ご無沙汰しております。
随分と春めいてきた。と言いたいところ、今日はまた冬に戻ったような天気。
三寒四温とは良く言うが、それでも随分と暖かい日も。まあ風は冷たいんだけれど、日当りの良い窓際などに行くと天国のよう。そんなわけでこのところ、ご利用者のリハビリにかこつけて日向ぼっこばかりしている。
先週の日曜日は東響の第140回新潟定期公演に。ついでにSNSで知り合ったこのお正月に我が家にいらしたコロコロさんという方の御宅にオフ会という予定。
天気も良かったが、そうなると服装に悩む。シャツにジャケットを羽織ってみたが日差しが暖かく、車中ではジャケットを脱がないと暑いくらい。
10時半に待ち合わせ場所で合流。オーディオ部屋は6畳くらいか。
早速音を聴かせていただいた。オーディオを初めて確かまだ数年くらいと仰っていたが、なかなか良い機器をお使いであった。SNSに空気録音をよく上げていらっしゃるが、全貌がわからなかった。フォーカルのスピーカーにサブのウーファーをラックスマンのパワーとクレルのプリアンプで鳴らしている。デジタル系の入力はちょっとわからなかったがPSオーディオのDAC。アナログはターンテーブル、カートリッジともにレガというメーカー。
凄いのは、窓を塞いだり、かなり部屋の対策をされていること。その情熱に感服仕った次第。さながら秘密基地のようでロマンがある部屋。
音は高解像度を狙ったものと思うが、その狙いは上手く行っているように思うものの、もう少し低音が締まると良いのと中高域でかなり耳に刺さる帯域が気になるかなあと思ったり。
レコードについてはご本人も酷い音、と仰っていたが、かなり歪む。そういう時は調整がうまく行っていないことが多い。見せて頂くとゼロバランスが取れているのか怪しい感じ。慣れない高額機器を薄暗いところで弄るのは躊躇われたが、ここはおじさんが人肌脱いで調整させていただいた。ユニバーサルアームではないので一度調整してしまえばそのままで良いのが楽かな。
案の定ゼロバランスが取れていなかった。重りを動かしてバランスをとるのだが針先を飛ばしては申し訳ないと慎重に。とりあえずバランスが取れたようなので針圧1.75gを印加するが指定針圧ではまだ歪みが残る。あまりレコードを聴いていなかったとのことなので2.0gにしてレコードを再生。歪っぽさが無くなりようやく良い音で鳴る様になって一安心。
カートリッジのデータをネットで見ても1.75gとしか載っていない。針圧は結構変動が大きいのに。インサイドフォースキャンセラーも針先の形状が不明で困った。10万クラスのカートリッジという事なので、ファインライン針かと思い針圧より少な目に。楕円針だと針圧より多めに掛けないといけないがそこは保留。
まあ、レコードプレーヤーの作法については自分も他人のことは言えない過去があるので。
ちゃんとゼロバランスとっていたか自信が無いし。中古のフルオートだったが針圧のことも良くわからなかったし。
いずれにせよ、歪みも少なく綺麗に鳴る様になって良かった。
演奏会の後は泊りの予定だったので駅前のホテルにチェックイン。アートホテル新潟。このホテルは少し前に、ドラマ「孤独のグルメ」原作者の久住昌之が朝食が美味しいとSNSで言っていたので決めたホテル。階下には大型書店もあってね。夜のお供に新書を2冊購入。
オフ会では少し汗をかいてしまったのでシャワーを浴び着替えて会場のりゅーとぴあへ。駅前のバスターミナルがすっかり様変わりして目的の路線のバス乗り場を探すのに手間取ったが何とかバスに乗ることが出来た。
りゅーとぴあはジョナサン・ノット/東響のマーラー5番以来か。
今回は低弦に注目してステージ向かって右のかなり前めの席を確保。
今回は途中休憩なしのエグモント序曲と交響曲第9番「合唱付き」の2曲。
指揮は藤岡幸夫。
ウィッチはエグモントも多分生で初めて聴くのだけれど、ベートーヴェンらしさがみっちりと詰まった曲だと思っていて、大好きな曲。冒頭の弦でやられましたね。これはこの演奏会は大勝利。確信。
音楽の集中・緊張と開放のバランスが見事。最後の方のアッチェレランドも見事。サッチーの指揮はそれでも自由で闊達。なかなかヤル。
いよいよ第九。合唱団、にいがた東響コーラスがステージへ。嫌が上でも期待感が上がる。
サッチーが登場。
弦の緩やかなトレモロとホルンによる導入。終始弦が雄弁な演奏。席もあって低弦の分厚い響きが心地よい。管楽器の音の表情も丁寧に描かれて良い。
聴いていて身体が熱くなってくるのがわかる。ウィッチの体温も上昇。
安定感と勢いの良さの対立と両立は見事という他ない。
いよいよ第四楽章。ソリストが登場。
バリトンの独唱。立ち上がり客席をぐるりと見まわし歌い始める。もうその冒頭でノックアウト。先日の小林沙羅もそうだが歌手のオーラの凄さよ。
そして合唱。もうねウィッチの中で何かが弾けたね。バチンとね。
ベートーヴェンはん、アンタなんちゅう曲を書いてくれたんや! そんな感じ。
合唱が素晴らしいの一言。第九は合唱。これに尽きるという結論。
もちろんソリスト4人もなのだけれど合唱。にいがた東響コーラスが素晴らしい。今回のMVPはまぎれもなくにいがた東響コーラスだった。
第九は比較的歌う機会が多いのかとも思うがホール全体を包む声エネルギーに圧倒された。
年末に第九を歌う、なんてのがあるが何となくあの気持ちが分かった。あの高揚感、一体感
もうとんでもない曲だと今更ながら認識した。
もうこれは優勝祝賀会をしなければという事で、臨時バスにて駅前まで。
日曜日ということもあって開いているお店は少ないが、居酒屋へ。素晴らしい演奏会の後は美味しいお酒よ。
とはいうものの、美味しいというホテルの朝食のため控えめにビール1本と日本酒を1合熱燗で。
さて、翌日。本番の朝食ビュッフェへ。
魚沼産コシヒカリと県内産コシヒカリの食べ比べが出来るという。日本酒の飲み比べもあると聞いていたが会場には見当たらず。残念。まあクルマなので飲みませんが。
おかずも充実の一言。
なんと新潟B級グルメの雄、イタリアンまである。
結局魚沼産コシヒカリ→県内産→魚沼産と都合3杯の御飯を頂く。今時は県人でもコシヒカリなんて食えませんからね。
腹はちきれる。
朝食付きで一泊7500円ほど。おすすめよ。また泊まりたいが、なかなか機会が無いのが残念でならない。
動けないので少し休んで、チェックアウト。紫竹山へ。クルマで10分。もちろんドフのオーディオサロン紫竹山へ。1階がオーディオ機器、2階がソフト。
1階フロアはぐるっと回り、お目当てはソフトの方。
探していたLP・CDが見つかりホクホクで帰路につく。平日月曜日は高速道路もあまり混んでおらず天気も良くてのんびりドライブ。昼過ぎに帰宅し。早速レコードを聴いた。
というのが先週の土曜日から月曜日のこと。
今週はというと気温が30℃を超え、夏が来たかと思えばそこから15℃近くも気温が下がるというね。少々つらい一週間だった。
結局、オーディオの調整に時間を費やすという。
リスニングポジションをさらに前に出して調整してみたものの、結局、現状に戻したり。さらに元に戻したりと、やや迷走気味に。
定在波をある程度叩くことが出来たものの、一部の中音域帯で定位が怪しいところがあって。多分、幅の定在波の奇数次共振モードが悪さをしているのではないかと踏んでるのだけど良くはわからない。結構ふらつく感じがある。このあたりはまだまだ調整が必要か。
それでも、ふらつきが明確にわかるようになったのは収穫大だし、音にまとまりが出てきたようにも思う。現状ここまで出来て、出音がよくなればOK。大満足とは言わないが。
なんだかんだと色々やって、元の木阿弥みたいになったが結果良ければすべて良し、という事で。
もう四月。地元の観桜会は一昨日開幕。100回目という事で気合入っているようだが生憎の荒天スタート。一部桜は開花しているとも聞く。開花判断の標準木の桜はまだみたい。