2025年11月28日金曜日

クーベリックのドヴォジャークとラサールSQのベルク抒情組曲のLP

ジャケットの装丁が美しいクーベリックのドヴォジャークのLP。この春に2枚をドフで見つけて買ったものの、値段にそぐわない結構なキズがあって見事に撃沈。その後ブッコフだったかHMVの中古でCDBOXを贖うことができて折に触れて聴いている。

先日の佐久でも2枚を贖うことが出来た。これで4枚。残りはあと2~3枚。外盤はスラヴ舞曲集が作品48と72で2枚に分かれている。作品72はあるのでなんとか作品48を見つけたい。あと伝説曲も。
先日買ったLPに謝肉祭があった。これはもうとってもスカッとした曲。たぶんドヴォジャークの曲で一番スカッとした曲ではないかと思う。こんな曲はクーベリックにうってつけ。CDでも良いのだけれどLPの方が力感というかある種の重みみたいなのもあって良い感じ。

もう一枚。
ラサール弦楽四重奏団のアルバン・ベルクの抒情組曲。この曲の定番中の定番。大名盤。
いわゆる十二音音楽で無調だがベルク特有の色香があり好きな曲。この曲の第3曲は夏に十日町でカルテット インテグラで聴いて以来嵌っている。
随分と昔に中古で購入したが、針飛びを起こすところがあって敬遠していた。目視でもほとんど目立たないキズだが深いのだろう。
先日、ふと思い立ちデノンの103で再生してみた。標準針圧の2.5gではやはり飛んだが、もう少し印加して2.7gにすると飛ばずにイケることが判明。オルトフォンもテクニカも少し重めに印加してもダメだった。
こんなとき丸針(円錐針)は強い。楕円針やファインライン針では溝深くトレースする格好となってキズに対しても追従性が高く針が飛んでしまうのだろう。正直諦めてレコード捨てようかと思っていただけに嬉しい。

そんなこともあって先月、畏友に格安で譲って頂いたDL-103でLPを聴くことが最近は多い。MM型でのノイズ問題もあってMC型が出ずっぱり。デノン、オルトフォン、テクニカと3種あるMCカートリッジだがテクニカの出番が思いのほか少ない。テクニカは音が正確というかカッチリとした鳴り方。
音に余白というか遊びが無いというか融通が利かない、真面目に過ぎる。そんな感じ。
悪くないのだが音楽的な楽しさが乏しく感じられて。
まあ、テクニカの本領を引き出せていないウィッチが悪いのかもしれないがそういう印象。
デノンの103はほどほどというかこの3つの中では中庸。でももっさりはしていないし面白味の無い音もと思わない。今、60~70年代中盤までのステレオ録音のLPを聴くことが多いせいかもしれない。この年代の録音には丁度良い感じがしている。今回の件もあってとても頼もしい存在に。好感度・信頼度ともに急上昇である。
まあオルトフォンを少し休ませるのにも良いかな。


2 件のコメント:

  1. 幸せの黒い猫2025年11月29日 10:10

    自分もテクニカ、オルトフォン、デンオンの
    MC3個体制ですがほぼほぼテクニカですね。
    過去自分は音飛びする盤をルーペで見たら
    粘土状の小さい汚れが原因だった事がありました。
    縫い針でそれを落としたら問題無く再生出来る
    状態になりました。
    目視では全く分からない極小の汚れでしたね。

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    1. テクニカは綺麗な音なのですが聴いていて楽しくない感じがするんですよね。使いこなし切れていないのでしょうね。
      かなり念入りに盤掃除をしたのですが針飛びしますね。デノンありがたいです。

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