あっという間の一週間。引っ越し疲れを引きずっての今週は低空飛行。
それでも予定していた井上道義/群馬交響楽団の第592回定期演奏会に行ってきました。なかなかタイトなスケジュールですが、本来引っ越しは9月の予定でしたからもう少し余裕があるはずでした。
まあ、そんなこんなで行ってきたわけですが、これがもうとんでもない演奏でした。
ショスタコーヴィチの交響曲第4番といえば初演の直前になって作曲者が演奏を取り下げたといういわくつきの曲。
ウィッチもショスタコーヴィチの交響曲の中では好きな方でよく聴くのですが、やはり実演で聴くと全く印象が変わります。とにかくなんでもアリのハチャメチャな曲。CDやレコードではそのハチャメチャさがあんまり伝わらないことがわかりました。
共有している空間の中でのみ響く音楽というのがある、とつくづく思い知らされました。
井上道義は来年の引退を発表していて、今回の群馬交響楽団との公演もこれが最後という事です。チケットは完売御礼、ほぼ満員で期待から来る熱気のようなものも。
プレトークではご本人が登場。この夏腎臓(尿管?)結石から炎症を起こし臥せっていたこと、回復したものの依然体調は万全ではなく体力がかなり落ちてしまったことなどを語ってくれました。
それでも約2時間の演奏会、そんな素振りを微塵も見せずに時に軽やか、時に溌剌、時にシリアスに指揮されていました。
テンポは速めながら時に大きくデフォルメ、悪く言えばハッタリをかますような感じもショスタコにはぴったりでした。
オケも最後の共演ということもあってか、超が3つくらい付く難曲を見事に演奏。死に物狂い(特に弦楽器)の演奏というのはこういう事かと。それでも以前の10番第2楽章よりもアンサンブルの精度も高く、キズらしいキズもない群響の成長を表すような演奏でした。
はるばる高崎まで行った甲斐があったというもの。
最後には一般参賀もありましたが、やはりかなり腰が痛かったよう。聴衆は賛辞を送りたい
と思うのですが、疲労困憊しているであろうマエストロには申し訳ない気持ちも。
というのが土曜日の出来事。
本日日曜日はCD・レコード用の棚を受け取りに無印良品さんへ。棚を組み立て、とりあえずCDと書かれた段ボールを荷解きをぼちぼちとしました。CDを入れている箱とのサイズもピッタリでなかなか良さそうです。
上段と下段はCDを、中段にレコードを収める予定。何とか今週中に音出しが出来ればと考えていますが何しろ段ボールが多い。これも片づけねばなかなかスペースが取れません。
近々、オーディオ用のラックも届く予定。荷解き&段ボールの片づけを急ピッチで進めたいと思いますが果たして?
とはいうものの来週はいよいよクリスティアン・ツィメルマンの柏崎公演。体調を整えて臨みたいと思います。