2017年5月8日月曜日

Pierre Monteux / BSO. PIT Pathétique

長かったGWも終わって今日から通常業務。昨日の網戸張り替え作業が終始中腰だったせいで、腿の筋肉痛がヒドイ。ま、頑張って行きましょう。

さて、GW中に入手したCDを片っ端から聴く態となっている七味。今日はモントゥーとボストン響の悲愴。今回の東京行ではチャイコフスキーを、このモントゥーの悲愴のほかにフェドセーエフの3番ポーランド、それにメータの全集で買ってきた。メータの全集は以前持っていたのだが、気の迷いで処分してしまった経緯がある。一度処分したディスクをもう一度手にしようと思うと結構な労力が必要で、メータの全集もここ1年くらい探してみたものの、良い出物には巡り合えなかった。うな君にもお願いしたりもしたが、やっぱり不発。ようやく見つけることができた。

さて、モントゥーの悲愴。こちらはすでに2in1シリーズの後期3大交響曲を国内盤CDで持っているがどうにも音が良くなくてSACDを求めてみた次第。
モントゥーとボストン響のチャイコフスキーは速めのテンポで大きなタメも作らずキビキビと音楽が進んでいく。少々素っ気ないくらいだが、ほのかに立ち昇るロマンティシズム、そしてダンディズムが魅力のハードボイルド系悲愴。ただムラ様ほどにはドライではない。そのあたり中庸で自然体のパパ・モントゥーは流石。
録音は55年、ボストン RCAの録音。ヒスノイズは目立つものの、当時の水準のはるか上をいく録音。
RCA Living StereoのSACDは結構まとまった数のタイトルが出たものの、たぶん途中で打ち切りとなったのではないか。モントゥーのチャイコもこの6番だけがSACD化されただけだった。各社旧譜をSACD化したシリーズはどれも売れ行きが不振で、打ち切りとなった。SACDを主導したSONYでさえ、SACD発売当初のシングルレイヤーのみ、強気の価格設定が裏目にでてコケた格好。ワルターやセルの名盤をわずかにリリースしたのみ。その後バーンスタインのマーラー全集を分売で出したがユーザーからは完全にそっぽを向かれた感じ。それでもまだ、現在の中古市場ではプレミアがついているようである。
RCAのLiving Stereoは音質はマーキュリーやSONYにはおよばないものの、それなりに音はよい。現在、中古はかなり安く入手でき、まずプレミアがつくことはない。買い易いといえば買い易いのだが何だか複雑。同情を禁じ得ない。

BMG 82876-61397-2

2 件のコメント:

  1. 七味とうがらしさん、こんばんは。
    七味さんに感化されて久しぶりに神保町のユニオン行きました。レコード社に比べるとすごい熱気でしたよ。
    記事を拝見する限りSACDの方が音は良さそうですね。SACDとCDの器の差もあると思いますが、その過程でリマスタリングされているのが大きいかなと思います。個人的にはSACD化する時はなんとなく自然なマスタリングを心がけるのかなあという印象です。と言っても、今うちにはSACD聴けるプレーヤーがないのですが。。

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  2. こんばんは。
    神保町ユニオン、メロンパンだか何かの甘い匂いがすごかったです。
    Living StereoのSACDとその後のBOXシリーズは多分、オリジナル・マスターからのミックスダウンなのだろうと思います。

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