先日も書いたように落札額は予算をはるかにオーバーしていたので妻に不足額を補てんしてもらうハメになってしまったが文句も言わずに許してくれた。感謝。
レコードの反り対策に、春にオーディオテクニカのバキューム式のスタビライザーを買った。当初はちゃんと吸着してくれていたが、だんだんと吸着力が弱まり、しまいには全く吸着しなくなった。ゴム部分の劣化が原因であるがあまりにも確実性に欠けるのではないか。熱処理によってディスクそのものの反りを直す器械も考えたけれど、これも確実に直るわけではないようだし、失敗してよりベコベコになることもあるということで、このDS-20に賭けることにした。結論から言うと結果は上々、と言っておこう。
このDS-20、外周スタビライザー(本体)、内周スタビライザー(いわゆるディスクスタビライザー)に外周スタビ本体の位置を決めるゲージからなる。本来の使用方法はまず、ターンテーブルにセットしたLPの上に位置決めゲージを載せ、本体をセットした後ゲージを外して内周スタビを載せるのだが今回、手に入れたブツにはこの位置決めゲージがついていない。ただ載せてもカートリッジに接触して針とびを起こす可能性もあるのでこの位置決めは重要なんである。その点が面倒くさいのだが。
早速に寸法を測ってボール紙にセンター穴を開けただけのものだけれど、とりあえずの位置決めゲージを作成した。
オオッ!シュアのMe97xが飛び切り良い音で鳴る‼‼ なんとなく高音域が詰まったような感じの地味な娘という印象だったのに、とっても清楚できれいな娘に変身していて驚いた。
このDS-20の効果としてはまず、レコードの反りを矯正しターンテーブルとレコード盤との密着度を高めるとともに、1.3kgの重さによって慣性モーメントが向上する。それによってワウフラッターの軽減とS/N比のアップが期待できる。実際聴いてみると、すっかり反りが直るわけではないが、カートリッジの上下動が少なくなってワウフラッターはかなり減少しているようだし、音の小さいところ、楽器の少ないところでは確実に静かになった。
我が家のKP-1100はターンテーブルをKP-5050のものに換装し重量を1.9→2.6kgに増している。今回、これが4.0kg近くまで重量がアップしたことになる。ターンテーブルの回転は問題なさそう。回り初めと停止の時間が長くなったくらい。心配は軸受け。まあこれくらいなら大丈夫だと思う。TRIOの純正品だしね。
テストに使用したレコードはジュリーニ/CSOのマーラーの交響曲第9番。中古で手に入れたけれど反りがあって、これまでは上手く鳴ってくれなかったもの。前よりも重心が下がった感じで低音も良く出ている。上出来である。
外周スタビライザーの本体部分。思っていたよりもかなり重いアルミ製
即席の位置決めゲージを載せ四角に合わせて本体を載せる
本体はディスクのヘリ1㎜ほどに引っ掛けるように載っている
ゲージを外し、内周スタビを載せて準備完了
カートリッジの上下動は少なくトレースも安定している
写真じゃよく分からんが?
返信削除今度実物拝見と参りましょうか。
まあ、音は良く成ってそうですね。
うなぎさん、こんばんは。
返信削除グっと重心が下がった音がいたします。ぜひ、聴きに来て!
これは良さそうですね。重みで押さえているようなので、前の吸着式より確実性が向上しているのではないでしょうか。吸着力がなくなっていく、というような心配もいらないようです。
返信削除ゲージの役割はどういったものなのでしょうか。重りを置く場所を計測するためでしょうか。
とにかくおめでとうございます。
kazuさん こんばんは
返信削除夕べの月蝕はとても幻想的でした。
さて、DS20、よさそうです。しかしセッティングに手間が掛かるところが難です。確実性はそれはもう、確実。
また、いらしてください。
solarisuです。いつもブログを見ています。外周スタビライザー、こんな代物があるなんて知りませんでした。興味津々です。僕も探してみます。すぐほしくなり、困ったものです。GG盤よりFlat盤の方がフィットしそうですね。ほしいほしい!
返信削除solarisさん
返信削除こんばんは。3年くらい探して、やっと入手しました。オークションでもぽつりぽつり、という感じです。部品がすべて揃っているものも少ないですね。VPIにも同じコンセプトの製品があります。でも高いです。どこかショップで試しに借りられるといいのですが。
薄い盤の反りは8割がた矯正できるのではないかと思います。厚い盤では正直わかりません。すいません。
ディスクスタビのようにスピンドルにポンと刺すわけではないのでちょっと面倒です。