2024年10月20日日曜日

割り切りも大事

秋が深まってきたと思ったら夏に逆戻りの今週。
金曜日は最高気温が27℃超えの暑い一日となった。職場はすでに暖房に切り替えてしまっているので空調は入れられず。特に業務している2階は暑い暑い。
ずっと汗が引かず、タオルハンカチ2枚をびしょびしょにしてしまった。
堪らず更衣室に戻ってユニフォームを脱いで汗を拭い、替えのアンダーシャツとユニフォームに着替え、1階のスタッフルームに戻り水分をしっかりと摂取するとしばらくして汗が引いた。
多分、軽い熱中症だったのかも。

かと思えば、今日はグッと冷え込む予報。その差約10℃。これは大変。
この週末は九州から姉が帰ってきているが、その姉から何を着ていったらよいのかと事前に電話が来たくらい。
それはこちらも聞きたいくらいなのよ。
姉は薄いコートは羽織ってきた。少し寒いと言っているがまあ何とかなりそう。
さて、暑かった金曜日、仕事終わりに演奏会へ。
地元出身でチェコで活躍しているピアニストとオーボエ(イングリッシュホルン持ち替え)、バイオリンのトリオの演奏会。毎年この時期チェコの演奏家と来日して演奏会を開催している。
去年もあったのだが引っ越しの後だったりほかの演奏会もあって行けなかった。一昨年はシュターミッツ弦楽四重奏団とドヴォルジャークを中心としたプログラムだった。
今回は前半はバッハ、モーツァルト、チャイコフスキーの編曲もの、後半はドヴォルジャークの新世界ラルゴとスメタナのモルダウを中心としたプログラム。
前半は正直なところあまり感心しなかったが、後半は流石と思わせる。オケ曲をトリオでという事なので興味深々だったがこれがとても素敵な演奏だった。
所々カットは入るが曲がしっかりしていることもあってか、全く堂に入った演奏。
特にラルゴはイングリッシュホルンに耳がいってしまいがちだがその後の経過句も素敵。
思わず落涙。
ユモレスクとロマンティックな小品も本場チェコの奏者で聴けたのはとても良かった。
お客さんも結構入っていた。7割くらい席は埋まっていたのではないか。
マナーは良いとは言えない。楽章間だったり組み物の曲でも拍手するし、なんならバイオリンやオーボエのソロの後には演奏中でも盛大な拍手が来て、奏者が手でまだだよといった感じで制止する場面も。演奏が始まってもおしゃべりしている人もいる。
クラシック音楽の演奏会はマナーに非常にうるさいところがあって、マナー違反に目くじらを立てる人も多くいるが、たまにはこんな田舎丸出しの雰囲気も良いなと思う。

先日聴いたコシュラーのベートーヴェンの英雄が良かったので、他のCDも探してみた。モーツァルトのレクィエムとR.シュトラウスのツァラ、サロメの踊り、薔薇の騎士のワルツの2枚。これが至極まっとうな演奏で録音も良くて。
今後も要注目である。

そのコシュラーのCDを受け取りに昨日最寄りのブッコフに行ったらブルーノ・ワルターのSACDボックスが揃いで棚に並んでいた。あまりよく見てはいないが、なかなかの存在感。マーラーの選集が7000円弱。安いのか高いのかわからないが。
これを手放した人はどんな方なのだろう。そんな想像を良くするが、今回は特に気になった。発売当初は結構話題になったし、元値もお高かったと記憶している。

最近、SNSである指揮者(イ〇バ〇)のことを二流と言っているものがあり炎上。そこに現役のプロの声楽家が聴くしかできないくせに演奏者を勝手に格付けするなといった趣旨のことをSNS上に載せたものだから今度はこちらに飛び火した件。
元のツイートを見たが、さも訳知りのようなしたり顔で言っている(もちろん顔は見えないので、文章を読んだ印象として)感じがした。リプでのことだし当人も軽い気持ちで教えるような感じなのかと思うが、軽率ではある。
それに対する反論で多いのは一流二流と格付けするのは失礼といったものが多いが、その中でオケに対して二流呼ばわりするなど、一種のダブルスタンダードなところにオイオイ、となった。オケはランク付けして良いのかよ?
ウィッチは正直に申すと、指揮者やオケにはやはり格というのはあると思う。怒られるかな。でもその格というのはアスリートのように明確ではないと考えている。
アスリートは明確に記録で格が決まるのでわかりやすい。まあそれでも一流二流の線引きは難しいとは思う。
芸術は明確な基準と言うものが無い故、格というのは有るが決めることはできないのではないかと思っている。
「カラヤンは二流だ」これはアンチ・カラヤンの方にとっては正論であり、熱烈なカラヤン・ファンの人にとっては噴飯ものの意見であろう。
芸術においては格というのはあっても、それを享受する側の人間の受け止めによって変わってくるのだと思っている。
まあ、こういうことは思っていても言わないのが良いのは間違いがない。
「沈黙は金」「言わぬが華」という言葉もあるのだから。

今週はずっとエソテリックのCDプレーヤーを使っていた。昨日久しぶりにソニーに切り替えてみた。やっぱりエソテリックの方が気品ある音を奏でてくれる。複数台の機器を使っているとつい優劣に気持ちが行ってしまいがち。両者の良いところを認めて割り切って使うくらいの気概がないといけないな。まだまだ器がちっさいウィッチです。



4 件のコメント:

  1. 幸せの黒い猫2024年10月20日 20:18

    寒暖差はこちらも大きくて体調管理が難しいです。
    ご自愛してお過ごし下さい。
    自分はそこまでのコンサートは経験が無いです。
    でもマナー無い方等は見掛けますね。
    シリーズ物が纏めて出てると前オーナーが
    気になるのは自分も同じです。
    亡くなられた遺品を遺族が売却したのかな?
    って思う時もあります。
    プレーヤー複数使いはそれぞれの個性を
    掴んでより旨味の有る組み合わせで聴けると
    面白いとは思います。
    エソテリックの方が気品が有りますか。
    ソニーにDACを繋いでも面白いかもですね。

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  2. 暑かったり寒かったりでちょっとしんどいですね。
    DAC、悩みますね。

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  3. 投稿するときは注意しなければなりませんね。昨日から今朝にかけて冷え込んでいます。きついですがお互い体調管理に気を付けて過ごしましょう。

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