9月に入ってだいぶ暑さも和らいできた感がある。
暑い日もあるが吹く風に涼しさが混じったような感じ。
世間は米が売っていないと随分と熱く騒いでいるようだが、米どころの新潟県ではさして騒ぎににはなっていない様子。新米も出回ってそろそろ落ち着きそう。
今回の米騒動は以前のものと違い、不要な買占めが原因の様。米が無い、米が高いとマスコミもそれを連日のように騒ぐものだから始末が悪い。マスコミのマッチポンプにはうんざり。米が無いならパンやうどん、そばを食え!どうせ素麺残ってるだろ!←怒られるヤツ
米しか食うものが無くてそれが無いというならいざ知らず、今はいろいろあるんだからとは正直思う。
この週末は3連休。相変わらず仕事は落ち着かない。それでも職場では新たに感染する者はおらず、抗原検査でも陰性となったご利用者が増えるなどようやく今回のクラスタは収束しつつあり。来週からはN-95マスクとガウンを着てではあるが一部ご利用者へのリハビリの提供が開始されることとなった。まことに目出度い。
今週末はKazuさんのトコにお邪魔する予定であったが、依然として職場には陽性者が多数いることもあって、伺って万が一Kazuさんやご家族にうつしてしまってはと思い、キャンセルさせていただいたのだった。申し訳ないことをした。
そんな中、先週の月曜日の仕事帰りにブッコフのオンラインで注文した3枚のCDをザキのブッコフまで取りに行ってきた。ついでに棚を見てみると探していたインバルのショスタコの14番と6,12番、それにテンシュテットの80年録音のマーラーの7番のCDがあったのでついでに購入。
問題はテンシュテットのマーラー。終楽章が終わって盛大な拍手が入っている。
ん?80年録音はスタジオ録音だが?と思ってケースの裏を見ると93年(Live録音)とある。
どゆこと?
マーラーが脚を伸ばしてくつろぐような姿のジャケット絵は80年録音盤に使われていたハズ。タイトルのロゴなどの意匠も80年盤の仕様だが中身は93年のライブ盤らしい。
まあ、良く見ないでジャケットだけで判断して買ったウィッチも悪いけれど、ちょっと酷い話だ。一体いつから変わっていたんだよ。CDを買うときは良く確認する。反省。
で、結局買い直すことに。中古盤を探すが、また93年盤を掴んでしまわないとも限らない。まだ持っていない曲もあるので中古の安い全集BOXを買った。
さて、インバルのショスタコーヴィチ。14番は11月の井上道義/OEKの演奏会の予習にと探していたもの。
インバルのショスタコーヴィチは初出時からほとんど話題にならなかった気の毒なもの。90年~93年にかけての録音。その後、日本コロンビアのクレスト1000という廉価シリーズでも分売された。オケはウィーン響。なんでもオケの方から日コロにぜひウチのオケをと強力なプッシュがあったらしい。デッカ(ロンドン)の團伊玖磨の交響曲全集(88~89年)もウィーン響だった。結構オケからの売り込みがあるのかもしれない。
今聴いてもとても地味な演奏で、正直パッとしない。ウィッチもクレスト1000シリーズで買いそろえたものの、引っ越しのどさくさに紛れて売り払ってしまった。
発売当時、盛んにポスト・マーラー(マーラー・ブームのあとに来るの)はショスタコと言われていたもののあまり大きなブームにはならなかった。ハイティンクによる西側初の全集録音はあったものの『証言』の影響もあって曲の裏読みや旧ソ連系のクセ強演奏が幅を利かせていた頃。マーラーの演奏でセンセーションを巻き起こしたインバル。期待も大きかったが地味な演奏のレッテルを貼られてしまいすっかり埋もれてしまった。
しかし、これが今聴くとなかなかに良い。というか戦慄。
最近のショスタコの演奏をすべて聴いているわけではないが裏読みとかはあまりなく、楽譜に書かれた響きを素直に再現しようとするものが多い気がしているが、インバルはすでにそれをやっていたという驚き。インバル、なんて恐ろしい子。
12番の冒頭、低弦による主題のなんと抑制的なこと。14番の抒情性。丁寧な歌い込み。
ど正論で押してくるような真面目で体温低めな演奏は聴き手であるこちらの逃げ道を塞ぐようで恐怖。
目から鱗が落ちる、蒙を啓く思いである。もっと早くにこの演奏の良さに気が付いていればという悔恨。
もし今ショスタコの交響曲全集を初めて聴く(買う)のだけど、という人が居たらウィッチは迷わずインバルの全集を推す。
もう一つ。このインバルのCDには楽章ごとのトラックとは別に楽章内に詳細なインデックスが付いている。楽曲解説もインデックスを元にしたとても詳細なものだ。
その昔、CDにはこのインデックス機能があったが、あんまり使われないまま廃れてしまいCDプレーヤーのインデックス機能も無くなってしまった。
ちなみにエソテリックのSA-10にはないが、VRDS-25にはあった。ソニーのCDP-X3000にもある。という事は95年、96年あたりまでということかインデックス。
昨日、アンプを修理に出している工房からメールが来た。
測定試験の結果はシロ、とのこと。
「左右ともに1kHzに比べて100H、50Hz、10kHz、20kHzで大きな変動なし。
1kHz、8Ω負荷での出力、左0.0995W(0.892V)、右0.1019W(0.903V)」
これは誤差の範囲ということだろう。
なにぶん、音が出ないとかそういう明確な不具合で無いし低域の量感不足や高域の伸びの無さといったところや左右の音量差もセッティングの調整段階での事だしで悩ましい。
不具合なしで悩ましいもないものだが。
とても忙しいのは承知の上だが、もう少し様子をみてはいただけないかと返事をした。ダメならダメで良いので。
でもデノンとの差はじゃあ何なのか?ってことが悩ましいのです。
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このジャケ絵は80年盤という認識 |