これまでのところ大雪になったのは12月だけ。びっくりするくらい雪が少ない今年の冬。今日も穏やか。
SBが終わってなんだか気が抜けてしまった感じがするのと、春が近いのかとても眠い。LP片面持たずに眠り込んでしまう始末。
最近はコレといって何かを集中的に聴く、ということはなくアレコレ引っ張りだしてつまみ食い的に音楽を聴くことが多く非常に注意散漫である。
そんな中、よく聴いているのがR.シュトラウスの音楽。転寝には大音響の美音がもってこい。CDではカラヤン、ショルティが多いけれど、LPではケンペをよく聴く。SKDとの東芝EMIの廉価盤ながら聴く分には不満のない録音。ヨッフム/SKDのブルックナーがひどい録音だったのでケンペのシュトラウスも過度な期待はしていなかったけれど思っていたよりも録音が良かった。ケンペは自分にとってコレクションの中核となる指揮者ではないのだが、ケンペのシュトラウスは音楽が良く流れ、ふっくらとして重苦しくなならない豊潤な音楽だが決して派手派手しくはならないところにケンペ/SKDの力量、組み合わせの妙を感じる。今のところフルニエとのドン・キホーテと英雄の生涯の2枚きりだが、シュトラウスのシリーズは気をいれて探したい物件の一つとなっている。
60年代・70年代のEMIはカラヤン/BPOによるカタログの空白を埋め、あるいは補完するようなスペシャルな組み合わせの全集ものが多かった。ケンペのシュトラウスはその筆頭だが、そのほかにもクリュイタンス/パリ音楽院O.のラヴェル、マルティノン/フランス国立Oのドビュッシーとラヴェル、バルビローリ/ハレO.のシベリウス、ヨッフム/SKDのブルックナーなどがある。これらは今でもカタログの第一線に残っていて、評価も高く全集では、まず最初に指折られる存在であろう。当時のEMIの見識の高さや仕事の丁寧さがうかがわれる。
、しかしこれら全集がCDになると音に不満が出てくる。自分の持っているCDでは生々しい、煌びやかというよりはザラついた騒々しい音のクリュイタンスのラヴェルはLPでは、よほどにしっとりと響く。もちろん国内盤の話。ヨッフムのブルックナーのCDも、こちらは団子状の音の塊然とした非常に聴きづらい音であるがLP(こちらも国内盤)ではすっきりと見通しが良い。バルビローリのシベリウスもCDでは響きが痩せてしまっているがLPでは豊かな響きの歌が聴ける。リマスタリングと再発売が繰り返されているがどうなのだろう。それほど劇的に音が変わることはないと思う。現在の中古レコード市場ではゴミ同然、箸にも棒にも掛からぬ国内廉価盤(500~800円台)ではあるが、CD期直前の国内プレスの廉価LPは結構侮れない。
最近、CDやLPの整理をしようかどうしようか悩んでいるが、面倒くささが先に立って実行には移していない。特にLPがこの1年で100枚弱も増え、置く場所がなくなりつつある。LPがブームとは言われているものの、買い取ってもくれない国内盤がほとんど。そもそも近くに中古レコード店が無い。
どうしたものか。
もはやLP環境は手の届かない世界。お話しをお聞きしていると、LPが聴きたくなってきます。今の自分のシステムで鳴らすとどんな感じになるのかな…変なことを考えてはいけません。
返信削除ケンペのRシュトラウスの全集がワーナーから出たときに買いました。ドン・ファンだったか、ものすごい残響が耳に刺さりました。今は古めかしいながらも、かなり落ち着いて聴くことができるようになりましたが、ああいう録音は無理してCD化しない方が良いかもしれません。
Kazuさん こんにちは
返信削除ワーナーのBOXが気になりつつも結局、買わずじまいです。ケンペのシュトラウスに限らずLPで聴けるのであればそれでいい、というスタンスで行こうかと思っています。
アナログを売ってはいけません。
返信削除絶対後悔する(はず)
いらんもんは、とりあえず別室で寝かせるとか?
LPは鑑賞に堪えないノイズがあるものや、買い直しで重複しているものをどうしようかと。
返信削除でもなんにしても面倒なのよ。