さて、こう暑いとお酒が美味しい。最近はビールではなくハイボールであることが多い。つまみはらっきょの甘酢漬けとキュウリの辛子漬け。酸味と甘み、らっきょの苦さがハイボールのピリッとした炭酸の舌触りにとてもあう、と思っている。しかしこのらっきょ、嫌いな人も多い。妻と娘も一切口にしない。美味しいけどなあ・・・。
ということで、お酒を飲んで音楽を聴くことが多い、というか常習化。そんな時は不思議と音も良く感じる。ややハイ上がり?判断力の低下か。いや、お酒を飲むと聴覚が鋭敏になるのか。そこのところは謎。皆さんはいかが?
と音がよくなった(と感じた)状態でマゼールのマーラー5番です。全くのカタルシスとか熱狂やエクスタシーとは縁のない演奏に仕上がってる。旧盤と同じ傾向だが、新盤はさらに拍車がかかっている。決して淡泊な演奏ではない。これまで同様、ゆっくりとした音楽の運びの中に更にテンポを落とすデフォルメがさく裂する。加えてポルタメントが強調されるので一層退廃的で耽美的で官能的だ。しかし、それがカタルシスや熱狂、エクスタシーといった感情や心の動きには結びつかないところが凄ある。退廃、耽美、官能が感情にすんなりとは結びつかないところは気持ち悪いというか、納まりがつかない感じだ。自分の持っていきどころがない、座りの悪さというか落ち着かなさがマゼールのマーラーにはあると思う。
でもそんな演奏ができるマゼールって凄いんじゃないかと実感した次第。やっぱり伊達に爬虫類顔していたわけではなかったのだ。
でも、これって深読みしすぎ??
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