2014年11月15日土曜日

O.Klemperer JB Ein Deutsches Requiem

もの凄い風である。霰も降った。新潟には「雪おろし」という言葉がある。例年の12月中下旬に吹雪きとなりカミナリ様が盛大に落ちる夜がある。雪を天から下ろすということ。この夜を境に雪模様の天気が増え、冬本番、雪の季節となるわけだ。我が家のすぐ近くには電波塔が立っていて、カミナリ様はそこにお落ちになる。その音と振動は凄まじいの一言。なにせ上空30mほどのところに落ちるわけで一瞬目が眩み、間髪入れずにメキメキッ(バリバリッ)、ドッシーンと来る。決してゴロゴロではない。繰り返すがメキメキッ、である。身構える暇もない。以前、あまりにビックリして首を竦めた途端に頸をグキッと痛めてしまった。今回の大荒れの天気、雪おろしにはちょっと早いが、しかし冬はすぐそこまで来ている。

 こんな寒い日は人の声で温まりましょう。あまり派手派手しくなく辛気臭くもなく、ということで、ブラームスのドイツ・レクィエムを。
自分はクレンペラー盤がお気に入りです。独唱はシュワルツコプとフィッシャー=ディースカウ。学生の頃に買ったCDなのでかれこれ25年になろうかという愛聴盤。この後カラヤン盤なんかも聴いたけれど、やっぱりクレンペラーなんだなあ。従兄弟のうな君は確かジュリーニ盤がイチオシだった。今はアバド/BPO盤かな?61年、キングズウェイ・ホールでの録音。さすがに合唱団の声の動きを克明に追うことはできないけれどもとても丁寧でどっしりとした安定感は抜群である。シュワルツコプの声も気品があって凛としたところが曲にマッチしている。キングズウェイ・ホールにおけるEMI録音のやや寒色系で翳りのある響きがまた良い。オルガンが入っているせいかいつもよりわずかに温かみやぬくもりを感じさせる。
クレンペラーはブラームスの交響曲を56~57年に録音しているが、CDで聴く限り、ステレオ録音最初期であるせいか、あまり録音がよろしくない。レンジが狭いのは仕方ないとしてもバランスが悪く、音がとても硬い。演奏は比較的速いテンポで進んでいく演奏だった。確か当時は同じセッションでモノラル録音も行われたはずで、そちらは聴いていないので何とも言えないが、よさそうなんではないかと踏んでいる。レコーディングスタッフやマイクセッティング、ミキシングも異なり、ステレオ録音をそのままモノラルに変換しているわけではないので音の傾向も違うはず。中古LPもステレオ盤は高額だがモノラル盤は比較的安い。今度探してみよう。

先日の長野行ではこんなCDも買った。ドイツレクイエムの四手連弾版。こちらは以前にうな君に教えてもらったもの。これも買いそびれていたもので半額ほどでした。こちらは本を読みながら聞き流すのにちょうど良い。

NFLはいよいよ後半戦に突入。各チームとも故障者続出で混戦模様。アメフトは寒くなってからが面白いスポーツ。我がシアトル・シーホークスは主力選手のトレードや対戦相手のマークが厳しく、現在は6勝3敗で地区2位とやや苦戦しているがここ3試合3連勝中で本来の調子を取り戻しつつある。レギュラーシーズンも残り7試合。がんばれシーホークス!応援してるぜ!!


東芝EMI CC33-3759
NAXOS 8.554115





4 件のコメント:

  1. 寒くなりましたね。タイヤ交換など、冬支度です。
    晩秋はブラームスがききたくなることがわりと多いですね。枯れ葉とか寒いとか、合っているんでしょうか。
    クレンペラーは怖そうなので近寄らないようにしがちですが、豪華キャストで昔がしのばれます。
    落ち着いてきく音楽にぴったりですね。

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  2. kazuさん
    こんにちは
    寒いです。タイヤ交換、気が重いです。

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  3. 4手版、忘れてました。しかし最近はブラームスを聴く気分ではなく。ラジオで全日本コンクールが流れてて、課題曲?のシベコンを耳にして、久しぶりにハマってます。

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  4. シベリウス、寒くてもう聴けない(笑)。誰のが良い?自分はハイフェッツかBISのカバコス盤でしょうか。

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