その代わり、母の日のプレゼントを求めて買い物に行き、ついでに妻の誕生日を祝ってランチしてきた。
ショスタコ―ヴィチのCDでぜひとも聴いてみたかったものを3枚買ってみた。
1枚目。リンツラー独唱、ハイティンクとコンセルトへボウO.のBabi Yar。
84年、コンセルトへボウでの録音。ジャケットが印象的。へボウのたっぷりとした響きが堪能できる1枚。演奏は、これはもうすっかり手の内に入っている感じの余裕の演奏。その分、この曲の持つ底なしの怖さや追い詰められ感は薄いかな。それでも立派な演奏であることには違いない。
最近、へボウの演奏を聴きながらへボウの魅力について考えている自分に気が付くことが多い。人気オーケストラランキングでもWPh.やBPh.と並んで常に人気の高いへボウ。コンサート・オーケストラとしての実力は言うまでもないが、ウィーンやベルリンにはない魅力がこのオケにはある。ただ、それが上手く言葉にできずに悶々としてしまう。
2枚目。カレル・アンチェルとチェコPO.の交響曲第1番。
詳しい録音データの記載がないが、64年、ルドルフィヌムのドヴォルザーク・ホールだろうと思われる。まず目を見張るのは録音の良さ。リマスタリングが丁寧、というのもあるのだろうが元の録音が良くなければなるまい。ルドルフィヌムに響き渡るチェコPO.の美音を見事に収めている。演奏がまた素晴らしい。目の覚めるような清冽な演奏。チェコPO.というと弦の響きの美しさがよく言われるが、弦ばかりでなく管楽器も素晴らしい。フットワーク・パンチワークともに良いボクサーのよう。パンチ当てられっぱなしで、すっかりノックダウンされてしまった。
1番の演奏としてはかなりレベル高い演奏。
3枚目。K.ザンデルリンクとベルリン交響楽団の15番。
コレ、前に買って持っていたような気がするんだけど、見つからず。多分買い直し。もしかしたらうな君のトコか?まあ、良し。
ザンデルリンクの15番はCLEとのエラート盤もあるし、こちらも凄い演奏なんだけれど、やっぱりベルリン響盤も持っていたい。
78年、ベルリンのキリスト教会での録音。
こちら旧盤もCLEとの新盤と解釈はさほど変わらないように思うが、オケの違いが音楽の表情を大きく違ったものにしていて興味深い。ザンデルリンクの「圧」も変わらない。
ベルリン響の反応の遅さが、より一層音楽に重さを与えていて圧迫感というか圧し掛かられている感が大きい。聴いていて、とっても重い綿布団で身動きが取れず、呼吸できない感じ。そして背筋が寒い(笑)。終楽章はまるで野辺送りの葬列のようだ。ただCLE盤で葬列に参加しているのはちゃんと人間だが、ベルリン響盤は何が歩いているのか。この世のものではない何かが列をなして歩いているように思えて仕方ない。怖さはこちらの方が上かも。ちょっとおいそれとは聴けない演奏。
kazuさんのブログにCDを片付けたいとあった。確かにCDの置き場は困ることが多い。
今回ついつい20タイトル近く買い込んでしまったが、冷静に考えると置き場がない。失敗した。
London F35L-50335 |
Denon COCO-75321 |
BERLIN Classics 00904328C |
七味とうがらしさん、こんばんは。
返信削除レコードほどではないですが、CDも大量に買うと置き場所に困るんですよねえ。今の状況ではレコードラックの増設が先なんですが、CDラックももう一つ導入するか悩みます。といって、これ以上、部屋のエアボリュームを減らしたくないしなぁ。
アンチェルのショスタコーヴィチはまだ聴いたことがないので、今度、一度聴いてみようと思います。
出来る事なら処分は避けたい。ということで、塩ビのケースに入れてます。1/3くらいにはなりますが、これもちょっと高い。
返信削除余ったケースもどうするか?
見た目はアナログライクで気に入っていますが。
PCオーディオにしたからといってCDは減りませんし。
音楽は聴くのはもちろんですが、所有欲を満たす部分も大きいですよね。難しいですね。
アンチェルは1&5,7(Sup)と10(DG)くらいしかないのですが、どれも良いと感じています。
コンセルトヘボウは、昔、一度だけ聴いたことがあります。長岡でアシュケナージが指揮者でした。力を抑え気味にし、ふわっとしたアンサンブルが魅力のオーケストラだと思います。
返信削除好きなCDはウィーン・フィル、コンセルトヘボウ、ドレスデンのが多いです。それぞれ独特の深みがありますね。
Kazuさん おはようございます。
返信削除アレ? ソレ私たち(七味&うな君)も観てますヨ。じゃあ、あの時会っていたかも―?
七味はアシュケナージの弾き振りでモーツァルトの9番だったかの時に寝てしまったデス。
この話、したことなかったですかね?
昔のことは覚えていて最近のことは思い出せないという…。