2020年4月5日日曜日

100点満点ではないけれどさ

EQの調整後、しばらくイザベル・ファウストのバッハ無伴奏を流しつつ、調整結果の確認をしている。
調整をした、という事は不満なところがあって、という事なんだけれども・・・。
やはり、ある特定の周波数で耳に障る感じがあって、それを何とかできないものか?というのが長年の課題、なんです。
以前のようなノイジーな感じはなくなって久しいのだけれど、バイオリン曲や合唱曲などでは、時折鼓膜がフルフルと震える時がある。それでも聴き終わったあとに耳がボーッとするようなことは無くなったが、それこそ耳障りで。
オーケストラなんかではそんなに気にならない。ならないことはないケド、バイオリン曲ほどではない。中音域から高音域にエネルギーが集中しているからなのだろう、と思う。あとダイナミックレンジも関係ありそう。オケものに比べると音圧が高めでレンジは狭い傾向。

CDを聴きながら、耳障りな部分が来ると、EQのディスプレイと睨めっこ。ピークが表示されるので、それを参考にEQを調整する。今回気になったのは560Hz付近。この帯域は以前から絞っていたが、1/10oct.でピンポイントでより深く絞ってみた。
耳障りな感じは、額というか頭蓋骨が響く感じと紙一重。そのギリギリのところを狙いたい。耳痛一歩手前を狙いたい。その周波数の音圧の大きさというよりは、前後周波数や帯域間のバランスが重要な気がしている。
まだまだ100点満点とはいかず、改善の余地もあるが調整した甲斐はあった。

ファウストのバッハ無伴奏は草書風か。とはいっても弾き崩すようなところはなく、締めるべきところは締め、弓運び闊達。とっても自然体な感じでちょうど女性のかな書きの書を見ているよう。
録音はホールトーンも豊かで精緻。まるで蝶々がひらひらと舞うかのように音がホールを駆け巡り満たす感じは聴いていて嬉しくなってしまう。

ストリーミングは今のところ検索が面倒で、アーティスト登録をしながら聴いてるところ。まぁ~、いろんな音源が聴けますな。こんなものまで?ってのもあるし、逆にコレ無いの?ってのもある。でも昔に買えなかった、買わなかった、買いそびれていたものが簡単に聴けるのはやっぱりGOOD!
音のほうは、CDに比べてやや音に締まりがない感じがするものの、そんなものかと思って聴いている。機器のグレードアップは無理だし、まあこのままで。

さて、今週から朝ドラ「エール」が放映開始。作曲家、小関裕而がモデル。吃音(きつおん、いわゆる”どもり”ですな)という言語障害がある、という設定が珍しいのと、ヒロインで妻役の二階堂ふみがかわいいので、興味倍々増!。

harmonia mundi HMX 2908474・75
2016年のカタログ付き









8 件のコメント:

  1. 幸せの黒い猫2020年4月5日 10:43

    自分も昔は耳の奥で
    共鳴するような感覚が有って不快でしたが
    今はその様な感覚無く聴ける状態なので助かってます。
    楽器の少ない楽曲程誤魔化しが
    効かなくてストレートに悪さが出ますね。
    でそっちに注力すると
    オーケストラが音がバラバラになって
    まとまりが無くなったり。
    バランスを取るのが難しいですね。
    昨日志村動物園を見て
    涙が出そうになりました。
    改めて新型コロナウイルスの怖さを
    感じています。
    十分お気をつけてお過ごしください。

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    1. EQで(なくても良いのですが)上手く調整すると濁り、というか混濁も少なく響かせることができるのではないかと思って調整を続けています。楽器の少ない楽曲は多分、ダイナミックレンジが狭く、音圧が高い(ラウドネス・ウォー)ものが多いのではないかと思います。
      志村けんさんの追悼企画の番組は悲しすぎて、観る気になれません。
      地方は大都市圏からの帰省者が感染元となるケースが多いようですね。出掛けるのは仕方ないとしても小まめな手指消毒・手洗いでしょうね。お互い気を付けましょう。

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  2. こんにちは。
    イコライザーのことはまったくわからないのでおしゃべりができません。でも、音の臨界点を狙う?というお話は自分なりに理解できます。音量も爆発寸前のところが楽しいと思います。聴きすぎて耳を悪くすることのないように気をつけましょう。
    ファウストの無伴奏興味あります。ヴァイオリン協奏曲は曲芸かと思うほど活発な演奏でした。七味さんの記事では無伴奏はそうでないように思います。そうでないのならどういうのか、確認したくなりますね。

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    1. 音の臨界点、とはナイスなお言葉です。ホルンなどで耳が痛くなく、スピーカーからの出音が部屋を満たすような場面がありますよね。ちょっと飽和してるかな?と感じたりしますが、そんなに気になりませんが、声やバイオリンの帯域はばっちり人の声と重なりますから耳に刺さるような感じになるのだと思います。ただここを全体的に下げてしまうと全くもってつまらない音になってしまいます。ピンポイントで叩くしかないわけです。
      ファウストのコンチェルト、今度聴いてみます。語弊があるかもしれませんが、女性らしい曲線美を備えた演奏と思いました。

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  3. こんにちは
    部屋の中で何かが共振しているのではないかなーなんて思いますが?!
    今日は妻がコロナ疲れとかで寺泊までお出かけしました。
    良い気分転換です。
    外の自然の音聴くのも良いですね。

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    1. 雪だるまさん こんばんは。
      そうなんですよね~。共振の可能性はあります。が、それがどこなのか?どこからなのか?が判んないです。まあ、築40年超のボロ家の2階ですので床もヘナヘナですし。
      今日も食料品を買いにスーパーに行ってきましたが、やはり人出は少なかったです。
      コロナ疲れ、ありますよね。

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  4. 大音量という話もあるので照明器具などが共振して音を出している場合がありますね。
    我が家も照明器具の傘に10円玉を貼ったりしています。思わぬところから音が出ている場合があります。

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    1. 共振も視野には入れているのですが、その判別は難しいのが現状です。ある方は周波数発振器を使って、測定して共振元を突き止めていらっしゃいます。リスニングルーム、物が溢れていますので部屋の片づけもしたいですね。
      中音域のピーキーな耳障りな音も含め、EQで調整、というのが現状です。
      雪だるまさんには是非一度、聴きに来て頂き、ご意見など伺えると良いなあ、思っております。コロナ終息後に是非!

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