2020年5月31日日曜日

R.Wagner ニーベルングの指環 ハイティンク/バイエルン放送響 他

以前、買ったワーグナーのオペラのCD。このうちのハイティンクとバイエルン放送SO.他のリングを今週、少しづつ聴いている。毎日1幕づつ聴き進めてきて、昨日はジークフリートを全曲。今日は神々の黄昏である。これから、いよいよフィナーレ、というところ。
このCD、ベーム盤の保険のようなつもりで買ってみたものの、意外なほどの録音の良さでコチラが本命盤となっている。うな君の紹介によるもの。感謝。
バイエルン放送SO.は現在、サイモン・ラトルとのリング録音が進行中。ちょっと前にワルキューレが出た。このままいくと常設のオケとして2度のリング完結となる。スゴイことだ。

本来なら歌詞対訳を見ながら行きたいところだけれど、流すような聴き方でやっている。この前にバレンボイム/スカラ座ほかの映像をみたおかげで大まかな筋は頭に入っているから良かろう。

歌手の良し悪しについては、どうこう言える立場にはないので控えるが、聴いている分には十分に楽しめているのでこちらも問題なかろう。配役はコチラを。
何と言ってもハイティンクの指揮するバイエルン放送SO.が素晴らしい。これに尽きる気がする。硬直することなく、硬軟取り混ぜ、聴いていて飽きさせないその手腕に舌を巻く。
91年、ヘルクレス・ザールでのセッション録音。

ということで日曜日もそろそろ終わり。明日からまた頑張っかなー。

Werner Classics 5 19479 2

D.Gatti ローマ三部作

先日送ってくださった音源。今日はダニエレ・ガッティ/聖チェチーリア音楽院O.によるローマ三部作です。
ネットの情報によると、ガッティのデビュー盤とのこと。おぼろげな記憶を辿るなら、確かコニファーというレーベルから出ていたのではないかと思う。その後、RCAに吸収されてRCAからレーベルを変えて再発されたようです。
このコニファーというレーベル、当時は高音質・優秀録音が売りでした。七味もマルコム・アーノルドの交響曲を集めていましたが、途中でコレクションは頓挫したものの、その後RCA(こちらもSONYに吸収)の廉価BOXを購入。聴いてみるとしかし、それほどの録音とは思えず、少々がっかりした覚えがあります。
レーベルが変わると、やはり音の傾向の変わってしまうのか?

昨日のプレヴィターリ盤と同じ、サンタ・チェチーリア音楽院O.との演奏ですが、オケの技量は隔世の感があります。上手い。録音に助けられているところもあるのでしょうが、祭りなどを聴いてもオケに余裕があります。音が重なっていくところや楽器間のフレーズの受け渡しなど、歌い口も丁寧で神経が行き届いていると感じますが、意外とサラリ、としてます。決して勢いだけだったり、圧で押してきません。
デビュー盤からして大人な演奏。
ヤンソンスのあとを継いでアムステルダム・コンセルトへボウの首席指揮者にまでなっただけのことはあるなぁ、と。
上手く言葉にはできませんが、他の欧米などのオケとは何だか趣が異なります。
プレヴィターリの頃に比べれば、ローカル色(伝統と言い換えても良いですが)は薄まってはいるものの、オケ、指揮者共にやはり郷土が生んだ世界的作曲家に対する尊敬のようなものを感じます。

「栴檀は双葉より芳し」ですね。

そのガッティ、何年か前に#Me Too問題で解任されてしまいました。その後、楽団とは和解が成立し、何タイトルか録音が発売されましたが、キャリア的にはこれからという時でしたので、何とも勿体ない気もします。

2020年5月30日土曜日

かけ中か

直江津には”かけそば”ならぬ、”かけ中か(中華)”という麺料理があります。
今朝、皮膚科受診の帰りに寄って頂いてきました。朝ごはんです。
元々はいわゆる駅そば。直江津駅にあった立ち食いそばのお店です。

主なメニューは、そば・うどん・中かにカレーライスとおにぎり。麺はかけ、玉子、天(ぷら)、天玉(天ぷらと玉子)をチョイスできます。トッピングとして山菜とわかめ。

で、今日は朝ごはんにはちょっと遅かったこともあって、天中か大盛のわかめトッピング。これで510円だったかな? 食券をカウンターに置いて20秒ほど。出てきました。
天ぷらは玉ねぎのかき揚げ。胡椒をかけて頂きます。
最初はそばつゆの甘さが際立ちますが、天ぷらにつゆが浸みてくると油がつゆに乗りコクが出ます。わかめのシャキシャキがホロホロと相まって口の中が楽しい。最後にはホロホロになった天ぷらの衣とつゆを一緒にズルズルと啜って、ご馳走様。

直江津にお立ち寄りの際には是非。




ローマの祭り&噴水 プレヴィターリ/聖チェチーリア音楽院O.

先日のハルサイの記事にコメントを寄せてくださったz-zakuさんと幸せの黒い猫さんが今週、音源を送ってくださった。
都合8枚。有り難いことです。粉瘤の件もあって落ち着いて聴けませんでしたが、ようやく聴き始めています。

全てを取り上げることは難しいかもしれません。まずは興味のあるフェルナンド・プレヴィターリ/聖チェチーリア音楽院O.のレスピーギから。
祭りと噴水。ネットで調べるとプレヴィターリにはデッカに”松”の録音もあるようです。この2曲はイタリアのリコルディというレーベルに録音したものをRCAが出した、という事のようです。リコルディといえば楽譜出版社。関係ありそうです。59年の録音とのことで、同年にはフリッツ・ライナーがシカゴとともに、松と噴水をRCA録音しています。このほか、カラヤンもフィルハーモニアO.と58年にEMIに録音してます。

さて、この演奏ですが今の録音では聴けないような鄙びた感じが印象的です。オケの力量としても物足りないところを、あまり欲張らず、小細工ナシといった感じ。そういった意味では噴水の方が、こちらもかなり高度な技量を求められるとは思いますが合っている気がします。こんな演奏もイイですね。ただ、現代では難しいかもしれません。
レスピーギの録音は本場イタリアのものは少なくて、イタリア人指揮者の録音は多いのですがオケがイタリアというのはほとんどないのが現状。曲が派手なので、オケの技量を見せつけるような扱いが多い気がします。
このあたりはバルトークにも共通するかもしれません。まあ国際的に認知されているというふうにも云えますね。
でも、もっともっとイタリアのオケの演奏が出てきて欲しいですね。

一緒に入っていたロッシーニの序曲集は歌劇場で活躍したプレヴィターリらしく、良い感じに肩の力の抜けた軽さのある演奏で素敵です。




2020年5月29日金曜日

続・ふんりゅう日記

月曜日に皮膚科で頂いた抗生剤も虚しく、腫れは引かずに金曜日。

このままでは週末もツライので本日、再受診。切開してもらってきました。
切開の際、局所麻酔の注射を患部に打つのですが、それが一番痛い。悶絶。
この時、七味はうつぶせの状態ですが、患部にメスを入れるようです。内容物を絞り出してもらい袋状の構造物を切除して終わるようです。あとは臀部に抗生剤を注射してもらい、抗生剤と痛み止めを処方していただき終了。痛みを堪えつつ仕事をして帰宅しました。
処置の直後は切開した痛みがかなりありましたが、圧迫されての痛みは随分と楽になりました。

今は、左のお尻にガーゼがあてがわれてます。明日、もう一度受診して、ガーゼ交換と患部の消毒のようです。
今晩は痛みに悩まされることなく熟睡できそうです。

※ご注意!
 粉瘤切除の動画が結構アップされていますが、かなりグロいもの。閲覧にはご注意ください。

2020年5月28日木曜日

ふんりゅう日記

ちょっと枇榔な話ではあるが先週末から”ふんりゅう”が左のお尻にできていて腫れていて物凄く痛い。ふんりゅう、は”粉瘤”と書きます。
これの何が問題かというと、座れない。
正確には座れないわけではないが、座るのに相当の覚悟と忍耐が求められる。立つときにも。
とにかく痛い。痛くて気を失いかけるほど痛い。特に便座に座る時なんかもう。
先日、皮膚科を受診して抗生剤を処方してもらい、毎日飲んでいる。が、粉瘤は小さくならない。しかもお腹がユルくなりがちで、トイレの回数が増えて、困っている。痛いのでできることなら便座には座りたくないのに、だ。
クルマの乗り降りもイケナイ。毎回悶絶しながら乗り降りしている。
仕事も座ることが多いので、立ったり座ったりするごとに気合が必要。
痛い、という事はそれだけでストレス。さらに、痛いことで身体に必要のない力が入ってしまう。
痛くて、左のお尻に体重をかけないようにしていたおかげで腰が痛くなった。
仕方ないので痛み止めも飲んでいる。これで少しは楽になったが。

今は雑菌が入って炎症を起こしている状態。皮下に袋状の腫瘍(良性)ができているのだが、炎症で膨らんで、圧迫されている状態。この状態で切開して中の膿を出してしまうのも手で、圧迫による痛みは消えるのだが、その処置後の消毒だとかガーゼの交換だとかが面倒。以前にも別の部位の粉瘤を切開してもらったことがあるが、傷口のガーゼを留めている絆創膏でかぶれて酷い目にあった。
炎症が治まり、腫れが引いたら切開して組織を取ってもらおうと思っているのだが、それにしても痛い。
今週もあと一日。何とか乗り切りたい。


2020年5月24日日曜日

久しぶりに

緊急事態宣言が解除となって、控えていた外食もボチボチ再開しています。
今日は妻とウォーキング&買い物のついでにラーメン屋さんへ。
海岸通りをクルマで走っていると、ズラリとクルマが停まっています。我が家のある辺りの海岸は格好の釣りスポットらしく、県外からも釣り客が押し寄せます。
長野ナンバーがほとんどですが、なかには関東圏のナンバーのクルマもチラホラ。
まあ、こちらもクルマですし、接触する機会はまず、無いでしょうからそれほど気にはしていません。
個人的にはその近くで屋台でも開けば結構な儲けになるんじゃないか、という邪な考えが脳裏をよぎります。

ウォーキングは港に隣接する公園へ。家族連れや友人同士でキャッチボールやテニスなどしています。その中を妻と二人、公園の外周を周るような格好で20分くらい歩きました。
今日は回ってはいませんでしたが巨大な発電用風車が青空にスックと立つ姿は壮観。
傍らにはその風車の羽が横たわっていました。

入ったラーメン屋さんは魚紛(主に煮干しか)をふんだんに入れたラーメンが売りのお店。これでもかと魚粉が入ったラーメンはセメント系というらしいですが、コチラのラーメンはまあ想定の範囲内。それでも煮干しの香りが鼻をくすぐります。
七味が頂いたのは魚粉つけ麺の大盛り、チャーシュートッピング。麺の量が400g。これくらいは何ともないのですが、夕食はビールをカツオの刺身で頂き、ご飯はいつもよりもさらに軽めに減らしました。

今日は暑かったので扇風機を出しました。明日以降の20度超えらしいという予報。汗かき七味にはツライ季節の到来です。

画面に収まり切れない大きさ

こちらは羽根の根元の部分

羽根の先端
草に覆われてラピュタ味が深い感じ

こちらも画面に収まり切れない大きさ
スープは灰色掛かったあっさり系で酸っぱくないもの

ドニゼッティ "ランメルムーアのルチア" カラス セラフィン/フィレンツェ五月祭O.

今週は快晴の日は少なく、曇りの多い一週間だった。
今日は朝から暑いくらい。窓を開け放つと心地よい風が部屋の中を吹き抜ける。
連休明けから仕事量は増えたが、思いのほか順調に行ったこともあって疲労感はそれほどでもなく
て、充足感のあった一週間だった。
オーディオの方は、気まぐれに聴いたレコードの再生音の不調もあったが、接続の不良が原因で、事なきを得た格好。
緊急事態宣言も全国的に解除の方向との報道。県内でも感染者の報告はなく、ほぼ収束したようだが、油断は禁物。ただ、繁華街などの人出が増えたといって”気のゆるみ”などと報道されているのはいかがか?だって解除でしょ?何のための解除なのか。あとは自己の判断と手指衛生はマスクの装着に委ねるべきではないか。
職場からは職業柄、市外への外出は控えるよう言われていて、新津美術館で開催されているミュシャ展には行けずにいる。是非とも行きたいのだが、6月14日までの開催。間に合うか?

さて、カラスのランメルムーアのルチア。ランメルムールともランメルモールとも。許光俊の講談社現代新書「オペラ入門」であっさり紹介されていて、逆に気になって購入したもの。ハイファイ堂レコード店閉店セセールの第2弾。このほかにベッリーニの「夢遊病の女」「清教徒」、ドニゼッティの「ノルマ」を注文したが、「ノルマ」は店頭で売り切れとのことで、残念。タイトルロールはいずれもマリア・カラス。録音はいずれも50年代モノラル録音だが、聴きにくさはない。
カラスの歌唱は初めての”ニワカ”のオペラ聴き。それでも流石に、カラスの凄さはわかる(笑)。
永遠のプリマドンナ、世紀のプリマドンナと言われるだけのことはある。
ルチア、聴きどころはやはり”狂乱の場”の12分に及ぼうかという長大なアリア。何度聴いたことか。今週の一曲。
そして、脇を固めるのがディ・ステファノにゴッビ、とこちらも凄い布陣。

その聴きものの”狂乱の場”のアリアである。カラスの見事なまでの声にEQの調整を強いられることになってしまった。どうしても歪む箇所がある。これをどうにかしたくなって、EQを弄るのだが、上手くいかない。1000Hz付近を絞るだけでは済まなくなり、収拾つかなくなってしまった。
結局、EQカーヴを元に戻し、1000Hzと630Hzを絞るだけに留め、狂乱の場の歪みはそのままに任せることにした。
まあ、一度気になると拘ってしまう性格とやってみないと気の済まない性分なので致し方ない。







2020年5月19日火曜日

故障というよりは不調 というよりもあわてんぼう

久しぶりにレコードを聴こう。そう思って昨日の夜、レコードをターンテに載せ、針を落とすと・・・
ボーカルが右に寄って聴こえる。
厳密にセンターに定位しないまでもほぼほぼ中央に音像が来て欲しい。特にPOPsは。
一応、レコードプレーヤーの水平を確認、調整して再度の再生。あんまり変わんない。C36のフォノイコ回路は今は使ってなくて、AUXにフォノイコ替わりのデノンのアンプから繋がっている。以前、C36のフォノイコ不調を疑ってのこと。
そのAUXでも左右の出力差があるのかと思うと凹むわ~。
ただ、音が途切れたり、出なかったりといった症状ではないので、ちょっと救われる。左右のバランスツマミで調整もできるし。

で、今日になって他のinput端子に繋いでみようと思い立ち、やってみた。
取り敢えずCD2の端子に差し替えてみた。
結果は良好。ほぼ中央にボーカルが浮かぶ。AUXが原因としては有力ということか。

まあ、今日はここまで。プリアンプ、修理出すか?悩む。

※と書いてアップしたものの、その後MCトランスに接続しているRCA端子の左chの抜けかけが原 因と判明。
お恥かしい限り。もう音量の左右差には敏感に反応してしまう身体になってしまったようです。


2020年5月17日日曜日

今日は一転、肌寒い一日で ユーリ・シモノフ /RPO のハルサイ

今日は小雨模様で肌寒い朝。寒さで目が覚め、ファンヒーターを稼働。今週は家では短パンに半袖で過ごしていたが、ジャージ長袖Tを引っ張り出してきた。

昨日の歯科受診。下顎奥の歯槽骨がだいぶ無くなっているとのことで、奥歯がグラグラしていて歯茎も腫れて痛い。歯茎の腫れが引かないと被せ物ができないという。抗生剤と痛み止めを貰って帰って来た。
コロナ騒動で歯科も大変である。待合室の雑誌や本、パンフレットは撤去されているし、カウンターにはアクリル板の仕切り、受付での検温・問診に治療スタッフはフェイスガード。本当にご苦労様です。

EQの調整結果が妥当であるかチェックを兼ねて、久しぶりにハルサイを。ユーリ・シモノフ指揮ロイヤル・フィルの演奏。RPOの自主レーベル盤。
このCDはホームセンターなどで安売りされているようなディスクで、3枚で1000円とかそんな感じ。指揮者とオケの組み合わせが意外なものもあって、何枚か買ったものの内の1枚。オケも上手くて、演奏の水準は高いし、録音が異様にハイファイ調で何気に聴きやすい。今回久しぶりに聴いてみると、定位は今一つだったが、上下ともによく伸びていてDレンジも広い。ハルサイのような曲には打ってつけ。
先週のEテレ、クラシック音楽館はサロネンとフィルハーモニア管の来日公演の中継。メインはハルサイ。これがなかなか良かったので、手持ちのディスクを聴き直してみた。
シモノフはロシアの指揮者。以前はN響にも客演したりもしていた。独特な指揮姿にコアはファンもいると聞く。youtubeにも動画が上がっており、七味も時折観ている。あんまり拍を刻むようなことをせず、何だかダンスでも踊っているような感じ。芝居がかっているともいえるが、音楽は何とも”らしさ”全開で観ていて、聴いていて楽しい。
ハルサイも冒頭から独特の節回しをみせ、一気に聴かせる。




2020年5月16日土曜日

また始めてしまった・・・! ローマ三部作  

連休明け、急に仕事が立て込んできて疲労困憊。まあ、仕事ができる有難さ、ってのはある。
緊急事態宣言も解除とはなったけれども、すぐには以前のような生活にはならないだろう。
新幹線で通勤している同僚に話を聞けば、最近は車両にその方一人だけか、多くて3人くらいなのだとか。スゴイ話である。
新型コロナウィルスは、データが正しいのなら、このまま収束しそうだが、第2波、第3波も懸念されるというし、やはり油断はできない。
それでも、オフ会の再開に向けて一歩前進というところか。
マスクは届かず、10万円の給付も月末だが税金の通知はキッチリと届く。マイナンバーカードを使った10万円給付も本人確認は手作業だとかでスムーズに行かないらしい。それなのに検察庁法の改正は強硬採決の姿勢とか?こんなとこだけスピード感持ってやってんのが腹立たしい。

さて、今週は割と天気も良く、暑からず寒からずで過ごしやすかった。帰宅してからの夕涼みがてら、玄関前に椅子を出して頂くビールが美味かった。
オーディオの方はというと、またぞろEQの調整に手を出してのドツボ状態に陥っている。いくつかCDを聴きながら耳障りな帯域の対策。ああでもない、こうでもないとやっているうちにワケが分からなくなり出したらもう、イケナイ。
それでもどうやら満足いく形とはなった。努力の割にはたいして報われず。調整にはピアノやギターといった器楽曲の方が音数も少なく作業がしやすい。ピアノやギターが良くっても、これに合わせるとオケ物は随分と綺麗に鳴るようになるのだが何だか迫力的には物足りないバランスとなってまた悩んで・・・。というループ。落ち込む。
調整・試聴を繰り返しナウ。耳が慣れたのか、少し迫力ある音が出てきたかな、とも思う。結構いい加減。
EQでピークや耳障りな帯域を下げるとそれまでガチャガチャとぶつかっていた音がス―ッと引いて重心が下がったように聴こえる。その分、響きが整理されて耳に届くわけだがそれを物足りないと感じてしまうのだろう。
未だガチャガチャした感じは少しある。帯域の特定は思う以上に難しく、とりあえずはここまで。

という事でCDのご紹介。シャルル・デュトワ/モントリオール交響楽団のローマ三部作。
このCDは学生の頃に買って以来の愛聴盤。このあともいろいろなCDを買ったが、演奏良し録音良し、で依然として七味のベストの位置を保っている。このブログで紹介済みかと思っていたがまだだったみたい。
イトコのうな君がLPを持っていて、確か借りてカセットにダビングさせてもらったのではないか。そのLPは今は七味の手元に在る。流石にノイズも多く聴き辛いので、LPでも買い直している。
このコンビの割と初期の録音だったと記憶している。82年の録音。そんな分類があるのかわからないが、エネルギーが外に向かっているような曲(あくまでイメージでのこと)を振った時のデュトワは神がかり的な演奏をする気がしている。アナログ録音の頃からレコーディングはしているが、デジタル期に入って、モントリオールと録音しだしてからは、クールな演奏スタイルとやや軽めなオケの質感が時代にマッチしていたと思う。ラヴェルなどはクールに過ぎる気もするけど。

DECCA 410 145-2








2020年5月10日日曜日

まだまだ

まだまだ聴いたことのない曲というのは、当たり前だけれどたくさんあってさ。この世のすべての音楽を聴く、なんてことはどだい無理な話なのは百も承知なのだけども。それでも押さえておきたい曲、というのでしょうか、聴いておきたい曲というものがいくつかあって。

そんな曲の一つがハイドンのピアノソナタ全集。マッケイブのピアノ。デッカ録音の12枚組。
ハイファイ堂のHPにずっと載っかったまんまになっていて、買い手がつかなかったのを閉店半額セールでゲット。ハイドンはこれまでも交響曲やミサ曲、弦楽四重奏曲などは聴いていて、ピアノ曲も興味はあったものの、ここまで手が出せずに来た。
先程、CDが届いたので聴き始めたところ。ふと、『俺もこのような音楽を聴くようになったか』という思いにとらわれる。
若い頃であれば聴いていて、きっと退屈するであろう、いやそもそも聴かないであろう音楽をそれなりに楽しめるようになった。
お尻の方(Disc12)から聴いているが、ハイドンのピアノソナタは何だか交響曲を小さくしたよう。この辺りはモーツァルトやベートーヴェンのソナタとは随分と違うのか。
偽作なども含まれているようだが、その辺りはよくわからない。まあ気にしないでおこう。


2020年5月9日土曜日

潮時ということなのか?

昨日は連休中の出勤の代休を頂いて休んだ。ということで今週は2日間の出勤の只今3連休中。
天気も良かったので娘と近くの公園に行きウォーキングをしてきた。

週末に飛び込んできたハイファイ堂レコード店の閉店のニュース。結構お世話になっていたこともあって、ショック。今月末で閉店とのこと。現在、半額セールを実施中。
一度、行ってみたかったがその願いは叶わず。残念。
このコロナ騒動の影響なのか?元々予定していたモノかはわからないが、なんとなくコロナの影響もありそうな感じがする。
このところジャンク品などの中国向けの販売が好調だったようだが、売り上げは落ちていただろうと思われる。本体のハード部門温存のためのソフト部門の縮小ということなのかもしれない。
まあ、あくまで七味の想像ですから本当のところはわからないです。知らんけど。

ということで、七味も閉店半額セールに乗っかって数タイトルを注文。いつもなら翌日には見積もりのメールが届くのだが、今回はいきなり発送しました、とのメール。慌てて代金の確認メールを送信。先ほど返事が届いた。HPにも注文のメールが多くあり、返事が遅れることもあると断りの文言がある。結構バタバタしていそうである。

昨夜遅くまで、撮り溜めてあった海外ドラマ「レ・ミゼラブル」を観ていたこともあって、音楽を聴きながら終日ウトウトとしていた。「レ・ミゼラブル」、なかなかにエグイ設定、話の進行にすっかり釘付け。是非とも再放送希望。
そのせいか、肩のコリが半端ない。

今、放映中のミッション・インポッシブルを観ているが、ちょうどレコード店のシーン。テクニクスのSL-1200が映っている。昔は指令テープだったが、今回はレコードなのか。

2020年5月6日水曜日

連休も最終日

連休最終日の今日は少し肌寒い一日。

今朝は、ディスクユニオンと思しき中古レコード屋で必死にエサ箱(レコードの入っている段ボール箱)の中のレコードを繰っている夢で目が覚めた。
このコロナ騒ぎが収束したならまた是非、行って思う存分レコードを買い漁りたいものだ。
しかし、緊急事態宣言が延長となり、収束後に果たしてこうしたお店が残っているのか?
現政権に対して批判するのは、飲食店も含めてこうした自分にとっての大切な場所を守りたいからだ。ひいては未来の自分の日常を守ることに繋がるからだ。
御茶ノ水駅近くの、ロッテリアで、リンガーハットでコーヒーを飲みながら、ちゃんぽんを食べながら買ったばかりのCDにニンマリとしたいし、90%の充足感と10%の後悔を背負って帰りの新幹線に乗る、そんな日常を守りたいもの。

娘の友人のお宅から頂いたウドやタラの芽の山菜、それに根曲り竹(姫たけのこ)の山菜料理と鶏から揚げが食卓に並んだ夕食。
テレビからは、「新しい生活様式」をということで、食卓では会話は控えて食事に集中しろ、みたいな文言が画面の下に流れている。言われなくても分かってるワイ!まるでオーウェルのディストピア小説、1984年かブラッドベリの華氏451度の世界。ビッグブラザーに監視され、命令されてるみたい。堪ったものではない。

最終日の今日も今日とて音楽三昧。
昨日届いたサンソン・フランソワのショパンBOX。録音が54年から69年に渡っている上、録音がモノラル後期であってもちょっとヒドイ。ステレオ録音はそれでも聴けるかな、といった感じ。それにしてもお洒落で粋。技巧的にはお世辞にも上手とは言えないが、不思議と引き込まれてしまう魅力は流石。

少しだけEQを微調整。2000Hzの張り出しが判ったので1.5dBほど下げてみると劇的、と言えるほどにスッキリと見通しが良くなった。
あと、暇だったので動画を撮って、ブログ上にアップできるか試してみた。結果はOK。しかしスマホによる手持ちでの撮影ということもあって、音質的に今一つ。ということでコレは保留としたい。

もう一つ。ヘンデルのオラトリオとオペラ。こちらはストリーミングで。
メサイアや水上の音楽、王宮の花火くらいしか知らなかったが、数多くオラトリオがあることを最近知って、聴いてみた。
コレがちょっと固まってしまうくらいに良かった。作品の成立年代や順序、話の筋や場面、歌詞も全く分からないままに聴いていたが、素晴らしい音楽。今まで知らんかったのが勿体ない。
輝かしく美しい音楽が奏でられ、隙がない、というか調和のとれた完璧な音楽。溜息しか出ない。
ちょっと嵌りそう。
コレも気軽に聴けるストリーミングのおかげ。

さて、明日から通常営業と行きますか!








2020年5月5日火曜日

連休も後半に突入ということで

寒い・・・。
昨日4日は出勤日。職員通用口から建物の中に入るとムワ~ンとした熱気が籠っている。早速に窓という窓を開けて風を招き入れた。家に帰っても同じことを。5月初旬に25度超えとは堪ったものではない。
昨夜、雨が降ったこともあってか、今朝は一転して肌寒い。ファンヒーターの中の灯油を消費する目的もあって、ヒーターを稼働している。

連休後半とはいうものの、カレンダー通りなので、今日を入れて残りは2日間。この連休に聴こうと思ってHMVに注文していたCDがようやくコンビニに届いたというので今朝、取りに行ってきた。
サンソン・フランソワのショパンとドビュッシーのBOXとデイヴィッド・マンロウのゴシック期の音楽(抜粋盤)。
フランソワのピアノは昔からラヴェルやショパンの有名曲は愛聴しているのだけれど、もう少し掘り下げてみようという事で購入。ドビュッシーはLPでも持っているのだが録音がよろしくない上に盤質も悪くて買い直しの意味もある。
ざっくりと聴くも、フランソワのディスクは録音年が古いこともあって音はCDになってもパッとしない。
それでもやっぱりフランソワ。御洒落な演奏だ。テクニック的にはいろいろ云われもするが粋、とはこういう事を云うのだろう。
マンロウのディスクは思わず飛びついてしまったが抜粋盤だった。本来は2枚組。まあ良しとしよう。
連休後半、ボチボチ聴いていくことにする。

緊急事態宣言の延長が決まって、安倍首相の記者会見が昨夜あった。
しかしというか、やっぱり補償の話は無く、宣言解除の基準についてもこれから、らしい。
ということは具体的な目標もなく、さらなる負担を国民に強いるわけだ。本来なら宣言が出されるタイミングで解除の基準が示されるべきで、その目標に達しなかったから延長します、というのが筋だろう。具体的な目標も無いまま今月末までの延長、ということはさらなる延長も十分ありうる。
延長が発表されてからマスコミの姿勢もやや厳しい論調となった感じもする。
PCR検査数が増えない理由も随分前にわかっていたはずで、今更な感じが半端ない。結局何にもやって無かったってことだ。1日2万件の検査能力を整備したってそれがフルに稼働できる体制が取れないんじゃしょうがないことは子供にだってわかる事なのに。
全くもって失望した。








2020年5月3日日曜日

未完成、です。

連休2日目。昨日は家族の布団を洗濯しに近所のコインランドリーへ。久しぶりに掛布団と毛布を洗ったら、肌触りがとても良く昨夜はぐっすりと眠ることができた。
で、今日は部屋の掃除をしようと決めていたが、結局一通り掃除機をかけ、埃を払うだけ払って途中で止めてしまった。
随分と分類整理できていないCDがあって、これを片付けたいのだが、そのずくがない。

窓を閉めっ切っていては暑いので、窓を開け放ってバッハやら、ルネサンス音楽やらをボリュームを絞って聴いていたが、夕方になって風が冷たくなってきたので窓を閉めて大きめの音楽を聴いているところ。
シューベルトの”未完成”をC・ディヴィス/ボストン響で。小澤征爾が音楽監督時代に一頃、首席客演指揮者だったと記憶している。このコンビの代表盤といえばシベリウスということになろうか。
この未完成もそうだが、やや仄暗くずっしりとした音の構えが何とも言えず、良い。録音データの記載は無いが、ネットで調べると82年とのこと。フィリップス。
このCDは中古で見つけて買ったものだが、西独プレス盤で、CDのカタログがライナーに挟まっていた。かなり初期のもののよう。音が良いかと言われると困ってしまうが、ケースなども今どきのものに比べてしっかりしていて重厚ではある。

音が良いと言われる(七味も基本的にはその意見に賛成の)西独プレス盤。しかし比較するものが無いと、判断は難しい。音が何故良いのか?という事についてもはっきりとした理由はわからない。
当初はプレスの過程でピンホールがあったり、アルミ蒸着の過程でムラが有ったりして再生できない盤などがあったのは事実。盤の問題もあるが、CDプレーヤーの動作の精度にも問題はあったように思う。実際、CDが出回り始めた頃に七味も再生できない盤に遭遇している。無事に交換してもらえた。
個人的には西独プレス盤に関しては製造過程の不良はある(もちろん全てではない)にしても、盤自体が、今のCD盤と比べても硬いことや、やや厚みがありそうで、その辺りが音質に影響しているように思うのが一つ。
もう一つは、LPの頃の音のバランスの造りを踏襲しているためではないかと考えている。アナログ録音時代にLPで発売されたもののCD化に際しても、マスタリングで特別何かを弄ってはいないのではないかと思う。知らんけど。
あくまでも七味の想像・妄想。ご容赦。

さて、明日は出勤日。やれやれ・・・。

PHILIPS 410 393-2




2020年5月1日金曜日

令和スタートから1年が経ち・・・

今日から5月。そういえばちょうど1年前~(虎舞竜のロード風)、令和と年号が改まったのだったっけ。
まさか、1年後にこんな状況になっているとは全く思いもしなかった。あの頃の妙な浮かれ具合すら愛おしい。令和おじさんも今となっては安倍の尻ぬぐいばかりで見る影もない。
明日から2日間休みで4日は出勤。そして2日休みというあんまり連休連休していない休みだが、まあ休めるのは有り難い。前半の2日間で部屋の片づけをしたいとは思うがなあ。布団も洗濯したいし。

それにしても今日は暑かった。当地の最高気温は25.3℃だったらしい。明日はさらに暑くなるという予報。
家に帰って、部屋の窓を開けて涼しい風を招き入れる。
久しぶりのマルティノンのラヴェルを聴く。
やや腰高でドライな録音の傾向と相まって、軽やかな音楽。粋というよりは艶っぽいラヴェル。

EMI 5 00892 2