2019年1月26日土曜日

評伝”身近で見たマエストロ トスカニーニ” を読む LvB Sym.7

戸田ブの閉店で、残っているポイントを使い切るべく書籍の購入が増えているこの頃。買ったはいいが読むのが追っつかない。歳をとって目が悪くなり本を読む機会が減るとともに、内容が頭に入ってこなくなってきた。
戸田ブのポイントシステムは1000ポイントで購入額の5%オフというもの。1万円で500円、2万円で1000円と割引感が大きくなる。
コレ幸いと、音楽本のハードカバーものを数点買った。
手始めにトスカニーニの評伝がら読み始めた。
サミュエル・チョツィノフ著 石坂嵐訳”身近で見たマエストロ トスカニーニ”(アルファベータブックス,2017)
こちらは1956年出版の”Toscanini:An Intimate Portrait”の全訳で日本語版は1557年に堀内敬三の訳で出ており、新訳版ということだ。

著者のチョツィノフという人はニューヨーク・ワールド紙の音楽批評家で後にNBC交響楽団の創設に関わり、トスカニーニとは家族ぐるみで付き合いがあったようだ。そんな人だからかなり好意的に書かれてもいるのだろうが、ステージ上のことはもちろんオフステージのトスカニーニの様子がよく描かれている。
この本で描かれているのはトスカニーニがニューヨーク・フィルを離れるちょと前あたりからバイロイトへの出演、ムソリーニ、ファシスト党への反対・抵抗、第二次大戦中から戦後、NBC交響楽団の創設を経て、そしてNBC交響楽団とのラストコンサートまで。私たちがRCAによるレコーディングで知るトスカニーニのその時代だ。
ただ残念なのは本文に詳しい日時の記述が少ないこと。せめて本文に記述のある演奏会やレコーディングなどのデータが脚注としてあればもっとわかりやすかったのではないかと思った。
読み応え満点で読みながら笑ってしまったり、思わずホロリとしてしまう場面も少なくない。
とくに、NBC交響楽団創設のあたりの再度の渡米に消極的なトスカニーニを説得する場面は、そんな裏話(たんに七味が寡聞にして知らないだけなのかもしれない)があったのか!とハラハラしながら読み進めた。

トスカニーニについて、七味は以前こちらにトスカニーニの演奏について”エネルギーの放射が凄い”と書いた。
共演者やオケのメンバーを罵倒するのは当たり前で、追っかけまわした末に殴り倒した(!!)というエピソードもあるくらい激情の人だったようだし、オケの奏者は”敵”で”殺してやりたい”とも言っている。
ただ、チョツィノフは面罵された音楽家はそれでトスカニーニのことを恨んだり憎んだりはしていなかったとも書いている(このあたりは好意的に過ぎるように思う)。団員たちが反抗しなかったのはトスカニーニが自身を非難する誠実さを持ち合わせていたからで、時に、オーケストラに自分の意図するところが伝わらないのは無能な指揮者である自分のせいだといって左手で自分の右手を激しく叩いたそうだ。
その晩の演奏が上手くいけばご機嫌であったが上手くいかなければ食事も摂らず寝室で呪詛の言葉をつぶやき続けた。
オフステージでは家族や友人を大切にしミュージカルが好きで、いたずらされるのも好きだったらしい。なんか風貌からするとお堅いイメージがあるけれども。

音楽のために自身の地位や名声などまったくもって気にせず、自らをも犠牲にして音楽に私淑し人生のすべてが音楽のためにあったようなトスカニーニ。周りの人間も振りまわされつつもそんなトスカニーニを敬愛していたようだ。
夫人の死に際して音楽に触れようともしなかったトスカニーニを著者の機転でまた音楽を取り戻していくくだりは泣けて泣けてしょうがなかった。

普段、あまり音楽に物語を持ち込んで答えを出そうとか思わないのだけれども、こうした評伝を読むと、一層その音楽に愛着が湧くのも事実。ただ、トスカニーニの録音を聴いていると単なる短気で癇癪持ちの偏屈な爺さんの音楽ではない身体ごとぶつかってくるような全身全霊を込めたそのエネルギーを感じる。その演奏の理由の一端がわかったことは大収穫であった次第。

ということでトスカニーニのベートーヴェンの7番を。
トスカニーニの演奏のなかでもエネルギーの照射が強烈な一曲。「真・善・美」が見事に調和した演奏と感じる。この演奏をナマで聴いたら悶死するか、あるいはあられもなくブラボーを絶叫しているだろう、と思う。


BMG BVCC-9916


2019年1月20日日曜日

プリンス アイスワールド in ビッグハット

今日はひょんなことから長野市のビッグハットで行われたプリンスアイスワールドに妻と行ってきました。
一昨日の夜、スケヲタ(スケートヲタク)の妻に今シーズンのこの後のスケート観戦の予定を聞いたところ、今週末に長野でアイスショーがあるんだよね~、と。本田真凛ちゃんも出るんだよ、とさらにカマを掛けてきました。解っちゃいるけどつい”観てみたい!”と口が自動運動。
そこからあっという間にチケット購入に到り、人生初の生フィギュアスケートショーとなりました。

いつもなら下道を使うんだけれど、峠越えはちょっとキツイし道路状況も不安。会場のビッグハットはR18の近くということもあって上信越自動車道を使うも心配した雪もたいしたことなく快適なドライブで1時間半ほどで到着。会場はスケヲタの熱気がスゴく、とっても寒かった。
このアイスショーはプリンス所属のスケーターの群舞とゲストスケーターの共演が見ものとのこと。
ゲストは本田三姉妹(真凛・望結・紗来)、樋口新葉、村上佳菜子、安藤美姫、荒川静香、織田信成、小塚崇彦、本田武史と錚々たるメンバー。
なんと言っても荒川静香の大物感がハンパ無かった~。登場しただけで会場にピン、と緊張と云うかなんとも言えない空気感。オーラがすごかったしなんて優雅な滑り! さすが金メダリスト。
樋口新葉のMJメドレーも圧巻。テレビで観ると少々ぽっちゃりだが、実際に観るとそんなことはなく、パワフルな演技に脱帽。
そしてそして、本田三姉妹。やっぱりカワイかった!!。ミキティはすっかり妖艶な雰囲気。お綺麗でした。

初めてのアイスショー、最初はどこで盛り上がっていいのかわからず戸惑ったが、段々と見どころがわかり始めると自然と盛大な拍手をしていた。普段、フィギュアスケートをテレビで観ていると選手のアップばかりだが、こうして会場で観戦(ショーだけど、まあいいか)していると俯瞰の楽しみというのがあることに気づいた。
寒いのさえ我慢できればもう一度行ってみたいものだ。

※ショーの画像は撮影禁止という事で撮らなかった。ショーの後は撮影OKでしたが2階席という事もあって上手く撮れなかった。残念。

NFLプレーオフはディビジョナルプレーオフの4試合が終了。推しのイーグルスはツーミニッツ直前のプレーで痛恨のインターセプトでターンオーバー。セインツに負けてしまった。
AFCはチーフス、ペイトリオッツが。NFCはラムズ、セインツが勝利。いよいよカンファレンスチャンピオンシップ。これに勝ったチームがSBで激突する。
ここまで予想は順調に的中。SBはペイトリオッツvs.セインツでセインツ優勝と予想するがどうだろうか。





2019年1月18日金曜日

ショック~! 戸田ブが閉店(2月末まで)

戸田書店上越店(通称、勝手に戸田ブと呼んでいる)が2月末で閉店、という。
戸田ブ無くなっちゃうのか~。残念。
本の品揃えがよく(七味は市内一と思っている)、大きなショッピングセンターにも近いこともあって市内に数ある書店のなかでも気に入っていたお店だった。
大型の書店は本だけでなく文房具はもちろん生活雑貨も扱っていたりカフェの併設されている書店が今は主流のようで、戸田ブのような本オンリー(文具少し)の書店はお客が離れていったのかもしれない。
戸田ブはナクソスのCDや中古レコードも扱っていて結構お世話になった。七味のお気に入りのお店がまた一つ、また一つと無くなっていく。ほんと寂しい限り。

5%割引になるカード(1000ポイントでお買い上げ金額の5%がオフになる)の3000ポイントほど溜まっていたので、本を買いに出かけた。
以前から気になっていたアイザック・スターン自伝とトスカニーニの評伝に、仕事関係の専門書、乱歩の文庫数冊を購入。今のところ、すぐ読む予定はないのだけれどとくに音楽本は買っておかないと。
ポイントはまだまだあるので、探している本を注文してもよいかもしれん。

今週末はひょんなことから妻とアイスショーを長野に観に行くことに。
お目当ては本田真凛ちゃんです。正直に言っておきます。

2019年1月13日日曜日

今日は柏崎へ Piano Rags by Scott Joplin, Joshua Rifkin (P)

三連休の中日は妻の実家へ。例年なら雪でもおかしくないのだが雨。ちょっと山のほうにある妻の実家あたりは昨年だと1m50cm以上は雪が積もっていたが今年は15cmほど。やはり今年の冬は暖かい。この時期、除雪作業を生業としておられる方もいるので何だが、やっぱり雪のないのは有り難い。

お義母さんが、お赤飯と豚汁を用意してくださった。心尽くしのお料理は田舎風で、普段忙しくお惣菜や冷凍食品が多い家族には嬉しく、とても美味しかった。遅くなって、と云いながら娘にもお年玉を下さった。ありがとうございます。
今シーズン初の炬燵にも入ってきた。我が家も炬燵は出してあるがまったく入らない。入らないようにしている。入ったら最後、出られない。人間をダメにしてしまうね。
炬燵を発明した人は天才だよ、まったく。
そうそう、妻の実家へはいつもクルマで伺うのだけれど、不思議と道が覚えられない。いつも迷う。どうしてだ?

柏崎、という事でブックオフに寄ってきた。
ノンサッチのジョプリンのラグタイム集とブリュッヘン/18thO.のベト4&6を購入。10%割引券をレジに出すも本だけが対象とのこと。まあいいや、と購入。
このラグタイム集、たしか嶋護が高音質録音のLPとして推しておられるが、それもそのはず。収録時間がとても短い。CDの記録面を光に当ててみると内周1/3程度しか記録されていない。LPであればかなりの余裕をもってカッティングされているはず。しかもVol.1とあるから続編があるようだ。
とはいえ、知っている曲は2曲目の”ジ・エンターテイナー”くらい。映画”スティング”のテーマとなった曲。あとは初めて聴くものばかり。まあ楽しく聴いていこう。
期待していた以上に良かったのがブリュッヘンのベートーヴェン。こちらも折をみて少しづつ集め全集完成を目指しているもの。すでに3番・5番・7番・8番・9番と揃っていて今回は4番と6番。残るは1番と2番のみとなる。
こちらはまた次回に。

今日は柏崎から取って返し、直江津へ。
グループホームの母にも会ってきた。年末、鼻を大きく腫らした母であったが、すっかりアザは消えていつもの母の顔に戻っていた。兄妹にLINEで元気になった母の画像を送って一件落着、という次第。

ノンサッチ ワーナー WPCS-5264
ちょっとジャケ焼けしてます



2019年1月12日土曜日

今週はワイルドカードに夢中 Muti/Phi "Pini di Roma"

NFLはワイルドプレーオフ。試合は先週の土日に行われ、日本でも日テレG+で確か生中継されたようだが契約してないので観れない。NHKBS1で録画中継ながら全試合放送ということでこちらを観た。放送が深夜0時以降なので録画し、翌日仕事から帰ってからの観戦。遅れたうえにさらに遅れて観るわけだが仕方ない。
もちろんNFLJapan.comには結果が出てるし、ネットニュースでも結果がわかる。結果がわかると興醒めという事で今週はずっとアメフト関係のネット記事は遮断していた。

ワイルドカードからなかなかに熱い試合。4試合すべて注目だったが、なんと言ってもフィラデルフィア・イーグルス対シカゴ・ベアーズ戦。ベアーズが試合最終盤に、これを決めれば逆転勝利という状況でフィールドゴールを外してイーグルスが粘って粘っての劇的な逃げ切り。テレビの前で思わず吠えて絶叫して小躍りしてしまう何とも胸アツの試合。
これでイーグルスQBニック・フォールズに控えQBながらSB連覇の芽が出てきたか。
このあとはディビジョナル・プレーオフ。
AFCがコルツ対チーフス、チャージャーズ対ペイトリオッツ、NFCがイーグルス対セインツ、カウボーイズ対ラムズでそれぞれの試合の勝者がカンファレンス・チャンピオンシップに進む。
予想はチーフス、ペイトリオッツ、セインツ、ラムズだろうなあ。
七味予想ではセインツのSB制覇だが、もしここでイーグルスがセインツに勝つような大番狂わせが起きればSB連覇の可能性がグググ~ッと上がるような気がする。ぜひとも頑張って欲しい。

そんなわけで音楽はほとんど聴けていない。
が、ここはフィラデルフィアを応援する意味も込めてフィラデルフィア管のディスクを聴いた。
景気の良さそうな曲ということでムーティ/PhiでO.レスピーギ「ローマの松」を。
次戦の相手セインツは”聖者”のこと。そう、聖者の行進に対抗してアッピア街道のローマ軍の行進ってワケ。ちょっとヤリムリなこじつけ、ではあるが・・・。
我が家の控えAmpのデノンPMA-1500AEもバックアップとしてフォールズに負けず劣らずしっかりと仕事してくれている。ちょっと出力が高いので音量のコントロールに気を使うところもあるが、まあまあ及第点をつけて良かろう。
もちろんMC2255とは出音の傾向は異なるし、比べればいろいろと云いたいこともあるものの、これはこれ。価格差を考えればよくできたアンプだと感じる。

ムーティのレスピーギは指揮者とオケの美質が上手くかみ合った演奏、と思う。録音はあまり高音域が伸びない感じもするが、そこはトーンコントロールで調整。ボリュームを少し上げて普段より大きめの音量で聴くとかなり華のある演奏に変身する。今は随分と老けた感じで指揮姿も大人しくなってしまったムーティだが、この頃のムーティは巨匠の一歩手前という感じで颯爽としつつ音楽も深みを増しつつあったように思う。ただ今思うのはフィラデルフィアというアメリカ屈指のヴィルトゥオーゾオケを手中にしてのレコーディングプロダクションはデジタル期の初めと重なり往年のオーマンディのレパートリーをなぞるようなところがあって、少し損をしているようにも思えてならない。Phiとのベートーヴェンやブラームスはもう少し評価されてもよいのかもしれない。

東芝EMI TOCE-7045




2019年1月6日日曜日

カンチレバーの偏りって・・・ それから、ブログのお作法 ちょっとだけ怒”

moleさんのブログで年末年始にかけて話題となっていたカンチレバーの偏り。
まったくの理系オンチの七味にはチンプンカンプンでついていけませんデス。
それに加えて、さるお方(わかる方にはわかる)がイヤに引っ掻き回しておられ、段々と感情的なコメントのやり取りに。

カンチレバーの偏り、確かにある。我が家の旗艦カートリッジであるオルトフォンMC☆20wも左に偏っていた。今確認するとほぼ正中に。しばらく使っていなかったので戻ったのかも?
HF堂のHPには数多くの中古カートリッジが掲載されているが、その中にカンチレバー左に寄ったものがある。そこで以前、HF堂にどうしてこのようにカンチレバーが偏ってしまうのか質問のメールをしてみた。するとどの商品(カートリッジ)についての話なのかと返事が来てしまい、ただただ理由を知りたかっただけなのにクレーマーと勘違いされたと思って、そのまま問い合わせするのをやめてしまった。

こちらのHPに長年のギモンを解く答えがあった。
詳しくはHPとページ内のリンクをみて頂くとして、インサイドフォースキャンセラーは基本的に針圧と同等に加重するが同じ針圧でも針先の形状によってインサイドフォースキャンセラーの加重は異なるはず、という。
インサイドフォースキャンセラーを掛け過ぎると外周に引っ張る力が強すぎて、結果カンチレバーは正面から見て左に寄ってしまう、ということらしいと理解した。
MC☆20wは標準針圧が2.3gだが超楕円針なので針先の接触面積が大きくインサイドフォースは丸針よりも小さい。なのにインサイドフォースキャンセラーを2.3g加重すると掛け過ぎている可能性が大きい。道理で左に曲がってしまうわけだ。カンチレバーの偏りを避けるにはザックリと1.25~1.75gくらいの加重で良いのではないか?

※ここまで、もしかしたら内容に誤りがあるかもしれないが、あるとすれば七味の理解のなさに起因しているものです。
七味は原理的なものはわからないので諦めている。正直、どうでもよい。
ただ大切なカートリッジを使い続けたいだけだ。なんて我がままなんでしょう。

そうそう、他人様のブログにとやかく言うような立場にはないが一言いわせてほしい。
いい年の(自分より年上の)大人がこれも他人様ブログのコメント欄でケンカ腰ってどうなの?どんだけ仲いいの?
顔が見えないだけに気を使う必要があるってぇのに、自分は気を使えないと開き直るあたりお話にならないし、いつの間にか論旨をすり替え持論の誤りを認めようとしない態度は信じられない。
一度moleさんのブログ上で絡まれそうになったが丁重に退治した。やっぱり最後まで非は認めなかったけどね。大人気ない。
もう少し大人な対応をして欲しいし、できないなら出てこないで下さい。


以下はHF堂から拝借したカンチレバーが左に寄ったカートリッジの画像
DL-107B DENON 画像
XSV3000 PICKERING 画像
OMB10 ortofon 画像


2019年1月5日土曜日

Ančerl / CzechPO. DS Sym.7"Leningrad" NFLはプレーオフに

長かった年末年始のお休みも終わり。昨日は仕事。といってもまた土日で休みなんだけれども。
この三箇日に食べたお餅は4個。美味しいのでついつい食べ過ぎてしまった。その代わりにお酒は控えめだった。
2日に休日出勤したくらいで結局どこにも出掛けず家で音楽を聴いたり本を読んだりして過ごした。
3日には食事に出掛けたついでにブックオフと本屋へ。
本・CDが20%Offということだったがあまり目ぼしいものはなく、アラウのリストの超絶技巧練習曲のCD1枚を購入。

2日にBSハイビジョンで俳優の玉木宏がショスタコーヴィチの交響曲7番にまつわるミステリーを追う番組を観た。観たといってもうつらうつらとしながらで内容はよく覚えていないが、巷間言われているようなことばかりでさして新鮮味は無かったように思う。前回の近衛秀麿にまつわるミステリーを追った番組の方が見応えがあった。

とはいえ、ショスタコーヴィチの交響曲第7番を聴きたくて所有する盤の中からバルシャイやインバル、バーンスタインなどいくつか取り出し聴き比べたりもしたが、やっぱり持っている中では57年のモノラル録音ながらアンチェル/チェコPO.盤が七味のイチオシ。
全体にヒンヤリとした佇まいが狂騒的なこの曲に清潔感を与えているように思う。
特に後半2つの楽章がいつ聴いてもグッと来てしまう。祈り・希望、何の、何に対してのものか。
録音された57年はフルシチョフによるスターリン批判を受けてのハンガリー動乱の翌年にあたる。アンチェル/チェコPO.は何を思いこの曲を演奏したのだろうか。

NFLはいよいよプレーオフに突入。これからおよそ1カ月かけてスーパーボウル(SB)進出を目指しての熾烈な争いが始まる。観るこちらも準備万端。昨シーズンのSBは有休を取ってテレビ観戦に臨んだが最後の5分を残して雪による受信障害で衛星放送が映らないというアクシデント。
この反省をもとに業者に衛星アンテナを積もった雪が払い落せる場所に動かしてもらった。
昨シーズン覇者のフィラデルフィアはなんとかNFCの第6シードに滑り込みセーフ。初戦ワイルドカードはシカゴでの対戦ではあるがQBのニック・フォールズには頑張って欲しい。我がシアトル・シーホークスもNFC第5シードに。レギュラーシーズン終盤に尻上がりに調子を上げたシーホークス。勝利に期待。
AFCでは我らがリバース兄さん率いるLAチャージャーズがプレイオフ進出。こちらもワイルドカードながら頑張って欲しい。
SB予想はAFCはやっぱりペイトリオッツか。NFCはシード順で順当にセインツでセインツ優勝かな。
プレーオフはNHKBSで全試合放送が決定している。もちろんすべて観るつもり。風邪などひいていられない。

2019年1月1日火曜日

Mravinsky / LeningradPO. Prokofiev Sym.6 (Prague, 1967Live)

昨夜頂いたお酒とご馳走がかなりお腹にもたれ気味の元旦の朝。
新年早々これではいけないな。
もたれ気味のお腹にお雑煮をなんとか詰め込んだ。今日はお餅は一個だけ。
町内会の新年会に出たあと、お年始まわりを済ませコンビニへ。何だか無性ににコーヒーが飲みたくなってのこと。もたれ気味の胃腸にはあまり良くはないと思いつつも、苦味が美味しかった。

さっきNHKのHPでニュースを見ると東京都内でお餅を咽喉に詰まらせて救急搬送された人が10人いたそう。そのうち一人が亡くなっている。
お餅は良く噛まなければならない。あとステーキやローストビーフのような大きなお肉の塊もね。
もし咽喉に詰まって窒息したらすぐに背中をバンバンと叩くべし。掃除機は持ってきたり、準備に時間が掛かるのでおススメしない。
詳しくは→ここ

30日に注文していたCDが元日の今日、早速届いた。
ムラヴィンスキー/レニングラードのベト4とプロコの6番。PRAGAというレーベルの、いずれもプラハの春音楽祭のライブ実況盤だ。
プロコの6番は年末にnumabeさんのブログ(こちら)を読ませていただいて俄然興味が湧いた。そのあとたまたま見ていたHF堂のHPでこのCDを見つけた。
HMVにはこのプロコの6番とレニングラードでの5番の実況録音がSACDで出ている。5番はすでにRussian Disc盤で入手済み。
ブックレットの録音データによるとベト4は55年6月3日、プロコの6番は67年5月25日となっているがプロコの方は5月26日が正しいようだ。
ベト4はモノラル録音だが、プロコの方はステレオ録音。しかも60年代後半にしても驚異的に良好なステレオ録音。てっきりモノラルだとばかり思っていたが聴いてみるとちゃんと左右に広がりがある。オルフェオ・ドールなどのザルツブルグライヴ盤などでもモノラルであることが多いなかでのステレオ。当時東側であったチェコだがさすがである。
冷戦真っ只中に東西両陣営が我が方の文化的優位性を競う場となっていただけに演奏もそうだが録音技術も水準が高かったのかもしれない。おかげで素晴らしい演奏を良好な録音で聴けるわけだけれども。
67年といえばいわゆる”プラハの春”の前年。翌年(68年)の8月にはソ連を中心とするワルシャワ条約機構軍の軍事介入によって”プラハの春”は収束してしまう。
プラハの聴衆はこの時の演奏をどう聴いたであろうか。

曲が晦渋に過ぎて、七味は今一つ良さがわからないでいる。なんとなく3楽章構成で前半深刻で最終3楽章がノリノリな感じはショスタコの6番に通じるものがあるがどうなんだろう。
演奏はこの曲の47年の初演者だけあって説得力ある非常に厳しい演奏だと感じるが、唯一持っている小澤/BPh.盤も聴き比べてみても決して悪い演奏ではないと思うが、ムラヴィンスキーの統率力には敵わない感じか。
今年はプロコフィエフ開眼、の年になりそうな予感?

PRAGA 256004

明けましておめでとうございます 年またぎはバーンスタインのセレナード

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

相変わらずの荒れ模様。新潟の大晦日はいつも荒れますな。12月の下旬まで暖かったこともあって、この寒波この寒さが身体に堪えます。

さて先日やってきたアンプ。PMA-1500AEだが、この年末年始のお休みの間に覚醒。休みに入る前は割と大人しい感じであったのが、ここにきて急に低音がモリモリと出始めた。解れてきたってことなのか?
高音域のノイズはわずかにあるが、それでもかなり気にならないくらいまで下がってきた。それでもノイズが大きいと感じるときとそうでない時があり、家庭内の家電などの電気的ノイズの混入のように思われる。

さて、マッキントッシュMC2255だが、30日に工房からメールがあった。

ランプの不具合に関しましては、修正を終えております
出力低下に関しまして、メンテナンス作業と動作確認を繰り返しております
電源投入後は問題ないのですが、
一定程度出力を上げ続けて、一定程度温度が上がると出力が低下し始めることを確認いたしました 
とある。
出力低下については、やはり(症状は)あった訳だ。ちょっと安心した。もしかしたら症状出ないんじゃないかと不安だった。原因については書かれていなかったが1月上旬にはメンテナンス完了の予定とのこと。待ち遠しい。

さて、例年割かし規模の大きい声楽曲などで年越ししているが、今年は去年、生誕100年だったバーンスタインのセレナードをスターンのバイオリン、バーンスタイン/シンフォニー・オブ・ジ・エアーの演奏で。
正しくは”バイオリン独奏、弦楽、ハープと打楽器のためのセレナード(プラトンの『饗宴』による)”
プラトンの『饗宴』に想を得たバイオリン協奏曲の形式をとっている。詳細はこちらに詳しい。
56年、ニューヨークでのモノラル録音。後年、クレーメルとも録音を残しているがコレは初演コンビの演奏。初演時のオケはイスラエルPO.だった。
スターンのバイオリンは良く歌う。やっぱりいい音しているなあ。
先日放送されたバーンスタインのドキュメンタリー番組を観た。本人は終生、クラシック音楽の作曲家として認められたいと願っていたようだが、批評家の受けがよくなくその結果、指揮者としての活動に注力したとあった。当時の作曲家であれば当たり前なのかもしれないが十二音音楽もものにしていたという。

という事で2019年始まりました。年号がどうなるのか気になりますが日々平穏に過ごせたら良いなあと。