2019年10月6日日曜日

Ormandy / Phi GM 大地の歌

さて、長野市のGOODTIMESで買ったLP、オーマンディ/フィラデルフィアによるマーラー「大地の歌」
こんな演奏があったなんて知らんかった。
と、思っていたら、20世紀オーケストラ作品集のカルミナの後に「大地の哀愁に寄せる酒の歌」と「春に酔える者」が入っていました。
調べてみると(って調べるって程じゃないけれど)クック版の10番と合わせてCD化されているようで、その前にはエッセンシャル・クラシック・シリーズでも出ていたらしい。66年の録音。メゾ・ソプラノはリリー・チョーカシアン、テノールはリチャード・ルイス。

大地の歌を買おうとは思ってもみなかったが、オーマンディの演奏は食指が動く。
巷間、所謂マーラー指揮者とは思われていないオーマンディではあるが、CBSにはこの大地の歌とクック版の10番、RCAにも1番(確か花の章付きだったか)と復活を録音しているようだし、世界初の”復活”の電気録音はオーマンディだったはず。録音が少ないし、当時、バーンスタインという現代のマーラーとでも言うべき指揮者の陰に隠れてしまったか。
大戦間期、特に30年代後半からヨーロッパではナチス台頭の影響でユダヤ系作曲家の演奏の伝統に大きなギャップがあるようだし、戦後も商業的な観点や著作権の問題でマーラーが演奏、録音されることが少なかったと考えるが、それでもヨッフムやライナー、ベイヌムをはじめ大地の歌を録音している指揮者は多い。
演奏は凡庸、といってしまえばそれまでだが、丹念に音を紡いでいくところがオーマンディの真骨頂。全体に明るい音調で音が美しい、ハズだがどうもLPではそれがわかりにくい。
盤質は並みだが、どうもCBSの録音は我が家のシステムでは再生が上手くいかない。相性もあるのか良くない。今度CDでも聴いてみようと思う。


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