すっかり秋、かと思いきや、日差しは強い。風は冷たく、寒暖の差が大きい。大汗かきの自分には、過ごしやすい反面、かいた汗で体を冷やして風邪をひきやすい時期。用心、用心。
このところ、ぼんくら三昧である。ぼんくらとは宮部みゆきの小説の題名。このシリーズ「ぼんくら」「日暮らし」「おまえさん」と続いている。前にも書いたけれどこの秋、NHKでドラマ化(10月16日午後8時から、全10回)される。それを前にもう一度読み返しているところなわけだ。現在は「日暮らし」下巻に突入したところだが、これがもう、泣けて泣けてしょうがない。涙で活字が見えない。すっかり登場人物に感情移入してしまう。宮部みゆきの筆致は何か丹念に織られた布のようで、その模様の見事さ、手触りに見入ってしまう。この「日暮らし」の中には子盗り鬼、というのが出てくる。子供をとって食う鬼である。我が家にも出た。物欲の鬼が、でた。
先日、ネットオークションに探していたアナログプレーヤーのアクセサリーがあった。すでにディスコンで前々から探していて、どうしても手に入れたかった。オークション終了の間際に入札。このまま落札かと思われたその時、終了時間が延長された。再度入札するとまた延長である。どうなってんだ~!どんどんと釣り上がっていく落札価格。三度延長の末、何とか落札。予定していた額の2倍をつぎ込んでしまった。正直、競り合っていた相手に譲っても良かった。けれども最後の最後に相手は乗ってこなかった。落札できたものの、嬉しい感情は無く疲労と激しい後悔が残った。あの延長30分の間、自分は物欲の鬼となっていたに違いない。
競り落としたアクセサリーは近日中には届くだろう。その時、自分の中の物欲の鬼は笑う。
落札おめでとうございます。競売の熱気と終わった後のちょっとしたけだるさが伝わってきます。
返信削除前後しますが、お読みの本、おもしろそうです。図書館へ探しにいってみようかな…
kazuさん
返信削除こんにちは。もうすっかり自己嫌悪・・・。でも商品が届けばニンマリとしてしまうのでしょうね。ハア・・・。
ぼんくら、日暮らし、自分は本当にグッときてウルウル。決して人前では読めません。昨日から妻と娘は例のコンサートで富士急へ。のんびりと読書&音楽、それとウトウト・・・。