2014年8月9日土曜日

Issac Stern / Life in Music 2 ~大事にしているレコード3

大事にしているレコードと言いつつ、CDの話。
最近、HMVのサイトにスターンのブラームス集の広告が載った。う~ん、欲しい! 欲しいがかなりの曲が所有ディスクと被ってしまうなあ。
ブラームスの協奏曲をスターンは2種、オーマンディとメータ指揮で残している。録音は古いけれども60年代、オーマンディ盤のほうがよい。今回のBOXはメータ盤。ちょっとがっかり。
スターンは好きなバイオリニスト。亡くなってそろそろ13年になる。スターンの亡くなった2001年9月22日は9.11の直後でもあり、それほど大きく報道されることもなかったが後で知ったときは結構落ち込んだ。
残念なことに、これまでスターンの録音がまとまって出たことはない。人気がないのだろう。決して華のある演奏家ではないけれど、あのハイフェッツも嫉妬したという卓越したテクニックと美音の持ち主。ユダヤ系故、いろいろと揶揄する向きも一部にはある。スターン最大の功績は何といってもパールマン、ズーカーマン、マ、ミンツ、そしてMIDORIといった現在一線で活躍する多くの弦楽器奏者を見出し、育てたことだろう。

タイトルのCDは確か、存命中に発売されたのではなかったか。4つのBOXに分かれており、分売もされていたと記憶している。バッハからバーンスタインまでの協奏曲、室内楽、ソロが網羅されている。ジャケットのデザインも当時の写真とバイオリンの組み合わせられ雰囲気がいい。自分が持っているのは2つ目のBOXで、近現代の協奏曲を集めたもの。ペンデレツキやデュティユーなどは確かスターンの委嘱作品だったと思う。円熟期を迎えた80年代の演奏も良いが、60年台の 壮年期、40歳ころの演奏が勢いがあり、絶頂期のスターンが聴ける。スターンのテクニックは60歳を迎えた80年代もあまり衰えなかったが、壮年期のスターンはもっと凄みのある演奏を聴かせていたように思う。ビシッと張った美音は決してヨレず、小細工なしにバリバリと弾きこなしていても気品を失わない演奏は聴いていて爽快ですらある。
今なら、もっと安くなりそうなんだけどなあ。SACDとは言わないので良質なリマスタリングでまとめてだしてくれないかなあ。


                                   Stern;Life in Music 2

2 件のコメント:

  1. 七味さん ごぶさたしています。
    ほんとうにいろいろと聴いてこられたのですね。感心してしまいます。
    話しはズレますが、ジャケットの人物写真は多分実写でしょうか。近年はコスト削減のために合成が多いように思います。両者の視線がズレているのがわかるものが多いです。録音とは関係ないですが、安易なものが多いですね。

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  2. kazuさんおはようございます。
    昨日は雨の中、子供会のBBQでした。ついつい飲みすぎてしまい、二日酔いで頭が割れるように痛いです。
    ストラヴィンスキーとスターン。セッション時のものでしょう。カメラマンにポーズを求められてのことと思います。このシリーズはこうした写真がジャケットに使われているのも魅力で気に入っています。

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