2019年11月10日日曜日

チェコ人は淡泊か? 大発表~!

先のブログで”新世界より”の演奏時間を測定、掲載した。その際、皆様が所有しているディスクの演奏時間を教えてください、とお知らせしたところ何人かの読者の皆様からデータが送られてきた。
今回、それらと合わせ、前回掲載しなかったディスクも合わせ集計してみた。計37種。
表は総演奏時間の短いものから順に掲載している。

総演奏時間の最速演奏はメータでした。最も遅いのはバーンスタインの86年盤という結果に。
第2楽章の最速はアンチェル58年盤の9分40秒、総演奏時間に占める第2楽章の演奏時間の割合は26.1%。この上を行くのがコンドラシン。総演奏時間に占める第2楽章の演奏時間の割合は25.9%となった。
第2楽章最遅演奏はバーンスタインの86年盤で総演奏時間に占める第2楽章の演奏時間の割合は36.7%。しかし、同等か、その上を行くのがカルロス・パイタの36.8%。この二人の総演奏時間の差は約6分。第2楽章の演奏時間の差は2分35秒ほど。割とドライな演奏と思っていたパイタだが。また聴き直してみたい。
第2楽章と終楽章の演奏時間が逆転しているのはアンチェル58年盤とコンドラシン盤、それにクレンペラー盤の3種であった。クレンペラーとスイトナーの2盤は第1楽章の方が第2楽章より演奏時間が長い。

データを提供くださった皆様には感謝申し上げる。

今朝、娘はアメリカへ旅立っていった。バスで成田へ。見送りに学校まで行ったが、雨まじりの中ずっといたのがいけなかったか、ちょっと寒気がする。風邪は勘弁して欲しい。



1楽章
2楽章
3楽章
4楽章
総演奏時間
メータ(75
933
27.1
1012
28.9
539
16.0
950
27.9
3514

アンチェル(58
900
24.3
940
26.1
725
20.0
1058
29.6
3703
ライナー
847
22.4
1227
31.7
733
19.2
1028
26.7
3919
セル(59
839
21.9
1208
30.7
751
19.8
1055
27.6
3933
アンチェル(61
905
22.9
1135
29.2
745
19.6
1113
28.3
3938
広上
940
24.3
1144
29.4
622
16.0
1205
30.3
3951
ケルテス
940
24.1
1145
29.3
735
18.9
1105
27.7
4005
ヤンソンス
913
22.9
1156
29.6
738
18.9
1131
28.6
4018
ドホナーニ
915
22.8
1148
29.1
750
19.3
1141
28.8
4034
シルヴェストリ
848
21.5
1326
32.8
757
19.4
1044
26.2
4055
I・フィッシャー
1125
27.8
1121
27.7
721
17.9
1055
26.6
4102
プレートル
911
22.3
1303
31.7
750
19.0
1108
27.0
4112

カラヤン(58
934
23.1
1251
31.0
808
19.6
1054
26.3
4127
ターリヒ(54
921
22.5
1242
30.6
806
19.5
1121
27.3
4130
クーベリック
     (91)
907
22.0
1227
30.0
753
19.0
1204
29.1
4131
スウィトナー
1146
28.2
1119
27.1
750
18.8
1049
25.9
4144

オーマンディ
911
22.0
1321
31.9
737
18.2
1140
27.9
4149
マゼール(83
1144
28.0
1149
28.2
725
17.7
1054
26.0
4152
クーベリック
     (72)
927
22.3
1301
30.8
804
19.1
1147
27.8
4219
カラヤン(85
958
23.5
1227
29.3
836
20.3
1125
26.9
4226
バッティストーニ
941
22.8
1320
31.5
755
18.7
1127
27.0
4223
C・デイヴィス(77
1140
27.5
1230
29.4
741
18.1
1037
25.0
4228
ノイマン
934
22.4
1331
31.7
815
19.3
1119
26.5
4239
コンドラシン
1141
27.4
1104
25.9
816
19.4
1138
27.3
4239

ビエロブラ―ヴェク(2013
955
23.1
1246
29.8
817
19.3
1153
27.7
4251
パイタ(89
904
21.1
1547
36.8
710
16.7
1055
25.4
4256
バーンスタイン(58
1100
25.5
1437
33.9
632
15.2
1058
25.4
4307

インバル(90
1003
23.0
1400
32.1
733
17.3
1203
27.6
4339
ベーム(78
949
22.5
1322
30.6
826
19.3
1203
27.6
4340
エリシュカ
吹奏楽版
940
21.8
1334
30.6
833
19.3
1232
28.3
4419

ノリントン
1149
26.5
1354
31.2
725
16.7
1124
25.6
4432
クレンペラー
1229
27.7
1148
26.2
830
18.9
1213
27.1
4500
ショルティ
1158
26.4
1407
31.1
806
17.9
1109
24.6
4520
佐渡
1229
26.9
1334
29.2
814
17.7
1211
26.2
4628
ジュリーニ(92
1010
21.7
1529
33.0
821
17.8
1254
27.5
4654
バーンスタイン
   (86
1229
24.9
1822
36.7
705
14.1
1210
24.3
4854

6 件のコメント:

  1. 幸せの黒い猫2019年11月10日 15:33

    スマホで見てますが
    表示方法が変わりましたね。
    表にまとめるのお疲れ様でした。
    娘さんの成長は嬉しいような
    寂しいような複雑な気分でしょうね。

    返信削除
  2. 幸せの黒い猫さん ありがとうございます。
    子供の成長は早いです。すっかり父は嫌われております(笑)
    まあ、それがフツーなんでしょうけどね。
    新世界よりのデータが結構集まりました。

    返信削除
  3. 七味さん、こんにちは。詳細なデータ、有難うございます。私の手元に、「新世界より」が、49種類ありました。これらの、第2楽章、ラルゴのメロディを聴いてみました。早め、或いはゆっくり演奏しているかどうかを、ここに紹介いたします。あくまでも、主観的なので(タイムなどは、計っていません)、正確なものではないことを、ご了承ください。

    {やや早めで、さっぱりしている}
    アンチェル/ウィーンSO、フィッシャー/ブダペスト祝祭、セル/クリーブランド、ビエロフラーヴェク/チェコ(87)、ドホナーニ/クリーブランド、ノリントン/SWR、インバル/PO、広上/ノールショッピング、ライナー/シカゴ、アンチェル/チェコPO、レヴァイン/ドレスデン、サッカーニ/ブダペスト、アシュケナージ/チェコPO、クレンペラー/PO、ロヴィッキ/ロンドンSO

    {やや遅めで、ゆったり}
    オーマンディ/ロンドンSO、ノイマン/チェコPO(72)、バーンスタイン/ニューヨーク、カイルベルト/バンベルグ、ショルティ/しかご、ディヴィス/コンセルトヘボウ、フリチャイ/ベルロンPO、ジュリーニ/コンセルトヘボウ

    {中庸なテンポ、標準的}
    ケンペ/チューリッヒ、スヴェトラーノフ/ソヴィエト、シルヴェストリ/フランス国立、ビエロフラーヴェク/チェコPO(13)、アルブレヒト/チェコPO、小澤/サンフランシスコ、ウィーンPO、ベーム/ウィーンPO、アバド/ベルリンPO、カラヤン/ウィーンPO、BPO(58)、ケルテス/ウィーンPO、クーベリック/BPO、オーマンディ/フィラデリフィア、ヤンソンス/オスロ、アーノンクール/コンセルトヘボウ、スゥイトナー/シュターツカペレ・ベルリン、ノイマン/チェコPO(81)、メータ/ロスPO、アンゲロフ/スロヴァキア、ペシェク/ロイヤル・リヴァプール、ケンペ/BPO、テンシュテット/BPO、ヤルヴィ/ロイヤルPO、ワルター/コロンビアSO、ジュリーニ/シカゴSO

    「新世界より」の録音は、まだまだあると思いますが、主要なものは、ほぼ、取り上げたと思っています。そして、結論ですが、全体の53%が、標準的なテンポ、31%が、やや早めのテンポ、16%が、ゆったりしたテンポで、演奏、録音していました。第2楽章の時間と、例のメロディのテンポは、相関しているようです。コールアングレ(イングリッシュホルン)の音色も、さまざまでした。ただ、私が申し上げた、チェコ系の指揮者が、あっさり、早めに演奏している、という点については、必ずしも、そうではないようです。指揮者の個性により、全体をスッキリ演奏させようと、意図している場合、例のメロディも、早めに処理しているようですね。私も、今回のことで、多くの「新世界より」を聴きこみましたが、発見も、色々ありました。一番の発見、まあ、驚き!といってもよいのですが、こんなにも、自分が、「新世界より」を、持っていたことです。最近は、第7番に興味が移り、こちらも集まり始めたので、調べてみたいです。
    このたびは、色々と、有難うございました。特に、七味さんには、お世話になりました。また、宜しく!

    返信削除
  4. クレモナさん ありがとうございます。
    第2楽章の演奏時間とラルゴのテンポに相関がありそうですね。第2楽章の演奏時間の総演奏時間に占める割合が30%を超えるとラルゴはゆったり、となりそうな感じでしょうか?
    頂いたデータも多く、未聴のものも多いですが、集計していて楽しかったです。こちらこそありがとうございました。

    返信削除
  5. 物凄い数のデータですね!
    お疲れ様でした(^^;)
    自分は学生時代に吹奏楽をやってた影響でクラシックを聴くようになり、また幸せの黒い猫さんの影響でオーディオを始めた、どちらも素人同然の知識しかありませんが、これからも時々お邪魔させて頂こうと思います。
    また、お薦めの演奏など教えて頂けると有り難いです。

    返信削除
  6. z-zaku2000さん
    ありがとうございます。七味も吹奏楽からクラシック音楽、というクチでして。テューバを吹いていました。
    もう楽器は止めてしまいましたし、楽譜もろくに読めなくなりました。
    大体、週末に記事をアップしています。よろしければいらしてください。
    z-zakuさんのオススメもぜひ教えてください。

    返信削除