている感じではそれほどの違和感もなく、素直に聴ける。1000Hz直上はほとんど弄っていないに等しいこともあるんだろう。
これまでも上手くブレンドできていたと思っていたが、高音域を削って、より一層ブレンド感が増した印象。相対的に中音域が厚くなって、音に芯のようなものが出てきた。低音域は31.5Hzから下を少し控えて調整したくらいで、大きな変化はないが、モリモリモリ夫君とはなっていないと思うし、野暮ったい感じもなく、落ち着いた印象。
これまで割とタイトな出音だったのが、ふんわりとした感じに。

で、ふとこの落ち着いた感じの音を聴いていて思ったのがカートリッジのDL-103。よくカマボコ型の特性と言われることが多いこのカートリッジ。要は中音域が厚い訳だが、これは電波に乗せた時に音が痩せないようにという事が一つ理由としてあったらしい。FM波に限らずAM波のように帯域が狭い場合でも聴きやすい音、ということもあるのだろう。力強い音、とも言える。
何となく腑に落ちた気がする。
一方、我が家の旗艦カートリッジであるオルトフォンのMC☆20wであるが、最近は出力の高さが災いしてあんまり出番が無い。DL-103は0.3mVに対してオルトフォンは0.5mVと高い。同じオルトフォンでもSPU系は0.18mVとこれまた一段と低いが使ったことが無いので何とも。
MCトランスでの昇圧もあり一概に言えないところもあるが、プリアンプのボリュームではDL-103では11時くらいなのに対してオルトフォンは9時くらいのボリューム使いになる。もうちょっとボリュームの美味しい所を使いたいのだがなぁ。

ようやくの週末。今週は天気も穏やかなよう。これまた音楽日和ではある。新潟県もコロナ感染者が今週に入って爆増。警察署のクラスターが出るなどしている。用心用心。

バークレイⅡの特性
1600Hzあたりが落ちてはいるが、上は割とフラットか

参考にしたトーンコントロールのカーヴ
けっこうストンと落ちている


2020年11月9日月曜日

オーディオあれこれ AD Sym.8 Szell/CLE(EMI)

今日は一日お休みを頂いていた。頂いておいてよかった。
結構疲れがあったがすっかりリフレッシュできた。しかし生憎の雨模様。しかも時折霙まじりという寒い1日。すっかりファンヒーターが欠かせなくなったな。

先日のオフ会。Kazuさんのところで聴かせて頂いたセルとクリーヴランドのドヴォルザークの8番がとても良かった。何ともシルキーでフワッと匂い立つような気品ある音の佇まいに目を瞠った。
セルの大ファンとしてはもちろんCDは持っているのだが、録音に関してはあんまり良い印象を持っていなかった。我が家ではあんな感じで鳴ったことは無く、録音の悪い盤としてほぼ死蔵状態。
セルのファンと言っても、セル指揮クリーヴランド管のCBSエピック録音のファンと言う方が正しい。セル/CLEのEMIとの録音はセルが亡くなる直前に始まり、シューベルトのグレイトとこのドヴォルザ―クの8番とギレリスとのベートーヴェンのピアノコンチェルト全集とオイストラフのブラームスのコンチェルトくらいしか残っていない。もし70年にセルが亡くなってなかったらもっと録音があったのかもしれない。

さて、我が家ではこの録音がどうかといえば、シルキーどころではない。木綿豆腐な音。しかも硬いヤツ。豆腐なら味わいがあって良いがオーディオの音ではいただけない。それでも随分とホールの雰囲気が収められているのが判る。我が家はちょっと高音を欲張りすぎているのかもしれない。部分的に高音がきつい感じがあると思い、EQで2dBほど高音域を絞ってみる。直截に言ってKazuさんのところで聴いたような雰囲気が出た。でもまだギラついた感じはする。これは今後の課題。まあ、元のEQカーヴは残っているし、元に戻すことは可能だし。

今日はこれ以外にもオーディオの微調整をいくつかやった。まずSPの内振り角度の調整。以前から左Ch.が右Ch.に比べて薄い感じがあって気になっていた。角度は直接測れないので、WFBの外側の角と床のタイルの端からの長さを測定すると、左SPの方が70mm、右SPは55mm。左SPの方が外を向いているのか、右SPが内を向き過ぎているのかはわからないが、ここは一応右SPに合わせることにして、左SPを
内側に振って合わせた。もう一つは電源のインレット部にコルクシートを貼った。コチラはさほどの効果は確認できず。それでも少し重心が下がった気も。
先週、100均でコルクシートを買って試してみたのだが、厚さがありすぎて上手く嵌まらなかった。Kazuさんが分けてくださった1mm厚のシートはドンピシャでした。
もう一つ。SPケーブルのSP端子側の外皮をもう10cmばかり剥いてみた。youtubeで観たのだが、音離れがよくなるらしい。まあそんな気もする。
こんなにいくつも変えてはダメなのだろうが、まあ良しとしよう。

さらにもう一つ。レコードプレーヤーを照らすランプの電球が切れてしまったので交換した。キセノン球の3cmほどの小さいヤツだが、もう製造されていないのか、ホームセンターでは売っておらず、仕方なくネットで注文。1個500円ほど。値段としては高い。デスクランプの買い替えも検討したが今LEDランプ以外のデスクランプを探すのが難しい。みんなLEDになってしまった。




2020年11月8日日曜日

オフ会、そして

今週末は雨模様も冷え込みはそこそこ。間もなく雪の季節となりそうな当地。雪が降らないうちにオフ会を、ということで、Kazuさんのお宅にお邪魔してきました。ついでにイトコのうな君のお宅にもお泊りさせて頂いて、午前中に帰宅した次第。

お二人のシステムは音場重視の再生を目指していらっしゃるが、我が家は音像重視。好みは異なるが、お伺いする度に大きな刺激を受けている。
ブログをチェックすると前回、Kazuさんトコに伺ったのが18年の12月となっている。メールを見てもそう。ということは約2年振りくらいになるのか。なんかもっと頻回にお邪魔しているようにも思うのだが。

オーディオ専用の部屋は綺麗に片付いており、七味も見習いところ。やっぱり部屋の綺麗さと音の良さは相関があるなあと反省。いつか自分も片付けたい。って片付ける気ゼロ!
以前よりもさらに出音のまとまりがよくなったようだ。ハーベスの間にぽっかりと浮かぶ音の直接音と間接音のバランスもベストではないかと思う。脱帽である。

うな君のところも苦労の後が偲ばれる。特に高音域と中~低音域のバランスに悩んでいる様であったが、軽やかな低域がエラックの持ち味ではとも思う。かなりエラックの良さは引きだせているのではないかと思った次第。

今日は娘の誕生日のお祝いで、お昼に柏崎市の高柳まで行かなければならず、朝早々に辞去して一旦帰宅。夜中にアメリカ大統領選の結果が出たこともあって、少々寝不足気味。高柳までのドライブは堪えた。
娘の希望で、お盆の頃に行ったジンギスカン屋さんで昼食。3人で都合7人前をペロリ。
そうなると夕食はいらない訳で。軽くウィスキーを嘗めながら音楽鑑賞。
富山のBOで入手したホリガ―のモーツァルトのCDを聴いているが、中にグラスハーモニカを含む曲があって、少々面食らう。
少しだけEQの低音域、20~31.5Hzを削ってみた。特にレコードの再生時に対応してのこと。昔はサブソニックフィルターがアンプには装備されていて、低域をカットできていたがそれが無いので。まああんまり削ってしまうと今度はCDでは低音が物足りなくなってしまうので程々に押さえた。

昨晩はうな君のお宅で美味しいおでんを頂いた。我が家はおでんというとパック入りのおでんを買って、具材を足して、みたいな適当なものだった。頂いたおでんがあまりに美味しかったので、明日の夕飯用におでんを作ってみた。が、分量がわからず、ちょっと作りすぎてしまったようだ。
Kazuさんのところで頂いた生の落花生。これを早速に茹でた。コンビニでも売っていたりするが、やはり茹でたてアツアツは美味い。荒熱が取れて冷えたのも美味い。
お二人には感謝。謝謝。

明日は有休休暇。疲れを癒そうかな~。

これで4人前
意外とサッパリと頂けます!

秋の星峠の棚田

塩茹で落花生をビールとともに

皮を剥くとこんな感じ





2020年11月3日火曜日

こう寒いと・・・

今日は夕方になって、急に荒れ模様のお天気に。明日にかけて冬型なのだそう。

さて、文化の日の今日は食料品の買い出しと妻のクルマの冬タイヤの算段を付けに出掛けた以外は、ずっと音楽&寝落ちしてました。
日曜の大阪の住民投票の結果が気になって、深夜ずっとライブ配信を観てたせいで月曜は寝不足気味。そんなこんなでゆっくりできた。
おかげ様で血圧もあれから急に上がるなんてことも無く、寝不足も基本解消されて体調的には良い塩梅を保ってます。

大阪の住民投票は、賛成派の維新は反対派の主張に対して”デマです”と言うだけで何だか雰囲気と吉村知事の人気頼みだけだったように感じている。反対派は大阪市民にデメリットや懸念される事態について具体的なデータを示すなど丁寧に意見の周知を行っていたように思う。結局その差が表れたのだろう。
コロナ以降、国民も少し賢くなったか。政治家のイメージの良さや、政策の目新しさだけでは生活は楽にならないことを学びつつあるように思う。まあ雨合羽とイソジンではどうしょうもないだろう。
今夜からはアメリカ大統領選の投票が始まる。結果はどうだろうか。

音楽の方はというと、今日もずっとレコードばかり聴いていた。手持ちカートリッジの高さ調整に費やした感じ。まだすべて調べたわけではないが、やはりダントツにDL-103の高さが低いことが分かったのは収穫。

昼過ぎまでは日差しもあって随分と暖かかったが、夕方にはグググッと冷え込んだ。そのせいなのかレコードの調子は今一つ。寒いと盤も硬くなるようで、針先と盤面の溝の密着が弱くなるのではないかと思う。再生時には針先との摩擦熱で溝が柔らかくなり密着するのだと、どこかで読んだ。
一般に重くて硬い盤、いわゆる初期盤が音が良いとされているが、デジタル期のペニャペニャな輸入盤も録音ばかりでなく音が良いと思っていて、柔らかい分、針先と溝がよく密着するのだと思っている。
ファンヒーターを点け、ターンテーブル上の盤を白熱球の卓上ライトで照らして暖めて、針圧は少し多めに印加すると、ビビりは解消。暖めるといっても盤上に手を翳すとほんのり暖かい程度です。あとはカートリッジのダンパーが硬化してるっていうのもありますね。盤が硬いというのはまあ根拠は薄弱なので自己満足ですがね。




2020年11月1日日曜日

オヤイデ 極薄ターンテーブルシート”BR ONE”着弾!

 一昨日の夜に注文したオヤイデの極薄ターンテーブルシート”BR ONE"が届いた。
厚さ1mm。これを3枚使ってカートリッジ高を補正しようという企み。

ターンテーブルの質量増(回転が安定する)を狙って外周スタビライザーを嵌めている都合で、ターンテーブルシートを2枚重ねているが、それではカートリッジごとに高さの調整が難しい。アームでの調整も可能だが、七味には煩雑でやりたくない。旗艦カートリッジであるオルトフォンのMC☆20wにアーム高を合わせて固定、としている。
先のブログにも書いた通り、デンオンのDL-103の高さは約15mm。MC☆20wは20mm、と5mmの差がある。シェルの厚みなどの違いもあるが、この5mmの差は大きい。現在、DL-103はSH-4という薄いシェルに取り付けているのでその差はもっと大きいもしれない。そこで、シェルとDL-103の取り付けにはその間に3mmのカーボン製スペーサーを噛ませている。それでも盤に針を降ろすと、かなりヘッドが下がってしまう。
ならばレコード盤の高さを上げてしまおうというのがこのアイデアの発端。

結果はというと、極々上々。3枚のBR ONEを挟み込むことで、一々アーム高を調整することなく、以前よりもより適正な高さ調節ができるようになった。

DL-103以外にもMC☆20wをアーム高の基準にすると、同じくオルトフォンの2M RedはBR ONEを1枚挟むと良いし、シュアーM44-7は20wよりも高さがあるので、2枚のシートの内1枚を外し、BR ONEを3枚とするのがしっくりくるようだ。
これ以外のカートリッジについては、また時間のある時に試したい。

さて、試聴はドラティ/DETの”春の祭典”で行ってみよう。
DL-103はシェルやセッティングを変えたせいか、随分と抜けが良い。レンジが広がって上下ともに良く伸びているような。それでいて耳に美味しい500~2000Hz付近に厚みが感じられて、煩くなくて聴きやすい。質感は今一つも、この纏まりの良さはこのカートリッジの大きな美質か。

思ったよりも大振りの箱で到着

3枚のBR ONE

ストロボの台紙が付属。
切り離して使用しますが、使えません。

東京防音のシートと比較。薄いです。
左が東京防音、右がオヤイデ

3枚重ねてもわずかに東京防音の方が厚い。

ターンテーブルに。
1枚だとこんな感じに。やや小振り。

3枚だとこんな感じになります。



3枚重ねてその上に東京防音の
シートを置くとスピンドルの頭がギリギリに。


ドラティ/DETのハルサイで試聴中


高さも大体、良いようです。







2020年10月31日土曜日

今年2回目のリンゴ狩りへ ワルターの”パストラル”

昨日は職場のある上越高田でも時折霙まじりの雨が降った。いよいよ冬の季節となりつつあるのか。
今日は、2回目のリンゴ狩りに長野へ向かった。
冬が近づいて妻のスケートヲタク活動もいよいよ本格化。今日は何でも西日本の選手権があるとかで、できるだけ早く行って帰って来たいらしい。スケートにさほど興味のない七味にとってはマイナーな競技会に思えるのだが妻に言わせると、全日本選手権の選考会で滑走順なども決まる大事な大会なのだとか。
そんなわけで朝8時半過ぎにこちらを出て、高速使ってリンゴ園へ。滞在3分でリンゴを購入。また高速に乗って帰着は11時過ぎ。なんとも忙しない。それでも開始直後に帰宅できたことで妻は喜んでいる様子。

さて、レコード再生の方はというと、DL-103とターンテーブルの高さを合わせるためにヘッドシェルと103の間にオヤイデのカーボン製スペーサーを挟んでみた。それでもまだ高さは合わないので、同じくオヤイデの1mm厚のターンテーブルシートを3枚購入。3枚を駆使して調整してみようというのが狙い。明日か明後日には届くだろうか。これで決着となるか?というところ。
ヘッドシェルも考えてはいるのだが、なかなかコレ!というものがない。出来るだけ重いものをとは思うのだが、プレーヤー(アーム)の性能上、シェル、カートリッジ、リード線など含めて合計重量が24gまで。DL-103が8.5gなので15.5gという事に。
テクニカに13gというのがあるが、これではギリギリアウトの公算大。11gか12gくらいで良い出物があれば、と思う。まあ10gのMG-10という手もあるが、ちょっと無難に過ぎるなあ~という感じ。決して悪くは無いけれど。

今日は空気も澄んでいて、妙高山をはじめ、山々がクッキリと見えた。山頂付近は雪景色、裾野は紅葉というなかなかお目に掛かれない景色を堪能しながらのドライブであった。いつも行くリンゴ農園は飯綱町の長野市へ向かう峠の途中にある。手打ちそばの”よこ亭”というお店の辺りから眺める風景がとっても牧歌的で好きで、こんな場所に住めたらいいなあと、ここを通るたびに思う。あんな景色を眺めつつベートーヴェンの田園なんぞを聴いたらさぞ気持ちが良いだろうなぁ、などと想像する。

という事で、帰ってからベートーヴェンの田園を聴いた。ブルーノ・ワルター/コロンビア響。
七味、永遠の名盤。これを聴くのは随分と久しぶりのこと。60年も前の録音なのに色褪せず、なんと瑞々しい音楽か。録音もヒスノイズは多いが思いのほか良い。ホールの雰囲気がよく出ている。
取り出したのは全集CD。このCDは学生の頃に福井のお店で初めて買ったもの。もう30年以上も昔のこと。CD番号に”75”とあるので7500円、2組(1~5番、6~9番に分かれている)で1万5千円。確か生活用品など一人暮らしの準備金として親から貰った10万円の中からやりくりして買ったのではなかったか?。今でも1万円を超えるCDボックスなんかは買うのにかなり躊躇するが学生の身分ではかなりの冒険だったように記憶している。


左から1.5mm,1.0mm,0.5mm

3枚重ねで使用する

途中のPAからの妙高山の眺め

CDによるセカンドリリース盤

アルコール度数20度。かなり甘いお酒でした。