2019年3月21日木曜日

L.v. Matačić / NHKSO. AB 8

今日は祝日、春分の日。先々週来、腰の痛い七味にはまさにギフト。休めるのは有り難い。昨日から妻はさいたまスーパーアリーナで開催中のアレを観戦に出掛けて土曜日まで帰ってこない。妻の趣味には基本、口を挟まない。そのおかげか、七味の趣味についても(特に出費の方面)妻は寛容な気がする。ま、お互いさまですね。

先日日曜日のEテレ、クラシック音楽館でマタチッチとN響によるブルックナーの8番を放映。懐かしい思いで観た。
マタチッチを知ったのはこの演奏だと記憶している。ブルックナーの8番を初めて聴いた(観た)のもこの演奏だったと思う。もちろんテレビで、ですよ。
その頃はまだまだクラシック音楽を齧り始めたばかりの中学生。生意気にもヘタクソなオケだと思っていた。マタチッチは指揮棒を持たず指揮するスタイル。かといってしなやかに、細やかに指を動かす訳ではなくて、手刀よろしく、鉈のように手を振り下ろす。しかも震えているし。しかもしかも口は半開き状態で。
ただ、当時のテューバを吹いていた七味には、ブルックナーの8番は、なんて”かっちょいい”曲(特に終楽章)と思ったものだ。N響テューバ奏者の多戸幾三氏は憧れの存在だった。

その後、デンオンからマタチッチの遺産シリーズとしてリリースされたCDを聴いて以来、8番のベスト盤はマタチッチ/N響である。
音源がNHKの放送用録音ゆえ、あまり良いとは言えない。あの頃のFM放送の演奏会中継そのままの音。懐かしい気もする。これを何とかベストの状態で再生したい、というのが七味のオーディオの一つの目標である。以前、JCVビクターからXRCDで新たなリマスタリングで発売もされた(この盤も所有している)が、かなりバランスをいじっているようで、今一つ馴染めない。第3楽章の電気的ノイズも気になる。
やはり、デンオン盤で十分と思い、今でもそちらを聴いている。

久しぶりに聴いたマタチッチ/N響の8番(もちろんデンオン盤)。このところのオーディオの調整の甲斐あってか、かなり良い感じで聴けた。
第2楽章のスケルツォあたりから段々と熱を帯びてくるオケ。ゴツゴツとした緩急をつけたマタチッチの指揮についていくのがやっとといった感じもあるが、強烈な眼力でオケを奮い立たせるマタチッチとそれに応えようと必死のオケから凄まじいエネルギーが放射されているこの演奏を聴くとどうしてもグっと来てしまう七味である。

DENON COCO-7376



2 件のコメント:

  1. こんにちは。寒の戻りです。
    マタチッチの放送見ました。次の日が勤めなので途中で就寝しましたが。指揮のスタイルは七味さんのおっしゃる通り独特でしたね。口を開けて何かをつぶやいていたようにも見えたのですが。あまり動かない姿に見入ってしまいました。こちらのCDの録音の状態はどんな印象ですか。

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  2. Kazuさん こんばんは。
    寒いです。寒さは腰に堪えます。腰の塩梅は低め安定で、テニスボールやらヨガマットなどを購入し、ストレッチに励んでいます。
    来月、所管官庁の監査が入ることになり、大慌てで帳票類の不備の有無を確認のため休日出勤しました。
    CDの音質はまんまFM放送の音質です。それでも最近は幾分聴けるようになりました。XRCDの方が良い気もしますがDenon盤の方が耳馴染みが良いように思います。
    今度いらした時に是非。

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