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2014年1月11日土曜日

Maazel/VPO GM Sym.2

先日、当地は朝、氷点下となった。凍った路面で転倒、骨折は免れたものの肘を曲げるとかなり痛い。大人になると転ぶということがあまりない。まあ新鮮な経験と言ったところ。
WFBだが、だいぶ落ち着いた音調に変化してきたように思う。良い意味で角が丸くなった印象。刺激的な音がしなくなった。エージングはまだまだかかると思うがここまでのところは大満足である。

最近、フィルハーモニアO.と再録音を果たしたマゼール。フィルハーモニアO.といえば古くはクレンペラー、最近のものではシノーポリ盤との比較も面白いかもしれない。
自分は旧盤のウィーンフィルとの全集を長らく聴いている。80年代のマゼールは今振り返ると停滞期、よく言えばスタイルの変化の狭間にあったと言われている。巨匠へのステップを登る途上にあった。そのせいではないだろうがこの全集は比較的ゆったりとしたテンポでじっくりと音楽を進め、ためるところでは歌舞伎の見得を思わせるケレン味溢れる演奏を展開している。しかし相手はVPO。VPOのスタイルとマゼールの個性のぶつかり合いがまた面白い。とくに録音(ちなみに録音順は5,6→2→4→9→7,10→3→1→8)を重ねるごとにその傾向は強いように思う。流れるように演奏しようとするVPOと音楽の流れよりは音楽の構築性とその肥大性に重きを置いたマゼール。
60年代のチャイコフスキー、シベリウスの全集録音を彷彿とさせるが80年代のマゼールは一段とオーケストラとのコミュニケーションがよくなっている。マゼールの意図がオケにしっかり浸透しており、演奏のスリルという点ではやや後退している印象。60年代、80年代、90年代のVPOとの録音は徐々に巨匠として駆け上がっていくマゼールのブレイクスルーだったのではないだろうか。

さて、2番「復活」だが全集中でも初期の録音にあたる。ここでもテンポは遅い。録音のせいだろうか音が硬く、音色も重い。幅、奥行ともに今ひとつ足りないが重心は低い印象を受ける。しかし音楽に没入していくとあまり気にならなくなるから不思議。このあたり好悪の分かれるところか。この音楽の持つ厳しさや宗教性といったものがよく出ているように思う。独唱者の一人、ジェシー・ノーマン(懐かしい!)も余裕の歌唱を聴かせてくれる。だがやっぱりVPOに助けられているな。
この記事を書くにあたり3回ほど通して聴いたが奥の深さに驚いている。やっぱり一筋縄ではいかないマゼールである。

昨日、ダイハード4.0をテレビでやっていた。主演のB.ウィリスが井上道義に見えて仕方が無かった。ただ禿げているだけだけれど。

                                        Comp.symphonies: Maazel / Vpo

8 件のコメント:

  1. ごめんください。
    寒い日が続いています。昨日は上越のJUSCOのあたりへ行ってきましたが、雪の多さにびっくりしました。運転よ歩行中の転倒に注意が必要だと思いました。
    昔、コンサートでマゼールとウィーンフィルでマーラー5番をききました。当時はすごいと思ったものでした。小細工のない正統的な演奏だったと思います。マゼールは録音となると、個性的な自己主張がみられます。録音という行為に対して、独自の価値を持っているように思います。

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  2. kazuさん いつもありがとうございます。
    ホント寒いですね。マゼールをナマで聴けたというのは羨ましい限りです。実演と録音では異なるというのはよく言われていますね。確かに実験的な感じは受けます。3連休も今日で終わり、そろそろLPを聴こうかと思っています。

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  3. おはようございます。雪道、お互い気を付けましょうね。VPOとのマゼールのマーラーは聴いたことがないのですが、録音が良くないという評判は目にしたことがあります。記事で触れられている、チャイコフスキーは良いですね。シベリウスも。マゼールってなぜ日本での人気はいま一つなのでしょう。顔?

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  4. MUUSAN こんばんわ。
    こちらも寒いです。そちらほどではないと思いますけど…。
    きっと顔でしょう。顔です。爬虫類顔。80年代初期?、CBSのクリーヴランドo.とのチャイ5はどうしたらこんなにつまらなく、盛り上がらせずに演奏できるんだ?と不思議に思います。録音の問題?この違いはどこから来るのでしょうか?何かあったのかと気になります。伝記・自伝でないかな~。

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  5. 七味とうがらしさん こんばんは。
    御言葉に甘えて、Blog拝見いたしました。マゼール/VPOの「復活」ですか。初めて聴いたマーラーなので、思い入れはたっぷりですが、そういえば久しく聴いていないな・・・と。何年かぶりに、レコードに針を通しました。(同じコンビのマーラー9、10番は頻繁に聴くのですが)
    マゼールのレコードは、好みに合うものとその正反対のものがあって、なおかつその差が激しいです。この復活は、どちらかというとあまり好きではなかったのですが、久しぶりに聴くと、意外に楽しく聴けるなぁ・・・と。もう少しじっくりマゼールのマーラーを聴きこんでみようと思っています。

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  6. ALBLEVISTさん
    こんばんわ。マゼールのマーラー、もうちょっと評価されてもいいのではないかと思います。まさにマゼールを聴くためにあると思います。録音も最初は聴きづらい感じですが聴き進むうちにホールの空気感がでてくるように思いますがいかがでしょう。

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  7. こんばんは。
    その昔、初めて聴いたマーラーの曲が、マゼールの「復活」でした。残念ながらまだマーラーをーの曲を聴きとおすことができなかったのですが。その時のネガティブなイメージが頭の中に残っているのかも知れません。
    その時、誰の演奏であっても、最後まで聴きとおしていたかどうか分かりません。そういう意味では、この盤と私は不運な出会いだったのだと思います。
    で、このレコードの音なんですが、何度か繰り返し聴いているうちに、違和感がなくなりました。他の演奏と聴き比べをすると、いろいろ気になるのかも知れませんが、そうおかしな録音でもないな、と思えるようになりました。

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  8. ALBLEVISTさん
    自分はショルティ/CSOのLPが初復活体験でした。
    マゼールの全集はCDですがLPの音も気になっているところです。
    しかし、以前に聴いたディスクの印象や思い出というのは変わるものですね。ブログを書くにあたり一応、聴き直しをするのですがずいぶんと印象が変わってしまい趣旨が変わってしまったりすることもしばしばです。

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