さっきまでブラームスの4番を聴いていた。好きな指揮者、ではなかったけれど残念に思う。
自分が音楽を聴き始めたころカラヤン、バーンスタインに続く中堅指揮者のなかでも一頭地を抜いていたのがアバドだった。好きな指揮者ではないと書いたが、聴かず嫌いのところももあったかもしれない。ベルリン、ウィーン、シカゴ、ミラノ、ロンドンなど主要なポストを歴任したのはやはり音楽的な実力もさることながら政治的にも力があったことの証左だろう。持っている枚数は多くないもののアバドの演奏を聴くとどれも音のパレットの豊富さに感心する。
かつての中堅たちも巨匠となったが、レコード産業の衰退もありその音楽を耳にする機会は減ってしまった。そんな中アバドは胃がんを患ったが克服、その後も精力的に演奏活動を続け、録音を残した。これら残された録音は今後も聴かれていくのだろうと思う。
ご冥福を祈ります。
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