2017年4月16日日曜日

オーディオ三銃士 番外編! K様邸訪問

オーディオ三銃士集結!
昨日はKazuさんのお知り合いのKさんのお宅にお邪魔させていただきました。

Kさんは、アノ「オーディオ風土記」にも登場された糸魚川の強者。
以前、Kazuさんのこれまたお知り合いのKawaさんのお宅にお邪魔したときに、良かったら紹介しますよと言われたものの、その時はすっかり尻込みしてしまい、丁重に辞退させていただいた経緯がある。
先般の糸魚川大火のときに、ばけぺんさんからKさんのお宅は大丈夫なのかという問い合わせを頂いた。Kさんのお宅もKazuさんのお宅も市街から離れていて幸いにも無事であった。
その時、ばけぺんさんからそんなスゴイ方とコネがあるなら是非にも聴いてみるべき、と言われた。正直、お断りしたことを後悔もしていた七味。そこでKazuさんにお骨折りいただき、今回の訪問と相成った次第。

いや~、楽しかった。三銃士の集まりはいつも楽しく、いつまでも音楽を聴いてお話していたいと思うのだが、訥々と語るKさん。オーディオ歴50年という経験・体験には重みも軽みもあった。大先輩のオーディオの作法(特にレコード再生)についての話はとても勉強になったし、自分のやり方が間違っていなかったことが分かって自信にもなった。

オーディオの部屋は車庫(倉庫?)の奥に。20畳ほどだろうか。スピーカーが、部屋に入ってまず目に飛び込んできた。デカい。組み上げたホーンシステムは七味初めて。
早速、鳴らしてもらうと、音もデカい。スピーカーを見上げながら聴くような形。思ったよりうるさいとは感じられない。音を浴びるというよりも音が身体を貫く感じ。放射線が身体を突き抜けるように音が身体を突き抜ける。低音もかなり出ているだろうと思うが、軽やかで重さを感じさせない。
CDプレーヤーは「風土記」の時はタスカムだったが、マランツのCD-23に変わっていた。で、このCDプレーヤーが浮いている! ヒモがピーンと天井まで(笑)。スピーカーを吊るすというハナシは聞いたことがあるがCDを??。でよくよく見てみるとアナログプレーヤーシステムの載っている台まで浮いていた!!
持参したエリー・アメリングの歌曲集の西独プレス盤とその少しあとの国内プレス盤の聴き比べも興味深かった。CD最初期の西独盤の方が出音が柔らかいのだった。マスターの劣化なのかプレスそのものの差なのか理由は判然としないが。
七味は初期盤の方が盤自体の硬さに起因するのではないかと思っている。最近の盤はケースのストッパーから取り出す際、結構しなるが、初期盤はそのしなりが少ないように思っている。

この日聴かせていただいた中で一番は何と言ってもジャズのオープンリールテープ。デッキは某放送局からの払い下げ品らしい。オープンリールを聴くのも七味は初体験。レコードと違ってプチパチといったノイズはなく、非常に綺麗な出音。
ここでは詳しく書けないのが残念だが、有名な録音エンジニアの手になる超お宝テープ。なんでもマスターからの1stダビングテープらしい。マニアには正に涎ものであろう。
まあ、生々しい。まるでプレーヤーがそこにいるように感じる。堪らんです。
いろいろな所の方とネットワークがあって、ソースを送ってくれるのだそう。うらやましい。

2時間半、あっという間に過ぎてしまいました。帰りしな、Kさんが「(来るときに入ってきた)この車庫(倉庫?)にユートピア箱が眠っているんです」と。なんですと? 聞けばまだまだLPやCDなんかが大量に眠っているようです。
内容盛りだくさんで、加えて興奮気味の七味。なんだかまとまりませんがこの辺で。










2017年4月13日木曜日

Svetlanov / USSR State Academy Symphony Orch. PIT Comp.Sym.

スヴェトラーノフのチャイコ全集メロディア盤をようやく入手した。
きっかけはyositugukaさんのブログでのコメントのやり取りから。
実は、七味はスヴェトラーノフのチャイコフスキーはエクストン盤も含めて1枚も持っておらず、yositugukaさんの記事を読んで聴いてみたくなった。

で、早速にHMVに注文したが、度重なる入荷遅延。終いには入荷未定となってしまった。それでも根気よく待ってはみたものの一向に入る気配がない。廃盤ではなさそうだがどうしたことか。
Amazonや他の中古ショップでも探したが見つからなかった。うな君にもお買い物をお願いしたが、結局オークションで落札。もう少し競るのかと思っていたが意外にあっさりと落札できた。

まだ届いたばかりで4番と悲愴を聴いただけだが、これが存外に良い演奏。もちろん苦労して入手したというバイアスも掛かっているのだろうがそれにしても鮮烈な演奏だ。
この時、スヴェトラーノフは39歳。ソヴィエト国立交響楽団の首席指揮者に就任して2年目。ロシアの重戦車の異名は伊達じゃないぜ。でも意外に繊細なところも持ち合わせている。
録音もまた良し。メロディアというと録音の悪さが良く言われるところだが鑑賞に全く差支えないばかりかこちらもまた、鮮烈で瑞々しい。レンジはこの年代の録音にしてもやや狭いと思うがセパレーションよく混濁や音響の飽和は少ない。後年のロジェストヴェンスキーのショスタコなどに比べてもこちらの方が聴きやすい。
ということで、チャイコ全集の決定盤の出現か?なかなかコレッ!というものに巡り合えなかった心の渇き・飢えを満たしてくれるディスクの登場である。

露メロディア MEL CD 10 02157

こちらも気になるロシアン・シンフォニック・アンソロジー Vol.1
56枚組で5万4000円! さすがに手が出ません!

2017年4月9日日曜日

Boult / LPO. Holst The Planets

早速の本題。ボールト5度目の惑星。
このブログですっかり取り上げた気になっていたが、まだだった。

マゼールの惑星を座りの悪い演奏と前回書いた。そうすると安定感抜群の決定盤みたいな演奏が聴きたい。
惑星はマゼールとこれ以外にもCDではレヴァイン、カラヤン新旧、メータ旧盤(LAPO)、プレヴィン新盤、マッケラス、ヒコックス、それにショルティがある。LPでもプレヴィン旧盤、ストコフスキーなど、なんだかんだと10種類12枚(CD・LP両方持ち)くらいある。
占星術の星の性格からインスピレーションを得たものだが、曲が曲だけに、スペクタクルでド派手なものとなりやすいのは致し方あるまい。が、あんまり地味に過ぎるとツマンナイ、ってなことになるし、あんまりあけっぴろげに演奏しても中身がない感じになってしまうあたり厄介である。
で、いつも聴くのはというと、結局はこのボールト5度目とメータ旧盤を取り出すことが多い。メータ盤はなんといっても”ボビッシモ”こと(ロジャー・)ボボのテューバが聴きもの。ボビッシモの愛称はジュリーニ夫人から。録音のせいで、テューバの音がとてもよく捉えられていて、もう変幻自在な音色とテクニックに痺れっぱなし。正直に言うと七味の場合はメータを聴くというより、ボボのテューバを聴いている、という方が正しい。

ということで、ボールト5度目の惑星。
78年、キングズウェイ・ホールとアビーロード第1スタジオでの録音。この頃になるとさすがのEMIも聴ける録音に。というか、かなりの好録音ではないか。多分、海王星あたりがアビーロードでの録音ではないかと思うが、「火星」や「木星」などは(多分?)キングズウェイ・ホールの深々とした響きを上手く捉えていて好きだ。
演奏はまことにジェントル。この一言に尽きる。
「火星」は落ち着いたテンポを取りながらも緊迫感ある演奏でいつも背筋が寒くなる。テナーテューバの高らかな吹奏も不気味さ満点。終結部の直前の休符の呼吸を大きく取るあたりも効果的で堂に入っている。
「木星」もきっと仕掛けはいろいろあるのだろうが、聴いていて奇をてらった感じはなく、じっくりしみじみ、堂々と。もう、一フレーズ、一音に溜息が出ちゃうくらい。
他の曲は、もうね、何も言うことないです。流石でございます、ボールト卿。

さて、当地、上越高田の桜も先週木曜日に開花。土曜日の夜、雨の中お花見に行ってきた。
日中の桜見物は毎年行っていたが、夜桜見物は何年振りだろう。夜桜は夜桜でまた、美しかった。
もちろん、屋台グルメも満腹、いや満喫。
そして今日、母が退院。まずは一安心。
さらにさらに来週には糸魚川のKさんのお宅訪問に。ばけぺんさんに背中を蹴られて、いや押され行って参ります。かなり緊張。どうしよう。でも楽しみ。

EMI 6 31783 2

2017年4月2日日曜日

Maazel / ONF G.Holst The Planets

先週は姉と姪の里帰りと母の手術が重なりバタバタした一週間だった。もともと姉の里帰りは2月中に決まっていたが、タイミングが良いのか悪いのか、母の入院と手術に重なってしまった。
せっかく福岡から来たというのに母の見舞いに病院に連れていくだけでは申し訳ないので温泉とカニをご馳走した。まあ、自分でも食べたかったわけだが。海育ちといっても「我は海の子」のような育ち方はしていないが、やはりカニはご馳走。ここ一番のおもてなしには、やはりカニ。
しかし、あまりカニを食べなれない妻や娘、姪は殻を剥くのが面倒であまり好きではない様子。美味しいのになあ。
ちなみに、北陸や関西ではカニといえばズワイガニ。越前ガニや松葉ガニと呼んでいる。新潟では紅ズワイガニが主流。その名のとおりズワイガニよりも赤い。
仕事はこちらも年度末は相変わらずのバタバタ状態で、もうクタクタ。ようやくの週末。音楽~っ。

この前オフで買ったホルストの惑星。マゼール/フランス国立管弦楽団の演奏。ようやくゆっくり聴けた。
この録音は以前持っていたハズだが随分昔に処分してしまったらしい。今回たまたま38DC12というCD初発盤と思しき盤が棚に並んでいたので買った。
演奏がどうだったのか全く覚えていないが、勝手に絢爛豪華、ネットリ、マッタ~リとした演奏を期待したものの見事ハズレ。録音はやや混濁気味。CBSのマゼール録音によくある感じの音。デジタル初期のCBS録音はあんまり音がよろしくない。よく言えば、グッと沈み込むような、というか音が塊となって迫って来る、ともでも言えばよいのか。ちと苦しいか。
そういえば、デジタル、CD初期のCBSには目ぼしいスター指揮者がほとんどいない。レーベルを背負って立つ看板指揮者がいなかった。かつての看板指揮者バーンスタインもショスタコの5番やプロコの5番などを残す程度だし、ブーレーズもいない。メータとマゼールくらい。しかも世評的には二人とも下り坂?という評価。クーベリックやバレンボイムを引っ張ってきたものの数タイトルのみのリリースに終わってしまい看板指揮者とはならなかった。 
そりゃあ、ソニーに身売りするわな。あ、その代わりワルターのCD化は良かった。高音質を謳い、各社がCD用に録音をバンバンとしていたわけで、高音質とはいえグールドやワルターの復刻が目玉ではちょっと物足りないものがあったのも事実。

マゼールの惑星、HMVのユーザーレヴューでは、15名のレヴュアーすべてが☆5つをつけておられる。・・・が、七味の感想は正直なところ微妙だな、というもの。
一番のウリは何と言ってもフランスのオケによる惑星の演奏、だろうと思う。今でもこのディスクだけなんじゃないかと思う。変わったところではカヒーゼ/トビリシ、WPh.もカラヤンとの1回だけ。デュトワ/モントリオールなんてどうなのだろう?
オケが悪いというつもりはない。フランス国立管というチョイスは曲の持つ色彩感を狙ってのことなのだろうし、その狙い自体は当たっているようにも思う。なんだか呼吸が一定しないような音楽の流れが滑らかでないような気がしてしょうがない。
ついつい火星の長ーいコーダや木星のスネア、天王星のオルガンのグリッサンドに耳が行きがち。聴いていてニンマリ。でも、音楽の語り口がなんだかしっくりしない。
上手いとか下手とかというのでもなく、座りの悪い演奏とでもいうのだろうか。
この座りの悪さがマゼールの意図するところなのか否か。このあたり、やっぱりマゼールらしい、と思う。

CBS SONY 38DC 12


2017年4月1日土曜日

七味風 音のピント合わせ その3 '耳障りな音をなくす’

さて、好評?のこのシリーズも最終回。今回は‵耳障りな音をなくす‵です。
ここまで、測定・補正を経て好みのカーヴを作ってきましたが、ここで細かな調整を施します。
DEQ2496にはパラメトリックイコライザー(PEQ)機能があり、最小1/10 Oct.での調整が可能。これを使って、耳障りな周波数をピンポイントで叩いていきます。ただ、片チャンネル10個までしか設定できないので、ここぞ、という帯域に絞って使います。
DEQ2496にはこの他にもさまざまな機能がありますが、オーディオユースで使うのはDEQとPEQくらい。ほかの機能がどんなものかもよく分かってませんが。

ここで調整に使うのは、以前にもご紹介したステレオ誌2011年1月号付録のオーディオチェックCDに収録されているスイープ音のトラックと、前回紹介したディスク。それと中音域~高音域が気になる何枚かのお気に入りディスク。こちらは、長時間聴いていると、どうしても耳が痛くなったり肩が凝ってしまうもの。この辺を何とか上手く鳴らしたい。
まずはスイープ音。こちら20Hz~20kHzまでブィ~ン、シリシリ~と鳴ります。家族には不評。娘は宇宙との交信はヤメテ!と。気持ち悪いらしいです。
で、これを掛けつつEQのスペアナを見て、どの周波数で共振するのか、音が膨らむのか、あるいは弱くなるのかおよその見当をつけメモっておきます。
中音域~高音域が気になるディスクの筆頭はベームのモツレク。次いでハイティンクのショスタコの7番。モツレクは合唱の摩擦成分が、ショスタコの7番は木管楽器の高音部、要はピッコロのエネルギーが強すぎの傾向。これらをどうにか不快感なく聴けるようにしたい。不快感なく聴けるようになれば、ほかのディスクも心地よく聴けるのではないか?そんな風に思っています。

ピーク&ディップを叩いた結果、特定の周波数における膨らみが減った分、DEQで少し持ち上げても、ボリュームを上げても煩くありません。やっと聴きやすくなってきました。まだ心地よく、とはいかないものの、以前よりは随分とリラックスして聴ける音になってきました。

現在のDEQのカーヴ

現在のPEQのカーヴ
高音域の特定の周波数が叩いてある