2013年9月29日日曜日

JB祭りじゃ~!

我らがJB! といってもファンクの帝王、James BrownではなくJohannes Brahmsである。
音の問題は一応、解決した事とし、この休みはブラームスの交響曲を集中的に聴いている。秋の涼やかな休日に相応しかろう。 
某音楽評論家からは陰気と言われているが、大好きだ、自分は。作曲技法のうまさもさることながら、メロディの美しさにかけてはもうひれ伏すしかない。交響曲では第3番がお気にいり。3楽章の甘美で憂愁あふれる音楽も良いが自分は4楽章がこの交響曲のキモではないかと考えている。狭い音域を上に行ったり下に行ったりウネウネと続く旋律はウジウジ君だったブラームスの真骨頂だ。ぶすぶすと燻るこの想い。女性(クララ・シューマン)に恋心を抱いていたJB。それを伝えることのなかったJB。まるで自分のことのようだ。ピアノコンチェルトの1番も好きだった。中年になり聴く機会はずいぶんと減ったが青春のリビドーが全開だ。爆発している。思春期には飽きることなく繰り返し聴いたものだ。しかしクララも気が付かなかったはずはないと思うがどうだろう。気が付かなかったとしたら彼女も相当な鈍感力の持ち主である。でもこの恋が成就していたらJBのあの音楽はなかったにちがいなく・・・。そう思うと複雑ではある。JBの音楽の半分はクララの鈍感力の賜物であろう。

昔、音楽の教科書には著名な作曲家の肖像が載っていた。なかでもJBはムソルグスキー(MM)とシベリウス(JS)とならんで強面ベスト3。落書きの対象であったな。サングラスなんか掛けさせるとカントリーの重鎮みたいになってたっけ。

交響曲は録音が良いと思われるがこれまで心地よい音では鳴ってくれなかったものを聴いた。
アバド/BPO(DG)、ヤルヴィ/LSO(chan.)、ザンデルリンク/ベルリンso.(prof)の3全集。すべてホールの豊かな残響を伴うものばかり。ずいぶんと聴きやすくなった。特にアバド盤はこれまで単に低音過多にしか聴こえなかったが、今回パワフルなBPOの響きがよく再現できたように思う。アバドのよく旋律を歌わせるところもよかった。ヤルヴィの2番はさわやかな秋空を思わせるすがすがしい演奏。ザンデルリンクは録音のせいかフワフワした感じもするが奇をてらうところがなく、しっかりとした足取りの演奏だ。  














2013年9月28日土曜日

9月も終わり・・・

9月も終わりである。後半はすっかり秋の気配・・・。涼しく過ごさせていただいた。
でもオーディオは熱かった。自分的にはかなりの成長か?春から取り組んでいたセッティングが一応満足のいくものとなったように思う。これからは音楽に集中できるかな?
先日kazuさんがバロック音楽のCDを持ってきてくださった。普段ロマン派から近現代の音楽ばかり聴いている自分にとってはとても新鮮な響きであった。我が家のややクールな音調のシステムとの相性もよさそうだ。でもなにから聴いたらよいだろう?このあたり躊躇してしまう。最近は保守的というか変化を嫌う、というか面倒さが先に立つ自分がいる。歳をとったという事か?何も考えずに挑戦すればよいのに・・・。40代はこのあたりの葛藤がある。それも楽しめれば最高だけれども。

歳を取ったと言えば、老眼が進んだ。2年ほど前から老眼鏡(リーディング・グラスというらしい)が手放せないが、度数が進んでしまった。最近ではご飯時にも必要になった。米粒が良く見えないのだ。頭がデカい自分としてはメガネの締め付けが苦痛である。文字通り頭の痛い話である。

2013年9月8日日曜日

Audio System 

2週間前にKazuさん宅にお邪魔したことは以前のブログにも書いた。そのあと自分なりに満足いく音が出るようにセッティングの見直しをしてきた。最近音楽関連の記事がなかったのもそのせいだ。
ここにきて、ようやく満足のいく形になったように思う。もちろん細かな調整はまだ必要だ。
今回、スピーカーの位置を10㎝ばかり前に出し、さらにリスニングポイントを15㎝ほど前に出してみた。スピーカーからリスニングポイントまでの距離が25㎝も短くなった。それによって後壁への一次反射が減り、その結果やや奥行き感が増し、リスニングポイントがスピーカーに近くなったことで耳に達する直接音が増えた事が良い結果につながったように思う。定在波によるピークとディップについてはピーク(160Hz付近)はイコライザーで抑えることで耳障りな感じは気にならない程度になったように思う。ディップは基本的にそのままか、わずかに持ち上げている。さらに中音域(300Hz~800Hz)と高音域(1kHz以上)を全体的に0.5~1dB程度持ち上げた。あとは気休めにスピーカーの後ろにクッションを貼ってみたがこれが以外に響きを抑えているようである。
結果、ずいぶんと音の印象が変わったように感じる。高音がしっかりと張り出したことで低音域もしっかり出ているが重たくならず、さらには中音域との繋がりもスムーズになった印象である。聴き疲れしないところをみると全体的なバランスも良いのではないかと思う。

しかし、課題も多い。築30年で2階のいわゆる応接間なので、床と壁が非常に弱いことだ。とくに低音に締まりがない。近隣への音の漏れも悩ましい。床の対策としてはウェルフロートの導入を検討中で、スピーカーから床への振動はある程度遮断できるのではないかと思っている。だが壁も含めて家、もしくは部屋を新しく建てないことには根本的解決とはならないだろう。
   
                                                         
 


2013年9月6日金曜日

3D or 4D

週末である。今週末、妻はNEWSのコンサートに出かける。NEWSのファン仲間がいるらしく(自分はよくわからないが)、その方にチケットを頂いたらしい。さっき、連絡が取れないとテンパっていた。

さて、そんな訳で、週末は娘と過ごすことになった。映画に連れて行こうかと考え、新聞に載っている映画館の上映時間の広告を見ていたら、“貞子3D24D”とあった。なんのこっちゃ。貞子という映画(リングというタイトルでさえなくなっている)の3Dバージョンの第二作目で匂いだかなんだかも出るということで4Dなのだろうが、訳が分からなくなっている。R2D2かよ! 
別の映画館の上映時間を見ると“貞子3D23D”とある。よくわからない。4DはFour-dimentional space で4次元である。匂いだか何だかではそもそも4次元にはならない。まあどうでもいいことだが。

昔、4チャンネルステレオというシステムがあった。ウチにも家具調のプレーヤーとレシーバー、スピーカーのシステムがあった。もっとも4チャンネルでは聴いていなかった。中学生になって使っていないリアスピーカーをラジカセに繋いで聴いていた。本体の方は、中を覗いているうちにショートさせてしまい壊して(危うく火事になるところだった)、父親にこっぴどく怒られたのも今ではいい思い出である。

もう一つ。
サムソンが腕時計型の携帯端末を発表した。でも腕時計していたい派の自分はどうしたらよいだろう。両方の腕にするか?でもそれだと本田圭祐みたくなっちゃうしなぁ。

2013年9月3日火曜日

NFLがまもなく開幕

待ちに待ったNFLの開幕である。といってもそれほど熱心なファンではない。NHKBSの放送で観戦する程度のものだ。3年ほど前のシーズンから観るようになった。
アメフトは一見してルールが難しいようではあるが、基本は陣取り合戦と考えてよい。ラグビーみたいなものかと言われるとそのようでもあるしそうでないところもある。攻撃と守備を交互に行うあたりは野球のようだ。しかも攻撃する選手と守備をする選手が別けられている。アメリカらしく分業制なのだ。攻撃側は4度攻撃チャンスがある。そのチャンスのうちに10ヤード進めればさらに4度のチャンスが与えられる。そうしてボールを進めていき、相手のエンドゾーンにボールをもちこめれば得点となる。守備側はそれを止めるというわけだ。
アメフトの醍醐味はぶつかり合いだろうか。大きな男たちがガチでぶつかる。タックルだ。テレビで観ていても物凄い(ガツン!!とかガツッ!!と)音がする。”オ~ゥ”と思わず声がでてしまう。
もう一つはパス&キャッチとランだ。QB(クォーターバック)が投げたボールをレシーバーがキャッチするのだがこれがすごい。ボールが回転しながら飛んでいきレシーバーの手に収まる。絶妙なタイミングとコントロールなのだ。ランはQBから受け取ったボールをランニングバックがもって敵守備陣を切り裂いていく。華麗なステップとターン、直線的な突進などこれもすごい身体能力なのだ。
放送は基本的に深夜。なので録画して観ることになる。スーパーボウルまで、放送から目が離せない。

2013年9月1日日曜日

YO-YO MA THE SILK RORD Ens. ENCHANTMENT

以前、NHKで放送された新・シルクロードノサウンドトラック。ヨーヨー・マとシルクロードアンサンブルによるCD。シルクロード・アンサンブルは日本から地中海に至るシルクロード周辺国のアーティストと欧米の若手弦楽器奏者によって構成されている。
このCDはオーディオチェックによく聴いている。レンジが広く定位が良いことに加えてエスニックな管打楽器の響きに息音や非整次倍音などが多く含まれていて、再生時の低音から高音域のバランスをみるのによいと考えるからだ。声に含まれる摩擦音(シー!というときのアレ)や破擦音(チッのアレ)は思いのほか周波数が数千ヘルツと高い。弦楽器の音にならないような擦れる感じとか管楽器のブロウなど。

演奏も素晴らしい。エスニックな楽器と西洋楽器の混淆が不思議なオーラといおうか雰囲気を醸し出している。物悲しい旋律も勇壮な馬のギャロップを思わせるメロディもとても生命力が漲っている。そこに興奮する自分がいる。

西洋から見ると今では辺境であるが、シルクロード交易華やかりし頃の文化の中心はヨーロッパではなくイスラムやインドにあって、西洋クラシック音楽は中東を含むアジアに源流をもつことになる。そうするとこの音楽の滾るようなエネルギーに心動かされるアジアの人間である自分にもうなずけるというものだ。


              エンチャントメント~魅惑の響き~NHKスペシャル「新シルクロード」オリジナル・サウンドトラック