今年は作曲家芥川也寸志の生誕100年にあたる。
昨日は記念演奏会を聴きに行ってきた。北区王子の北とぴあ。
藤岡幸夫指揮オーケストラ・トリプティークと合唱は生誕100年記念合唱団。
前半は交響管弦楽のための前奏曲、交響管弦楽のための音楽、交響三章。後半は「いのち」、映画「八つ墓村」より、アレグロ・オスティナートという創作初期から晩年に至る主要な管弦楽を伴う作品を俯瞰できるようなプログラム。
前奏曲は今回、プロのオケによる演奏はこの日が初演。「八つ墓村」は今回、長らく行方が分からなかった自筆譜が発見され、それによる演奏。
実演で様々聴けたのは良かったが、特に交響三章は予習していて大好きになった。
上手く言えないけれど芥川のロマンティシズム、都会性、クールさ、親しみやすさ、人間に対する優しいまなざし、うーん難しいが芥川の多様な要素がすべて詰まっているようで良い。
今回のお目当てはなんといっても「いのち」。
芥川の遺作となったもので生前の演奏は叶わず、芥川の追悼演奏会で初演された。仏教カンタータと言うべき合唱を伴った曲で、低音の”ド”が鳴り響くなか終始「南無妙法蓮華経」が合唱によって繰り返される(152回!)異色の曲。
以前にも書いたがこの曲は今のところ音盤としてのリリースがない。追悼演奏会のエアチェック音源がyoutubeに上がっているくらい。
この曲が聴けただけでも東京まで行った甲斐はあったというもの。
この曲に限らず、藤岡マエストロの的確な指揮によるところが大きいと思う。ホントによくぞ、よくぞ演奏してくださった。企画の西さんにも大感謝。
そして、この日の模様は秋にCDでリリースされるようなので期待して待つこととしようか。
会場では芥川愛用の品々などの展示やCDのほか出版楽譜の販売もあり、なかなかの熱気であったな。
それにしても東京は暑かった。何と云うか暑さの感じがこちらとは違う気も。
この季節の東京は勘弁願いたいものだ。
演奏会終演後は大宮に抜けてディスクユニオンへ。クラシックはあまり無かったけれど面白そうなものを数点購入して帰路についた。
帰りの車の中で選挙特番を。
どの政党がとは言わないが、いよいよ混沌としてきた感あり。ポピュリズムも極まったなと言うのが感想。
さて、魅惑の三連休も終わり。明日も暑そう。
仕事するか。
充実のコンサートみたいで良かったですね。
返信削除とは言え暑い中の遠征お疲れ様でした。
今日は休養日でしたでしょうか?
ご無理せずお過ごし下さい。
この時期の東京は懲り懲りです。
削除今日は妻と買い物に出て、かき氷を食べてきました。
午後はスピーカーの微調整などしながらウトウトといった感じでした。