今年も残すところ2週間と少し。今年もなんだかんだとCDやらレコードやらたくさん買ってしまったと反省。
記録を付けているわけではないがドヴォジャークを多く聴いた年になったのではないか。次いでショスタコーヴィチか。
ショスタコーヴィチは今年没後50年の年だったが、記念盤で食指を動かされるものは無かった。来年の26年は生誕120年なのでもうちょっと期待してみたい。
という事で、今日も今日とてドヴォジャーク。
ミュンヒンガー/シュトゥッツガルト室内管による弦楽セレナーデを。デッカによる録音。カップリングはスクの弦楽セレナーデとR.シュトラウスのカプリッチョからの一曲。
あんまり話題にはならない演奏だが、ミュンヒンガーの美質である柔和な音楽づくりが美しい演奏。ミュンヒンガーはこの盤以外にパッヘルベルのカノンの入った音盤くらいしか持っていないがとても良い指揮者なのではと見直した一枚。
続いては、バイオリンとピアノの曲集。ナクソス。第1集と第2集がある。
キアン・ズー(チェン・ジョウ:Qian Zhou)のバイオリン、エドモンド・バタースビーのピアノ。これまでユモレスクと4つのロマンティックな小品くらいしか聴いたことが無かったが、バイオリンソナタが聴けるのは有難い。第2集にはクライスラー編曲のスラヴ舞曲から第2番・10番・16番などドヴォジャークのメロディーメーカーぶりがわかる選曲に嬉しくなる。
もちろんユモレスクも入っているのだが、ユモレスク、じつは8つのユモレスクという曲の第7曲らしい。という事であと7曲あることになる。
他の曲も聴いてみたいもの。
バイオリンのキアン・ズーは中国生まれ。18歳で1987年のロン=ティボーコンクール第1位を獲得というキャリアの持ち主。の割にはあまり上手には聴こえないのだけれど。
最後は、ロストロポーヴィチのチェロ、カラヤン/BPh.によるチェロ協奏曲。
これはもうなにもいう事の無い名盤中の名盤。
フルニエとセル/BPh.とは双璧。おなじベルリン・フィルでもどこか優雅で紳士的なフルニエとセルの演奏とは対極的でもある。
ロストロとカラヤン、両者少々派手なところはあるがロストロの雄渾なチェロに惚れ惚れ。なんとも堪らん演奏。ロストロのチェロを聴くためのレコード。
午後になって荒れ模様のお天気。少し虹も出たりしたのだが。
雪でないだけマシか。


