早いもので、来週は12月。スーパーマーケットではもう鏡餅や注連飾りが売られている。我が家には今年の鏡餅がまだ残っているというのに。
朝の通勤時、晴れていれば白く雪化粧をした妙高山がクッキリと見える。天気予報では今週、降雪の予報である。降るのと積もるのはまた違う話と自分に言い聞かせ、冬タイヤの交換は先延ばししたいところだ。
さて、久しぶりにオーディオの話をいくつか。
ちょっと前、大型のホームセンターの別館が画材や木工・手芸の素材を扱うようになったので行ってみた。オーディオ的には木材や皮革素材が気になるところ。
パワーアンプのMC2255はタオックのボードに載せて床に直置きしているが、このタオックボードを床から少しだけ浮かせてみたいと前から思っていた。そこで1.5㎝角の黒檀のブロック12個入りを買ってみた。価格も250円ほど。
という訳でケーブルを外し、アンプを少しずつ後ろに動かしながらボードを手前に引き出していく。振動を与えないように慎重に、慎重に少しずつ、と思っていると、アクシデント。フロント下に入れていた指が挟まって抜けない。アンプとボードの間に左手の指4本ががっちりと食い込む様は正に悪夢。その後、何とか指は抜けて一安心。
ボードを浮かせた効果は一応あったようだ。タオックのボードと床に何かを挟んで浮かせた状態で使用している例はこれまでネットでもみないのだが、盛大に鳴る我が家の床であるので機器への振動はできるだけ避けたいところ。ベタ置きより浮かせたほうが良いのはプりアンプでも実証済みで、パワーアンプもと考えていたが、アンプの重さを考えると躊躇していた。実際やってみると音は少しシャープに、というか輪郭がくっきりとしたようで思わずニヤリ。指を挟んでまでやった甲斐があったというもの。
もう一つ、SPとSPスタンドの天板の間にもキューブを挟んでみようかと検討中である。Signature805は専用スタンドの載せているが、天板にべったりと載せボルトで固定、という体裁。これを少し浮かせてみようという訳。この辺りは年末年始にトライする予定。
EQを少しいじりつつ、リスニングポイントも少し後ろへ。この状態でかれこれ10日ほどになる。いまのところ及第点。もう少しふんわりとした響きが出てくればサイコーなんだけど。EQはいろいろと聴きながら、ピーキーな感じのする周波数を抑えつつ、低音域のうち63~200Hz辺りを絞ってみた。併せて中音域~高音域を整える、といった感じ。この部分はもう勘、というか(聴)感に頼った勝負である。全体としてEQカーヴは以前よりもフラットな方向になっているから不思議。
2014年11月29日土曜日
2014年11月22日土曜日
L.v.Matačić/NHK SO. AB8
娘が先日、11歳になった。もうすっかり思春期、反抗期である。口癖は「ヤダ」「ウルサイ」などなど。体重は「言わないで!」ということで秘密にするが、身長は自分(178センチ)の肩を超えるほどデカい。将来は3メートルか?でも、かなりの世間知らずでマイペース。心配である。今日、部屋をのぞいたら昨日録画しておいた「千と千尋の・・・」を観て泣いていた。
さて、一時のマーラーフィーバーも去って、最近はブルックナーばかり聴いている。というのもEQを少しいじって各帯域のバランスを見直してみたところ、ずいぶんと繋がりが良くなった。それに気を良くして、これまであまり良い音で鳴ってくれなかったヨッフム/ドレスデンやマタチッチのCDをかけてみると、中々に上手く鳴るようになった。特にマタチッチは好感触。DENONマタチッチ・レガシーの中のN響ライブの1枚、ブルックナーの8番は好きなCDで、これを上手く鳴らしてみたいというのが我がオーディオのテーマの一つ。リアルライブの放送音源ということもあって録音は冴えない。ちょっと前にXRCDでも出て、こちらはビックリするほどバランスをいじってあって、おかげでかなり聴きやすくなったけれどもすっかり角が取れたと言おうか、お化粧の効いたものになってちょっと見、別人のようでもあった。DENON盤は聴きなれたNHKFMのN響演奏会の生中継をそのままCDにしたような音でオンマイク気味。XRCD盤は録音されているホールエコーをもう少し生かした音作りになっている。本来、XRCDはオリジナルのマスターテープの音をCD規格の範疇で忠実に再現しようというものだと理解しているが、このマタチッチの8番を初めて聴いた時は、確かに音質は向上したけれども違和感を感じたものだ。それにXRCD盤はDENON盤にはない電気的なノイズが3楽章にあったりして、今でも手元に残したDENON盤を愛聴している。
この8番はマタチッチ唯一の録音かと思う。84年当時、マタチッチはすでに身体が不自由であった。立って指揮していた(?)が、バトンも持たず、ほとんど右手を手刀のように動かすだけの指揮だった。見ていてもよくオケがついて行くものだと不思議だった。N響の演奏は正直、残念なレベルだがリアルライブということを考えればこんなものかとも思う。何がスゴイって、マタチッチに食らいつくN響がスゴイ。最終的にはマタチッチがオケも客席もすべてを包み込み、呑み込んで、「マタチッチのブルックナー」を打ち立てて果てる。
第1楽章は両者ぎこちなく硬さがあるが、2楽章あたりから段々と熱を帯びはじめてきて3楽章でオケはもうすっかりマタチッチに呑み込まれてしまっている。4楽章の推進力と圧力は凄まじく全てを呑み込む。オケも余力なく必死の演奏で、会場全体もこの出来事にすっかり痺れてしまっているようだ。そう、なんというか圧力がスゴイんだ、この演奏。なんだかGがスゴイ、この身体が押される感じは飛行機の離陸かジェットコースターのようだ。
ヴァントやチェリ、朝比奈などもっと良い演奏はあるんだが、ここまで気持ちが揺さぶられ興奮する演奏となると自分はマタチッチのコレなんだなあ。これがブルックナーの初体験かもしれない、今気づいたけど。
2014年11月15日土曜日
O.Klemperer JB Ein Deutsches Requiem
もの凄い風である。霰も降った。新潟には「雪おろし」という言葉がある。例年の12月中下旬に吹雪きとなりカミナリ様が盛大に落ちる夜がある。雪を天から下ろすということ。この夜を境に雪模様の天気が増え、冬本番、雪の季節となるわけだ。我が家のすぐ近くには電波塔が立っていて、カミナリ様はそこにお落ちになる。その音と振動は凄まじいの一言。なにせ上空30mほどのところに落ちるわけで一瞬目が眩み、間髪入れずにメキメキッ(バリバリッ)、ドッシーンと来る。決してゴロゴロではない。繰り返すがメキメキッ、である。身構える暇もない。以前、あまりにビックリして首を竦めた途端に頸をグキッと痛めてしまった。今回の大荒れの天気、雪おろしにはちょっと早いが、しかし冬はすぐそこまで来ている。
こんな寒い日は人の声で温まりましょう。あまり派手派手しくなく辛気臭くもなく、ということで、ブラームスのドイツ・レクィエムを。
自分はクレンペラー盤がお気に入りです。独唱はシュワルツコプとフィッシャー=ディースカウ。学生の頃に買ったCDなのでかれこれ25年になろうかという愛聴盤。この後カラヤン盤なんかも聴いたけれど、やっぱりクレンペラーなんだなあ。従兄弟のうな君は確かジュリーニ盤がイチオシだった。今はアバド/BPO盤かな?61年、キングズウェイ・ホールでの録音。さすがに合唱団の声の動きを克明に追うことはできないけれどもとても丁寧でどっしりとした安定感は抜群である。シュワルツコプの声も気品があって凛としたところが曲にマッチしている。キングズウェイ・ホールにおけるEMI録音のやや寒色系で翳りのある響きがまた良い。オルガンが入っているせいかいつもよりわずかに温かみやぬくもりを感じさせる。
クレンペラーはブラームスの交響曲を56~57年に録音しているが、CDで聴く限り、ステレオ録音最初期であるせいか、あまり録音がよろしくない。レンジが狭いのは仕方ないとしてもバランスが悪く、音がとても硬い。演奏は比較的速いテンポで進んでいく演奏だった。確か当時は同じセッションでモノラル録音も行われたはずで、そちらは聴いていないので何とも言えないが、よさそうなんではないかと踏んでいる。レコーディングスタッフやマイクセッティング、ミキシングも異なり、ステレオ録音をそのままモノラルに変換しているわけではないので音の傾向も違うはず。中古LPもステレオ盤は高額だがモノラル盤は比較的安い。今度探してみよう。
先日の長野行ではこんなCDも買った。ドイツレクイエムの四手連弾版。こちらは以前にうな君に教えてもらったもの。これも買いそびれていたもので半額ほどでした。こちらは本を読みながら聞き流すのにちょうど良い。
NFLはいよいよ後半戦に突入。各チームとも故障者続出で混戦模様。アメフトは寒くなってからが面白いスポーツ。我がシアトル・シーホークスは主力選手のトレードや対戦相手のマークが厳しく、現在は6勝3敗で地区2位とやや苦戦しているがここ3試合3連勝中で本来の調子を取り戻しつつある。レギュラーシーズンも残り7試合。がんばれシーホークス!応援してるぜ!!
こんな寒い日は人の声で温まりましょう。あまり派手派手しくなく辛気臭くもなく、ということで、ブラームスのドイツ・レクィエムを。
自分はクレンペラー盤がお気に入りです。独唱はシュワルツコプとフィッシャー=ディースカウ。学生の頃に買ったCDなのでかれこれ25年になろうかという愛聴盤。この後カラヤン盤なんかも聴いたけれど、やっぱりクレンペラーなんだなあ。従兄弟のうな君は確かジュリーニ盤がイチオシだった。今はアバド/BPO盤かな?61年、キングズウェイ・ホールでの録音。さすがに合唱団の声の動きを克明に追うことはできないけれどもとても丁寧でどっしりとした安定感は抜群である。シュワルツコプの声も気品があって凛としたところが曲にマッチしている。キングズウェイ・ホールにおけるEMI録音のやや寒色系で翳りのある響きがまた良い。オルガンが入っているせいかいつもよりわずかに温かみやぬくもりを感じさせる。
クレンペラーはブラームスの交響曲を56~57年に録音しているが、CDで聴く限り、ステレオ録音最初期であるせいか、あまり録音がよろしくない。レンジが狭いのは仕方ないとしてもバランスが悪く、音がとても硬い。演奏は比較的速いテンポで進んでいく演奏だった。確か当時は同じセッションでモノラル録音も行われたはずで、そちらは聴いていないので何とも言えないが、よさそうなんではないかと踏んでいる。レコーディングスタッフやマイクセッティング、ミキシングも異なり、ステレオ録音をそのままモノラルに変換しているわけではないので音の傾向も違うはず。中古LPもステレオ盤は高額だがモノラル盤は比較的安い。今度探してみよう。
先日の長野行ではこんなCDも買った。ドイツレクイエムの四手連弾版。こちらは以前にうな君に教えてもらったもの。これも買いそびれていたもので半額ほどでした。こちらは本を読みながら聞き流すのにちょうど良い。
NFLはいよいよ後半戦に突入。各チームとも故障者続出で混戦模様。アメフトは寒くなってからが面白いスポーツ。我がシアトル・シーホークスは主力選手のトレードや対戦相手のマークが厳しく、現在は6勝3敗で地区2位とやや苦戦しているがここ3試合3連勝中で本来の調子を取り戻しつつある。レギュラーシーズンも残り7試合。がんばれシーホークス!応援してるぜ!!
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東芝EMI CC33-3759 |
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NAXOS 8.554115 |
2014年11月9日日曜日
マーラー 落穂拾い Bernstein & Tennstedt
この前の連休は妻のお母さんを連れて、長野県の野沢温泉に一泊。硫黄泉のなかなかに良い湯でございました。お土産はもちろん野沢菜漬けで決まりでしょう。翌日は善光寺へ、といっても妻と娘、お母さんの3人が。自分は別行動で中古レコード屋アンサンブルさんへ。このお店、近々閉店してしまうとのことで、割引もあるようなので行ってきた。
これまで買いそびれていたマーラーのCDを中心に10点ほど購入。バーンスタイン/NYPの7番と3番(DG)、テンシュテット/LPOの8番(EMI)、インバルの3番(DENON)、アバド/CSOの1番(DG)、ブーレーズ/CSOの1番(DG)、シノーポリの大地の歌(DG)それにクーベリック/BRSOの3番(DG)、こちらはLPで。そのほかに数点。
これでバーンスタインのDG全集はすべて揃った。インバルは1番を、ブーレーズもあとは8、9、10番を残すのみ。そういえば最近、ACOとの9番の輸入盤LPがネットショップに売りに出ていたが50000円の値がついていた。国内盤はそれほどでもないが、それでも高い。CDに移行しつつある時期のLPは流通量も少ない、よってあまり出回らないのだろう。さすがに手が出ないのであきらめている。マーラー・ブームはちょうどCDが出始めた頃であった。インバルやシノーポリあたりは途中までLPでも出ていたと記憶しているが、現在はなかなか流通していないようだ。シノーポリは国内盤で2番と5番を見つけて持っている。マーラーのような大編成の曲でもLPの音は音楽を聴くぶんには申し分ないし、やはりCDにはない艶というか色気があるように思う。特にインバルのワンポイント録音はぜひLPで聴いてみたいと思っているが今だにお目に掛かっていない。
大量に買いこんでしまったディスク。ゆったりと聴きたいところだが、このところ天気が悪く、しかもかなり寒い。立冬も過ぎ暦のうえではもう冬。扇風機も片付けてファンヒーターの出番となった。
さて、バーンスタインの7番はさすがの一言。所要時間82分20秒の堂々たる余裕のドライブを見せる。とても落ち着いた印象だ。CBSの旧盤と基本的には同じことをやっているのだが、こちらの方が断然、呼吸が深い。特に第2楽章と第4楽章においては一段と呼吸が深く、沈み込みが大きい。その落差によって奇数楽章の躁的な感じが一層強められ、結果、表現の幅が出て懐の深い演奏となった。NYPはバーンスタインにビッタリと付いて行っているが、共感度は低めで意外と冷静。それがまた演奏にも余裕のようなものを与えていて上手くいっている。例によってライブ録音だが録音も良好だ。
3番は今のところは残念ながら惜しい、惜しいなあという印象。NYPの特質が裏目に出たか。まだ簡単に通して聴いただけだが全体に雑な印象を受けた。ただ、第6楽章の、特に終盤はとても感動的であるけれど。以前聴いた旧盤の頃は、もう本当にバーンスタインのオケ、といった感じのNYPであったがこの頃にはもうその面影はなくなってしまったようだ。バーンスタインの勢いで聴かせる演奏、と言えそうだがこちらの期待も大きすぎた?
テンシュテットの8番、これもまた見事なドライブを見せている。音楽評論家、許光俊によってテンシュテットは猟奇的な指揮者に祭り上げられ、ライブ盤ばかりが持ち上げられてしまった感がある。8番にはLPOレーベルからでているライブ盤もあるが、一度ちゃんとしたセッション録音も聴いておかないといけないと思って今回買った次第。テンシュテットの指揮もさることながら合唱の質が高い。これだけで聴いた甲斐があったというもの。隅々まで目の行き届いた演奏でテンシュテットの集中力が凄い。録音もEMIの録音にしては聴きやすい、というよりEMIのテンシュテットのマーラー録音の中では一番良いと思う。
テンシュテットのマーラーは彼の代表作ではあるけれど、正直に言うと、なぜ良いのか今一つ自分のなかでしっくりとこない。「なにが」ではなく「なぜ」良いのか、がである。都会的・現代的な病理を伴う演奏かと思う。かといってシノーポリやインバルほどには分析的ではない。このしっくりと来ないところが良いのだろうか。
このCD、初出盤(CC33-3585.86)ながら、録音データが記載されていない。ネットで調べると1986年4月20-24日、ロンドン、ウォルサムストウでの録音とのこと。この録音は85年に癌を発病、放射線治療による活動休止の後、復帰してすぐの録音。その年の11月には癌が再発、演奏活動の中断を余儀なくされた。その後小康を得て、活動再開している。ちなみにライブ盤は91年ロイヤルフェスティバルホールでのもの。その後何年まで指揮活動を続けていたのかはわからないが98年1月に没している。
Bloggerに障害があり、しばらく閲覧できなかったが、無事閲覧可能となった。ご迷惑をおかけしました。
これまで買いそびれていたマーラーのCDを中心に10点ほど購入。バーンスタイン/NYPの7番と3番(DG)、テンシュテット/LPOの8番(EMI)、インバルの3番(DENON)、アバド/CSOの1番(DG)、ブーレーズ/CSOの1番(DG)、シノーポリの大地の歌(DG)それにクーベリック/BRSOの3番(DG)、こちらはLPで。そのほかに数点。
これでバーンスタインのDG全集はすべて揃った。インバルは1番を、ブーレーズもあとは8、9、10番を残すのみ。そういえば最近、ACOとの9番の輸入盤LPがネットショップに売りに出ていたが50000円の値がついていた。国内盤はそれほどでもないが、それでも高い。CDに移行しつつある時期のLPは流通量も少ない、よってあまり出回らないのだろう。さすがに手が出ないのであきらめている。マーラー・ブームはちょうどCDが出始めた頃であった。インバルやシノーポリあたりは途中までLPでも出ていたと記憶しているが、現在はなかなか流通していないようだ。シノーポリは国内盤で2番と5番を見つけて持っている。マーラーのような大編成の曲でもLPの音は音楽を聴くぶんには申し分ないし、やはりCDにはない艶というか色気があるように思う。特にインバルのワンポイント録音はぜひLPで聴いてみたいと思っているが今だにお目に掛かっていない。
大量に買いこんでしまったディスク。ゆったりと聴きたいところだが、このところ天気が悪く、しかもかなり寒い。立冬も過ぎ暦のうえではもう冬。扇風機も片付けてファンヒーターの出番となった。
さて、バーンスタインの7番はさすがの一言。所要時間82分20秒の堂々たる余裕のドライブを見せる。とても落ち着いた印象だ。CBSの旧盤と基本的には同じことをやっているのだが、こちらの方が断然、呼吸が深い。特に第2楽章と第4楽章においては一段と呼吸が深く、沈み込みが大きい。その落差によって奇数楽章の躁的な感じが一層強められ、結果、表現の幅が出て懐の深い演奏となった。NYPはバーンスタインにビッタリと付いて行っているが、共感度は低めで意外と冷静。それがまた演奏にも余裕のようなものを与えていて上手くいっている。例によってライブ録音だが録音も良好だ。
3番は今のところは残念ながら惜しい、惜しいなあという印象。NYPの特質が裏目に出たか。まだ簡単に通して聴いただけだが全体に雑な印象を受けた。ただ、第6楽章の、特に終盤はとても感動的であるけれど。以前聴いた旧盤の頃は、もう本当にバーンスタインのオケ、といった感じのNYPであったがこの頃にはもうその面影はなくなってしまったようだ。バーンスタインの勢いで聴かせる演奏、と言えそうだがこちらの期待も大きすぎた?
テンシュテットの8番、これもまた見事なドライブを見せている。音楽評論家、許光俊によってテンシュテットは猟奇的な指揮者に祭り上げられ、ライブ盤ばかりが持ち上げられてしまった感がある。8番にはLPOレーベルからでているライブ盤もあるが、一度ちゃんとしたセッション録音も聴いておかないといけないと思って今回買った次第。テンシュテットの指揮もさることながら合唱の質が高い。これだけで聴いた甲斐があったというもの。隅々まで目の行き届いた演奏でテンシュテットの集中力が凄い。録音もEMIの録音にしては聴きやすい、というよりEMIのテンシュテットのマーラー録音の中では一番良いと思う。
テンシュテットのマーラーは彼の代表作ではあるけれど、正直に言うと、なぜ良いのか今一つ自分のなかでしっくりとこない。「なにが」ではなく「なぜ」良いのか、がである。都会的・現代的な病理を伴う演奏かと思う。かといってシノーポリやインバルほどには分析的ではない。このしっくりと来ないところが良いのだろうか。
このCD、初出盤(CC33-3585.86)ながら、録音データが記載されていない。ネットで調べると1986年4月20-24日、ロンドン、ウォルサムストウでの録音とのこと。この録音は85年に癌を発病、放射線治療による活動休止の後、復帰してすぐの録音。その年の11月には癌が再発、演奏活動の中断を余儀なくされた。その後小康を得て、活動再開している。ちなみにライブ盤は91年ロイヤルフェスティバルホールでのもの。その後何年まで指揮活動を続けていたのかはわからないが98年1月に没している。
Bloggerに障害があり、しばらく閲覧できなかったが、無事閲覧可能となった。ご迷惑をおかけしました。
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(DG 419 211-2) |
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(DG F00G 20347/8) |
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(東芝EMI CC33-3585・86) |
2014年10月28日火曜日
マーラーメダルって? kubelik と Chicago
おぉ、寒い。まるで冬の風だ。とはいえ、ストーブを出すのも癪だし、面倒だし・・・。てかまだ扇風機が出しっぱなしだし。手の指先がかじかんで、タイプしにくいよ。
さて、引き続きクーベリックのマーラーを聴いてます。クーベリックのマーラーを初めて聴いたのは8番でした。コレが良かったんだな。それで全集を買った。8番は全集録音の最後、71年の録音である。録音場所はミュンヘンのドイツ博物館大会議場(コングレスザール)。我が家のシステムで聴く限りは、録音はこの巨大な編成を余すところなく捉えてはいない。トゥッティではさすがに混濁気味のところも見受けられ、少々聴き苦しいのではあるが、折々、美しいオケ・合唱の響きが聴ける、CD1枚に収まってしまう快速系。第1部が21m53s、第2部が52m03sの計74m56s。しかし最近は1枚で収まってしまう演奏も多くなった。高速ながらも前のめりではないが、推進力に溢れた演奏で、やはり「熱」を持っている。
さて、渡辺護はこの全集のライナーノートに、
マーラーのディスクのライナーを読むとよく出てくるこのマーラーメダル。どういうものかと思い、国際マーラー協会のHPをみてみた。
このマーラーメダル、マーラーの作品の紹介や理解、協会の活動に貢献した人、団体に贈られるもので58年に設立されたものらしい。これまでの受賞者は以下の通り。
一覧をみると、クーベリックは指揮者としてはシューリヒト、べイヌム、フリプセについで4人目。バーンスタインより7年も早いことに驚かされる。意外なところでは74年のクリップス!現在の認識では全くマーラーを振りそうもないように思われるが、いったいどんな功績があったのだろうか。謎であるが、70年~73年の間、ウィーンSO.の芸術顧問を務めていたようなので、そこで何かあったのではないかと思う。クリップスのマーラー、聴いてみたいものである。そのウィーン響も69年にメダルを授与されている。67年のウィーン芸術週間のマーラー特集でウィーン響とオーストリア放響が中心(分担した割合は不明だが放響よりも多かったのではないか?)となったことがメダル授与の理由ではないかと思う。また逆に、いわゆるマーラー指揮者であるショルティやクレンペラーには授与されていない。団体ではオランダのオケが多く、メンゲルベルク以来のマーラー演奏の伝統を感じる。
渡辺はライナーのなかで「多くのマーラー作品をこの都会(シカゴ)では初めて・・・」と書いており、クーベリックがマーラー作品のシカゴ初演を多く手掛けたことを示唆している。興味が沸いたので、ネットで探してみたらありましたよ。演奏会記録。結論からいうと、渡辺の記事は誤り。確認できたところでは50年12月に5番、51年4月に大地の歌、52年1月に1番を指揮したのみであった。渡辺がいうように数多く演奏しているという印象は持てなかった。この他には69年1月に客演して9番を振っている。
クーベリック退任後、ライナー、マルティノンの時代を経てショルティが音楽監督となったことはご存じのとおり。
その後のシカゴ響のマーラー演奏はクーベリックによるオーケストラの地ならしができていたからこそだった?なんて想像をしてみたが残念ながらハズレだったようだ。
そうすると、60年のクーベリックのメダル授与の理由とは何なのだろう。謎である。
さて、引き続きクーベリックのマーラーを聴いてます。クーベリックのマーラーを初めて聴いたのは8番でした。コレが良かったんだな。それで全集を買った。8番は全集録音の最後、71年の録音である。録音場所はミュンヘンのドイツ博物館大会議場(コングレスザール)。我が家のシステムで聴く限りは、録音はこの巨大な編成を余すところなく捉えてはいない。トゥッティではさすがに混濁気味のところも見受けられ、少々聴き苦しいのではあるが、折々、美しいオケ・合唱の響きが聴ける、CD1枚に収まってしまう快速系。第1部が21m53s、第2部が52m03sの計74m56s。しかし最近は1枚で収まってしまう演奏も多くなった。高速ながらも前のめりではないが、推進力に溢れた演奏で、やはり「熱」を持っている。
さて、渡辺護はこの全集のライナーノートに、
クーベリックは1950年から1954年まで、アメリカのシカゴ交響楽団の指揮者をつとめたが、多くのマーラー作品をこの都会では初めて演奏し、彼はマーラーメダルをさずけられたのである。と書いている。
マーラーのディスクのライナーを読むとよく出てくるこのマーラーメダル。どういうものかと思い、国際マーラー協会のHPをみてみた。
このマーラーメダル、マーラーの作品の紹介や理解、協会の活動に貢献した人、団体に贈られるもので58年に設立されたものらしい。これまでの受賞者は以下の通り。
引用: 国際マーラー協会HPより http://www.gustav-mahler.org/Previous recipients of the Mahler-Medal:
- 1958 Carl Schuricht
- 1958 Eduard van Beinum
- 1958 Concertgebouworkest Amsterdam
- 1958 Rotterdam Philharmonisch Orkest
- 1958 Eduard Flipse
- 1958 Herm. J. Nieman
- 1960 Rafael Kubelik
- 1960 Dimitri Mitropoulos
- 1966 Utrecht Orkest
- 1966 Dresdner Philharmonie
- 1967 Leonard Bernstein
- 1969 Wiener Symphoniker
- 1971 Bernard Haitink
- 1974 Kyrill Kondraschin
- 1974 Joseph Krips
- 1974 Hans Swarowsky
- 1979 Residentie-Orkest Den Haag
- 1980 Wiener Philharmoniker
- 1980 Alice Strauss - posthum Franz Strauss
- 1980 Christa Ludwig
- 1980 Dietrich Fischer-Dieskau
- 1980 Carlo Maria Giulini
- 1981 Städtisches Symphonieorchester der Stadt Münster
- 1981 Alfred Walter
- 1982 Vaclav Neumann
- 1982 Eleonore and Bruno Vondenhoff
- 1984 Federico Sopeña Ibáñez
- 1985 Claudio Abbado
- 1985 George Alexander Albrecht
- 1985 Niedersächsisches Staatsorchester Hannover
- 1987 Donald Mitchell
- 1996 Marjana Lipovšek
- 1996 Rafael Frühbeck de Burgos
- 1997 Edward R. Reilly
- 1999 Thomas Hampson
- 2005 Henry-Louis de La Grange
- 2005 New York Philharmonic Orchestra
- 2005 MahlerFest Colorado
- 2005 Gustav Mahler Committee Toblach
- 2007 Vladimir Fedoseyev
- 2007 Knud Martner
- 2007 Peter Weiser
- 2012 Jiří Rychetský
一覧をみると、クーベリックは指揮者としてはシューリヒト、べイヌム、フリプセについで4人目。バーンスタインより7年も早いことに驚かされる。意外なところでは74年のクリップス!現在の認識では全くマーラーを振りそうもないように思われるが、いったいどんな功績があったのだろうか。謎であるが、70年~73年の間、ウィーンSO.の芸術顧問を務めていたようなので、そこで何かあったのではないかと思う。クリップスのマーラー、聴いてみたいものである。そのウィーン響も69年にメダルを授与されている。67年のウィーン芸術週間のマーラー特集でウィーン響とオーストリア放響が中心(分担した割合は不明だが放響よりも多かったのではないか?)となったことがメダル授与の理由ではないかと思う。また逆に、いわゆるマーラー指揮者であるショルティやクレンペラーには授与されていない。団体ではオランダのオケが多く、メンゲルベルク以来のマーラー演奏の伝統を感じる。
渡辺はライナーのなかで「多くのマーラー作品をこの都会(シカゴ)では初めて・・・」と書いており、クーベリックがマーラー作品のシカゴ初演を多く手掛けたことを示唆している。興味が沸いたので、ネットで探してみたらありましたよ。演奏会記録。結論からいうと、渡辺の記事は誤り。確認できたところでは50年12月に5番、51年4月に大地の歌、52年1月に1番を指揮したのみであった。渡辺がいうように数多く演奏しているという印象は持てなかった。この他には69年1月に客演して9番を振っている。
クーベリック退任後、ライナー、マルティノンの時代を経てショルティが音楽監督となったことはご存じのとおり。
その後のシカゴ響のマーラー演奏はクーベリックによるオーケストラの地ならしができていたからこそだった?なんて想像をしてみたが残念ながらハズレだったようだ。
そうすると、60年のクーベリックのメダル授与の理由とは何なのだろう。謎である。
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