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2015年1月22日木曜日

LB/IPO 新世界

さて、今だNFLの興奮冷めやらぬ七味です。

仲間内で新世界の聴き比べがちょっとしたブーム。このところのイチ押しはバーンスタイン/イスラエルPO.の演奏。これまでセルやアンチェル、クーベリックなどが好きだったが最近新世界で聴くのは専らバーンスタインのDG盤。クーベリックといえばデジタル期にCBSと契約。モーツァルトやブルックナーを録音したがドヴォルザークを録音しなかったのは残念なこと。あまり再録音、ということをしなかったクーベリックなので仕方ないかとも思う。オルフェオにバイエルンとのライブ録音があるんじゃなかったか。でもベルリンとの録音はかなり完成度の高い演奏である。
このバーンスタインのDG盤、hmvのユーザーレヴューを読むとかなり評判が悪い。理由は「遅い」こと。遅いことがそんなに悪いのかと思うが一般には不興をかっているようで、しかもレヴュアー諸氏の容赦のないことといったら・・・。ケチョンケチョンである。
イスラエルPO.との新世界はバーンスタイン2度目の録音で1度目はCBSにニューヨークPO.と録音している。ニューヨークとの旧盤は颯爽として見通しの良い中にも濃厚な語り口を持った演奏、と認識している。自分の持っているCDのカップリング曲、メンデルスゾーンのイタリアとの相乗効果でさらに颯爽とした感じがするように思う。意外だが上手いカップリングだ。イスラエルとの録音では颯爽さは鳴りをひそめたが相変わらず見通し良くメリハリの効いた懐の深い演奏を展開している。カップリングはスラヴ舞曲集op48から第1,3,8曲が収められている。スラヴ舞曲はテルアヴィヴの録音で曲の終了後の拍手まで収録されている。新世界のほうはパリで録音されている。

さて、問題の演奏所要時間であるが以下のとおり。
演奏時間はライナーノートによる。パーセンテージで表した数字は総演奏時間における各楽章の演奏時間の割合を表したもので、試しにはじき出してみたがあまり参考にならないかもしれない。


1楽章
第2楽章
3楽章
4楽章
Total Time
バーンスタイン(62)
1100
1437
0632
1058
4307

 25.5
 33.9
 15.1
25.4

バーンスタイン(86)
1229
1822
0705
1210
5006

 24.9
 36.6
 14.1%
 24.2%

カラヤン(85
0958
1227
0836
1125
4226

 23.4%
 29.3%
 20.2%
 26.9%

ジュリーニ(92
1010
1529
0821
1254
4654

 21.6%
 33.0%
 17.8%
 27.5%


繰り返しの有無などは考慮していない点、断っておく。
今回の比較にあたってはカラヤン晩年のVPOとのDG盤を基準としてみたが根拠は全くなく、なんとなく選んでみた。
総演奏時間ではやはりバーンスタインのDG盤はダントツに長い。面白いのはカラヤンの晩年の録音のほうがバーンスタインの旧盤より総時間が短いこと。ジュリーニも結構長い。バーンスタインと比べても3分ほどの差でしかない。
第2楽章における演奏時間の割合ではバーンスタインのDG盤(86)は総演奏時間の36%を占めていて、第2楽章の割合もやはり高い。
ジュリーニ盤は第1楽章の占める割合が低く、第2楽章の割合はバーンスタインには及ばないものの、高い。もしかしたら聴感上ジュリーニ盤のほうが遅く聴こえるかもしれない。
バーンスタインのDG盤は他の楽章はそれほど遅くないので相対的に第2楽章がより遅く、長く感じられてしまうのではないかと思う。

結論。やっぱりバーンスタインの第2楽章は長いし遅い。けれども全体のバランスとしてはそれほどでもない。まあ遅いと言って怒っている人も遅いのは第2楽章だけなのでそれほど目くじら立てずともいいのではないか、と思う。

なにかご質問は?


追記

クーベリックの新世界について。
再録音しなかった、と書いたが、オルフェオ以外に91年のチェコPO.とのドヴォルザーク生誕150年記念コンサートのライブ録音があったことを思い出した。クーベリックらしい大変活き活きとした演奏で、両者とも音楽する喜びに溢れた演奏である。





2 件のコメント:

  1. なるほねえ。
    パーセンテージで心理的な経過時間を分析する手法は理に叶っているのかも。
    ジュリーニのが 実質経過時間はともかく、心理的に長く聴こえる理由は2、4楽章が長いからか。

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  2. ジュリ様は第1楽章も短いですから、相対的に第2楽章は遅い演奏に聞こえてしまうでしょうね。初めての試みなのでなんとも言えませんが・・・。

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