ここにきて、ようやく満足のいく形になったように思う。もちろん細かな調整はまだ必要だ。
今回、スピーカーの位置を10㎝ばかり前に出し、さらにリスニングポイントを15㎝ほど前に出してみた。スピーカーからリスニングポイントまでの距離が25㎝も短くなった。それによって後壁への一次反射が減り、その結果やや奥行き感が増し、リスニングポイントがスピーカーに近くなったことで耳に達する直接音が増えた事が良い結果につながったように思う。定在波によるピークとディップについてはピーク(160Hz付近)はイコライザーで抑えることで耳障りな感じは気にならない程度になったように思う。ディップは基本的にそのままか、わずかに持ち上げている。さらに中音域(300Hz~800Hz)と高音域(1kHz以上)を全体的に0.5~1dB程度持ち上げた。あとは気休めにスピーカーの後ろにクッションを貼ってみたがこれが以外に響きを抑えているようである。
結果、ずいぶんと音の印象が変わったように感じる。高音がしっかりと張り出したことで低音域もしっかり出ているが重たくならず、さらには中音域との繋がりもスムーズになった印象である。聴き疲れしないところをみると全体的なバランスも良いのではないかと思う。
しかし、課題も多い。築30年で2階のいわゆる応接間なので、床と壁が非常に弱いことだ。とくに低音に締まりがない。近隣への音の漏れも悩ましい。床の対策としてはウェルフロートの導入を検討中で、スピーカーから床への振動はある程度遮断できるのではないかと思っている。だが壁も含めて家、もしくは部屋を新しく建てないことには根本的解決とはならないだろう。
ごめんください。
返信削除すっきりとしていますね。
器機から意気込みが伝わってくるようです。専門的な記述で、理解することができない部分が多いのですが、機器の位置、聴く場所の重要性など私の少ない経験も含めて、よく認識しました。置く位置、聴く位置とも壁から離すほど良いという話しを見ました。そうすると器機と自分の位置がどんどん接近してくることになります。実際、私、低音に悩んで1.5mから2.0mの間隔で聴いていたこともありました。
最良のポイントがどこかにあるはずで、それを探索することは楽しみです。
kazu1958さん
返信削除返事が遅くなりました。PCが不調でした。すいません。
自分はどちらかというと壁に近い派です。反射音の質とバランスを何とか整えたいというのが自分の今の大きな関心となっています。まあ反射音も元は直接音ですから結局直接音の質が一番大切なのですが…。
気を付けなければと思うことはついつい分析的に聴いてしまうこと。音楽ではなく音を聴いているときが結構あります。反省。
シンプルながらも拘りの感じられるシステムですね。
返信削除我が家も築40年の安普請の2階なので
床と壁は課題です。
幸せの黒い猫さん
返信削除ありがとうございます。たぶん床と壁が盛大に鳴いているのでしょう。その点をEQやWFBを使いながら何とか対策している状態です。外への音漏れというか低音域の共振も。気にしながらではあまり音楽が楽しめません。