いよいよ雪が降って本格的な冬到来。上越妙高駅の新幹線ホームからえちごトキめき鉄道のホームに降りて、雪が降ったことを知ったウィッチ。何なら逆浦島太郎ですわ。
という事で無事に福岡から帰ってくることが出来ました。
今年はアントン・ブルックナー(AB)の生誕200年にあたる記念の年。そんなこともあって博多まで交響曲第5番を聴きに行ってきた。
実はブルックナーの交響曲を実演で体験はしたことが無くて。なんなら九州交響楽団も初。演奏会場のアクロス福岡も初という初物尽くし。指揮の小泉さんは30年以上前に東京でマーラーの交響曲第6番の実演には接したことがあるものの遥か忘却の彼方。
アクロス福岡はウィーンの楽友協会大ホールを模したかのようなシューボックス型の美しいホール。
曲目はAB5のみという何とも潔いプログラム。
開演前にはSNSのフォロワーさん数名とご挨拶。全くリアルでは面識のない方々との邂逅は超緊張。それでもSNSでの発信を観ているとなんとなく人柄は分かるというもの。
さて、演奏はというと冒頭の低弦のピチカートからスゥーッと弦楽器が入るところで、ハイ、これはもう優勝確定!
小泉さんはカラヤンのお弟子さんであり、やはり音楽の作り方が似ているなと。グイッと一本太い筋が音楽を貫き、野太い大蛇がのたうつような音塊をもって割と早めのテンポでグイグイと音楽をドライヴしていく様は圧巻。
ステージ向かって右の1階席という座席のせいなのか低弦と金管の低音楽器の迫力も凄い。
オケの編成も14型?と大きく、全体の音量がデカいのは編成のせいばかりではないと思う。最近の精緻な感じの演奏ではなく、今はあまり言われなくなったがその昔「野人ブルックナー」と呼ばれていたイメージの演奏。何とも豪快、剛毅な演奏。
5番は後期の宇宙の鳴動と評されることもある8番や9番とは異なり、もう少し人間臭いというか神への私淑の表明のような私語り的な俗っぽい曲で、ヘタウマ的というかリズムというか構成感や響きで聴かせる曲だとウィッチは思っているのでまさにドンピシャな演奏でした。
それにしても九響、凄いオケだなぁと感心。ビシっと合っているというわけではないが、統一感がある。個々の奏者ももちろん上手いのだが。福岡の方々が羨ましい。
趣味がないのよねぇという姉に、是非一度アクロスに足を運ぶことをお勧めした。福岡に住んでいて、聴かないのはとてももったいないと思う。
余談だが新潟にも音の良いホールがいくつかあるが、常設のオケはないのが現状。順番を間違えたと思う。常設のオケがあって専用のホールがあるべきと思う。オケでなくても良い。例えば弦楽四重奏団とかでも良いしピアニストでも良いと思う。箱だけ作ってもダメなんよ。
以前、冗談で柏崎のアルフォーレにブルボンがメインスポンサーとなってブルボン・ルマンド管弦楽団(スイス・ロマンド管のパロディ)を作って欲しい、作ってくれと書いたことがあるが結構本気のガチのお願いである。
終演後はフォロワーさんと中洲で優勝祝賀会。中洲、欲望の街ゴッサムシティだった。まあそんなお店には行きませんが。
土曜日はクラシック音楽とは関係ないSNSのフォロワーさんとの飲み会。ウィッチよりはるかに若いお二人でしたがこちらも楽しい飲み会で感謝。
そんなわけで博多は14,5年振りながらホント楽しい旅でした。九響は年一くらいで聴いておきたい気もするのでできれば来年またどこかで。
宿泊は姉のところでお世話になった。いろいろと気を使ってくれてこちらも感謝。来年は義兄さんと二人でこちらに遊びに来て欲しい。
そうそう、博多に向かう途中福井で降りて学生時代にお世話になったオーディオ店の店長さんにも会ってきた。30年振りくらいだが、ちゃんと思い出してくれたことに落涙。事前にFBを通じてアポを取ったが、名前を見て思い出したそう。
学生だったので大して売り上げに貢献は出来なかったのに・・・。独特な福井弁も懐かしくて。
今回新幹線で博多まで往復したが、敦賀延伸の効果は大きい。ネックは敦賀・京都・大阪間。それでもサンダーバードが金沢-関西圏だった頃に比べると格段の時間短縮感があるな。
まあ新幹線の区間が増える分運賃が上がってしまうが、快適。早く新幹線がつながることを願うよ。
だいぶ駆け足だが、少々疲れたのでご勘弁を。明日はすかんぴんさんとMさんを招いてのオフ会。部屋も掃除しなければと思うが明日にしよう。その後にも所用があるので確約は出来ないがオフ会についてブログあげる予定。
もちろん博多でもCDを漁って来たのでこちらは追々紹介できれば。
しかし、やっぱりウチが良い←旅向いてない
では。