2016年7月18日月曜日

O.Klemperer / PO. JSB The Orchestral Suites (Rec.1954)

またまた問題が。
現在マッキントッシュさんたちが修理にお出掛けているので、留守は中華デジタルアンプがお勤め中。CDPからデジタルEQを経由してアンプへ、そしてスピーカーに。
ところが、ところがである。音像が今度は右に寄っている。寄っちまってる。マッキンさん達のときは左に寄っていたし・・・。繋ぐときに間違えた?イヤイヤ、確認するも結線は問題なし。原因はアンプじゃないの?もう何がなんだか訳が分からぬ。仕方なくEQで左chを3dB上げてバランスを取る。するとモノラル録音の音像がセンターに。気持ちが落ち着く。

ということで今、クレンペラーの管弦楽組曲を聴いているところ。このディスク、シメシメ、セール中で安いワイ、と喜び勇んで買ったもののモノラル録音。それでも気を取り直して聴くも第1組曲冒頭のあまりの遅さに、さすがに閉口。以来あんまり聴くこともなかった。クレンペラー、このところ七味のなかでは絶賛リバイバル中。どんなもんかいなとトレイに載せると、アラ良いぢゃありません事?モノラル録音とはいえ、50年代中盤、モノラル円熟期の録音。随分と聴きやすい。センターにポッカリと浮かぶ音像にもセパレーションが感じられる。ちょうど虹色に光るシャボン玉のよう。歪みも少ない。「モノラルなんか聴きづらくて聴く気がしねぇ」と言っている御仁がネット上で多く見受けられるがそんなに聴きづらいかね。ま、お好きに、という感じだが、確かにEQを導入によって随分と聴きやすくなったモノラル録音。スピーカー1本をセンターに置いてというのがホントは良いのだが1本モノのスピーカーが中古で出てこないのと、予算的にも実現までの道のりは険しい。

クレンペラーのバッハはコレとマタイ、ロ短調ミサしか持ってないが、バッハ演奏におけるクレンペラーは格調高く、重心が低い。それでいて音楽が良く動く。決して鈍重ではない。敬虔さと厳しさ、それに優しい眼差し、慈しみといった感情が豊かに、そしてバランスよく響く音楽となっている。

組曲第3番の第2楽章は言わずと知れたAir。追悼の音楽として震災のときや死者を悼むときに演奏されることが多いけれど、悲しいときもうれしいときにも、まるで水が沁み込むがごとく心に入ってくる音楽。やっぱり名曲。いまさらだけど。

さて、3連休も終わり。
明日から仕事。そして週末はうな君邸で三銃士の会。体調を整えていきましょう。


TESTAMENT SBT 2131


2 件のコメント:

  1. 良いモノラル録音は暖かみがあります。夕食後、赤色系の薄暗いLEDをともして、一杯やりながらソプラノなどを聴いているとたまりませんね。

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  2. 最近、これまでピンと来なかったディスクが気持ちよく聴けるようになってきました。
    部屋を薄暗くして淡い光を灯して聴くと雰囲気良いですよね。
    週末はよろしくお願いします。

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