トリオの外周スタビライザーDS-20が来て5日。手元にあるカートリッジをとっかえひっかえ聴いている。
所有カートリッジはMM型がオルトフィンの2MRED、シュアーのM97xE。MC型がオルトフォンMC20W、ソニーVC20、オーディオテクニカAT-F3、デンオンDL-103、モノラルカートリッジのオーディオテクニカAT-MONO3/LPの7つ。メインはこのうちのMC20Wが務めている。よってアナログディスク再生における音決めはMC20Wで行っている。このMC20W、価格はそれなり(自分にとっては十分に高価)だが、音の傾向はあんまり神経質に音溝をこする感じではないけれど情報量に不足はなく、レンジ感ほどよく、ふくよかに音楽を再現してくれるので、お気に入りである。他のカートリッジはそれぞれに良いところもあるがMC20Wに及ばず、あまり出番が無かった。
DS-20の効果か、盤の回転が安定しているとそのほかのカートリッジが今までよりいい音で鳴ってくれるようになった。とくにシュアー。先のブログにも書いたけれど、これが大変身。スペック的にもレンジは広くない。 音もパッとしない地味娘ちゃんだったが、相変わらずパンチは効いていないが今はスーッと音が伸びとっても清楚な感じで溝に刻まれた音をそのまま再現してくれる。同じMM型の2MREDは残念ながら外周スタビを載せるとどうしてもボディが触ってしまい、そのままでは使えなかった。あえて使うとなればハウジングを少し削る必要がある。後々針交換の際にBLUEへのグレードアップを考えていたが断念することにした。そのほかソニーのVC20、オーディオテクニカAT-F3も上手く鳴ってくれるようになった。
考えてみると、M97xE・VC20・AT-F3はいずれも標準針圧1.5g前後の軽針圧カートリッジ。音溝の追従性は高いけれど盤面のコンディションと回転の影響を受けやすいはずで、盤面と回転が安定したことで性能をしっかり引き出すことができてきたのではないかと考えている。
MC20Wの牙城は脅かされつつある。依然、優位ではあるがその差はかなり縮んだことは確かである。
さてDS-20。この5日間、使ってみた感想だが、盤面の安定(反りの改善)という点ではやはりバキューム方式が優れているようだ。いくつか反りのあるディスクにDS-20を載せてみたが、わずかに盤面の浮沈が確認できた。反りがなくなるわけではなかった。バキューム方式は吸着すれば効果は絶大なのだが、いかんせん吸着したりしなかったりと、動作にムラがありすぎた。メンテナンスも難しいというか不可能。取り回しのし易い(基本的にメンテナンスフリー)のと反りの軽減の確実さで自分は断然DS-20に軍配を挙げる。
もう一つ、さらなるグレードアップとして、眠っているその吸着式のAT-666をターンテーブルシートとして活用してみた。ジュラルミン製でこちらも1.3kg。ターンテーブルとDS-20と合わせて5.25kg。かなりの重量増が見込める。さらに回転が安定。カチッとしたエッジの立った音ながら全体に静かになった印象。
しかし、しか~しである。この分厚いターンテーブルシートのせいでレコード盤がスピンドルの上の方にきてしまい、スピンドルとレコードのセンターホールが密着しない。いわゆる偏芯が生じてしまう。そうするとカートリッジは微妙に左右に動いてしまって音にも影響しそうだ。
う~ん、ナイスアイデアなんだがなあ。もう少し様子を見てみようと思う。
明日から3連休。今から何を聴こうかワクワク・ウキウキである。
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