2013年12月28日土曜日

Beinum/ ACO JB1

すっかり、年末モードだ。相変わらず寒い。風も強いので体感気温はもっと寒いことだろう。当地は雪国ではあるが海岸沿いなので雪は比較的少ないので助かる。今日も積もるかと覚悟して朝窓を開けてみたが全然積もっておらず、拍子抜けであった。

さて、先日の福岡行から早くも一週間が経った。気を揉んでいたレコードも無事に到着。梱包はただ段ボールを巻きつけただけなのでソリや破損が心配だったがこれといった問題はなかった。ただいま着々と聴いている。

その中から1枚。ベイヌム/コンセルトヘボウのブラームスの1番(デッカ)。録音は確か51年だったと思う。モノーラル。ベイヌムはブラームスの全集をモノ-ステレオの移行期にフィリップスと録音していて1番・4番はステレオ、2番・3番はモノラル録音だった。これも名盤。

このブラームスの1番、レコード番号はLY1で国内初出盤だろうか?目立つキズもわずかでノイズも少なく上々である。フィリップス盤と比べると深みといったものは後退するがそれを補ってあまりある推進力に溢れた演奏だ。コンセルトへボウのアンサンブルも驚異的に良い。戦後まもなくのことであるし、楽団員の入れ替えも多かったことと思うがどうだったのであろう。メンゲルベルクの失脚に伴い音楽監督となったベイヌム。前任者の主観的でロマン的な指揮ぶりに対して客観的かつスマートな指揮ぶりは両者の違いを際立たせたものと思う。このブラームスもテンポを落としてタメをつくらずに進んでいく。とても颯爽とした演奏となっている。モノラルながら聴きやすい。
実はこの演奏、以前CDで持っていたが引っ越しの際処分してしまったようで手元になかった。久々の再会。フィリップス盤も良いがこのデッカ盤の方がよりベイヌムらしさが現れているように思う。
今度、ブルックナーの選集(5.7.8.9番)が出るようだ。これも全くスマートな演奏。スイッスイッとフレーズが先に先にと進んでいく演奏。聴いているとキツネにつままれたようになる不思議な演奏。7番はデッカ音源、そのほかはフィリップス音源ですべてモノラル録音である。

モノーラル盤の再生ではカートリッジはオーディオテクニカのAT-3MONOを使用している。MC型ながら出力は大きめなのだが、トランスを通すと50Hz.をピークとしたハムノイズが盛大に出る。通常のMC型でもわずかに出るが聴感上は気にならない。かといってトランスを通さないと痩せたおとになってしまう。困ったものだ。





2 件のコメント:

  1. ご無沙汰しています。
    今朝は雪が10㎝くらいありました。除雪しました。穏やかな年末年始であってほしいです。
    LPたくさん入手したとのことで、お休みは楽しみですね。記事の時代の録音はあまり持っていませんが、七味とうがらし様のLP再生への愛着が感じられます。

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  2. kazuさま 
    ありがとうございます。こちらはわずかに積もりましたが、消えてしまいました。久しぶりに陽がある穏やかな一日でした。
    LPは2枚ほどキズによりループしてしまうものがありましたが概ね盤質は良好で一安心です。しかし、アンプのフォノ系の調子が下り坂のようで心配です。修理となるとボードが・・・。悩むところです。
    ブログの更新もこれが今年最後かと思います。今年もお世話になりました。

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