2025年7月19日土曜日

Quartet Integra 十日町公演

今週、ネットのローカルニュースで見つけたQuartet Integraの十日町での演奏会に行って来た。
場所は越後妻有文化ホール段十ろう。我が家からは約1時間半ほど。
決め手は記事に載っていたアー写。
CDのジャケ写にもなっているもの。何だか雰囲気が良さ気で良い演奏をしそうな気がしたのよね。こういう直観は大事にしたいところ。
プログラムは3曲。前半がハイドンのロシア四重奏曲の第1番Op.33-1とヤナーチェクのクロイツェル・ソナタ。後半はシューベルトのロザムンデというもの。
特にヤナーチェクはなかなか聴けないのではないか。特に地方では。
MCが入りつつ休憩を入れて約2時間の演奏会。
弦楽四重奏団の演奏会は3年ほど前にシュターミッツ弦楽四重奏団とピアノの小林幸恵の演奏会以来。なのでQuartet Integraの実力と言ったものは皆目わからないが、ネットで見てみるとなかなかの実力派新進カルテットらしい。
ハイドン冒頭の掛け合いだけですでに鳥肌&ニヤリ。来て正解!勝ったな。見ていて楽しくてしょうがない。ニヤリが止まらない。
ヤナーチェクは少々苦い音楽。難解な音楽であるが難解ながらも何とも言えない妖しさと美しさを伴っての表現は圧巻の一言。
後半のロザムンデはウィッチが若い時にCDを聴いてあまりの冗長さに挫折した曲。Integraの演奏をしても冗長か。途中で眠り込んでしまった。ウィッチにはまだこの曲の良さは判らないのだろう。
憂いを帯びた美しいメロディが繰り返し繰り返し押し寄せてくるが、受け止めきれなかった
アンコールはアルバン・ベルクの抒情組曲から。
何でも一週間前から十日町に滞在し、市内の小学校で演奏会などを行っていたそうで、子供たちはベルクの曲がとっても気に入っていたのだそう。
小学校ではヤナーチェクも演奏したのだとか。
アンコールも含めてこどもだから、田舎だからと有名曲ばかり演奏せず超辛口・硬派な選曲に脱帽。何とも気骨のあるアーティストであった。
最初はこんな演奏会があるんだ、くらいの感じだったが行ってみたら大当たり。
今後も要チェックのカルテットやね。

ところで演奏会の会場である段十ろうホール。これが驚くくらい滅法音が良かった。約700席と小振りで室内楽には丁度良い大きさ。ステージ、客席とも木がふんだんに使われているのが良い音の秘訣かもしれない。まあ今日は正直ほとんどお客さんが入っていなかったのも理由かもしれない。
柏崎のアルフォーレといい、十日町の段十ろうと言い近隣の街に音の良いホールがあるのは羨ましい限り。我が街とは大違い。音楽専用ホールをとは言わないがもっと音の良いホールを建てて欲しいものだ。

さて、いよいよ明日は芥川也寸志生誕100年記念演奏会。
私事では多分7年?振りの上京となる。
体調はだいぶ戻ったものの、今日の演奏会でも咳が我慢できないことがあった。ある程度薬で抑えることは出来そうなのが判ったのでしっかり服薬しようと思う。
心配なのは暑さとゲリラ雷雨。今日の十日町も34度ほどあって、Tシャツ1枚だったが脇汗ビッチャリ。着替え持っていこうか本気で悩んでいる次第。
北区王子のホールなので大宮か上野まで新幹線、帰りは大宮からかな。大宮のディスクユニオンにも寄りたいところ。


サイン入り!




2 件のコメント:

  1. 幸せの黒い猫2025年7月19日 20:37

    飛び込みに近くても良い出会い良かったですね。
    お客さんが少ないと言うのは少し残念ですね。
    告知が十分に行き届かなったのでしょう。
    その辺りはなかなか難しい問題かもですが。
    遠征楽しんで来て下さい。

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    1. 返事遅くなりました。
      得てして、急遽決めた演奏会の方が満足度が高かったりすることがあります。
      東京、無事行って来ましたが暑かったですね。またしばらくは行かなくていい感じです。

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