一昨日の夜に注文したオヤイデの極薄ターンテーブルシート”BR ONE"が届いた。
厚さ1mm。これを3枚使ってカートリッジ高を補正しようという企み。
ターンテーブルの質量増(回転が安定する)を狙って外周スタビライザーを嵌めている都合で、ターンテーブルシートを2枚重ねているが、それではカートリッジごとに高さの調整が難しい。アームでの調整も可能だが、七味には煩雑でやりたくない。旗艦カートリッジであるオルトフォンのMC☆20wにアーム高を合わせて固定、としている。
先のブログにも書いた通り、デンオンのDL-103の高さは約15mm。MC☆20wは20mm、と5mmの差がある。シェルの厚みなどの違いもあるが、この5mmの差は大きい。現在、DL-103はSH-4という薄いシェルに取り付けているのでその差はもっと大きいもしれない。そこで、シェルとDL-103の取り付けにはその間に3mmのカーボン製スペーサーを噛ませている。それでも盤に針を降ろすと、かなりヘッドが下がってしまう。
ならばレコード盤の高さを上げてしまおうというのがこのアイデアの発端。
結果はというと、極々上々。3枚のBR ONEを挟み込むことで、一々アーム高を調整することなく、以前よりもより適正な高さ調節ができるようになった。
DL-103以外にもMC☆20wをアーム高の基準にすると、同じくオルトフォンの2M RedはBR ONEを1枚挟むと良いし、シュアーM44-7は20wよりも高さがあるので、2枚のシートの内1枚を外し、BR ONEを3枚とするのがしっくりくるようだ。
これ以外のカートリッジについては、また時間のある時に試したい。
さて、試聴はドラティ/DETの”春の祭典”で行ってみよう。
DL-103はシェルやセッティングを変えたせいか、随分と抜けが良い。レンジが広がって上下ともに良く伸びているような。それでいて耳に美味しい500~2000Hz付近に厚みが感じられて、煩くなくて聴きやすい。質感は今一つも、この纏まりの良さはこのカートリッジの大きな美質か。
思ったよりも大振りの箱で到着 |
3枚のBR ONE |
ストロボの台紙が付属。 切り離して使用しますが、使えません。 |
東京防音のシートと比較。薄いです。 左が東京防音、右がオヤイデ |
3枚重ねてもわずかに東京防音の方が厚い。 |
ターンテーブルに。 1枚だとこんな感じに。やや小振り。 |
3枚だとこんな感じになります。 |
3枚重ねてその上に東京防音の シートを置くとスピンドルの頭がギリギリに。 |
ドラティ/DETのハルサイで試聴中 |
高さも大体、良いようです。 |
自分はDL103LC2ですが
返信削除確かに派手な部分はない変わり
煩さは無くて聴き疲れはしにくいと思います。
目論見が上手くいって良かったですね。
粗が目立たないというか、上手く聴かせてくれるカートリッジと思います。
削除以前は何だかパッとしないなあと思っていたのですが、今は結構稼働時間も長いです。
今回はうまく嵌まったようです。ありがとうございます。
アナログ再生楽しそうですね。
返信削除厚さ1ミリの積み重ね。結果が上手くいくとなお良いですね。ドラティのハル祭、切れ味の良い好録音。ジャケットが懐かしいですね。
カートリッジとアーム高を合わせると随分と音の印象が変わりますね。今日はDL-103以外のカートリッジで高さ調整をしています。
返信削除夕方になって、急に空が荒れてきました。温かくして音楽を聴いています。
このドラティ盤は中学生の頃にお年玉で買ったですね。35年以上も前ですね。