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2014年7月13日日曜日

B.Walter/Columbia SO. LvB 6 &GM 1 ~大事にしているレコード 2

今日はお中元くばりのあと撮り溜めてあったドラマを観て過ごした。

オーディオの方は何とか形になってきたのでアナログを再開している。
本日はブルーノ・ワルターの2枚。ベートーヴェンの6番「田園」とマーラーの1番「巨人」。
田園は父が持っていたもので自分が買ったわけではない。子供のころ、今のリスニングルームは応接間となっていて、そこにはモジュラータイプの4chステレオのセットがあった。菅原洋一などと一緒にステレオセットのレコード棚(前面の蓋を開けるとレコード棚になっていた)にあったものだ。たぶん、それの付録だったのだろう、ワルターの厳めしい顔で指揮しているポスターもあった。子供の頃、仕事をしている父親の傍で聴いた記憶がある。聴いたというのは正確ではないな。遊んでいるところに流れていたというのが正直なところ。その頃はワルター何ぞは全く知らなかったし田園という曲の良しあしも分かるわけもなく・・・。田園よりはアグネス・チャンや山口さんちのツトム君をせがんでいたと記憶する。しかし刷り込みとは恐ろしいもの。様々な田園を聴いてきたが、自分の中でこれを超える演奏に未だ巡りあっていない。巡りあうこともないだろう、そんな演奏だ。
さすがに録音は古くなった。リタイアして第一線を退きビバリー老年白書を満喫していたワルター。余生の余技とも思える余裕の指揮ぶりがこの曲にまた、マッチしている。オケも技量については様々言われることが多いが、水準を行っていると思う。

もう一枚。マーラーの方は自分のコレクション。もらったお年玉で買ったと記憶している。
CDが出始めた頃の廉価盤でジャケットにNew Remixed Masterとある。どのようなものか不明ながら、ジャケットには要約すると以下のように書いてある。録音当時のプロデューサーであるジョン・マックルーアがオリジナル4chマスターテープより新たにトラック・ダウンしデジタルマスターを作り直したものを使用しているとある。嶋護によれば、これも要約するが、これまで発売されたLPは低域をバッサリとカットしトラックダウンされたものをマスターとしていた。国内盤CD(世界初CD化)の発売の際、マックルーアはオリジナルテープからCD用のマスターを作った。これはワルターがプレイバックの時に聴いていた音と同じものなのだそうだ。はっきりしたことは分からないけれども、この「巨人」のNew Remixed MasterとはCD用のリマスター、もしくはそのマスターからの派生物ではないかと踏んでいる。嶋によればオリジナルマスターの音はCDの国内初発盤とその後の再発盤(ソニークラシカル:SCとなる前までのもの)に限られるようである。但し、それが音が良いのかと言われると難しい。素材そのものなのですね。まあ聴きやすいのは別です。SC盤は聴きやすく上手くまとめられていると思う。パッケージメディアとして、十分にいい音がします。
このマーラーも今聴くとなんだかゆったりとして、細部には拘らず第1楽章から終楽章まで大きく弧を描くように描かれる。一面、厳しさに欠けるような抉りの浅いように聴こえてしまうが、やはりマーラーの直弟子だっただけあって説得力がある。そこに脱帽しひれ伏してしまう演奏だと思う。
この巨人について、指揮者の岩城宏之は新潮文庫「カラー版作曲家の生涯 マーラー」に寄せた一文で、ワルターと演奏したことのあるウィーンフィルの古参団員から聞いた話として次のように書いている。
「第一楽章は大地がただただ寒いのだ。春には遠い。最初のオーボエ二本の上行音は、まだ雪におおわれて土の中に眠っている種が目を覚まし、(中略)二楽章も春たけなわであるけれど、どこか悲惨な空気がある。すべてが圧迫されたユダヤ民族にたいする世界を表している。三楽章はチェコのどこかの田舎のユダヤゲットーでの物語である。コントラバスのソロで始まるが、死んだ仲間をみんなでかついで墓地に埋めるために、ゆっくりと行進する。(中略)第四楽章の冒頭のシンバルのフォルティシモは、あらゆる圧迫から立ちあがって、ユダヤ人の国をつくるための戦いの始まりなのだ・・・。」
pp196より引用

ワルターから、マーラーが練習でどのような注文を出したのかという話を聞いた楽団員が、それをイワキに話したようだ。なんだかとっても魅力的な話だが、出来過ぎ君のようにも思える。又聞きの又聞きの伝聞情報である上に、このような話はこれ以外に見聞きしたこともなく、自分は少々アヤシイ話として捉えている。

このLPのジャケットのトルソ、なんのトルソだろう?ギリシャ彫刻かとは思うのだが良く判らない。知っている方がいたら教えて下さい。



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