メリー・クリスマス!
いよいよ熱く、面白くなってきたNFLのお話から。お付き合いください。
今年のNFLのレギュラーシーズンもあと2週間(2試合)。プレーオフ(PO)進出をかけた争いが熾烈だ。我らがシアトル・シーホークスの所属するNFC西地区はライバル、アリゾナ・カーディナルスが第15週終了時点でプレーオフ進出を決めているものの、2試合を残して地区優勝の行方はまだわからないという大混戦。今週、その地区首位、地区優勝をかけた同地区対決があった。
NFLは2つのカンファレンス(日本のプロ野球でいうセ・リーグ、パ・リーグにあたる)があり、それぞれ4地区に分かれている。POは両カンファレンスの地区優勝4チームとワイルドカード2チームの計6チームがカンファレンスチャンピオンシップを目指して争う。両カンファレンスのチャンピオンがぶつかるのがスーパーボウル(SB)。POではレギュラーシーズンの勝率が高い順にシード権があって、ホームスタジアムで試合ができるホームゲーム・アドバンテージが与えられる。一般にNFLではホームでの試合はかなり有利となる。というのも相手チームの攻撃の時、クラウドノイズ(観客の大声や足踏みなどによる大きな騒音)で相手チームの邪魔をする。ちなみにファンのチームの攻撃の時は極力静かにする。このクラウドノイズ、スタジアムによっては時にはジャンボジェット機の騒音をも上回る。大きな騒音で相手チームの作戦の伝達の邪魔をしたり反則を誘うことで有利に試合を進められるのだ。なので地区優勝とワイルドカードでは同じプレーオフ進出でも雲泥の差なのだ。前回シアトルがSB制覇できたのもカンファレンス最高勝率でこのアドバンテージを得て、カンファレンスチャンピオンシップまでホームでファンを味方にして戦えたことが大きかった。
シアトルとアリゾナ。今シーズンの同地区対決は2回目“at アリゾナ”ある。前回対戦はシアトルでシーホークスが勝利している。2度目となる今週の試合どちらも落とせない一戦であるとともにクラウドノイズ対決でもある。両チームのホームスタジアムはこのクラウドノイズの大きさでギネス記録にもなった。ホームアドバンテージはカーディナルスにある。が、カーディナルスは故障者続出のため戦力的にはシーホークスが圧倒的に有利といわれている。戦力差を補うクラウドノイズは崖っぷちのカーディナルスを救うのかとも思われたが・・・。
結果はシーホークスの圧勝!途中まではロースコアの競った試合展開であったが、ゲーム終盤にきて試合の流れを完全に掴んで大きく突き放した。これで勝ち星が11勝4敗でアリゾナと並んだが、直接対決でアリゾナに2勝したので地区首位となった。最終週の試合に勝って12勝となれば地区優勝、カンファレンスの第1シードとなる。カンファレンス優勝、SB出場、SB連覇も見えてくるというもの。で、アリゾナはというと、この敗戦で自力優勝が無くなり最終戦に勝って、かつシアトルが負ければ地区優勝。負ければワイルドカードとなる。しかし最終戦の対戦相手はサンフランシスコ 49ers。49ersはPO進出を逃し下り調子ではあるけれど厳しい相手。どうなる?シアトルもセントルイス ラムズ戦だが前回対戦時には確実と言われていた勝ち星を落としているし、今シーズンのラムズは大物食いが得意なのでホームゲームとはいえ気が抜けない。
ご存じだろうか?SBには有名なジンクスがある。「開催地を本拠地(ホーム)とするチームはSBに出場できない」というもの。今シーズンのSB開催地はアリゾナ。カーディナルスの本拠地だ。ということはカーディナルスはカンファレンスチャンピオンになれないということ?毎年ジンクスは破られるのか?が注目でされる。SBは今年49回目だがこのジンクス、今だ破られていない。このまま行くと今年も当たりそうである。
SB繋がりで。前回のブログではレーグナーの7番を紹介したけれど、今週はスイトナー/シュターツカペレ・ベルリン(SB)の7番を。レーグナーと同じドイツ・シャルプラッテンの録音だが、録音は雲泥の差。レーグナー盤は放送局のスタジオだがこちらはベルリンのキリスト教会での録音。40Hz以下もしっかり入っています。上から下までしっとりとした弦の響きとくすんだ金管の音色は正に旧東ドイツの音。適度な残響も心地よい。ブルックナーはテンポを動かさず、ゆっくりした演奏が良いとする向きもあろうが、自分の好みは適度に動きのあるものが好きなので、スイトナーの演奏スタイルは自分にとってはドンピシャ、といえるだろうが、いささか踏み込みが甘い。歌い込みの浅い平板な演奏となってしまっているのが残念なところ。勿体ないことだ。
一字違いでSGの話。サイモン&ガーファンクル〝コンサート イン セントラルパーク"。81年9月のライブ録音。SG世代ではない自分のSGサウンド初体験のディスク。2人のクールで透明感のある歌声が寒いこの季節にマッチする。「明日にかける橋」「「僕とフリオと校庭で」「サウンド オブ サイレンス」「旧友などなど。懐かしくて思わず手に取ってしまった1枚。
我が家のオーディオは最近、こうしたポップスやロック系の音楽もうまく鳴るようになった。以前はトーンコントロールで低音を絞って聴いていたが今はその必要はなく喜ばしい限り。
今年も1年ありがとうございました。今年はこの記事を入れて85本を更新することができました。予定ではこれが今年最後の予定ですが、もしかしたらもう1本あるかもしれません。
それでは、よいクリスマス・年末でありますように。
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