EQの調整後、しばらくイザベル・ファウストのバッハ無伴奏を流しつつ、調整結果の確認をしている。
調整をした、という事は不満なところがあって、という事なんだけれども・・・。
やはり、ある特定の周波数で耳に障る感じがあって、それを何とかできないものか?というのが長年の課題、なんです。
以前のようなノイジーな感じはなくなって久しいのだけれど、バイオリン曲や合唱曲などでは、時折鼓膜がフルフルと震える時がある。それでも聴き終わったあとに耳がボーッとするようなことは無くなったが、それこそ耳障りで。
オーケストラなんかではそんなに気にならない。ならないことはないケド、バイオリン曲ほどではない。中音域から高音域にエネルギーが集中しているからなのだろう、と思う。あとダイナミックレンジも関係ありそう。オケものに比べると音圧が高めでレンジは狭い傾向。
CDを聴きながら、耳障りな部分が来ると、EQのディスプレイと睨めっこ。ピークが表示されるので、それを参考にEQを調整する。今回気になったのは560Hz付近。この帯域は以前から絞っていたが、1/10oct.でピンポイントでより深く絞ってみた。
耳障りな感じは、額というか頭蓋骨が響く感じと紙一重。そのギリギリのところを狙いたい。耳痛一歩手前を狙いたい。その周波数の音圧の大きさというよりは、前後周波数や帯域間のバランスが重要な気がしている。
まだまだ100点満点とはいかず、改善の余地もあるが調整した甲斐はあった。
ファウストのバッハ無伴奏は草書風か。とはいっても弾き崩すようなところはなく、締めるべきところは締め、弓運び闊達。とっても自然体な感じでちょうど女性のかな書きの書を見ているよう。
録音はホールトーンも豊かで精緻。まるで蝶々がひらひらと舞うかのように音がホールを駆け巡り満たす感じは聴いていて嬉しくなってしまう。
ストリーミングは今のところ検索が面倒で、アーティスト登録をしながら聴いてるところ。まぁ~、いろんな音源が聴けますな。こんなものまで?ってのもあるし、逆にコレ無いの?ってのもある。でも昔に買えなかった、買わなかった、買いそびれていたものが簡単に聴けるのはやっぱりGOOD!
音のほうは、CDに比べてやや音に締まりがない感じがするものの、そんなものかと思って聴いている。機器のグレードアップは無理だし、まあこのままで。
さて、今週から朝ドラ「エール」が放映開始。作曲家、小関裕而がモデル。吃音(きつおん、いわゆる”どもり”ですな)という言語障害がある、という設定が珍しいのと、ヒロインで妻役の二階堂ふみがかわいいので、興味倍々増!。
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harmonia mundi HMX 2908474・75 2016年のカタログ付き |