2024年7月13日土曜日

やっぱりダメだした。 病院ヤバいな。 燕は戻ってこない。 

試しに復活させたマッキントッシュ。一週間ほど聴いてみて左右バランスの不具合は先の記事に書いたように解消したものの、デノンのアンプに変えてみるとレンジの狭さ・潤いのないガサガサとした出音が感じられてコレはダメだと判断。これはアンプの個性とかそういうレベルのものではなかったですね。やっぱり。残念ですが。

工房から8月頃には受け入れが可能とメールで返事を頂きましたし、妻のお許しもあるので点検・修理となる見通しが経ちました。
腹ァ括ったぞ。でも一体幾らかかるのやら(小心者)

そんななか、スピーカーの調整に余念はないウィッチ。
スピーカーの間隔は春先の頃とあんまり変わりませんが、30㌢くらい前に出しました。
EQでの調整はだいぶ良い感じに。ピークとなる周波数帯域を叩けたおかげか音量を上げても耳痛い感じはないです。実はマッキントッシュの時は叩いた帯域が変に潤いが無く音痩せした感じがしていておかしいなと。
EQの調整をして思うのは部屋の形・大きさによって部屋の共振周波数のモードが似ているというもの。以前の部屋でのEQカーヴと今回調整したカーヴの結果が結構似てたりします。どうも12畳の部屋では100-125、630-900、2000-3150ヘルツあたりにピークがある感じが。現在は特定の周波数帯域で飽和するような鳴り方はしてないですね。それでいて量感もしっかりある、そんな音でかなり満足度は高いです。
以前の部屋の時はやり過ぎの感もありましたが方向性は間違っていなかったのかなと今では思います。
またぞろEQ沼に嵌るのではないか?とご心配の方も居られましょう。
でも、多分大丈夫と思います。
なかなか低域の佇まいが定まらなかったのですが、こちらもほぼ満足いく出音にはなっているでしょうかね。

最近のウィッチ的気になるニュースというと県内の基幹病院である新潟県厚生連の巨額の赤字のニュース。今年度60億円の赤字となる見通しなのだとか。来年度の運転資金が不足する可能性もあるらしい。県立病院も30億円ほどの赤字で問題となっていて、新潟県の医療が今後立ち行かなくなる恐れがあり先行きがかなり不透明です。
60億というと人件費の削減(=人員の削減)や経費の削減でどうこうなる金額ではないだろうし、いずれ過疎地域の病院の閉鎖とまではいかないまでも既存診療科の閉鎖や規模の縮小といった手を打つ必要も出てくるだろうと思います。県からの補助も県立病院の赤字がありますので全くあてにならない難しい状況です。
医療(病院)は儲かっていると思われるでしょうが国が決めた診療報酬でしか基本的に収入が得られない仕組みなので内実はカツカツのカッツカツなんです。
※赤字にも黒字にもならないギリギリのライン。昔の農家みたいに生かさず殺さずって感じ
コロナ禍の時に国から随分と補助金が出たんじゃないの?とお思いかもしれませんがそれでも厳しかったはず。
というのも、例えばベッド数が100として通常は常時90くらいベッドが埋まっていないと病院には利益が出ないです。ベッド数は簡単には増やせませんからコロナ患者のためにベッドを空けないといけないわけで、コロナ補助金はその減収分を補填するものでしかなかったと思います。
加えて院内でクラスターが出ないようにと感染対策にも費用が掛かる。マスクやガウンなど行政からの物質的な支援もありましたが、市中でもマスクや手袋が不足してドラッグストアで行列が、なんてニュースもありましたよね。病院でもマスクや手袋が不足しました。でも必要なので購入しなければなりません。仕入れの値段も上がるわけです。
ある大学病院で、収支が悪化してボーナスがカットになり看護師が大量に退職した、ってニュースもありました。
決してコロナの補助金で病院が潤ったわけではないです。
そして最近の物価高。診療報酬はラーメン屋のように原材料費や光熱費が上がったから価格に転嫁して値上げするみたいに自由に診療に対する対価を上げたりできない仕組みです。さらに酷いのは材料を仕入れする際に消費税が上乗せされるにもかかわらず、診療の対価に消費税は上乗できない仕組み。病院の持ち出しが多くなり利鞘は削られるばかり。消費税が8%から10%になったとき、勤めていた中~小規模の病院ではそれで数億の減収になるという事でした。これは介護業界も同様の話で、小規模な事業所が多いから医療業界よりもさらに厳しいかもしれないです。
さらに一般企業との賃金格差の問題。そんなわけで何を削るかというと人件費しかないですから給料が安い。あんまりキレイな仕事ではないですし、夜勤があったりしてキツイですし。そうすると人が集まらないですよね。ベッドがあっても人が居ないと。

医療費・介護費用の負担が大きいのは決して病院や介護施設が悪い訳ではないです。行政的仕組みの問題です。でも政府は国民の批判・非難の矛先を自分たちに向かないようにしている。それとなく病院や介護業界に向くようにしています。コロナの時もそうでした。批判の矢面に立たされるのはいつも現場。
気になるのは病院の経営不振が当県だけなのかということ。あまり全国的にニュースになっていないですよね。多分全国的にそうなのかなと思います。
現状の医療・介護水準を維持するのであれば我々(ウィッチは介護業界に身を置いてますがもちろん介護保険料を毎月納めています)はその費用の負担増を甘受する覚悟が必要で、それが嫌だというならそう遠くない将来、今のような医療・介護を受けることが出来なくなることも覚悟しないといけないと思うのです。
もうすぐあの世に行くから関係ない、知らんもんね、っていうのもアリかとは思いますが。
介護業界に居ますと人間、なかなかポックリとは逝かないものだなと思います。
つらつらといろいろ書いてしまいましたが、厚生連には知り合いも多く、大変な不安の中にいるであろうことに心が痛みます。

夜になると我が家の軒先で休む番いの燕ですが、あのあとすぐに来なくなってしまいました。きっと親子共々どこかに飛んで行ってしまったのでしょうね。
ちょっと寂しい気もしますが、また来年会えると良いなあと思います。

2 件のコメント:

  1. 幸せの黒い猫2024年7月14日 6:08

    なかなかの長文記事で熱量が伝わります。
    確かに診療点数とか決まってると言いますし
    社会情勢で赤字が膨れ上がるのも納得です。
    そんな政治をする人達は自分達の投票で決まってるから
    もっと政治にそもそも皆が関心を持つ必要が有りますが
    何となく学校教育からその様な関心を
    持たせない様に仕組んでいる様にも思える部分が有ります。
    アンプ修理しっかりした結果になると良いですね。
    部屋の影響はかなり支配的ですよね。

    返信削除
    返信
    1. つい長く書いてしまいました。
      しかし、必要な医療や介護のサービスが受けられなくなる可能性もあるわけで。自分の世代はこれから医療や介護が必要になりますし。
      アンプはまだ少し先ですがどうなるのか不安と期待半々くらいです。
      部屋は機器よりも影響は大きい気がします。

      削除