先週だったか久しぶりにエルガーの変奏曲「謎」をクラシック音楽館で観て、いろいろと手持ちのディスクを聴いている。
週の初めは良い陽気だったが、ここ2、3日はイギリスの空を思わせる曇りや雨模様の天気。イギリス音楽を聴くにはふさわしいと言えよう。
昨夜、ツイッターのスペースでバーンスタインのエニグマの話が出た。オルガンが入っているのに驚いたということだったのだが、記憶にない。それで聴いている。
バーンスタインのイギリスものというとDGのBBC響と録音したエルガーとブリテン、それにRVWの4番くらいしか思い当たらないがほかにあったか。
BBC響とのレコーディングはバーンスタインが遅刻したり、エニグマ冒頭を倍のテンポで振って、楽団員の不興を買ったようだ。エルガーのことを”エディ”と気安く呼ぶなどしたらしくオケのメンバーとかなり険悪な雰囲気となったようだ。
確かに遅い。だいたい30分くらいで終わるこの曲が38分ほどもかかる。
バーンスタインは作曲家を自分の方へと引き寄せることが得意だがうまく行く場合とそうでない場合が当たり前ではあるが、ある。
それがうまく行った場合のハマり具合は本当に素晴らしいのだがそうでない場合は目も当てられないことが多い。
少し前に聴いたブリテンの4つの海の間奏曲もなんとなくブリテンの語法とバーンスタインの語法とが嚙み合ってない印象を強く受けた。どっちつかずな中途半端な感じと言ったらいいだろうか。
とはいえ、このBBC響との謎は見事にバーンスタインの音楽になっている。これ以上思い入れたっぷりにエルガーを演奏されてしまうと少々鼻につくというか白けてしまうよというギリギリのところで踏みとどまっている。バーンスタインにだけ許される音楽か。
聴いていてオケとの険悪さは微塵も感じられない(当たり前か)。もしかしたら初めて振るオケの不興を買うことで、逆にオケの集中力を増して…、なんて思惑があったのか?なんて裏読みのし過ぎかしら。
最終変奏、確かにオルガンが聴き取れるなぁ。気が付かんかった。
来週はいよいよ大野/都響のマラ5。体調整え備えます。
自分はその手の話しは詳しく無いので
返信削除勉強になります。
自分の手持ちでは
バーンスタイン指揮のディスクは
比較的多い部類だったりします。
これは持って無いですけどね。
Wikipediaで調べてみたらオルガンの使用は任意だそうですね。
返信削除バーンスタイン版は使用されているのですか。
明日手持ちのディスクを確認してみます。
と言ってもラトルとボールトの二種類しか持ってませんが(^_^;)
あんまり目立たない感じでした。
削除私もあと何種類かあるので確かめてみます。
それでもバーンスタインは何だかんだ言って凄い指揮者ですよね。
返信削除CBSニューヨーク時代とDG時代に大きく分けることが出来ますが個人的にはCBS時代が好きです。