ご無沙汰しておりました。ウィッチは元気でおります。
先週はタイトルにありますように井上道義/OEKのショスタコーヴィチの交響曲第14番をメインとする演奏会を聴きに金沢まで行ってました。その足で岐阜県美濃のブログ友達のところに遊びに行っていた関係でこのブログの更新が出来ませなんだ。
指揮者の井上道義は今年での指揮活動からの引退を発表しており、以前音楽監督をしていたオーケストラアンサンブル金沢とは今回が最後の演奏会。しかも曲目がショスタコーヴィチの交響曲第14番とあっては聴きに行かないわけにはいかない。
弦楽器とパーカッション、ソプラノとバスという一癖も二癖もある編成。バスはティホミーロフさんで、現在ショスタコーヴィチを歌わせたら世界で最高と思われる方。大フィルやN響との13番でも歌っているし、ムーティ/CHIの13番でも歌っている。
曲は4人の詩人の死をテーマにした11編の詩に曲を付けtいるわけだが無調であるなどショスタコの交響曲の中でも屈指の難解さ。とっつき難いことこの上なし。いくつか手持ちのCDを聴き込んで予習を重ねたがやはりわからないところは多かったというのが正直な感想。
それでも弦楽、特にコントラバスやチェロ、シロフォンやチェレスタといった楽器の音色が支配する音楽は「死」とそれにまつわる滑稽さを強く印象付ける。
なかなかナマで聴ける曲ではないので聴けたのは良かった。
ミッキーは絶好調?踊るような指揮は健在。ヨボヨボとした足取りでステージ脇に引っ込んだかと思えば、カーテンコールでは華麗にクルクルと回りながら引っ込む。やりたい放題。
もう好きにしてくれ。引退まで好き放題やって、7やり切ってお終い。良いじゃないか。
見届けたよ。しっかりと目に焼き付けた。
演奏会は午後からだったので、午前中は金沢蓄音機館へ行ってきた。様々な蓄音機が並ぶ様は壮観の一言。館長の案内による聴き比べは軽妙洒脱な館長のお話しもあって楽しかった。
状態の良いクレデンザは流石に良い音がしていた。まあ掛けたSP盤がジョージ・セル指揮のウィーン・フィルの青く美しきドナウということもあったがうっとりと聴き入ってしまった。
最後に館長が皆さんにもし一台蓄音機を差し上げると言ったらどれが良いですか?と質問を投げかけられた。ウィッチは迷うことなくクレデンザ!と即答。
聴き比べには結構若い方もいてちょっとビックリ。
その日のうちに美濃へ移動。翌朝ホテルまで迎えに来てもらいオフ会2連荘へ。昨年の5月にもお二人のところにはお邪魔しているがかなり機器が変わってグレードアップ。
OさんのところはフォノEQがヤマハの名作プリアンプのC-2に変更。我が家で使っているソニーのヘッドアンプHA-55もお持ちで聴き比べ。音の良いのはヤマハ。文句なし。とはいえソニーの聴きやすさというか聴かせ上手なところも捨てがたい。フェーズテックのカートリッジもウィッチは初聴きでしたが良い音がしてました。カチっと鳴らしつつ、音楽性も高い。このあたりはウィッチが使っているカートリッジよりワンランク上のカートリッジの実力か。スゲェ。
Oさんのところはいかんせん部屋のボリュームが厳しく、かなりのニアフィールドリスニング。ほぼ直接音が耳に届く感じなので非常に鮮烈な音でこれはこれで楽しい。少し気になったのはオケ曲でのまとまり感、ステージ感。ウィッチとしてはもう少しブレンドされた音が欲しいと感じた。
Oさん、次は部屋でっせ。←怒られる
昼食を挟んでIさんのところへ。
こちらも機器構成が前回の時に比べてかなり変更されていて、メインのアンプはパイオニアのエントリークラスのアンプがピンチヒッター。
以前は低域の量感がウィッチには物足りなくて正直少々戸惑ったが、今回は低域の支えがしっかりとした音。
特徴的なのはかなりデッドに調整された部屋。デッドにしようとしてなったわけではなさそう。本人もあんまりデッドだという認識はない様子。部屋の大きさと吸音・調音のバランスがよいのだろう。3人で会話していても嫌な響きが耳に来ない。この感じは聴力検査室に似ていると思った。アレのもうちょっとソフトな感じで耳の圧迫感の無いヤツ。
スピーカーも前回訪問時から高さを下げて後ろに下げたとのこと。低域の量感アップに一役買っているかな。アンプが低域をドライブしきれていないのもありますとはご本人。
これはウィッチも最近までそうだったので激しく共感。
無指向性SPも聴かせていただいたが、音が飛んでこない感じはちょっと不思議な感じ。セッティングに制約もあるが、弄って楽しいスピーカーと思う。
チューナーの音も良かった。正直チューナーは期待してなかったですが音が良い!これにはビックリ。ビシっとチューニングされたFMはノイズが無いのかぁと。今は普段、ラジオというとクルマの中でしか聴かないものだからノイズが多いものと思っていた。
我が家にもチューナーが眠っているが復活させるかな?
Iさんトコもヘッドアンプを変えたのだったが今回はあんまり聴くことが出来なかった。ごめんなさい。こちらは次回伺った時にぜひとも。
ブッコフに寄りつつホテルまで送って頂いてオフ会終了。この日もホテル泊。
Oさん、Iさんありがとうございました。次は我が家ですかね。泊りで来てください。
ということで月曜日に我が家へ戻ったわけですがやっぱり我が家は良いなと再確認。
早速タイルカーペットを増やしたりして。どうも我が家の現状は高域がキツイのだと思う。EQでも少し高域を絞ったり。
今週は職場に厚労省の実地指導(監査)が入るなどしてバタバタしましたがこれといった指摘を受けることなく(あったら大変)無事終了。
ちゃんとやることをやって必要な書類も普段から整えているので大丈夫とは判っていても、いざ監査、となるとやっぱり不安になってね。まあこれで今年の大きな山をまた一つ越えたかな。
来月は福岡で小泉和裕&九響によるブルックナーの5番。生誕200周年のブルックナーイヤーを締めくくるにふさわしい演奏会。体調を整えねば。