2016年2月7日日曜日

再会 Dutoit/OSM Stravinsky Petrouchka(1911 Ver.)

さあ!SB!年休も取った。

本日は吹奏楽と映画友達の田中君(仮名)と三条市の映画館でSWを観てきた。前のエピソードⅠ・Ⅱの時も一緒に観に行ったっけか。さすがにガラガラだった。
2度目のSWはストーリーがすんなり入って来ましたよ。ジョン・ウィリアムズの音楽も新たなエピソードに合わせ新しいモチーフが多いけれど、安定の出来。さすがの一言。一回目に観たときは気が付かなかったけど、演奏はウィリアムズ/LSOではなく、ドゥダメルとLAPOのメンバーを中心としたオーケストラによるもののよう。エンドロール速すぎて追いきれんかった。でもドゥダメル/LAPOはシーズンのオープニング・イベントとしてジョン・ウィリアムズの音楽を演奏してるし、なんせLAPOの本拠地はウォルト・ディズニー・コンサート・ホールだもんね。やっぱりサントラ買わなきゃ。

柏崎に住む田中君、年賀状はやり取りしているものの、それでも会うのは4年ぶりくらい。随分ご無沙汰していた。美人の奥様にお会いできなくてちょっと残念だったがまあいい。

三条市内のオフに寄って、デュトワ/モントリオールSO.のペトルーシュカを買った。これでデュトワによる3大バレエはコンプリート。あの頃のデッカはドラティとデュトワによるストラヴィンスキー3大バレエの録音をほぼ同時期に平行して行っていた。ドラティはマーキュリージェダイ(時代)のレパートリーを再録音する、というスタンスだったし、デュトワはアンセルメのレパートリーをデジタル録音でカタログに残すというレコーディングが多かった。たぶんデッカの本筋はデュトワのほうであったと思われる。
それにしても今、思い起こすとあの頃のデッカはショルティ/シカゴを筆頭にデュトワ/モントリオール、ドホナーニ/クリーヴランド、ドラティ/デトロイトと北米大陸のオケによる録音が多かった。それぞれに特色があった。割を食ったのはドホナーニ/クリーヴランドか。なにせデッカの文字通りドル箱であったショルティ/シカゴとレパートリーがもろにかぶってしまっていた。結局ベートーヴェンの交響曲全集はテラークに、ブラームスはテルデックに。それにマーラーとブルックナーも全集完成には至らなかった。シューマン全集やドヴォルザークの後期交響曲などはあるが、あまり実績が残せなかったわけだが、今もって評価が定まらない、もしくは低いのはそのせいなのかどうか知らないが・・・。

さて、デュトワ/モントリオールのペトルーシュカはデュトワにとって2回目の録音になるハズ。1回目は確かヴァーシャリのピアノ、LSOでグラモフォン。きっと得意にしているのだろう。デュトワ/モントリオールのキレッキレな演奏と聖ユスタシェ教会の良好な音響とが相まって3大バレエのなかでも一番出来がよさそうだ。ややライトな響きのモントリオール。曲の器の大きさとしてもちょうどいいのではないか。それにしても曲想の描き分けが見事。管楽器、特に木管楽器のうまさに舌を巻いてしまう。ドラティ/デトロイトは指揮者が晩年に差し掛かっていることもあってテンポが遅くなっており、マーキュリー時代ほどのキレの良さがここにはみられない。巨匠らしい安定感もよい。さすがドラティ、とも思うものの、かつての音楽のキレの良さを知っているだけに音楽が重たいというか、ちょっと鈍く、前に進んでいかない感じに思える。デュトワはその点、デッカ専属契約というようやく掴んだチャンスを逃すまいとする野心のようなものが見え隠れし、それが音楽のスパイスにもなっていて、決して熱い演奏ではないがクールななかにも時折見せるヒリ付き加減が隠し味、という演奏になっているように思う。

そういえばデュトワ/LSOのヴァーシャリもそうだが、モントゥーもジュリアス・カッチェンを迎えている。こうした録音は昔はちらほら見られたが最近はクレジットされるけれど、オケの団員であることが多いようだ。でもソリストを招く意図はなんなのかなあ。実は結構大事なのか?
ちょこっと気になるところではある。

LONDON F35L-20117



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